ようやく涼しく過ごし易くなってきた北海道は今、お盆休みの釣り人で一杯です。この混雑は17日ころまで続きそうです。このところの雨続きで、渓水温と水量も釣りに適した状況となり、長かった猛暑の夏も終わろうとしています。海では既にサケ釣りが始まっており、渓では遡上アメマスも釣れ始めています。北海道はまもなく秋の釣りのトップシーズンを迎えようとしています。そして、毎日が日曜日の私は、お盆の連休の間はサラリーマン諸氏のお邪魔をしない様に気をつけながら、のんびりと釣りを楽しんでいます。 (下写真は、十勝のホームグラウンドの渓の流れ) ![]() ![]() 【8月11日(月)釣り人だらけの時は管釣りに限る】 この日の朝早い時間帯は、近くの湧水の渓の釣り場の偵察に行きましたが、十勝南部は暑さでアブ地獄が復活。早々に退散してきました。そして、3連休も3日目は釣り人を避けて、1年ぶりに管釣りのファミリーパーク更別でヒマ潰しです。ただ、雨がパラついているにも関わらず、気温は30℃超えの猛暑で参りました。湧水の釣り池にも関わらず、水温は22℃前後もあり、超低活性でお魚さんたちのやる気は全く無し。ルアーのお客さんはお手上げ状態でした。それでも私にはペレットフライという最終兵器があります。それもちょっと変わった釣り方で釣れました。
この池は人が近づいてくると、餌の時間と勘違いして、池の角に魚が集まってきます。そこへペレットフライを落としてやると1尾だけはすぐに釣れます。少し時間を空けて、また歩いて池に近づくと、また釣れます。こんなアホな事の繰り返しで6尾ほどゲット。ただ、昨年まで釣れていた70cm前後のドナルドソンは姿を消し、50cm前後の普通のニジマスが中心になっていました。料金は1日券2500円(超格安!)のままでしたが、サイズダウンをしてステルス値上げをした様です。ま、このご時世ですので、文句は言えませんが。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、EchoIonFlyReel4/5、RiverPeakWF-6Fライン、TiemcoStandard0X9F、 GrandMaxFx1.75号、Kフライ、トラウトガム/ピンク、ペレット茶管付グレ3号、他 【8月12日(火)十勝は猛暑復活で釣りにならず】 どうせ釣り人で一杯だろうとヤル気も出ないため、この日の午前中は十勝南部の新しい釣り場を、何か所か探索してみました。ただ、どこへ行っても釣り人がいて、ちょっとだけ竿を出してはみましたが、まるで反応がありません。十勝は猛暑復活で水温が高い上、お盆の釣り人のプレッシャーで、お魚さんたちもやる気はほとんど無い様です。ただそれにしても、まるで反応が見られず、この付近の渓は相当に魚影が薄い様にも思われました。12時近くになると気温がガンガンと上がって来て、熱中症様症状が出てきたため退散。
それでも夕方になると少しだけ涼しくなったため、今度はホームの渓で少しだけ竿を出しました。こちらでは釣り始めと同時におチビちゃんが良く反応してくれ、やはり魚影の濃さはピカイチの様です。ただ、最近のホームの渓は釣り人が多過ぎて、スピナー以外のルアーではほとんど何も釣れません。もっともスピナーは小物だけで、大物はまるで知らん顔なのです。そして、何尾か釣ったところで、ヌルヌルの川底を渡渉している時に転倒してしまい、右膝を強打してしばらく動けなくなってしまいました。なんとか逃げ帰ってきましたが、いやはや最悪の日でした。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#2/金赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他 【8月13日(水)夕方の涼しい時間帯だけが勝負】 この日も十勝では30℃超え続出の蒸し暑い日でした。しかも、前日に転んで痛めた膝が痛くて、お昼過ぎまで何もせずに終わりました。ただ、前日は夕方16時過ぎ頃から活性が上がり、小物が釣れ始めていたため、この日も期待してホームの渓へ行ってみました。そして、膝が少々痛いのを我慢して釣っていると、あれま、不思議にもしばらくすると膝の痛みが消え、何ともなくなってしまいました。やはり運動は大切ですね。そして、17時前から涼しい風が吹き始めると、ポツポツと小物が釣れはじめました。
17時半ころ、3年ほど前まで大物が良く釣れた、大きな倒木のあったポイントに到着。数回の増水で渓相はすっかり変わってしまい、今では面影もありません。ただ、その場には今も小さな別の倒木が横たわっていて、多少の深みが出来ている様でした。倒木の少し下へルアーをキャストすると、ベールが引っ掛かり、ルアーが沈み過ぎて根掛かりしそうに・・・。慌ててベールを起こしてリーリングすると、案の定、根掛かりして動かなくなってしまいました。しかし、根掛かりを外そうとロッドをあおると、いきなりラインが引き出され始め、魚がジャンプ。
