オフラインレポート

第15回 福島(山葵)オフ 99年5月22-23日



今年も恒例の福島(山葵)オフ(福島のフィッシングフィールド・メイリングリスト(2003年12月解散)主催)に参加してきました。もう15回目を迎えるこのオフですが、これまでにない非常に良いお天気に恵まれ、新緑の裏磐梯を心から満喫する事ができました。あまりにも良いお天気のせいか、釣りはもう眼中には無く、風景と風と青空を存分に楽しんだ2日間となりました。




今年は解禁当初から土日に荒天が続き、サンデーアングラーには誠に辛いシーズンでしたが、5月に入り逆に土日に良いお天気に恵まれる様に周期が変化してきたようです。今回のオフでは両日とも雲一つ無い快晴に恵まれ、過去のこのオフには見られなかった素晴らしい状況となりました。


あまりにも良いお天気のため、釣りはもう眼中に無く、私が竿を出したのは土曜夕方に30分ほどだけ。新緑の中でもっぱら山野草や山・湖の景色に見とれ、写真を撮ることに専念していました。下の写真は裏磐梯では良く見掛ける花ばかりですが、釣りに夢中になっている時には全く気がつかなかったところに、無造作に可憐にその美しい姿を見せています。



写真の花は左から、エゾノタチツボスミレ、クリンソウ(通称:サクラソウ)、フデリンドウ、ニリンソウ、ラショウモンカズラの花々です。(一部の画像を「写真館」に掲載しています)

私はまるで釣りをしませんでしたが、フライやルアーで付近の渓流に入ったメンバーには、今回も相当な釣果が見られた様です。昨年は20cm前後の小さなヤマメやイワナが数多く釣れたものですが、今年は数こそ少ないものの、20〜25cmの良型が皆さんのロッドをしならせてくれていた様です。


そして夕食の食卓にはいつも通りの山菜料理が並びました。今年はどなたかが実に大量の、しかも太くて美味しい「地竹」のタケノコを採取してこられ、焼いたり和え物にしたりで、楽しませて頂きました。焼いた地竹をフーフー言いながら皮をむいて食べていると「やめられない、とまらない・・・」


今回は過去最高の30名近くの人の参加があり、夜の宴会ももう大変でした。あまりに人数が多いため、グループが出来上がってしまい、一回りするだけでもすっかり出来上がってしまいます。こうやって、翌日の釣りがまたまた疎かになるのですが、こちらも「やめられない、とまらない・・・」


そして翌日起きたのは太陽がすっかり上がった午前8時。早朝から釣りに行った人は極わずかの様で、みなさん眠そうな顔で朝食のパンをほうばっていました。2日目も清々しい良いお天気で、もう釣りなどどうでもいいのか、仲間との話に夢中になっている人が多かった様に思います。


また今回も恒例の様にして「フライレッスン」が始まりました。誰かがフライロッドを振り始めると、やがて皆が集まり、レッスン会場と化して行きます。今年はTomyさんの高番手ロッドと見た事も無い「3連パラシュート(パラシュートを直線状に3つ直結したフライ、別名:不倫フライ)」が皆の注目を浴びていました。


楽しい時間は短く感じるのが常の様で、オフの時間は非常に早く過ぎて行くものです。気が付けばもうお別れの時間。最後にお決まりの記念写真を撮影し、また秋の部に出会えることを願っての解散となりました。参加のみなさん、お疲れ様、そしてご苦労さま。

なお、この写真のみ、クリックして頂くと大きな写真をご覧頂けます。今回は画像が大きいですので、DL時間にご注意下さい。




さて、昨年度の福島山葵オフのレポートを覚えて頂いてますでしょうか? 山葵を採りに入った裏磐梯の某所に、2本の野生のサクラソウ(クリンソウ)が可憐な花を咲かせていた事を。
ご覧下さい。残念ながら昨年夏の豪雨でダメージを受けたのか、1本は芽が出ていない状態でしたが、今年もその可憐な姿を無事確認する事ができました。同じころ同じ所で同じ様に美しい姿を見る事が出来る・・・こんな素晴らしい事が今でも叶えられる、それが裏磐梯の魅力なのかも知れません。




【オマケです】

結局オフでは1尾の魚も釣らなかった私ですが、やはり魚は釣りたいもの。お昼ごろに裏磐梯を後にしたものの、しっかりと飯豊町の某堰堤に道草をしてしまいました。この時期の日本海側の山ではまだまだ残雪が豊富で、飯豊山から流れ出すこの川の水はエメラルドグリーンの絶好の状態でした。


今年は例年より暖かい日が多い様に感じますが、思ったより残雪は残っている様です。そしていつもの様にフローターを浮かべ、釣れたのはご覧のジャスト30cmの尺ヤマメと尺オーバーの幅広の岩魚たちでした。結局最後は釣らないと帰れないのは、私もやはり、根っからの釣り師なのですね。(^_^;;


【今回使用したタックル】:Wellner 8ft TroutRod、シマノ BiomasterXT2000、シーガーエース1号(6lb)、AthleteMinnow7S/5.5S、WavyMinnow5S、他