オフラインミーティングレポート

第3回寒河江オフ 2001年7月14-15日



日頃は掲示板やメイルでコミュニケーションを取り合っている当サイトの仲間ですが、年に一度くらいは顔を合わせて話をしようと、毎年、渓流釣りの最盛期に、寒河江C&R区間を舞台にオフラインミーティングを開催しています。今年は例年になく梅雨明けが早く、予想外の猛暑の2日間となりました。お陰でお魚さんの機嫌はあまり良くはありませんでしたが、普段は滅多に会うことのない仲間同士のこと、会話の方は多いに弾み、大変有意義な時間を過ごすことができました。




寒河江オフも今回で3回目。ホームページを開設した当初は、訳も判らずあちこちでミニオフを繰り返していましたが、やはり年に一度くらいはHPに遊びに来て頂いている人達に一堂に集まって頂き、懇親の場を設け様と考えるのが普通です。幸いにも、山形県には日本で最初のキャッチアンドリリース区間があります。誰にでも比較的簡単に渓魚が釣れ、しかも各種の施設の整っている寒河江C&R区間は、こういったオフの会場としては誠に打って付けです。


前日まで雨模様だった山形県内ですが、この日は朝から気温が急上昇し、後ほど判ったのですが、土日の山形市は両日とも今年一番の暑さだった様です。この時期は梅雨末期の大雨も有り得ますので、お天気が気がかりでしょうが無かったのですが、その心配は全く不要でした。土曜の12時ころに集合した何名かのメンバーは、うだる暑さに釣りなどする気も起こらず、早々とビールで宴会モードに突入してしまいました。お陰で3時頃には皆さんすっかり出来上がってしまい、タープの下でうたた寝を始める人が現れる始末。


下の2枚の写真は寒河江C&R区間の中でも最も良く釣れると評判の「朝日山の家」前の寒河江川本流です。源頭となる朝日岳には、今年はまだまだ残雪が多く、水量はご覧の通り十分でした。しかしこの日のお昼の水温は18℃と異常に高く、これではお魚さん達もうたた寝モードでしかなかった様です。前日までの山形県内は梅雨らしい雨模様のお天気が1週間以上も続いていたため、水温は低かった筈なのです。適水温を越えた急激な水温上昇は、魚たちの活性を著しく低下させてしまいます。真っ昼間に試し釣りをした人もいた様ですが、もちろんまるで釣れません。この日はビールで釣り談義の後、釣りを始めたのは、結局4時過ぎの、日が蔭り始めてからでした。



下写真は今回参加の皆さんの勇姿です。ちょっとした理由が有って、残念ながら私は朝日山の家前で皆さんと離れて釣りをしていたため、今回は皆さんが釣っている姿をほとんど撮影できませんでした。下の写真の大部分は、天童市のハチロクさんの撮影されたものをお借りしたのですが、それでも全員の写真は揃いませんでした。写真に漏れたかた、申し訳ありません。写真は左上から、「大」さん、釣り師のパパさん、風の玉三郎さん、左下から、菊池さん、pazzuさん、Haruさんです。トラウトルアーフィッシングのオフらしく、ルアー以外にフライあり餌釣りありの、何とも自由な釣りの光景ですね。(2003年より、寒河江C&R区間では、ミノー・スプーンともに、シングルフック・バーブレスが義務付けられました。バーブレスであってもトリプルフックの使用は出来ませんのでご注意下さい。)



肝心の皆さんの釣果ですが、ルアーや餌にはそれでもまだ反応が見られ、貧果ではあったものの、お魚さんの顔を見る事だけは出来た様でした。ただ、フライには情況は非常に厳しく、イブニングの一時を除いて、大ベテランの人でさえまるで釣れない情況だった様です。私も朝日山の家の前で釣りをしながら周囲を伺っていましたが、フライロッドの曲がっているところを一度も見る事がありませんでした。普段はフライマンの圧倒的に多いC&Rですので、こういうシビアな条件のときはやはりルアーの方が部があった様です。


