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ミニオフレポート

北海道釣行日誌2024(7)(7月21〜31日)


近年の温暖化により、北海道でも十勝や北見などでは、連日の猛暑日がやってくる様になりました。道内の多くの河川は、渇水と高水温とアブの大発生に悩まされる日々が続きました。特に20〜23日は全道で異様な高温が続き、釣りにならない状況でした。しかし、7月24日の前線通過により、今度は逆に季節外れの豪雨となり、道央では河川の氾濫や浸水被害も見られています。もっとも、道東ではそれほどの大雨は降らず、渇水の解消には至っていない様です。ただ幸いにも、8月初までは蝦夷梅雨による気温低下で、釣況は多少改善しそうです。23日には宇都宮の釣友と合流し、ミニオフも楽しみたいと思っています。(下写真は、蝦夷梅雨の阿寒湖と雄阿寒岳)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【7月21〜25日(日〜木)猛暑とトラブルで釣りはお休み】

首都圏と比べれば大した暑さでも有りませんが、老体の私には30℃超えの暑さは耐えられません。21日から3日間ほどは、道内の平地でもっとも気温の低い釧路市内へ逃げ込みました。十勝や北見では35℃を超える猛暑日が続いていましたが、釧路市では最高気温27℃程度、夜は20℃弱となり、しかも、海岸に近いにも関わらず、湿度もそれほど高くは無く、昼も夜もとても快適に過ごせました。昼間は買物や釣り道具の調整などに費やすとともに、タップリと休養することができました。当然、釣りはありません。

21日は別海でも30℃を超える猛暑に朝日さんの黒い軽キャンピングカー25日は朝日さんと久々の宴会

23日には山形渓遊会の朝日さんと合流しました。彼はこれまで、テント泊により北海道の釣りと登山を楽しまれてきましたが、私が何度もキャンピングカーの良さを説いて来たため、ついに今春、軽のキャンピングカーを購入されました。ところが翌24日に、阿寒湖へ向かう途中で車が動かなくなり、立ち往生してしまいました。そのため、検査や修理で丸々1日を費やすハメに。原因はバッテリ端子の締め忘れという、なんとも信じられない様な業者の凡ミスが原因で、その後は問題なく走行できています。25日は阿寒湖で朝日さんと久々にキャンプ宴会を楽しみました。

【7月26日(金)阿寒湖でレイクトローリング】

ようやくこの日、6日ぶりに釣りが楽しめました。朝日さんと阿寒湖でレイクトローリングです。この季節は既に水温も23℃台と高く、魚たちは深度10m以上の深い所を回遊しています。そのため、朝のうちはいつもの通り、レッドコアラインで朝日さんに釣ってもらいました。この日は前日より急激に気温が下がり、しかもどんよりとした暗く寒い曇天でした。そのため、9時過ぎに出漁したものの、10時半になってようやくごく弱い魚信が、ロッドチップを揺らしました。小物かと思われましたが、とりあえず朝日さんに大合わせをしてもらい、リーリング開始。

阿寒湖のボート釣り券\2,000-×2微風でどんより曇った釣り日和水温は23℃台、泳層は10〜15mと深い

ところが、10mほどの距離までリーリングしてくると、突然、魚が潜り始め、リールを巻き取る事が出来なくなりました。根掛かりかと思ったのですが、ドラグを少し絞めて巻き上げると、巨大な魚体が姿を表しました。61cmの丸々と太ったやや金色のアメマスでした。このアメマスは、朝日さんのこれまで釣ったイワナ族の、自己記録更新サイズらしく、大喜び。その後、15分ほど経過した所で、これまたごく弱い魚信が出ましたが、こちらはこの日の最小サイズのアメマス23cm。最初の2尾で最大と最小を釣り上げてしまい、2人で大笑い。

1尾目に来た巨大なアメマス(Click)自己記録更新のアメマス61cmと朝日さん12時過ぎ、自作の潜行版2種に切り替え
13時半ころ、サクラマス49cmがヒット初のサクラマス49pと朝日さん午後もどんよりとした天気が続いた

