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単独釣行レポート
99年解禁釣行レポート 3月7日(日)
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山形県も全国の渓流釣り場と同じく3月1日に解禁を向かえました。毎年、解禁直後は堰堤プールのルアー釣りで楽しんでいます。これまでは具体的な場所を一切伏せてレポートをお届けしていましたが、今回は雑誌に掲載した2つの堰堤へ繰り出しましたので、趣向を変えて具体的な釣り場名とその釣り方を交えてお伝えします。
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【本道寺堰堤】
この時期は、三寒四温の周期的なお天気が続きますが、今年はサンデーアングラーには大変辛いシーズンとなっています。土日だけが急激な低温になり、仕事を始めるとお天気の良い暖かい日になるのです。この日も金曜までの暖かさがウソの様な気温2℃。これでは大物はおろか、1尾のイワナを釣り上げるだけでも難しい状況です。仕方なく、大物は諦めて雑誌に掲載された堰堤の様子を見ることにしました。掲載した堰堤は2つあります。その一つ「本道寺堰堤」へまず出掛けました。
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ここには2つの堰堤が並んでいます。まずは第一堰堤から釣ることにしましたが、やはりルアーマンと思われる足跡が雪上に沢山残っていました。金曜夜に雨が降っていますので、古い足跡と新しい足跡の区別が付きますが、どうやら月〜金曜に2人、土曜に1人、日曜朝に1人の様です。これまで解禁釣行時には足跡など全く無かったのですが、やはり雑誌の効果(?)は絶大ですね。(^_^;; この堰堤での釣り方はこうです。上の写真の堰堤の壁に沿って腰を低くしてゆっくりと降りて行きます(赤線)。
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プールに近づき過ぎてはいけません。壁に寄り沿う様にして水際から5m程度離れたところからプールの中ほど、壁から5m程度のところに遠投します(黄線)。全体に砂地ですが、深いところは壁から10m程度までで、それより左側は極端に浅くなっています。流れは毎年変化しますが、今年は最も手前に流れ込んでおり(青線)、やや釣り辛い状況です。底まで一旦ルアーを沈め、底の砂をスプーンで舞い上げる様な感じでゆっくりとリーリングします。
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今日もこの様にして探りましたが、しかし予想通りにまるで反応がありません。急激な低温でイワナ達も寝ているのでしょう。こうなると今日の様な日は、お昼ごろに活性が一時的に高くなる一瞬に賭けるしかありません。仕方なく今度は写真の第二堰堤へ移動しました。ここは堰堤下の中プールでも釣れますが、手前の残雪の上から背を低くして魚に見られないようにして大き目のスプーンをプールの一番奥まで投入し(黄線)、やはり底を探ります。ただ、中プールは砂礫が多く、あまり底に行き過ぎると根掛かりしますので、注意が必要です。
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【なんとか釣れた】
慣れてくると体で釣れそうな一瞬が判る様になるもので、なんとなく暖かい風が吹いた様な気がしました。その直後、この中プールでようやくヒットが出始めました。立て続けに3回の当たりがあり、惜しくも1尾目はバラシ、釣れたのは30cmと28cmの小さなイワナ。時刻は12時半でした。
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でもま、今年最初に釣れてくれたイワナ君ですし、写真を手早く撮って同プールの中に返してやりました。釣れたのは20分程の間でしたがすぐにピタリと釣れなくなり、その後第二堰堤の上のプールも探りましたが全くの反応なし。どうやら今日はこれでおしまいの様です。
【大越堰堤】
その後はもう一つの雑誌に掲載された堰堤である「大越大堰堤」へ移動しました。しかしすでに戦意喪失です。おそらくもう何も釣れないでしょう。ただただ状況を確認するためだけに出掛けたようなものです。
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ところで、この時期の堰堤は残雪の様子がもの凄く早く変化します。写真左は本日の堰堤の様子ですが、右は昨年4月11日の「堰堤オフ」時に撮影したものです。残雪量は昨年よりやや多い程度であまり差はないのですが、たった一ヶ月でご覧の様な急変をします。今日はまだ水深が浅く、写真左の点線で示した残雪の上を歩いて一番奥の僅かに顔を出した水面を釣りました。左手前半分は浅くなっていて、雪代が出るまでは残雪の上を歩いて渡れるのです。やがて満水になると、残雪は湖面に浮いて危険な状態になります。
【もうすぐ春です】
帰りにもう一つ別の堰堤の下見に寄りました。3月に入って急激に気温が上昇した日が続いたせいか、杉の木の根本にはすっかり「根開き」が出来上がっていました。寒い日と暖かい日が交互にやってきて、知らず知らずのうちに春へと季節は移って行きます。
【本日使用したタックルなど】 ミッチェルTroutia730ft、シマノBioMasterXT2000、呉羽シーガーエース1号(6lb)、ルアー:自作Kルアー黒/緑5cm4.5g
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