どうやら深みの底に定位していた魚の目の前に、たまたまルアーが落ちてきて、反射的に喰い付いてくれた様です。お魚さんは幸いにも下流側へ走り始め、ラインを50mほども出して大暴れしてくれましたが、数分で疲れた様でギブアップ。上流側へ走られたら、倒木にからまれアウトでしたが、ラッキーでした。それにしても今シーズンは不思議です。6月中旬に来道し、8月初までの1ヵ月半は大物はゼロ。ところが、8月に入ると大ニジマスが次々と釣れ始めましたが、なぜか50cmチョイのギリギリ大ニジマスばかり。どうなってんでしょうね、今年は。 【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#1/#2/金赤(赤塗装)、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他 【8月14日(木)お盆休みで釣り人激増+猛暑=ダム上へ】 この日の午前中は、前日の大ニジマスをもう一度とばかりに、前日の下流部へ入渓してみました。しかし、釣り始めるとすぐに上流から、更に下流からも釣り人が現れ、ガッカリ。お盆の13〜16日は、やはり人が激増する様で、こりゃ釣りになりません。どうやら前日は、夕方の薄暗い時間帯だったため、釣り人がいなかっただけの様です。それでもスピナーなら多少は釣りになる様で、30cm弱までのチビニジが4尾ほど釣れました。ただ、お昼近くには気温が30℃を超えてきたため、午後は人出と猛暑を避けて、例によってダム上の涼しいがヒグマの恐ろしい釣り場へ移動。
ダム上の釣り場では、5日前に雨後の濁りでとても良い思いをさせて貰いましたが、この日はほとんどジンクリアで期待薄。案の定、良型の釣れたポイントではまるで反応がありません。ただ、いつもは何も釣れない下流側の浅い平瀬で、小さなニジマスが釣れ始めました。そして更に釣り下がると、突然、入れ食いモードに。平瀬の真ん中を歩きながら、左右にルアーを投げると、1投1尾でヒットしてきます。もっとも、最大でも25cmほどまでの超おチビちゃんばかり。それでもなんだか楽しいので釣り続けていると、1時間ちょっとで25尾ほどの爆釣に。それにしても、5日前のあの良型のアメマスやニジマスはどこへ行ってしまったんでしょうね、不思議な日でした。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#2/金赤/銀赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、Eden45S/TS、他 【8月16日(土)早起きは三文の徳には成らぬがモンスターは現れた】 この日は久しぶりに快晴の風の弱い日に恵まれたため、急遽、阿寒湖へ向かいました。他のボートユーザーから、ニジマスは朝早い時間に釣れると力説されていたため、それは無いだろうと思いながらも、珍しく早朝5時半に出漁してみました。この日もニジマス狙いで、D-Contact85S鮎のみで5km/h以上の沖合の高速トローリングに徹します。ただ、釣り始めてしばらくは全く反応が無く、6時半になって普通のアメマスがヒット。7時前になり、尺足らずの小さなニジマスが一応はヒットしてきました。ところが8時20分を過ぎると突然、アメマスが連続してヒットし始め、9時までの40分間で6尾のアメマスを追加。結局はバカな釣り師に騙されただけでした。
そして9時15分ころ、突然、ドラグが唸り始めました。ただこの時期は表層水温がまだ23℃台と高く、ニジマスは殆どジャンプしません。半信半疑で寄せてきて釣れたのは、写真上右の立派な大ニジマスでした。その後もアメマスはポツポツとヒットし続けますが、明るすぎるせいか、なぜか型は小さく、51cm止まり。そして、この日は30℃近い暑さに加えて、早朝から釣っていたため、お昼前にはもうバテバテになっていて、そろそろ納竿しようかと迷い始めた頃でした。11時半ころ、先ほどよりも更に強烈な魚信が出て、あっと言う間にラインが5色ほども引き出されました。15分ほどの格闘の末、手にしたのは自己記録を更新するサイズのモンスターニジマス67cmでした。
さて、これまで阿寒湖でのニジマスの釣り方が良く判らないと、何度か嘆いてきましたが、今回はそれが良く判った気がします。と言うか、阿寒湖でもニジマス釣りはセオリー通り、と言う事を改めて感じたという事です。既に「季節の釣り(マニュアル)」内に、「潜行板を使ったレイクトローリング」を公開していますが、その4項にはニジマスに関して以下の事柄を書いています。 (1)大きな湖では太陽の明るく差し込む(つまり快晴の日の)9〜12時頃に、暖かい日は夕方の1〜2時間も時合いとなる。 (2)大ニジマスは、沖合の回遊ルート上、或いはベイトボールの出来やすい砂地の遠浅の浜の沖合がポイント。 (3)大ニジマスは(ルアーを見切られない様に)高速走行でワカサギを模したリップ付きミノーを使う。