で、上に書いたその「ちょっとした理由」ですが、実はオフの数日前に私は掲示板である約束をしていました。約束というよりは、単に大判振る舞いをしただけなのですが、千葉県の女性アングラーであるつるべーさんに「絶対に尺イワナを釣らせます」と断言してしまっていました。そのため、絶対に釣れるハズの朝日山の家の前で、つるべーさんに特訓(?)をしていたのです。しかし当日はこんなにも厳しい条件の日になってしまったため、お魚さんはソッポを向いたまま。言い訳にはなりますが、つるべーさんにはアタリが2回あり、うち1回はちょうど尺くらいのイワナが2人の目の前でヒット、残念ながら喰いが浅く、バレてしまったことだけは申し上げておきます。うーーーん、本当に惜しかった! (^_^;;


さて、この様にお魚さんのご機嫌は余り良くはありませんでしたが、夜の宴会のほうは逆に最高でした。雨の気配は全くなく、気温も暑くなく寒くなく、しかも心配していたアブや蚊がまだ発生していないという、キャンプの条件としてはこれ以上のものは無い状態でした。そこへ普段はネット上で話をしているみんなが集まれば、楽しい楽しい釣り談義が果てしなく続くしかありません。最近は女性のアングラーも増えていますが、今回のオフでは2名の女性にも参加して頂き、いつになく華やいだ雰囲気でもありました。



上の写真は、今回の宴会の料理の一部です。やはりキャンプの楽しさは食べ物に左右される部分が多いものなんですね。しかし寒河江オフにはすでに定番メニューが有ります。「米沢牛BBQ」と「イワナ汁」です。余裕があればすぐ近くの堰堤で大きなイワナを釣り上げてきて「イワナの刺身」といきたかったのですが、今回はあまりの暑さに見送りました(イワナは前週に近くの堰堤プールで確保したものです)。料理はこの他に、つるべーさん持参の「鶉の卵のピータン」(写真右から2つ目)、Haruさん持参の「鮭の酒びたし」などの他、皆さんに持ち寄って頂いた実に沢山の日本酒やワインに囲まれて、うーーーん、とっても幸せでした。


しかし不思議なものですね、始めてお会いした人も何名かおられるのですが、まるで旧知の知り合いの様に釣り談義に花が咲き続けます。オフキャンプの出来事は、いつも余り変わり映えがしないのですが、この夜はとてもお天気が良く、突然、星空の鑑賞会も始まってしまいました(写真下中央)。そしてこういうとても良いお天気の夜は、ここ大井沢にはもう一つのとても綺麗な星が良く現れます。写真下右の黒い小さな虫が見えますでしょうか。そう、ここ大井沢は余り知られてはいませんが、ホタルの名所でもあるのです。


翌日曜日も朝からうだる様な暑さでした。いつもであれば夜遅くまで呑んでいて、翌朝は日が高くなってから起き出す人が多いのですが、今回は早くから呑み始めていたせいか、早朝から釣りをされた方も多かった様です。しかし残念ながら水温はこの日も朝から非常に高く、夜明け直後の30分ほど以外はほとんど釣れなかった様でした。今回のオフでは、急激な気温上昇のためか、釣りそのものは今ひとつの状態でしたが、梅雨が明け水温が安定すれば、寒河江C&Rはまたいつも通りの釣れっぷりを見せてくれることでしょう。最後は皆で朝食を作り、記念写真を撮影して解散となりました。


最後に、写真は今回ご参加頂いた皆さんです。また来年、お会いしましょうね。

上段左から、皆川さん(新潟県)、K++、釣り師のパパさん(岐阜県)、
佐藤さん(寒河江市)、ハチロクさん(天童市)、菊地さん(茨城県)、「大」さん(福島県)
下段左から、pazzuさん(新潟県)、Haruさん(新潟県)、つるべーさん(千葉県)、
P-Chanさん(新潟県)、風の玉三郎さん(新潟県)

【今回使用のタックル】
Wellner8ftTroutRod、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、Wavy5S鮎(AJ)、他