単独釣行レポート98年9月23日

最上郡(最上白川C&R区間など)




今シーズンも残りあと僅かです。実は今年は仕事が異常に忙しく、釣行回数も激減していました。忙しさのため当ホームページの更新もおぼつかない状況が続いていましたが、ようやく落ち着いてきましたので、久々の単独釣行に出かけました。場所は3年ぶりの最上郡の水系です。小さな魚たちが沢山お相手をしてくれました。



最初に訪れた場所は、有名な最上白川でした。ここにもキャッチ&リリース区間が設定されたと聞いていましたので、早速、竿を出してみました。ここは5〜6年前、仕事でこの地を担当していた頃に良く通った場所です。私の陸封型ヤマメの記録となっている39cmの大物もここで釣れています。 またTV「ザ・フィッシング(当時、西山徹キャスター)」でも盛んに取り上げられた全国的にも非常に有名なポイントです。ご覧の様なC&R区間であることを示す大きな看板が沢山新たに設けられており、C&R区間は法田(ほうでん)橋から白川大堰堤までの区間となっています。

しかし、ここでは、真っ昼間であることも手伝ってか、釣れてくるのは12〜3cmのチビヤマメばかり。恐らく入渓者が増え過ぎて放流が追いつかないのか、あるいは異常にプレッシャーが高くなっているのか、おチビちゃんは沢山見えるのですが、20cm以上の魚影は全く見られない状況でした。 上流に入っていたフライマンとルアーマンにも聞いてみましたが、同じ様な状況らしく、いささか渋い顔。状況によっては大きな渓魚も釣れるのかも知れませんが、昔良い思いをさせて頂いた私としては、少々寂しい結果となってしまいました。

2番目に訪れたのは、近くの某薮川です。ご覧下さい、葦が生い茂って歩くこともままならないトンでもない所です。しかしこういう所には人も入らないせいか、魚が沢山残っている様です。ここも魚の大きさは小さいですが、数は尋常ではなく、同じポイントで2尾、3尾と掛かってくるほどでした。 残念ながら、場所を明記すると荒廃をまねくばかりですので、具体的な河川名は伏せさせて頂きます。しかし山形県内にはまだまだこういった渓流が多く残されており、地元の人達が密かに釣りを楽しんでいる様です。


ここでは全部で30尾ほどの釣果がありましたが、殆どは16〜7cmの小物ばかり。20cmを超えるサイズは5尾だけでしたが、次々にルアーにアタックしてくれる小さな魚達に、十分楽しませて頂きました。なお、この日は台風の直後とあってか水量が比較的豊富に有りました。この川は普段は水が少なく、夏以降は恐らく釣りにならないと思われます。もっともこの地のシーズンもあと1週間、来春が楽しみかも知れません。

さて、この渓では大変珍しい魚が釣れました。パーマークや腹部の斑点はヤマメ、背部のまだらな斑点と腹鰭・胸鰭の鮮やかな黄色はイワナ、背鰭にはニジマスの様な小さな斑点がありました。恐らくイワナ、ヤマメ、ニジマスのいずれか2種のF1交配種ではないかと思われますが、判別は不可能でした。 もっとアップでも写真を撮ろうとしたのですが、残念ながら途中でフックが外れてしまい、この写真1枚だけしか残りませんでした。写真から「イワメ」ではないか、と言う人もおられましたが、はて、読者のみなさんはどう思われますか?

今年の渓流シーズンもいよいよ今週でおしまいです。この時期の釣りは、ついつい感傷的になってしまいます。護岸の脇につる草の色鮮やかな実が沢山実っていました。

【本日使用したタックルなど】 ロッド:自作スピンキャストロッド、リール:ダイワGS30スピンキャスト、ライン:呉羽シーガーエース1号(6lb)、ルアー:ブレットン5g金/銀・BabyMinnowS4cm・LwisCreekMinnow改造S4cm・WavyMinnowS5cm・他