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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2025(5)(8月1〜10日)


8月になりました。道内の猛暑はピークを過ぎ、だいぶ過ごし易くはなりました。しかし、十勝や北見地区では未だに真夏日が見られ、平野部での大物の釣果の望めない季節が続いています。猛暑とアブ猛攻を避けて、前週から北海道一周の旅を続けており、本レポートも、時折はロッドを出してお茶を濁す程度の釣行記となっています。例年であれば、北海道では8月の1週目を過ぎる頃から一気に気温が下がり、秋の釣りシーズンが再開するのですが、今年の猛暑下では、未だどうなるか判りません。釣り師たちも私も、秋の到来を待ちわびています。
(下写真は、仔馬の放牧が可愛い新冠の牧場)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【8月1日(金)北海道一周の続きは苫小牧→日高→襟裳→広尾】

この日は支笏湖から苫小牧を経て、日高、浦河、襟裳岬、十勝の広尾町まで高速を使わずに南下しました。途中、日高で何度かブラウンを釣っている渓を覗いてみましたが、このところの雨続きで泥濁りとなっていて、釣りは諦めました。大雪山系とは異なり、日高山系から落ちてくる渓は、少しの雨でもすぐに激流・濁流になります。しかも、日高の大きな渓には、どこも上流に大きなダムが有り、濁りがダム湖に溜まるため、長い時には1ヵ月以上も釣りが不可能になるのです。良い条件には滅多に巡り合えませんね。

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雨続きで日高の渓はどこも濁りが強い知合いの競走馬生産牧場で仔馬と戯れる良いお天気の下、牧草を食む競走馬たち

ただ、お天気が良かったため、久しぶりに知合いの牧場を訪れ、仔馬たちに癒されました。日高では3月から5月頃にかけて多くの牝馬が出産します。そのため、今の時期は子連れの馬の放牧が盛んに行われ、可愛い仔馬たちをあちこちで見る事ができるのです。午後からは海岸線沿いに襟裳岬まで南下しましたが、途中からお天気が崩れ始め、襟裳では良い写真が撮れなかったのが残念でした。夕方は湿度が一気に上がった様で、襟裳から広尾に続く黄金道路では、海岸線沿いの山を掛け上がる層雲が何か所かで見られました。

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襟裳の夏は〜何も無い夏ですぅ〜湿度が高く、珍しい層雲が出現していた日高は外来種のオオハンゴンソウの天国

【使用タックル】
ありません。

【8月2日(土)台風の影響か、終日大雨のドライブ】

この日は大樹町から海岸線沿いに釧路市まで移動しました。ただ、この日も天気予報が大外れで、晴れるはずが朝からとんでもない大雨。結局、終日雨の中の全くつまらないドライブになってしまいました。それでも、大樹町の宇宙空港HOSPOは、北海道に通い始めて20年目にして初めての訪問で、説明員のスタッフにあれこれ質問攻めにして、楽しめました。ホリエモンも月に一回程度の結構な頻度でこの施設に来るらしい。前日にも何か所かで見かけましたが、早くもサケ釣りが始まっている様で、海岸線には結構な数の竿が林立していました。それにしても、初めて見た十勝川の河口は、雨でなーも見えません。残念。

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大樹の宇宙空港HOSPOに初めて訪問初めて見た十勝川の河口は大雨だった十勝川河口ではサケ釣りが始まっていた

【使用タックル】
ありません。

【8月3日(日)釧路→納沙布岬→中標津で北海道完全一周完結】

この日は前日と打って変わって、とても良いお天気となってくれました。釧路から納沙布岬へ移動中には、景観の素晴らしいところが目白押しで、写真の撮りまくりです。途中、浜中町の火散布(ヒチリップ)沼の河口では、クロガシラカレイが大漁に釣れていて、この辺りの海の豊かさを知る事になりました。霧多布岬は2度目の訪問ですが、お天気が良く、素晴らしい景色と幾つかの高山植物を楽しめました。最後は本土最東端の納沙布岬を訪問。北海道へ通い始めて20年目で、ようやく北海道の最北・最西・最南・最東端を制覇?できました。

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浜中町ではクロガシラが沢山釣れていた霧多布岬は2度目に訪れたが景色は抜群ツリガネニンジン/チシマフウロ

さて、7月21日に中標津を出発し、丸2週間を費やして北海道を一周してきました。今回は高速道路や高規格道路を一切使わず、ひたすら海岸線沿いの古い道路を選んで、約2500kmを走りました。下の地図に示した太い線は今回通過した道路であり、赤い線は今回、初めて通過した道路(これまで高速道路・国道を利用していた区間を含む)であり、20年も通っている北海道でも、まだまだ未知の場所が沢山ある事を思い知らされました。今年74歳になった私ですが、健康が続く限り、まだまだ北海道に通い続ける事になりそうです。北海道は本当に「でっかいどう」でした。

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本州最東端の納沙布岬の碑は殺風景北海道で最初に作られた灯台らしい今回は北海道の完全な一周が出来た

【使用タックル】
ありません。

【8月4日(月)釣る気の無い時に大物は釣れる】

前日の300kmを超えるドライブで疲れていましたが、翌日からしばらく雨が続きそうなので、無理をして午後から別海の湧水の渓へ向かいました。ただ、大ニジマスの時合いは午前中にやって来ることが多く、疲れもあって、まるで釣れる気がしません。水温は17℃台と、予想よりやや高めで、活性も低そうでした。ところが、釣り始めるとすぐに30cmほどのニジマスが勢いよく喰い付いてきて、しばらくすると尺足らずのアメマスもヒット。時間はもう15時を回っていましたが、意外にもお魚さんたちの活性は高そうな気配。

