今年も渓流釣りのシーズンが始まりました。今冬は12〜1月に北日本で稀に見る豪雪となりましたが、2月以降は全国的に暖かくなり、特に北海道では異様な高温が続いた様です。そのため、中山間部までの残雪は早期に消えてしまい、桜や野草花の開花も10日前後も早かった様です。しかし、高山での残雪は未だに豊富であり、雪代は今しばらくは流れ続けると考えています。4月以降の長期予報では、今年も夏にかけて高温が続くと予報されていて、この3年ほど続いている酷暑は、今年も変わりなくやってきそうです。さて、今年はどのようなシーズンになるのでしょうか。 ![]() 拡大 ![]() 【2026年シーズン開幕】 今年も5月末頃までは新潟下越へ、以後11月初頃までは北海道へと、キャンピングカーを利用した長期の遠征釣行を予定しています。今シーズンの南東北・下越での桜の開花は、平年よりも大幅に早かったのですが、筆者の都合で新潟入りは4月15日と大幅に遅れてしまいました。そのため、真っ先に咲き誇るフクジュソウなどの早期の野草化の見ごろは既に終わっていました。一方で、高山での残雪は未だに豊富であり、ダム湖などへ入る林道の開通状況は、標高によってかなり異なる様です。 なお、筆者は今年6月に75歳の後期高齢者となり、頻繁なWebサイトの更新作業が厳しくなっています。昨年まではそれでもなんとかレポートの頻度を落とさない様に務めてきましたが、そろそろ限界の様です。本Webサイトも既に私の個人的な日誌でしかなくなっています。レポート頻度が更に大幅に低下する可能性がありますが、ご理解をお願い致します。
【今年も引き続き温暖化】 シーズン初のレポートでは、その年の積雪や気温などの状況を確認することにしています。下表は私の主に釣行する南東北と道東地域での今冬の気温と降水量の平年差ですが、ご覧の通り、降雪は12〜1月にこの数年で最も多くなりました。しかし、2月以降は逆にこの数年で最も高い気温が続いたため、低地での残雪は既にほぼ消えています。この3年ほどは、異様な高温の夏が続いていましたが、今年も4月以降に気温の非常に高い予報が出ていて、今シーズンもこれまで以上に温暖化に悩まされるシーズンが続きそうです。(データは気象庁電子閲覧室) 南東北(肘折・大井沢・小国・下関・津川・守門)の平均気温との差(℃)、平均降水量との比(%)
下表は南東北と道東の3月の最深積雪(概ね3月初の残雪量に等しい)を示しています。南東北・道東ともに、ここ数年でほぼ最低の値となっていて、平地での残雪は既に見られません。しかし、高山での残雪は未だ十分に残っていて、今後も高温が続くため、雪代が激流となって短期間に流れ、特に東北では釣り辛い状況が5月初旬ころまでは続きそうです。 南東北・道東の各地点の3月の最深積雪の平年比(%)- 赤いほど例年より残雪が多かった事を示す
【4月17・18日(金・土)】 初釣りは17日の夕方からでした。シーズン初は下越の小さめの2つのダムで、その後は本命の大きなダム湖で釣っています。ただ、思い起こせば、昨2025年は本当に散々な釣果でした。4月中旬頃に小さめのイワナが僅かに釣れただけで、本命のダム湖でもGWの釣果は最低でした。下越で50cm超えのイワナが一尾も釣れなかったのは、コロナ禍の2020年を除けば、2015年以来、実に10年ぶりでした。貧果の原因として、令和6年7月25〜26日に付近で線状降水帯が発生し、濁流がダム湖に流れ込む事で多くの渓魚が死滅してしまったからでは無いかと考えています。
同様の出来事は2013年夏に山形県南部でも発生していて、当時は寒河江・小国地区のダム湖の魚影が3年間、途絶えました。ただ、2年前の豪雨は2013年のそれほどでは無かった様で、多少の魚影が残ってくれていた様です。そして、初釣りのこの日、夕方の1時間ほどで岸から3つのポイントを釣ってみましたが、想定通りに魚のトレースすら見られない状態でした。翌18日も小さめの2つのダム湖を午前と午後に分けて釣りましたが、午前中は全くのオデコ、午後はかろうじて尺イワナが1尾だけという、想定通りの超貧果でした。
【4月20日(月)】 翌々日は、2日前に尺イワナの釣れたダム湖へ入渓し、今年初のボートフィッシングに挑戦しました。ただ、高山に沢山の雪が残る状況で連日の高温が続いていたため、激流の様な雪代が流れ続けていたのでしょうか、流木や枯葉などがダム湖に大量に流れ込み、湖面は釣り場が無いほどのゴミの集積場と化していました。この時期のダム湖の釣り場は、冷たい雪代が暖かい湖水に潜り込む地点(前線と読んでいます)の前後数百mになりますが、前線の下流側はゴミでほとんど釣りになりません。ゴミの隙間でキャスティングを繰り返しましたが、反応はありませんでした。
前線の上流側の数百mもプールですが、雪代が緩く流れていてゴミはほぼ有りません。11時半頃に雪代の水温が7℃を超えはじめたため、やおらインレットを目指しました。キャスティングとトローリングを繰り返しましたが、ただそれでも暫くはまるで反応が有りません。やはり魚たちは死滅してしまったのかと、諦めかけた13時半過ぎになり、ようやく1尾目の尺ちょっとのイワナがヒット。ところがその後すぐに41cmと33cmのイワナもヒット。この日は新潟でも夏日を記録するほどの高い気温で、ちょうど濁った雪代が流れ込み始めた、ほんの30分少々の出来事でした。
その後はまたピタリと反応が途絶え、16時過ぎには納竿しました。しかしそれにしても、昨年来の魚影の薄さには驚かされます。温暖化で様々な災害が激甚化し、東北においても近年の雨の降り方は尋常では無くなっています。この数年は激烈な豪雨が短時間に発生し、泥の様な水が大量に一気に流れ落ちて来る様になったためか、イワナ達も流されたり死滅したりしても不思議ではありません。実際、渓魚の全く釣れなくなってしまった沢や渓が東北の至る所に見られています。渓流の釣り人達は「魚が流されていない」と嘆いていますが、実際、その通りなのでしょう。
【今回使用のタックル】 ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE30lb+GrandMaxFX2.5号、 Sukari50ssDeepイブキ、Sukari60Deepイブキ/オレンジベリー鮎、チヌークチャート21〜28g、他 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||