北海道では今、夏の暑さのピークを迎えています。北見や帯広では35℃以上の猛暑日が続き、もはや東京とさして変わらぬ気候となっています。例年この時期は、ほとんど釣りにならない事もあり、暑さを避けて北海道をのんびりと一周する事にしています。特に今年は暑さが長く強く続いていて、例年よりも長い間、道内を徘徊してみたいと思っています。その間、ほとんど釣りをすることはありませんが、ご了承をお願いします。引き続き、北海道を満喫したいと思っています。(下写真は、海に浮かぶ盛夏の利尻富士) ![]() ![]() 【7月21日(月)恒例の北海道一周スタート】 天気予報では、道内は7月末ころまでが猛暑のピークであり、その後は少しづつですが、暑さが和らぐ様です。そのため、しばらくの間、釣りはお休みとし、恒例となっている北海道一周に出ることにしました。この日は十勝の豊頃町で最高気温の観測記録を更新する暑さとなり、北見地区でも36℃を超える文字通りの猛暑となりました。私は早朝に道東の中標津町を出発し、この暑さを避けるために一気に360kmを走破し、宗谷の猿払町まで北上しました。しかしその途中で、遂に今年最高の35℃を記録することになりました。疲れました。
【使用タックル】 ありません。 【7月22日(火)稚内は暴風の町】 この日は稚内近辺をあちこちと散策しました。早朝に訪れた宗谷岬には、観光客を全く気にも止めないエゾ鹿たちが、寝そべってくつろいでいたのには驚きました。稚内公園にある北方植物園も訪れましたが、なんと、エゾ鹿が植物園の野草をほとんど喰い尽くしていて、何も残っていません。鹿も熊も狐も、そこまで保護する必要があるのかと、いつも疑問に思ってしまいます。それにしても、稚内はいつ訪れても強風が吹き荒れています。この日も車がガタガタと揺れるほどの風でしたが、そんな中、地元の人達は全く気にする事も無く、お仕事をされてました。ご苦労様です。
【使用タックル】 ありません。 【7月23日(水)快晴の利尻もクソ暑かった】 この日は朝から快晴となり、朝一番のフェリーで予定通りに利尻島へと渡りました。礼文島へは2017年7月初に訪れていますが、利尻は初めての訪問です。利尻と礼文はお隣さんの島ですが、利尻は礼文よりも人口が倍ほどと多く、礼文ほどは自然が残っていない印象でした。ほぼ円形の島にはぐるりと綺麗な道路が一周しており、走っても走っても民家が目に入ってきます。幾つかの湿原や湖沼を巡りましたが、残念ながら花の時期はほぼ終わっていました。ただ、雲一つ無い快晴のお陰で、利尻岳の良い写真が沢山撮れました。それにしても、利尻も予想以上にクソ暑い。
【使用タックル】 ありません。 【7月24日(木)利尻島には渓流釣りは存在しないのか?】 この日は北見市で39℃を記録し、道内18地点で観測記録最高を更新するという、とんでもない酷暑の日でした。ただ、利尻島は最高気温26℃前後と、多少は蒸し暑いものの、大したことはありません。最も暑いこの週を、宗谷で過ごすことに決めたのは、大正解の様です。さて、利尻2日目のこの日は、地元の釣り人にあれこれと状況を聞いて、渓流釣りのできる渓が有るのか探ってみました。結果は、利尻ではオショロコマのみが生息していて、それも最近では釣れる渓は1本だけらしい。昔は他の渓でも釣れていたらしいのですが、ほぼ絶滅状態の様です。ちなみに、利尻にはヒグマ、キタキツネ、ヘビはいないらしい。
実際にこの島の最も規模の大きい渓を見に行ってみましたが、写真上左の様に、川幅が100m程もあるのに対し、水量は幅1mほどしかありません。どうやらこの所の酷暑で渇水が進んだ様で、これでは魚が生きては行けません。実は島内の殆どの河川は、写真上右の様に、極端な護岸工事で無残な姿を晒しています。そして、唯一オショロの釣れるらしい渓に行き、堰堤のプールで小さなミノーを投げてみましたが、水温が23℃もあり、お魚さんの反応は全くありませんでした。なんでも上流に行けば魚影が有るらしいのですが、猛暑とアブ地獄の中、渓を遡行する元気はありません。残念!