2週間ぶりに別海の湧水の渓へ出漁釣り初めてすぐに尺ほどのニジマスしばらくして尺足らずのアメマスも

少し釣り下がると、2週間前に36cmを釣った倒木のポイントが見えてきました。流心にミノーを投げ込み、倒木に沿って倒木の下あたりを泳ぐ様にリーリング。すると一瞬、大きな魚がギラっと光るのが見え、次の瞬間、ガクンと強烈な魚信が出て魚が暴れ始めました。この渓はモタモタしていると脇の流木などに絡まれてアウトですので、大慌てで強引に手前の岸辺にずり上げました。今シーズンは、新潟のイワナも48cm止まり、支笏湖のブラウンも不発、ニジマスも41cmが1尾だけと、最悪の状況でしたが、ようやく釣れた大ニジマスに大々々満足でロッドを納めました。

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2週間前に36cmの出た倒木のポイントレッドバンドの鮮やかな大ニジマス今シーズン初の大ニジマス51cmと私

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2金赤/赤着色、Ryuki50S匠/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【8月6日(水)雨上がりは急遽、阿寒湖へ】

この日は大雨の後で、しかも風の弱い予報が出たため、急遽、阿寒湖へと向かいました。風速4m/hrを超える風が吹くとゴムボートには危険なため、阿寒湖は穏やかな日のみの釣りとなります。しかし、風の予報が正確に出るのは概ね前日であり、広い北海道では移動時間が問題になります。ただ幸いにも、私の主な釣り場は、十勝、釧路北部と北見となっているため、阿寒湖はそのほぼ中央に位置していて、どこからも1時間半程度で移動できるため、都合が良く助かっています。しかも、この日は豪雨の翌日であり、大ニジマスの確率が高いと算段しました。

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舟釣り券、水温24℃台、泳層12〜15m晴れたり曇ったりの微妙なお天気釣り始めてすぐにニジマス42cm

そして、この日は大ニジマスに的を絞り、良くウォブリングするD-Contactを使用。5km/hr以上の高速で、いつもよりずっと沖合だけでトローリングを続けました。遅い速度では、高速のニジマスにルアーを見切られるのではないか、と考えられるからです。この作戦はある程度は正解だったのか、釣り始めてすぐに42cmの元気なニジマスがヒット。こりゃイケるかなと思ったのですが、あとはアメマスばかり。ただ、ウグイ君はこの日、ゼロでした。結局、アメマス51cm、40cm台9尾、40cm未満5尾とニジ1尾の、いつもとさして変わらぬ釣果でした。未だに大ニジマスの釣り方が良く判りませんね。

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ヤイタイ島には絶対釣れないルアーマンこの日の最大は51cmまでと小ぶり滅多に釣れない銅アメマスも釣れた

【使用タックル】
PalmsLakezeeLSZS-991/SS、StradicC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax20lb、
自作潜行板中サイズ、D-Contact85/鮎(SBL改)

【8月9日(土)久しぶりの十勝のホームは爆釣】

今年、十勝で竿を出したのは、6月23日の2時間ほどのチョイ釣りだけでした。十勝は東京並みに暑いのです。今年は来道した途端に猛暑になってしまったため、暑さを避けて釧路地区の湧水の河川や源流ばかりを釣っていました。そして、3日ほど前から雨続きとなり、気温が下がりアブ地獄も解消されたため、ようやく十勝での釣りスタートとなった訳です。しかし、今度はお盆休みで、渓は釣り人だらけ。全く以ってうまく行きません。それでもこの日は、前日までの結構な雨で水温が下がり、濁りも入って絶好の釣り日和でした。

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お盆休み初日とあって渓は釣り人だらけ雨後を期待しダム上の熊の出そうな渓へアメマスの最大は48cm、良く引いた

釣り人だらけの時の神頼みは、ダム上の渓に限ります。熊を恐れて、人が少ないのです。それでも現場に到着すると餌釣り師が2人、先行していました。ただ、短い竿の餌釣りでは手前しか釣っていないだろうと、構わずに良く飛ぶミノーで釣り始めました。すると想定通りに入れ食いモードに。1尾目にヒットしてきたのは、写真下の50cmジャストの大ニジマス。現場では泣き50cmに見えたのですが、写真は50cmに見えるので、50cmということにしておきます。アメマスも48cmまで7尾もヒット。その後は雨でたった3時間ほどでしたが、久々の爆釣を楽しめました。

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条件が良く50cmジャストの大ニジマス良く暴れてくれた大ニジマスと私アメマスは濁りで大漁だった

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari60deep/Rグリーン、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他

【8月10日(日)十勝南部の雨後の濁りは期待外れ】

この日は、このところの大雨による濁りを期待して、十勝南部の、とあるダム下へと向かいました。ところが現地に到着してみると、あれま、渓水はジンクリアで水温も20℃超え。地域別の降雨量を調べずに釣り場を選んでしまった私のミスですが、片道1時間以上も掛けてやってきたため、引くに引けません。仕方なく、ダム直下のプールをしつこく釣ってみましたが、32cmと30cmの小さなニジマスが釣れただけ。ガッカリでした。夕方はダムのずっと下流部で、小物で遊んでみるかと思いましたが、こちらは釣り人だらけで入るところがありません。ガッカリ×2でした。

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水温はまだ20℃超、透明度はジンクリア釣果は32,30cmの小さなニジマスだけ下流部で釣ろうとしたが釣り人だらけ

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari60deep/Rグリーン、チヌーク28g/フルチャート、他