私の個人的な2025年のシーズンが、ようやく始まりました。幸いにもこの冬は降雪が非常に多く、ダム湖の釣りも長く楽しめそうな気配であり、なんとか遅れを取り返したいところです。また、春の野草花たちも、多い残雪で開花が遅れていて、例年通りの可憐な姿を見る事ができています。しかしながら、釣り開始となったゴールデンウィーク(GW)は天候に全く恵まれず、思いのほか苦戦を強いられました。それでもなんとか大イワナの顔を拝みたくて、悪銭苦闘の日々を楽しんでいます。 (右下に「拡大」と書かれた画像は、クリックすると大きな画像が表示されます) ![]() ![]() 【4月30(水)】 今シーズンの釣り始めは、大幅に遅れてGWに入ってからになってしまいました。昨年は4月6日スタートであり、実に3週間以上もの遅れです。そのため、今年に限りですが、4月後半に今冬の気温や残雪の状況を分析したレポートを先にお届けした次第です。この春は、家内や親戚の病気、娘の婚約に加え、自身の入院(ノロウイルスに2回もやられました)も重なって、全く身動きが取れませんでした。それでもGWの釣りだけは死守しようと、体力の回復と日程調整を済ませ、この日、ようやく初めてロッドを出す事ができたと言う訳です。
この時期はもっぱら新潟のもっくんとミニオフを楽しんでいます。前日29日に下越の本命のダム湖が開放され、もっくんも休暇と取っていたのですが、あいにく天候は強風・大雨・強寒波の3拍子揃った大荒れで、断念。次のもっくんの休暇は5月4日・6日でしたが、これがまた風と雨と寒さの悪天候ばかりで、どうもタイミングが会いません。GWの頃のダム湖の釣りは、ドPカンの暖かい日に限ります。逆に大荒れの日の翌日は良いお天気になって活性が上がる日が多いものです。そのため、この日は私単独で、本命とは別の小さなダム湖で、岸釣りを楽しんでみたと言う訳でした。
この日の午前中は曇天の寒い状況でしたが、午後からは急速に晴れ間が広まり、夕方には快晴で気温もだいぶ上昇しました。釣り始めはもう13時半過ぎでしたが、最初のポイントでミノーを遠投すると、あれま、2投目で40cmほどのイワナが追い掛けてくるのが見えました。2つ目のポイントへ移動すると、今度は1投目で明確な魚信が出てヒット。しかし、これは途中でバレてしまいました。更に3つ目のポイントへ移動。ここでやっと尺丁度のイワナがヒット。時間は既に16時を回っていましたが、活性は高いと判断し、1つ目のポイントへ戻ることに。そして、こちらで3投目にヒットしてきたのが、上写真の40cmでした。なんとか初釣りを飾ることができました。
【5月4(日)】 そしてこの日はいよいよ、もっくんと本命のダム湖への初入渓でした。ただ、予報は曇天、風速8m、気温15℃と、29日ほどではありませんが、最悪と言って良い天候でした。しかも今年は残雪が異常に多いため、ダムへの流入水量が例年の倍近くあり、水位もかなり高く、しかも濁りがかなり強い状況でした。まずはいつもの通り、インレット手前2km付近から上流へ向かってトローリングを始めましたが、これが全く何の反応も無く、あっと言う間にインレット下流の本命ポイントへ到着してしまいました。
トローリングで反応が無かったのは、どうやら水位が高く、しかも濁っているため、流れの底に定位しているイワナたちからルアーが見えなかったのではないかと推測しています。活性が高ければ、それでも音や波動で魚たちがルアーに近づいて来て喰い付くのですが、活性が低い日は底でジッとしているだけで、目の前にルアーを通さないと釣れません。本命のポイントでは最初、Sukari60Deepで攻めましたが、これが全く反応有りません。そこで奥の手を試してみました。G-control20という海釣り用の20gもあるミノーで、深さ4mほどもあるポイントの底をゆっくりと泳がせ探る手です。
時間はもう11時を回っていましたが、幸いにもこの時、ほんの1時間ほどですが太陽が顔を出してくれ、フワリと暖かくなってくれました。GW頃までは暖かい晴れた日でないと釣りになりませんが、この一瞬がチャンスだった様で、1投目で上写真のイワナ44cmがヒット。続いて15分後には、今度はもっくんのロッドが大きく曲がり、下写真のサクラマス44cmがヒット。この付近でこのサイズのサクラマスは非常に珍しく、大喜び。そして、少し移動して12時頃、今度は私のロッドに強い反応が出て、イワナ48cmがヒット。なんとか満足のいくサイズが釣れて一安心でした。
ただ、その後は再び空が厚い雲に覆われ、冷たい風が吹き荒れました。15時ころまで付近を徹底的に探りましたが、結局、最後まで何の反応もありませんでした。例年であれば、GW頃はお天気の良い日が多く、本命のダム湖では50cmオーバーを含め、2人で10尾前後の釣果が見られたものですが、今年のGW初回は過去最低の釣果となってしまいました。悪天候の根源にあるのは、「温暖化」による極端な気候と考えていますが、南東北でも北海道でも、年々釣れなくなってきていて、この先どうなってしまうのか、不安でなりません。
【5月6日(火)】 この日ももっくんと本命のダム湖へ入渓しました。前日5日は良く晴れた暖かい日でしたが、なぜか我々が釣りに出る日はお天気が良く無い様で、気温は前日・前々日より2℃ほど低く、しかも午後から雨の予報と、これまた釣れそうにありません。ただ、この日は秘策を考えていました。いつもより高水位でポイントが深くなっているのに加え、濁りも強いため、底に定位している魚たちにルアーが届いていないと判断。自作の潜行板で底ギリギリをペンシルベイトでゆっくりと攻める手を考えたのです。
幸いにもインレット下流部は泥砂底で根掛かりする様なものは殆どありません。フローティングタイプのペンシルベイトを潜行板に取り付け、時速2km前後でゆっくりと走行すると、潜行板だけが時折、底の砂地に接触するものの、ミノーは少し浮き上がってゴミを引っ掛けることもありませんでした。PEラインを20mほども出すと6m程度は潜ってくれました。すると11時過ぎになり、まずは25cmほどの小さなイワナがヒット。しかしこれはボート横でバレてしまいました。15分ほどすると、今度は尺ちょうどの元気なイワナがヒット。更に10分後には、38cmの丸々と太ったイワナが連続ヒット。作戦は成功でした。
連続して3尾釣れたため、ある程度の活性は有ると考え、その後は、再びキャスティングで釣ってみる事に。しかし、もっくんと二人で、散々ルアーを投げ続けましたが、これが全く何の反応も無いのです。投げ続けて疲れてきたころ、もっくんにも潜行板を試してもらうと、あれま、釣り始めて10分ほどで48cmの良型がヒット。もっくんはそれまでノーヒットで、なんとかボ*ズ逃れができて、ホッとした様子。いやはや、潜行板、恐るべし!です。その後は冷たい風が吹き始め、急に寒くなり魚信が途絶えたため、納竿としました。やはり、釣りはお天気次第ですね。
【今回使用のタックル】 IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)、GrandMaxFx2.5号、 Sukari60Deep/Rグリーン/OB鮎/イブキ、JacksonG-Control20赤金、DaiwaChinookSフルチャート28g、他 5月6日:CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、SiglonPEx8(35lb/2号)+Nanodax17.5lb、 潜行板(中サイズ)、RedPepperBabyキビナゴ、RedPepperMicroキビナゴ |