レポート98年6月20日

寒河江川水系、C&R区間




今年はなぜか、オフラインミーティングと堰堤の釣りばかりやってましたので、久々に普通の渓流釣りを楽しんできました。最近になり、とみに魚影が高くなったと噂の寒河江川のキャッチ&リリース区間と、付近の本・支流を歩いてきました。本当は朝一番に50cmクラスのイワナの魚影を見つけた某堰堤に入ったのですが、さすが雪代も終わっていて透明度も高く、魚はいれど当たりなしの全くのノーバイトでした。今年は雪代の終了が早く、いよいよ堰堤プールの釣りもおしまいの様です。

そして午前9時ころ、とある本流へ入りました。この付近では、毎年40cmクラスのイワナやサクラマスが釣れています。今日の様な雨模様で濁りのさした日は最高の狙い目となるのです。釣り方さえ間違えなければ、そして、大物がラッキーにも入っていれば、ちゃんと釣れますね。写真の38cmのイワナは薫製用にキープさせて頂きました。

途中、もの凄い当たりがあり強烈な引きを見せてくれたのが、写真の25cmほどのイワナくん。良くご覧ください、尻尾にスレでルアーが掛かっています。流れの強さとあいまって、まるで40〜45cmクラスに思えました。楽しませて頂いてありがとう、イワナくん。大きくなったら、また私のロッドをしならせてね。
お昼近くになって、いよいよC&R区間へと移動しましたが、ホームページでお付き合いの有る「朝日山の家」へお邪魔し、付近の状況やC&R区間のお話などをお伺いする事ができました。

写真は「朝日山の家」で談笑するご主人の志田さんです。後ろ向きに写っているのはリリカルアングラーズクラブ会長の松田さん。「朝日山の家」は釣りや登山のお客さん向けに宿泊を提供されていますが、ご主人も大の釣り好きで、付近の釣りに関する情報はただ者ではありません。60cmのイワナの話や、月山ダムにもブラウントラウトが棲みついている話など、圧倒されるばかりでした。 中でもリリカルと協力してのC&R区間の設定・管理には最も遂力されている様子で、地道な努力には本当に頭が下がります。(志田さん、コーヒーご馳走様でした)

なお、このC&R区間を舞台に7月18〜19日にかけて、第3回「月山スポーツフィッシング大会」が開催されます。西山徹氏をゲストに迎え、基調講演・座談会・釣り教室・記念放流などが催されます。また釣り大会向けにイワナや大型の虹鱒の放流も行われています。読者のみなさんも気軽に参加されてみては如何でしょうか。

一通りお話も伺った後、2時頃になり、いよいよC&R区間を釣ってみる事にしました。写真は「朝日山の家」とその前の寒河江川本流ですが、ご覧の様にフライマンやルアーマンが常に竿を出しており、まるで寒河江川の銀座通りです。 仲間から聞いた話では、民宿や施設の回りなど人目の多い場所ほど魚影が濃いらしく、この山の家の付近は最も魚影が濃いそうです。見ていなければ魚を持ち帰る人がいると言う事らしいですが、ちょっと寂しい現象ですね。C&R区間では決して魚は持ち帰らない様、みなさんも声を掛け合うなどして是非守って頂きたいものです。

さて釣りの方ですが、川は昨日夜からの雨でかなり増水し濁りが入っていました。最初、スピナーで細かく狙ってみましたが、小さなヤマメが時々掛かるだけでまるで釣れません。この朝日山の家の前は、毎日の様に朝から釣り人が猛烈に入っていて、プレッシャーに弱いスピナーでは釣れそうもないのでした。仕方なく大場所で小型シンキングミノーを斜め逆引きにして広く探ってみました。

するとようやく釣れ始め、最初は25cm位のイワナがヒット、続いて31cmのイワナもヒット。人が異常に多いため、普通の釣り方では難しいかも知れませんが、条件次第ではルアーでも十分楽しめる様です。

(2003年より、寒河江C&R区間では、ミノー・スプーンともに、シングルフック・バーブレスが義務付けられました。バーブレスであってもトリプルフックの使用は出来ませんのでご注意下さい。)

【本日使用したタックルなど】 ロッド:ミッチェルTroutia730ft・自作スピンキャストロッド、リール:シマノBioMasterXT1000・ダイワGS30、ライン:呉羽シーガーエース1号(6lb)、ルアー:ブレットン5g金・WavyMinnowS5・AthleteMinnowS5.5・他