7月になりました。例年であれば、蝦夷梅雨と言われる鬱陶しいお天気が続くはずなのですが、北海道はまるで真夏の様な晴れた暑い日ばかりです。渓水や湖水の温度も既に20℃を軽く超えて来て、しかもアブや蚊の猛攻も始まり、ほとんど釣りにならない状況になっています。レイクトローリングか湧水の河川か源流か、或いは雨後の一発狙いか、そんな季節になってしまいました。暑さは老体の私には体力的にもきつく、しばらくの間、釣りはほどほどにしておこうかと考えています。頑張らずに、のんびりと北海道を楽しみたいと思っています。 (下写真は、北見地区の大ニジマスの渓) ![]() ![]() 【7月1日(火)北見の大ニジマスの渓はアブと蚊】 先日新調したロッドの使い勝手を確かめようと、この日は北見地区の某ダム湖でボート釣りの予定でした。ところが天気予報が急に変わり、大気不安定で午後からゲリラ雷雨になるかも、とのこと。仕方なくボート釣りは諦めましたが、ただ、雨は15時ころまでで、16時ころには晴れ間が見えてきました。すぐ近くには大ニジマスで有名なポイントが複数あり、雨後の一発狙いで、1時間半ほどだけですが、竿を出してみました。この時期の雨後は、渓水温が急激に下がり、魚たちの活性が一気に上がることが多いのです。
釣り場に立ってみると、意外にも濁りはそれほどでもなく、ちょっとガッカリでした。それでもBrettonを対岸に向けて投げ込むと、1投目で32cmのニジマスがヒット。活性は高そうな事が判ったため、下流側の一番の深みを慎重に探ります。すると3投目で強烈な魚信が出て、魚が突っ走り始めました。「よっしゃーー!大ニジマス来たぁー!」と一瞬は大喜びしたのですが・・・寄せてくると、あれま、またまた釣ってはいけないお魚さんでした。ガックリでした。帰り道は早くもアブと蚊の猛攻が始まっていて、散々でした。
注:サクラマスを始め、全ての釣魚は写真撮影後、生きたままリリースしています。 【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#2/金赤、Sukari50SSdeep/オイカワOB、他 【7月2日(水)新しいロッドの試し釣りへ】 この日は小雨模様でしたが、改めて北見地区の某ダム湖へと向かいました。新調したロッドは潜行板レイクトローリングに使用するためのものでしたが、そもそも日本には潜行板専用に開発されたロッドは無く、やけに高価なレッドコア用ロッドばかりです。そのため、パームス社のLakezeeLSZS-991という、10m以上の深さを狙う、湖水用のジギング用ロッドを購入しました。このロッドはバットの硬さに比べ、ロッドチップが柔らかく、小さな魚でも魚信が良く判ると思われました。また、夏の阿寒湖では10〜15m付近でジギングも行いますので、丁度良い訳です。
さて、このダム湖で過去に釣れたのは30cmくらいまでのニジマス・アメマス・サクラマスだけでした。小魚の魚信を見極められるかどうかを確かめるには、逆に丁度良いダム湖です。そして、中サイズの潜行板でトローリングしていると、尺以下のアメマスでも明確に魚信が判断できる事が判りました。釣果の方はアメマス37cmまでのおチビちゃんばかりでしたが、一度だけ強烈な魚信が出て、下写真の60cm超のコイも釣れてしまいました。どうやらノッコミで数百尾ものコイが集結している場所を釣ってしまった様です。大コイでも釣れるバットの強さも確認できました。
【使用タックル】 PalmsLakezeeLSZS-991/SS、StradicC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax20lb、自作潜行板中サイズ、 RedPepperBaby、Sukari60Deep/Rグリーン、他 【7月4日(金)雨後の一発狙いで富良野の渓へ】 水温も高くアブやブヨの猛攻もあり、しばらく観光に切り替えようかと、前日に大きく移動して、美瑛・富良野地区にやってきました。ただ、この日は大気不安定で、お昼頃に数mmの雨が降ってくれました。ちょうど富良野のブルックの釣れる渓の源流部で、結構な雨が降った様であり、雨後の一発狙いで釣り場に向かいました。釣り始めたのは13時を回っていましたが、現場に到着すると、薄い濁りの入った状況で水温も19℃台と、雨で数℃は水温が低下している様でした。真夏の雨後は、濁りと水温低下で一時的に活性が上がる事が多いのです。
