オフラインレポート

忘年オフ98年10月31日-11月1日



毎年、淡水の釣りの最後は「忘年オフ」で締めくくる事となっています。もう8年になるでしょうか、PcVanフィッシングネットの東北忘年会から始まり、毎年この時期に仲間と集まってはその年を振り返ることにしています。ここ3年ほどはPcVanの仲間との交流も少なくなり、HPサイト「福島のフィッシングフィールド」の主催する「忘年オフ」のお世話になっています。紅葉の真っ盛りのなか、秋の1日を満喫してきました。





【レイクレジーナ】 昨年と同様、会場は福島県天栄村羽鳥湖の近くにある「レジーナの森」です。ここは別荘地を始め、ペンション、ホテル、温泉、ショッピング、キャンプ場、ロッジなどの施設が整っており、夏は釣りとアウトドア、冬は羽鳥湖スキー場の基地となっています。施設はどれも近代的かつ非常に奇麗で、若い人達には取り分け人気の様子です。その中にある管理釣り場「レイクレジーナ」も若いカップルの姿が目立つ、他の釣り場とはちょっと趣きの異なるフィールドとなっています。


釣り場はレジーナの森の中央にある縦200mほどの湖1個だけ。しかも釣りの可能な区域は湖北側の半分だけで、決して広いとは言えません。しかし、近代的な周囲の建物と山上の開放感とが手伝って、狭さを全く感じさせない独特の雰囲気を作っています。



【メンバー】 今回参加のみなさんは総勢8名。左からオフの主催者の「大」さん、ホックルさん、川崎さん、市川さん、鈴木さん、星さん、田中さん、そして私K++です。田中さんだけが釣り姿の写真を撮り損ね、ちょっと残念ですが、どうです?、みなさん気合十分ですね。私だけがルアーとフライの両刀使い、他のメンバーはフライフィッシングのみでした。

【まずは釣り】 さて釣りですが、私は1日目はルアーとフライの両刀使いで挑戦しました。最初ルアーで攻めましたが、釣れたのは写真の様な35cm前後の虹鱒が2尾だけ。近くでマナーの悪いルアーマンに邪魔をされまくり散々でした。おまけに透明度が非常に高く、ルアーをすぐに見透かされてしまうという状態でもありました。写真の魚の釣れたルアーはWavyS5青ですが、3〜4回投げるたびにルアーを取り替えないとトレースすらしてこない有り様に悩まされました。


仕方なく午後からはフライに竿を持ち替え、ニンフとウエットを中心に釣る事に。写真左はこの日の最大の47cmですが、オリーブのマラブーでゲットしました。他のみなさんはもっぱらドライフライで攻めておられた様子。やはり透明度の高い管理釣り場はフライに部がある様です。


この管理釣り場にはイワナやヤマメ、ブラウンなども放流されており、足元で見えているにも関わらず、なぜか虹鱒ばかりが釣れていました。今年は気温が異常に高く、昨年と比べると5℃ほども違います。魚の状態もまだまだ夏のなごりが残っている様子です。


【私とフライフィッシング】 ルアーフィッシングを扱うサイトでフライの紹介をするのも変な話ですが、ここでちょっと私のフライ暦を紹介しましょう。元はと言えば、私が秋田県に赴任していた頃、今から16年前に、かの有名な小野兄弟にキャスティングレッスンを受けたのが始まりでした。しかし視力の良くない私にはドライフライは釣りにならず、2年足らずであっさり止めてしまいました。しかし最近になり、ドライフライにインジケーター(いわゆるウキです)を付けて釣る事が出来ることを知り、今年から再挑戦していると言う訳です。

【キャンプ】 さて、夜は「天栄村羽鳥湖畔オートキャンプ場」に一夜を過ごしました。このキャンプ場はレジーナの森から5分ほどの距離にあり、羽鳥湖を眺望できる非常に奇麗なキャンプ場です。おりしも紅葉の真っ盛りで、湖面に写る色鮮やかな山面が見事でした。


フライのメンバーが多い中、呑みながらの話題は今年1年の釣果と来年の期待に尽きます。私も最近始めたフライタイイングを酔っ払った勢いで始めてしまい、みなさんからいろいろ教えてもらいながら、同時に翌日使うための誠に奇妙なフライを急造してしまうのでした。


翌朝はいつもの様に呑み疲れ。ついつい釣り談義に花が咲き、夜の更けるのを忘れてしまいます。朝一でお帰りになるメンバーもおられましたので、早めに記念写真です。ご覧の様に見事な紅葉をバックに、パチリ。この写真のみクリックすると大きな写真をご覧頂けます。


【2日目も釣り】 写真は今回のオフで最大の60cmの虹鱒を釣り上げた「大」さん。彼はもっぱらド派手なウエットで釣り上げていましたが、こういう超スレた管理釣り場では、他の人が使いそうもない変わったフライを使うのが良い様です。それにしてもこの虹鱒、釣り上げるのに10分以上も掛かっていました。


私も1尾だけ50cmオーバーを釣り上げる事ができましたが、使ったフライはご覧の様にフライのセオリーから言うと全くデタラメな真っ赤なフライです。これはテイルとハックルに真っ赤なコックハックルを使い、ダビング材も赤色で統一したマツーカです。フックはTMC5262#8、全長は5cmほど。これをまるでルアーの様に底ギリギリをフワフワと大きなストロークで泳がせます。そうです、この釣りは正直言ってフライフィッシングではありません。フライを使ったルアーフィッシングです。


やはり私は根っからのルアーマンの様ですね。フライの竿を持っていても結局はドライフライなどを使いこなせず、大きなウエットやストリーマを使ってルアーのテクニックで釣っている訳です。それでも大きな獲物が釣れるととても嬉しいのは、大物釣り師のサガでしょうか。(^_^;;