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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2025(7)(8月21〜31日)


お盆休みの喧噪も過ぎ去り、北海道は今、静かな晩夏を迎えています。海ではサケ釣りが本格化し、渓では遡上アメマスたちが産卵場を目指し、遡上を続けています。渓水温も釣りに適した状況となり、まもなく訪れる秋のベストシーズンを前に、釣り師たちの気合も入りつつある様です。ただ、今夏の北海道は、8月初以降、天候不順が続いていて、今月一杯は雨模様が続く気配です。そして、私自身は今、北海道遠征の折り返し地点となります。酷暑に悩まされた前半を終り、訪れるであろうベストシーズンを、有意義に楽しみたいと思っています。
(下写真は、処暑の頃の斜里のオショロコマの渓)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【8月21日(木)久しぶりに斜里のオショロコマに癒される】

この日は久々にオショロコマを釣りに斜里方面へ向かいました。オショロは殆どが20cm前後の小さな魚ですが、警戒心が乏しく、何度もルアーにアタックしてくる姿は実に健気で可愛く、時折、無性に釣りたくなることがあるのです。前夜に結構な雨が降っていて、濁りが出て大型のオショロが釣れるのでは?、と期待して入渓しましたが、残念ながら渓水はジンクリアで、いつもと何も変わらない状況でした。今回は2ヶ所のポイントを釣る事とし、前半はフライフィッシングで、後半はいつものルアーで釣りました。

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まずは久々のフライフィッシングで最大は22cm程、誘いを入れると釣れる綺麗な写真を何種類か撮影できた

ニジマスではフライの方が圧倒的に良く釣れますが、オショロの場合は全く逆です。フライの場合は沈めて誘いを入れないと釣れません。ドライでも釣れますが、なぜかヤマメばかりがヒットしてきます。この日も活性はまずまず高く、いつものプリンスフライを左右に動かして誘ってやると、10尾ほどのオショロがお相手をしてくれました。後半はルアーロッドに持ち替え釣りましたが、こちらは慣れたもので、あっと言うまに10尾以上のオショロが釣れてしまいました。オショロや渓流の綺麗な写真も沢山撮影することができ、終日、癒されっぱなしの日でした。

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その後はルアーフィッシングでの釣りルアーでもいつも通りに良く釣れたヤマメもルアー/フライで何尾かヒット

【使用タックル】
Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0/2X号、
プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Ryuki50S/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【8月22日(金)2年前の夢よ、もう一度、は騙された】

この日は久々に、2年前に大ニジマスを釣った遠軽地方の渓を訪れました。ただ、現地に到着してガッカリしたのは、このところの雨で、かなり強い濁りが残っていたことでした。良く目立つルアーでも、ぎりぎり釣りになるかどうかの状態です。しかし、斜里から2時間近くも掛けて移動してきたからには、竿を出さない訳には行きません。一番目立つBretton#2銀赤をしつこく投げ続けると、結構な強い魚信が出て、あれま、尺超えのウグイがヒット。濁っていると、濁りに強いウグイが優勢になるのです。ただ、それでも更にしつこくルアーを投げ続けていると、腹ペコの小さなニジマスもヒット。

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2年ぶりの遠軽の渓は濁りが強過ぎた釣り人の足跡と見られる踏み跡が沢山毎回の様に藻が絡み付き釣り辛い

ひょっとして大ニジマスも釣れるのでは?と期待しながら、300mほどを釣り下がりました。途中にはどうみても釣り人が入渓したと思われる踏み跡が沢山あり、結構な数の釣り人が入っている事が判ります。小さなニジマスがその後もポツリポツリとヒット。そして、2時間ほど釣った16時半ころ、流れが集まって波の立つポイントでガクン!っと強烈な魚信が出て魚が横に走り始めました。ちらりと赤っぽい魚体が見えたので、「レッドバンドの大物!」と喜んだのですが、しかし、近くに寄せて来てガックリ。濁りで遠目にはニジマスに見えた獲物は、釣ってはいけないお魚さんでした。