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki50S/赤腹ヤマメ、他 【7月25日(金)海ガラスはオロローンと鳴くのか】 この日は昼のフェリーで稚内へ戻り、午後は日本海の海岸線を、一気に留萌の近くの小平(おびら)町まで南下しました。稚内から小樽まで続くオロロンラインのうち、天塩町までの海岸線を走る50kmほどは、実は私の北海道で一番好きな道路です。海と小高い丘に挟まれ、延々と草原の続くだけの何も無い道ですが、この「何も無い」のが人気で、最近は立派な観光スポットとなっています。オロロンとは海ガラスの別名で、オロローンと鳴いたそうですが、近年は絶滅寸前の様です。大好きな風景ですが、あいにくの曇天で良い写真が撮れなかったのが残念です。
天塩町に近づくと、オトンルイの28本も並ぶ巨大な風車群が見られます。この風車群は、耐用年数が過ぎて数年前に撤去される予定だったのですが、なぜか27年までは残る様です。途中、羽幌町の海岸線では、早くもサケ類が釣れ始めているのか、釣り人が沢山見られました。最後に、小平町の温泉では、夕食に海鮮丼を食しましたが、ウニ丼も4,500円で提供されていました。ちなみに、利尻の島の反対側にある利尻町では、6,500円で提供されていて、利尻フェリーターミナル前のウニ丼15,000円は、あれは一体何だったんでしょうね。観光客をバカにしてますよね。
【使用タックル】 ありません。 【7月26・27日(土・日)土砂降りの日本海を行く】 天気予報が大きく変わり、26日から28日まで結構な雨が降るらしい。3日間もジッとしている訳にも行かないため、あきらめて大雨の中を南下することにしました。26日は早朝に小平町を出発し、留萌市→浜益町→石狩市→小樽市→積丹神威岬→岩内町までの270kmを走破。翌27日も早朝に岩内町を出発し、北海道最西端のせたな町尾花岬→北海道最南端の松前町白神岬→函館まで360kmを走破。1日目はほとんど豪雨で写真撮影はゼロ。2日目のルートは奇岩の多い美しい海岸線の風景が広がるハズでしたが、午前中は大雨でダメ、午後も曇天の写真ばかりでロクな物がない。疲れただけでした。
今回は北海道の最西端と最南端を通過するコースを辿りましたが、なんと、最西端の尾花岬はトンネルの外にあり、間近に見る事もできない状態で驚きました。最南端の白神岬には石碑がありました。でもま、北海道も通い始めて20年にもなりますが、この地区を訪問したのは全くの初めてであり、雰囲気だけは味わってきました。本当はこの地区にも良い渓が沢山あり、釣りもしてみたかったのですが、なにせどこも泥濁りのため、諦めました。最後には、1247年開湯という北海道で最古の温泉「知内(しりうち)温泉」に癒され、なんとなく満足して2日間を終えました。
ところで、1日目も2日目も、海岸線には実に沢山のトンネルがありました。前述しましたが、北海道の多くのトンネルは、路面が常に水びたしになっていて、通過するだけで車が泥だらけになります。しかも、雨で洗われないため、結構な腐敗臭がします。恐らく冬は凍結して非常に危険なハズ。本州ではトンネル内部は常に乾いていて、こんなトンネルは有りません。なぜ北海道の人は文句を言わないのでしょうか。大阪とかなら、洗車代を年間幾ら払え!とか、訴訟になりかねない問題です。北海道の皆さん、皆で開発局に文句を言いましょう。 【使用タックル】 ありません。 【7月29日(火)ビッグファイト松本も暑かった】 前日は高速を使わず、またまた海岸線をぐるりと回って300km近いドライブで遊んでました。そして、そろそろ釣りもしたくなって来たので、この日は管釣りのビッグファイト松本さんのお世話になりました。土曜からの雨でこの3日ほどは涼しかったのですが、この日はまたまた暑さがぶり返し、標高の高い所にあるこの管釣りでも、汗が止まらないほどの暑さでした。ここまで暑いと激渋になっていて、ルアーのお客さんは殆ど釣れません。スタッフがペレットルアーを貸してペレットを撒くという、絶対に釣れるサービスをやってました。わたしゃペレットフライで、普通に60cmまでは釣れました。それにしても、暑かった。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、EchoIonFlyReel4/5、RiverPeakWF-6Fライン、TiemcoStandard0X9F、 GrandMaxFx1.75号、Kフライ/マラブー、ペレット茶管付グレ3号、他 【7月30・31日(水・木)修行の湖は正に修行の場だった】 暑い時期の北海道一周の途中ですが、通り道にある釣り場へは立ち寄ることになります。30日午後と31日午前は、今年2回目となる支笏湖へ向かいました。夏のレイクトローリングは深さ10m以上の層を狙う釣りであり、たとえ猛暑であろうと関係ありません。むしろ、阿寒湖などは真夏の猛暑時が一番良く釣れたりするものです。30日午後は15時から17時半ころまでの2時間半だけでしたが、34cmまでの小アメマスが5尾釣れただけで、残念ながら、目的のブラウントラウトは姿を見せてくれませんでした。
そして、最も釣れる可能性の高い午前の時間帯に期待して、翌31日は早朝7時前から出漁しました。ところが、天気予報が大きく外れ、朝からどんよりと暗く小雨の降る日でした。こういった急に天候の悪化した日は、たとえ真夏と言えど、レイクトローリングには厳しいのです。案の定、前日と比べると魚の反応は極めて乏しく、なんとか小アメマスは釣り上げたものの、ブラウントラウトはどこへやら。結局、5時間もルアーを流し続けたものの、釣果はアメマス1尾と、巨大なうぐい君が1尾だけ。支笏湖は修行の湖と呼ばれますが、正にこの日は修行そのものでした。
ちなみに、今年は6月18日にも支笏湖を訪れていますが、ブラウンは釣れずアメマスのみでした。昨年までの支笏湖釣行では、平均すると1回にほぼ1尾弱のブラウンの釣果が見られていましたが、ブラウン3連敗は初めてです。ブラウンは年々釣れなくなって来ている様ですが、今年は数年ぶりにチップ(ヒメマス)が豊漁であり、チップを食べるブラウンがかなり減ってきているのかも知れません。それにしても、今年は何をやっても釣れません。釣れているのは阿寒湖のアメマスくらいで、新潟のイワナも、ブラウンもニジマスもさっぱりです。どうなってるんでしょうね。
【使用タックル】 PalmsLakezeeLSZS-991/SS、StradicC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax20lb、自作潜行板大サイズ、 TrollingPepper100、Dコンタクト72S/鮎、他 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||