そして、釣り始めるとすぐに尺ニジマスがヒット。想定通りに活性は高い様です。釣り下がると小場所でポツポツと小ニジマスがヒットし、気分は最高です。そして、写真上右の大きな淵の遥か手前からブレットンを遠投すると、いきなりガツっと強い魚信が出て、とても綺麗な良型ニジマス41cmがヒット。今年初めての良型に、まずは満足しました。ただ、2時間ほど経過すると、みるみる透明度が上がってきて、底石が見え始めるとサッパリ釣れなくなってしまいました。そして、不思議だったのは、いつも小さなイワナやブルックが釣れるのですが、今回はゼロでした。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#1/2/金赤、Sukari50ssDeep/オイカワOB、他 【7月5日(土)富良野・美瑛の観光地は異国の地だった】 この日は朝からとても良いお天気となってくれたため、写真の日としました。まず最初にラベンダーで有名な、富良野のファーム富田を訪問。もう何度も通っている写真の名所ですが、この日は土曜とあって、朝9時には駐車待ちの大渋滞が長い列を作っていました。私は待ち時間の無い遠くの駐車場に停め、酷暑の中を歩かされました。ここ数年、外国人観光客が増えていますが、今年はもう半分以上が外人でした。しかも人が多過ぎて、絵になりません。ただ、今はAIを使えば人影だけ綺麗に消してくれますので、助かります。下の画像も処理済みです。
お昼頃には美瑛の四季彩の丘へと向かいました。こちらも何度も通っている写真スポットですが、今回も時期が早過ぎた様で、未だ花が咲きそろっておらず、がっかりでした。毎年の事ですが、富良野のラベンダーのピークと四季彩の丘の花のピークの時期が合わないのです。加えてこの時期は湿度の高い南風の日ばかりで、遠景が霞んでしまいます。そしてこちらでも、外国人観光客で溢れかえっていて、全く絵になりませんでした。午後は美瑛の丘に向かい、未だ写真に収めた事のない風景を探して、徘徊しました。熱波でガックリ疲れました。
【使用タックル】 ありません。 【7月7日(月)】 この日は全国の207測定点で猛暑が観測され、北海道でも最高気温の記録更新が4地点も出る異常に暑い日でした。それでも我慢できずに、午前中の2時間ほどだけですが、3日前にも入渓したブルックトラウトの釣れる渓で竿を出してみました。ただ、最初に入渓したポイントでは、水温が21℃を超えていて、ルアーを投げどもなげども、全く何の反応も無し。想定通りと言えばその通りの状況でした。それでも諦めずに、水温の低下を期待して、この釣り場の最源流部へ移動。水温は釣りになるギリギリの19℃台でした。
この付近はナメ床が水路状に掘れた独特の渓相をしており、その底に魚たちが定位しています。上流側から錘を付けたスピナーを投げ込み、沈めてからリーリングしてくると、小さなニジマスがポツポツとヒットしてきました。イワナも1尾だけヒットしてきましたが、残念ながら、この日もブルックの姿は見られませんでした。前回もニジマスばかりで、高水温ではブルックやイワナは元気が無くなるのでしょうか。そして、一つビックリしたのは、幅2mほどの水路なのに、竿を突っ込んでも底に届きません。木の枝を突っ込むと、なんと3.5mほども水深がありました。大ニジマスのポイントを見つけました。
【使用タックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、 Bretton#1/2/金赤(赤塗装)、Sukari50ssDeep/オイカワOB、他 ![]() [今日の独り言] 今日の富良野は34℃でした。やはり釣りは無理ですね。雨後でもないと、大物は動きませんしね。8月中旬までこんな気温が続くと思うと、げんなりです。涼しい釧路にでも行って、ボケーっとしてようかな。チコちゃん、叱らないでね。 |