オフラインレポート

第4回 寒河江オフ(7月6〜7日)


日頃は掲示板やメイルでコミュニケーションを行っているサイトの仲間が、年に一度くらいは顔を合わせて話をしようと、毎年、この時期にオフラインミーティングを開催しています。最盛期の渓流釣りシーズンを向かえ、今年も寒河江オフを開催しました。場所はいつもお馴染みの、西川町大井沢、寒河江C&R区間のキャンプ場です。今年は昨年の猛暑の経験を踏まえ、1週間ほど早く開催しました。梅雨空が少々気になる時期ではありましたが、両日ともなんとかお天気には恵まれ、いつもながらの楽しい宴会とお喋り、そして釣りを楽しんできました。




【7月6日(土)】

今年でもう第4回目を迎えた寒河江オフ。掲示板やメイルでお便りを頂いている沢山のかたに、年に一度くらいは集まって頂き、顔を合わせてお喋りと釣りを楽しもうというのがこのオフの趣旨なのです。幸いにも、山形県には国内初のキャッチアンドリリースエリア寒河江C&Rがあります。比較的簡単に渓魚が釣れ、しかも各種の施設の整っている寒河江C&R区間は、オフの会場としては最高です。今年も大井沢の無料キャンプ場をお借りして、11名が集まりました。


土曜はお昼ごろ集合としましたが、今回は夕方以後の参加者が多かったため、テントなどの設営が終わった後は適当にみなさん、近くの釣り場に散って行かれました。私も近くの釣り場で適当にロッドを振りましたが、2時間やってなぜか1尾も釣れないという非常に渋い状況。後ほど聞いたところによると、どこも皆さん渋くて難儀された様子。それでも20〜25cmのイワナが数尾、何人かの人には釣れていた様でした。ただ、餌釣りをされていたメンバー(山賀さん、写真上左)たちには、大きなニジマスなどが入れ食いだった様です。(2003年より、寒河江C&R区間では、ミノー・スプーンともに、シングルフック・バーブレスが義務付けられました。バーブレスであってもトリプルフックの使用は出来ませんのでご注意下さい。)


夕方になりようやく全員が揃い、いよいよ本格的なオフの始まりです。普段の釣りなら夕方のマズメは何が何でも釣りタイムなのですが、やはりオフでの楽しみはお喋りです。タープの下には一人二人とメンバーが集まりはじめ、まだこんなに明るいうちから、早くも釣り談義に花が咲いていました。会場のキャンプ場はご覧の様にC&R区間のすぐ脇にあります。やはり渓流のせせらぎを耳にしながらの釣り談義が、なんと言っても最高ですね。

シロバナニガナ(白花苦菜) ウツボグサ(靱草) 深紅の若芽の小木

そして、全員で乾杯の時間が来ると、いよいよオフも最高潮です。心配していた梅雨空も、結局、宴会の最後までほとんど雨の降ることもなく、ちょうど良い状態で保ってくれました。本当は台風が日本海に近づいていて、一時はオフそのものの中止も考えていたのですが、今回ばかりはお天気の神様が微笑んでくれた様です。この台風のお陰で、夜は南よりの暑くも無く寒くも無い心地よいそよ風が会場全体を包んでくれ、ついついアルコールが進んでしまいます。


今回も初めて参加の人が何名かおられましたが、日ごろから掲示板などで十分に気ごころが知れているらしく、とても初対面の様には思えないかた達ばかりでした。初めての経験のため「会場にやってくるまではドキドキした」と仰ってた参加者の一人も、タープの下で数分も話し込むと、まるで旧知の知り合い同士の様な雰囲気になってしまいます。仕事や年齢とは関係なく、釣りと言う趣味だけの繋がりのこういった集まりは、何度やっても飽きることはなさそうです。


キャンプオフの楽しみはやはり「呑み・喰い・喋り」に尽きますが、今回も沢山のおいしい料理とお酒がテーブルの上を賑わせてくれました。この寒河江オフではこれまで「米沢牛」のBBQを一つの目玉にしていましたが、今回は米沢市から新たに古山さんと足立さんのお二人に参加して頂き、安くて非常においしい米沢牛と、自家製のキノコなどを用意して頂きました。特に足立さんはキノコ栽培をお仕事とされていて、肉厚の非常においしいシイタケは絶品でした。