ただ、阿寒湖では砂地の遠浅の浜が殆ど無く、沖合にベイトボールが出現します。また、アメマスが良く釣れるため満足してしまい、ニジマス専門で釣った事が少なかったのです。今回は沖合のベイトボールの良く見られる付近を中心に、阿寒湖のほとんどド真ん中を走り続けました。ベイトのワカサギは、早朝は湖底ですが、8時を過ぎるころから浮いて餌を取り始める様です。これが時合いを決めている様です。そして、この日の釣果は、ニジマス67、54、28cmの計3尾、アメマス51、51cm、40cm台10尾、40cm未満5尾の計17尾という、大々々満足の大漁でした。 【使用タックル】 PalmsLakezeeLSZS-991/SS、StradicC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax20lb、自作潜行板中サイズ、 Dコンタクト85S/鮎(SBL改)、他 【8月18日(月)遡上アメマスを求めて別海の湿原河川へ】 別海の湿原河川で遡上アメマスが釣れ始めたらしいと聞いたため、この日は久しぶりに中標津の近くの渓へ向かいました。前日に結構な雨が降ったため、濁りが出て良い条件だろうと期待できました。まず午前中は、これまで何度も入渓しているお気に入りのポイントへ。丁度良い濁りで、いかにも釣れそうな雰囲気でしたが、100mほど釣り下がった時点で、下写真の35cmほどのアメマスが1尾釣れただけでした。このポイントはかなり上流側になるため、まだアメマス達が来ていない様です。アメマス達はお盆のころの大雨の増水時に渓へと入って来るため、まだファーストランの段階であり、時期が少し早い様でした。
この渓の河口は大きな沼になっていて、観光地になっているらしく、一旦は河口の様子を見に行ってみました。河口近くの橋のたもとには、明らかに釣り人のものと見られる足跡があって、この付近でもアメマスが釣れるのかも知れません。その後は河口から一つ上流側の橋から入渓し、100mほどの区間を釣ってみましたが、やはり魚影は薄く、おチビちゃんが2尾釣れただけでした。盛期には100mも釣り下がれば、おチビちゃんが10〜20尾は釣れるのですが、まだ時期が早く、河口近くでも僅かなアメマスしか来ていない様でした。9月に入ったら、何度か訪問してみたいと思います。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki50S匠/ゴールドヤマメ、他 【8月20日(水)又、君かい?と思ったら違っていた】 前日は道南や宗谷で被害が出るほどの大雨でした。道東でも結構な雨が降り、道内の河川はどこも泥濁りになってしまいましたが、適度な濁りを期待して、またまた別海の湧水の渓へ向かいました。入渓地点は前回8月4日に大ニジマスを釣った釣り場ですが、現地に到着するとちょうど良い濁りで如何にも釣れそうな雰囲気。釣り始めるとすぐに36cmほどのアメマスがヒット。続いて、腹部に綺麗な赤い斑点のある魚が釣れ、一瞬、大型のオショロコマかと喜んだのですが、良く見ると居着きのイワナの様でした。
そして少し釣り下がると、前回、51cmのニジマスの釣れた倒木のポイントが見えてきました。そして前回と同様に流心にミノーを投げ込み、倒木の下をトレースする様にリーリングしてくると、あれま、前回と全く同じ場所でまたまた大物がヒット。今回も無理やり強引に手前の砂浜にズリ上げ、サイズを測ってみると、これまた前回と全く同じ51cm。ん?−−、てっきり、また君かい?、と思いました。「北海道のニジマス釣り(渓流編)」の3-1項で紹介していますが、全く同じポイントで同じニジマスが釣れる事は良くあるのです。
ただ、車に戻って写真を見比べてみると、頭部の斑点の位置と数が合わず、全く別のお魚さんであることが判明。しかしそれにしても、このポイントには大物が何尾も泳いでいると言うことなんですね。湧水の渓、恐るべしです。ただしかし、それにしても今シーズンは不思議です。北海道へ来た6月中旬から8月初までは、ニジマスの大物は全くのゼロでした。なのにその後は、8月4日に51cm、9日に50cm、13日に52cm、そしてこの日20日に51pと、渓ではギリギリ50cm超えの大ニジマスばかりが4連発。こんな事って有るんですね。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#1/#2/金赤(赤塗装)、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他 ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||