今冬の気温・残雪の分析

2025年シーズン未だ開幕せず(4月25日)


今年も渓流釣りのシーズンがやってきました。東北の今冬は数年ぶりの豪雪となり、昨年の様に雪代不足から早々にダム湖の釣りシーズンが終わってしまう様な事は無さそうです。ただ、5月以降の3ヵ月予報では、今年も高温が続くとの予報が出ていて、雪解けは相当に早く進みそうです。既に渓流釣りのシーズンは開幕していますが、今年は私的な所用がとても多く、未だに出漁ができていません。そのため、例年この時期に発表している気温や積雪のデータの解析結果のみを、まずはお届けする事にしました。本レポートには、釣行記はありません。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【2025年シーズン未だ開幕せず】

今年も5月末頃までは新潟下越へ、以後11月初頃までは北海道へと、キャンピングカーを利用した長期の遠征釣行を予定しています。しかしながら、今年は所用がとても多く、いまだ東京で悶々としています。ただ幸いにも、今冬は降雪が非常に多く、多くのダム湖へは、道路の残雪で未だに車では入れない様です。今年の3・4月は天候が不安定で、桜の開花も早かった割には終了が例年より遅くなるという、変な年でした。

なお、筆者は今年6月に74歳となり、頻繁なWebサイトの更新作業が体力的・精神的にますます厳しくなっています。昨年はなんとか例年並みにレポートをお届けし続けることができましたが、そろそろ限界の様です。レポート頻度が急に大幅に低下する可能性がありますが、ご理解をお願い致します。

新潟県共通遊漁証(FishPass2025)東北・新潟の釣りのシーズンは既に開幕

【今年も更なる温暖化か?】

例年、シーズンの初めには、その年の積雪や気温などの状況を確認することにしています。下表は私の主に釣行する南東北と道東地域での今冬の気温と降水量の平年差ですが、注目すべきは、南東北での3月初時点での残雪は、この10年ほどで最も多くなっている事です。一方、5月以降は昨年に続き相当な高温となる予報が出ているため、5月のダム湖の釣りは、大量の雪代に翻弄される可能性があります。気温は、南東北では平年並みでした。(データは気象庁電子閲覧室

 南東北(肘折・大井沢・小国・下関・津川・守門)の平均気温との差(℃)、平均降水量との比(%)
 道東(帯広・糠平・白糠・川湯・中標津・根室)の平均気温との差(℃)、平均降水量との比(%)

一方で、北海道では昨年に続き、残雪のほとんどない春となっている様です。道東では1〜2月に高温が続き、十勝では記録的な豪雪が見られたにも関わらず、急速に雪解けが進んだ様です。北海道では近海の海水温の非常に高い状態が長く続いていて、本州以上に温暖化の影響を受けている様です。今夏も北の地は酷暑に悩まされそうです。(下表は南東北と道東の3月の最深積雪(概ね3月初の残雪量に等しい)を示しています)

 南東北・道東の各地点の3月の最深積雪の平年比(%)- 赤いほど例年より残雪が多かった事を示す  

最後に、今シーズンの春のダム湖の釣りは、4月29日ころから開始の予定です。釣行レポートは、今しばらくお待ちください。