「いない魚は釣れない(ニーズの無い所で物は売れない)」と言うビジネス界隈の格言がありますが、その言葉が釣り場で現実の物となりつつ有ります。2年前の線状降水帯発生による豪雨で、下越地方の渓やダム湖で多くの渓魚が死滅したのではないかと予想していましたが、どうやらそれは的中していた様です。今シーズンの新潟下越地方のダム湖の魚影は余りにも薄く、連休明けとともに早くも釣りの継続を断念せざるを得ない状況となりました。過去の経験通りに、3年後には魚影が回復するのか、それとも又やってくる豪雨が先か、渓流の釣りに未来が見えません。 (下写真は、藤の花の咲き乱れる新潟下越地方のダム湖) ![]() ![]() 【5月7日(木)】
大雨に祟られたゴールデンウィークでしたが、この日は雨後3日目とあって、ダム湖の濁りもだいぶ回復し、インレット下流部は通常の雪代の笹濁りとなっていました。お天気も終日快晴で気温も高く、今シーズン一番のダム湖の釣り日和でした。そのため、大いに期待していつものインレット下流部のポイントへ向かいましたが、なぜか魚たちの反応は殆ど無く、釣れたのは釣り始めの一瞬だけでした。それも釣れたのは、もっくんのキャスティングに来た35cmと、その直後に私のトローリングにヒットした43cmの2尾だけでした。
その後は状況が悪く、忘れた頃にウグイが釣れるのみ。水温は8℃台であり、いくら季節が早いとは言え、昼間の時間帯に釣れなくはない状況であり、理解に苦しむばかりです。そして、前回の5月5日も上流のダム湖から冷たい水が放流されるとピタリと反応が途絶えましたが、この日も午後になると放流が始まり、今度はウグイすら釣れない状況に。それでも3時過ぎまで、もっくんと2人でしつこくキャスティング・トローリングを繰り返しましたが、最後まで全く何の反応も無く、むなしい時間が過ぎていくだけでした。
【5月12日(火)】 5日後のこの日も、ほぼ快晴の良いお天気で気温も高く、絶好の釣り日和でした。しかし、この日はなぜかダム湖の水位が前回よりも1.5m以上も高くなっていて、しかも、上流のダム湖からの放流で水温は7℃以下でした。そのため、魚の活性が低い上に、これまで汎用してきたSukari60deepではポイントの底まで届きません。仕方なく、28gもあるC-misshonというジグスプーンを持ち出し、底ギリギリをトレースする作戦に。すると11時半過ぎになって、小さなちいさなイワナが2尾、バタバタと釣れてはくれました。しかし、その後はまたまた全くの無反応でした。
そして、これ以上の釣行を重ねても、もはや良い結果は望めそうもないため、この日をもって今シーズンのダム湖の釣りを終える事としました。さて、下の表に、下越の複数のダム湖で、釣行一回当りに釣れた、イワナのサイズ別平均尾数について、過去10年の状況をまとめてみました。ご覧の通り、この数年で釣果は激減し続けており、もはや楽しい釣りとは言えない状況になっています。貧果の原因は、短期的には2年前の線状降水帯による豪雨と考えられますが、長期的にも確実に釣果は低下し続けています。 釣行一回当りに釣れたイワナの平均尾数の推移(年別・サイズ別・過去10年、赤色ほど低釣果) ![]() 上表は私のダム湖での状況ですが、同じ様に源流や渓流の釣り場でも、渓魚が消えつつあります。皆さんも、釣り道具屋さんの渓流関係の陳列棚のスペースが、10年ほど前と比べると極端に狭くなっている事にお気づきかと思います。渓流の釣り人が減り、お店も売れない商品は置けないのです。従来は豪雨が有っても数年で魚影は回復しました。しかし、温暖化で毎年の様に豪雨がやって来る様になり、魚影の回復が追い付かなくなっている様です。加えて、夏の渓水温の上昇、産卵期の豪雨、カワウの北上なども重なり、もはや、渓流の釣りに未来は有りません。
【今回使用のタックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8/35lb/2号+GrandMaxFX2.5号、C-misshon28g/サケチギョ、 Sukari60deepイブキ/オレンジベリー鮎、D-Contact63S/鮎/チャートヤマメ、チヌークフルチャート21〜28g、他 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||