古山さんに調達して頂いた米沢牛カルビ、足立さん作の肉厚のシイタケ、
おなじみのイワナ汁(K++)、立派!イワナの燻製(pazzuさん)

つるべーさん差し入れの「キンツバ」、冷凍保存しておいた天然ワサビ(K++)、
チーズの燻製(pazzuさん)、「キビナゴ干物」(相馬のあられさん)

また新潟のpazzuさんからは自家製の燻製を持参頂きましたが、オフ会場へ来る途中に釣りをされてきたらしく、なんと42cmもある大物イワナを釣り上げて来られました。普段ならキャッチ&リリースとなるところですが、折角のオフですので、塩焼きにして全員でおいしく頂きました。お酒もさすが山形ならではですね、ご覧の様な地元の銘酒が勢ぞろいし、これまた皆でおいしく楽しませて頂きました。


しかしこういった楽しい時間は経つのが非常に早いものですね。結局、殆どのメンバーが誰も寝ようともせず、この夜は11時半頃まで釣り談義に花を咲かせてしまいました。こうやって何度やってもオフの翌日は寝坊してしまい、釣りが疎かになってしまう訳ですが、今回はこれまでと少し様子が違っていました。宴会中は殆ど降らなかった雨ですが、夜半には結構な量が降ったらしく、翌朝目覚めると寒河江川はやや増水気味でした。そんな中、今回は夜明けとともに釣り始めたツワモノが何名かおられました。

ミヤコグサ(都草) トリアシショウマ(鳥足升麻) ミヤマサワアザミ(深山沢薊)

【7月7日(日)】


実を言うと私自身も殆ど寝ないままで4時過ぎには目を覚まし、そのまま車の脇で釣ってしまいました。この日も活性が低いことには変わりなかった様子で、良く釣れたのは夜明けからの30分ほどだけでした。私のロッドに50cm前後のニジマスと小型のイワナがヒットしたのですが、残念ながらカメラを持ち歩いていなかったため、お載せする写真がありません。そして、5時を過ぎて少し明るくなってしまうと、殆ど誰の竿にも、何の反応も無くなってしまいました。


そんな中、新潟のJeoさんたちのグループが頑張ってくれました。近くの堰堤プール(C&R区間外)で泣き尺サイズではありましたが、丸々と太った立派なイワナをゲット。朝っぱらからイワナの新鮮な刺身を皆で味わうことになりました。実は前日の夕方にも彼らはその堰堤プールで釣っており、なんでも40cm前後の大きなイワナの魚影が見えたそうです。その大物を狙おうと、まだ暗いうちから起き出して釣りに出かけられたそうですが、残念ながら、その子供さん(?)しか姿を現さなかった様でした。


最後に、今回参加の皆さんの釣り雄姿をご覧下さい。残念ながら、全員の釣りの姿を撮影することができず、漏れたかたはごめんなさい。さて、こうやって4回目の寒河江オフも無事に終わりました。このオフが終わるとまもなく梅雨が空け、やがて真夏の渇水の時期が訪れます。そして渓流釣りは、源流釣りの季節へと移ってゆきます。残り1/3となった今年の渓流釣りシーズンを、思い残すことの無い様に、思う存分楽しんで行きたいものです。

【今回、ご参加頂いた皆さんです】

山賀さん(新潟)、足立さん(米沢)、ひろさん(鮭川)、ハチロクさん(天童)、pazzuさん(新潟)、Joeさん(新潟)
AQAさん(新潟) 、 古山さん(米沢) 、 K++(山形) 、 Buuさん(新潟) 、 たかちゃん(新潟)


【今回使用のタックル】 Wellner8ftTroutRod、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、Kルアー5cm緑、Wavy50S緑、MissThetisSD、改造MMminow48Sハヤ、RexDeep50、他