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ミニオフレポート
'99最終釣行は朝日川で 99年9月25日
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今シーズンは最初から最後まで「堰堤プールのルアーフィッシング」に明け暮れていましたので、最終釣行くらいはごく普通の渓流釣りを楽しんでやろうと、渓遊会の仲間と朝日川水系の小渓流に繰り出しました。山はもうすっかり秋の気配です。キノコや栗、木の実のオンパレードの中、可愛い渓魚たちと思いっきり遊んできました。
同行して頂いたのは「山形渓遊会」事務局長の本山氏。実はもう二人、同会の佐谷名人と奥さんも同じ朝日川水系の、すぐ隣の小渓流に入っておられたのですが、結局、現地では遭遇できずじまいで、2人だけのミニオフになってしまいました。入渓したのは、同水系の小さな支流のひとつでした。
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最近はめっきりと普通の渓流釣りをしなくなってしまったため、こういった渓流の情報に疎くなっています。この辺りの情報に詳しい本山氏に連れられて、とても環境の良い渓流に案内して頂きました。一番上にある写真の様に、美しい小滝が幾つも連続する、それはそれは綺麗な小渓流でした。
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最初は本山氏がドライフライ、私がルアー(スピナー)で攻めましたが、比較的狭い渓流で水量が安定しているのか、周囲の木立が覆い被さっていて、フライでは辛い状況でした。スピナーのルアー釣りはむしろこういった場所の方が適しています。釣り始めてすぐに私のロッドがまず曲がりました。
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この付近の渓流は規模こそ小さいのですが、山形市から近いこともあって、常に釣り人が絶えません。隣の月布川と並んで、実は県内でも最も釣り人の多い水系なのです。しかしその分しっかりと放流が行われていて、この様な小渓流でも魚影が保たれている様です。釣れてきたヤマメは20cm前後の型揃いで、明らかに放流物であることを伺わせていましたが、一方でイワナはサイズがバラバラで、体色もかなりバラエティーに富んでいて、居着き物も残っている様でした。
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あまりにもフライでは釣り辛かったため、途中から本山氏も餌釣りに切り替えることになってしまいました。そして、やはり餌釣りは良く釣れますね、タックルを持ち替えた途端、次々と20cm前後のヤマメやイワナをヒットさせ、あっという間にルアーの釣果は追い越されてしまいました。
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この日は前日に台風が通過し、適度な濁りが残っていて気圧も上昇中という、渓流釣りには最高の条件が揃っていた様で、魚たちも食欲がすこぶる旺盛でした。そのためか、せっかくリリースしようと思っても、餌釣りの針を飲み込んでしまう魚達が多くて少々閉口させられました。
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この日、釣り始めたのは午前6時半。13時半まで釣り上がり、20cm前後のヤマメとイワナがまんべん無く釣れ続け、釣果は2人で30尾近くに達しました。この時期、こんな小渓流でこれだけの釣果が見られるのは、漁協組合の放流事業のおかげでしょう。スピナーにも本当に良くヒットしてくれました。
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一方の餌釣りの本山氏は、ほぼ1ポイント1フィッシュの状態で魚がヒットし続け、数の上では全くルアーの比ではありません。ただ、釣れてくる魚の大きさはやはりルアーに部がある様で、大き目のヤマメ・イワナの数にはあまり差がなかった様です。それにしても餌が無くなるまで良く釣れました。
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ルアーでも十分釣れたため、お昼近くになって今度は私がフライロッドに持ち替え釣りました。濁りの残っている様な日はむしろ日中の明るい時間帯の方がフライは調子が良い様で、ほんの5m程度の距離で、12番の白い大きなカディスにバシャバシャと大きな音を立てて反応してくれました。
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考えて見れば、私がフライで釣れた魚の写真をホームページでお見せするのは、これが始めてですね。最近はフライをされる方から「フライに関連する壁紙画像」の要望も多いですので、「写真館」コーナーにも上の写真の壁紙サイズの画像を掲載致します。お楽しみ下さい。
3時前には小渓流の釣りを終え、オーラスは本流にかかるとあるダムの下部にあるプールで遊んで帰ることにしました。ダム上部には如何にも釣れそうな大きなプールがあり、岸からでも大物が狙えるのですが、残念ながらこの時期はほとんど釣れてくれません。写真は下部のプールです。
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ここでも3尾のイワナがヒットしてくれましたが、なんと最後の最後にヒットしてくれたのは写真の33cmもある見事なイワナでした。それにしても不思議です。ここは年中釣り人が絶えない場所で、このサイズにまでイワナが育つ間によくぞ釣られずに生きていたなと、関心させられてしまいました。
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恐らくこういう人の多い渓流にも、そこそこのサイズの魚たちが生き延びてはいるのでしょうが、ただただ釣れないだけなのではないでしょうか。堰堤ではこのサイズは珍しくありませんが、人の多い渓流で釣れたこのサイズはやはり嬉しいものです。今シーズンも有終の美を飾れた様で、めでたしめでたし。
さて、山形県の渓流釣りシーズンも9月30日で終了です。また長い禁漁期間が始まります。禁漁期間中は、管理釣り場での釣りの様子やオフの模様などをお伝えして行きたいと考えています。
【今回使用したタックル】:
小渓流のルアー:シマノ TroutOneXT 50TUL-5 (5peace5ft Telescopic PackRod)、ダイワ HiCast GS30 (SpinCast Reel)、呉羽シーガーエース0.8号(4lb)、Bretton 5gGold/Green・Gold/Black (Spiner)
小渓流のフライ:自作7.6ft 6pcs PackRod、#4/5Reel、#12エルクヘアカディス 他
本流のルアー:ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT1000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、WavyMinnow50Sヤマメ 他
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