レッドコアラインは重くて釣り辛いため、12時過ぎからは写真の自作潜行板による釣りに切り替えました。最初は大きい方の潜行版で朝日さんに釣ってもらいましたが、これがなぜか大当たりで一時は入れ食い状態に。あっと言うまに30〜50cmのアメマスを5尾ほど追加。13時半ころには、サクラマス49cmも追加。午後からも順調に釣れ続け、夕方の時合いには50cmの金アメマスが朝日さんと私にダブルヒット。結局、朝日さんにはアメマス61cm、50cm台2尾、40cm台5尾、40cm以下8尾の計16尾とサクラマス49cm。私はエスコート役のため、アメマス50cm台3尾、以下1尾の4尾だけでしたが、全体としては久々の大漁でした。

夕方、50cm金アメマスがダブルヒット私はエスコート役で54cmまで4尾この日の最大のアメマス54cmと私

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、Nanodax20lb、
TailWalkKeison(鮭鱒)90、TailwalkWideBasalVT81R、MasonLeadCore15lb、Nanodax20lb、自作潜行板、
CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax17.5lb、
TrollingPepper100(SBL改)、RedPepperBaby(SBL改)、他

【7月27日(土)阿寒湖2日目は大ニジマス58cm】

朝日さんと2日目の阿寒湖は、前日より3℃ほど最高気温が上がり、青空も見える晴れの暖かい日となり、大ニジマスも期待できる釣り日和となってくれました。前日に自作の潜行板でとても良く釣れてくれたため、この日はレッドコアラインを封印し、2つの潜行板で朝日さんと私のロッド2本を同時にボートの左右に投入する事に。そして、前日と同じく9時半頃からのんびりと出漁しましたが、気温が上がったからか、出港直後から魚信が出始めました。ただ、サイズは40cm前後と中型が中心で、数も前日より明らかに劣る状況が続きました。

阿寒湖のボート釣り券\2,000-×2前日より3℃ほど暖かい青空の見える日朝日さんのアメマスは47cmまで

ただ、途中で片方のロッドに魚が掛かった時、ラインが絡まない様にと、もう片方のロッドのリールを大慌てで巻くと、途中でアメマスが喰い付いてきて、ダブルヒットになる事が2回ほどありました。この日は前日と違って、青空の見える明るい日で、なおかつ、波が高くボートを早く走らせる事ができませんでした。そのため、明るさ+低速で、ルアーを見切られているのではないかと推測。途中から、朝日さんはボートを走らせながら、ミノーを沈ませてはリールを巻くを繰り返す事に。この作戦は正解で、コンスタントにアメマスがヒットし始めました。

朝日さんのサクラマスは45cm13時、大崎前で来た大ニジマス(Click)記録更新の大ニジマス58cmと朝日さん

そして13時頃、風裏になる大崎の前まで来た時でした。波がほぼ無くなったため、ボート速度を8km/時程度まで上げて走り始めると、朝日さんのロッドに強烈な鋭角的な魚信が出て、上写真の58cmもある大ニジマスがヒット。結局この日は、朝日さんに大ニジマス、サクラ45cmと、アメマス47cmまで6尾の計8尾、私にはアメマス53cmまで4尾とサクラ38cmの計5尾でした。それにしても朝日さんはこの2日間で、大ニジマスに大アメマスに良型サクラマスと、釣りたいものは全て釣り尽くした感じです。ま、これは私のエスコートが良かったからであり、私が釣ったも同然だ!ということにしておきますか(悔)。

リリースするとなんとか泳いで行った風が強くなり14時過ぎには納竿した私はアメマス53cmまでとサクラ38cm

【使用タックル】
TailWalkKeison(鮭鱒)90、TailwalkWideBasalVT81R、MasonLeadCore15lb、Nanodax20lb、自作潜行板、
CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax17.5lb、
TrollingPepper100(SBL改)、RedPepperBaby(SBL改)、他

【7月28日(日)十勝のホームグラウンドでチョイ釣り】

十勝帯広に用事があり、この日は朝一番に阿寒湖を出発、1時間半ほどで十勝へ。用事は主に翌日のため、十勝のホームグラウンドへ2人で入渓してみました。ただ、冷たい小雨がそぼ降る状況で、なんだかやる気がしません。それでも、10時半ころから釣り始めると、たった2時間足らずでしたが、小物の入れ食いが楽しめました。十勝では真夏のこの時期、水温が25℃以上にもなり、早朝の1時間ほど以外は全く釣りになりません。しかし、この日は雨で水温が下がり、魚たちの活性も上がった様です。適度な濁りも手伝って、朝日さんの餌釣りの竿が次々と曲がります。