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それでもこんなおチビちゃんがポツポツ納竿直前に釣れたサクラマス52cmリリースするとユラユラと深みに消えた

注:サクラマスを始め、全ての釣魚は写真撮影後、生きたままリリースしています。

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2/銀赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【8月23日(土)3年前の夢よ、もう一度、はただの夢だった】

この日は、3年前の8月に65cmのモンスターを釣った、北見地区の渓へ向かいました。ただ、前日の豪雨で午前中はどこも釣りにならず、お昼頃になって最源流部の釣り場でなんとか釣りが可能になる状況でした。熊の出そうな山奥の釣り場のため、ヒグマ対策の熊鈴・熊スプレー・爆竹の3点セットを携えて源流部へ入渓。そこには大きな堰堤があり、その下では丁度良い濁りでフライに反応が良く、おチビちゃんばかりでしたが、アメマス・オショロ・ニジマス・ヤマメが仲良く2尾づつヒット。ただ、熊の恐怖には勝てず、1時間ちょっとで早々に逃げ帰ってきました。

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午前中は雨後の泥濁りで北見の源流へアメマス30cmまで2尾、オショロ2尾チビニジマス2尾、チビヤマメ2尾

のんびりと午後のひと時を過ごし、夕方16時ころからは、当初の目的のモンスターの泳ぐ(かも知れない)ポイントへ。ただ、前夜の雨が相当な量だった様で、この時間になってもかなり濁りが残っていて、ギリギリ釣りになるかどうかといった状況でした。前日も結構な強い濁りの中で、ニジマスやサクラマスが釣れていたため、構わずに一番目立つ銀赤のBrettonを投げ続けてみることに。すると、場所を変えながら30回ほども投げた頃に、かろうじて1尾だけ、31cmほどのニジマスのおチビちゃんがお相手をしてくれました。3年前の夢をもう一度、などと言うのは、ただの夢ですな。

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夕方は3年前に65cmの釣れたポイントへかろうじてニジマス31cmが釣れただけ北見はタマネギの生産量日本一(25%)

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2/銀赤、他

【8月25日(月)暴挙!磯竿アウトリガーニンフ】

この日は十勝に移動し、お昼前ころからホームの渓で釣りました。しかし、なぜかルアーには全く反応が無く、最初の1時間ほどはノーバイト。ホームの渓は釣り師が増えすぎて、ここ数年はルアーではほとんど釣れなくなっているのです。釣れるのはスピナーだけになっていますが、そのスピナーでさえ、この日は全く反応無し。業を煮やして、数年前に考えついて使った事の有る「(自称)磯竿アウトリガーニンフ」を繰り出すという暴挙!に出てしまいました。5.3mの磯竿でアウトリガーニンフ釣法をやりますが、まぁ、なんというか、フライの餌釣りです。遠目には完全に餌釣りです。

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8日ぶりにホームの渓でルアー釣り・・業を煮やして磯竿アウトリガーニンフ36,31,30cmとチビマス4尾ほど

しかし、ルアーの反応とは裏腹に、これが実に良く釣れるのです。一つ目のポイントでは36cmを頭に7尾、食事後に15時ころから少し下流側へ入渓し、34cmを筆頭に5尾の釣果がみられました。ホームの渓では、ルアーの反応が余りに悪く、4〜5年前にフライばかりやっていた時期がありました。ただ、ルアーフィッシングのWebサイトで、フライばかりやっていてはシメシが付きません。そこで一昨年からルアー中心に戻した訳ですが、まぁ、マニュアル「北海道のニジマス釣り」にも書いてある通り、ルアーよりフライの方が圧倒的に良く釣れるのは間違い無いですね。

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夕方は同じ渓の少し上流側に入渓こちらでは34,30cmとチビマス3尾ほど畦畔を蝕むセイタカアワダチソウ

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2/金赤
ShimanoHoliday磯3-530、BiomasterC3000、Castaway25lb、Nanodax17.5lb+GrandMaxFx2.5号、 錘2B〜2号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他

【8月29日(金)修行の湖は修行にすら成らず】

親戚で不幸があり、8月26日〜28日まで3日間、ニセコ町に滞在していました。久しぶりのニセコは、インバウンドの活況で、まるで海外の様なオシャレで近代的な町に変貌していました。せっかく道南まで移動したので、この日は修行の湖で、ブラウントラウト狙いのボートフィッシングとしました。ただ、予報は曇天だったにも関わらず、結局、終日小雨の降り続く、うっとおしい暗い日でした。こういった日は、だいたいロクな釣果はありません。昨年まで数年間の支笏湖は、出漁1回につき平均0.8尾程度の釣果が見られていましたが、今年は既に3回の出漁で、未だブラウンの釣果は有りません。

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今シーズンはラストチャンスの支笏湖へ8月末とあって、キャンプ場も疎ら15mと25m付近(チップ?)に魚影

早朝6時半ころの出艇でしたが、相変わらず反応は極めて薄く、何も無いまま時間が過ぎていきます。12時過ぎまで約6時間、雨に打たれながらの正に修行の時間でした。釣果はいつも通りのチビアメマスのみ。これで4連敗です。私の主義として、釣りは楽しくなければなりません。山形のサクラマス釣りに一時期挑戦した事がありますが、数年通ってまだ1尾も釣っていないとか、年に1尾釣れれば良いほうだとか聞かされ、そんな釣りは釣りでは無いと、2回目で止めてしまいました。どうも支笏湖のブラウンも激減している様で、もう止めてしまうかも。釣りは楽しくないと、釣りじゃぁ無いんです。

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水温は未だ22℃台、岸釣りは一人だけ結局いつもと同じチビアメマスだけ終日小雨の降る暗い日だった(恵庭岳)

【使用タックル】
PalmsLakezeeLSZS-991/SS、StradicC3000、HardBull8+(5色/28lb/1.5号)+Nanodax20lb、自作潜行板大サイズ、
TrollingPepper100、Dコンタクト85S/鮎、他

【8月31日(日)夏の終りの十勝は、空も心も曇り空】

所用があり、また十勝へ舞い戻りました。この日も曇天の予報にも関わらず、午前中は霧雨で鬱陶しいお天気。このところ、晴れの予報でも平気で雨が降ります。それでも気分を晴らそうと、午後からホームの渓へ出漁してみました。ただ日曜とあって、釣り始めたらすぐに上流側から3人のルアーマンと鉢合わせ。それでも34cmまでは釣れましたが、その後はどこも釣り人だらけ。どうやら皆さん、同じ様な事を考えている様で、雨上がりの午後から一斉に出漁された様です。お昼ころは殆ど釣り人の車を見かけませんでしたが、2時頃になると釣り師の車だらけでした。

午後から雨が上がり、ホームの渓へ出漁なんとか34cmまでは釣れたが・・・すぐに上流側から3人のルアーマン

雨の濁りを期待して、夕方はまたまたダム上の人の少ない渓へ逃げ込みましたが、ここにも車が止まっていてガッカリ。しかも濁りがほとんど無く、ジンクリアに近い状態でした。このところ、雨ばかり続いていますので、渓の濁りの成分がすっかり流されてしまったためか、多少の雨ではほとんど濁らない様です。このダム上のポイントは、濁りが入らないと、なぜかさっぱり釣りになりません。それでも我慢して釣っていると、40cm足らずの綺麗なアメマス君が、1尾だけですがお相手をしてくれ、なんとなく満足して納竿としました。

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夕方は濁りを期待してダム上の渓へ濁りは無く40cm足らずのアメマスのみ十勝はポテトチップス王国、50%を生産

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari60deep/Rグリーン、Bretton#2/金赤