水温20℃以下でお魚さんも快適のハズ朝日さんは餌釣りでおチビちゃん連発こんなサイズが幾らでも釣れる

このポイントでも大ニジマスの噂を何度も聞いていて、大物も付近を泳いでいるハズなのですが、なぜかこの日はおチビちゃんばかりで、尺超えのお魚さんは最後まで姿を見せてはくれませんでした。ただ、北海道の渓のニジマスは、管釣りのそれと違って、小さくても、とても良く引いてくれます。私も朝日さんの釣ったあとをスピナーで釣ってみましたが、あれよあれよと言う間におチビちゃんが6尾もヒット。朝日さんにも10尾ほどのおチビちゃんがお相手をしてくれ、なんとなく楽しめはしました。午後からは雨が強くなってきたため、早々に退散しました。

ひとつ下のポイントでもおチビちゃんこんな大場所でも大物は出ず私もスピナーで6尾ほど連発した

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金赤

【7月30日(火)雨後のホームグラウンドは期待外れ】

前日の29日は低気圧の通過で道内は終日、大雨でした。濁りと水温の低下を期待して出漁しましたが、現場に到着して驚いたのは、朝9時の時点で既に渓水温は21℃台となっていたことです。濁りはちょうど良い状況でしたが、水温が高過ぎて、これでは大物は期待できません。上流へも偵察に行きましたが、どこも水温は変わらず、諦め気味。それでもおチビちゃんを覚悟で10時ころから釣り始めました。ところがこれが異常なまでに活性が高く、入れ食いでした。釣り始めると次々におチビちゃんがヒットしてくるため、止められなくなってしまいました。

雨後の濁りを期待して入渓したが・・・朝の9時で、既に水温は21℃超えチビニジマスとチビヤマメの入れ食い

釣っていたのは10時から12時過ぎまでに2時間ちょっとでしたが、25cmまでのチビニジマスが18尾と20cm位までのチビヤマメが18尾もヒット。実に4分に1尾の割合で釣れ続けた事になります。ただ、この状況でも、大物はおろか、尺すらも釣れません。そういえば、今年のホームの渓は何かおかしいのです。前にも書きましたが、私は複数のYouTubeチャネルを参考に見ています。しかし、今年に入ってどのチャンネルも、同渓では大ニジマスが殆ど釣れていないのです。その代わり、ニジマスのおチビちゃんと小さなヤマメが大量に釣れています。私と全く同じです。

午後はダム上の渓まで移動したが・・・こちらでも水温は20℃超えで期待外れ綺麗なダム湖遡上のサクラマス(Click)

何か異変が起きているのではないかと、非常に心配しています。小物が大量に釣れ始めるのは、やがて魚が全く居なくなる前兆である場合があります。数年後が心配です。そして、午後からは水温の低いであろう、ダム上の渓へ向かいましたが、こちらでもガッカリでした。渓水温は20℃を超えていて、大物は恐らく寝ています。ただ、それでもしつこくルアーを投げ続けていると、1尾だけ35cmのダム湖遡上のサクラマスがヒット。朝から散々な状況でしたが、非常に美しいサクラマスを見る事ができ、なんとなく満足して納竿しました。

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金赤、Ryuki45S/TS、他

【7月31日(水)ホームグラウンドでドジョウワーム】

この日は最高気温が前日より3℃ほど下がる予報が出ていて、涼しい風が吹く気持ちの良い朝でした。水温も幾分は下がるだろうと、前日の釣り場の近くのポイントに向かいました。前日は余りにもおチビちゃんのオンパレードだったため、この日は写真下のドジョウワーム=「Flash-J3"ワカサギ」を使って、小物が喰い付いて来ない様にする作戦で臨みました。朝10時の水温は20℃ちょっとと、なんとか大物も動いてくれそうなギリギリの状況。上流側から錘を付けたドジョウワームを流し込み、深みの底に定位しているだろう大物から見える様にと操作します。

気温の下がる予報を受けてホームの渓へドジョウ代わりのFlash-J3"ワカサギ朝の気温は22℃前後、水温も20℃ほど

大物は最低でも1m以上の水深が無いと定位しません。そんな深いポイントを幾つ知っているかが勝負の分かれ目となる訳ですが、ホームの渓ならそんなポイントを沢山知っていて、迷う事はありません。そして、1つ目のポイントにドジョウワームを流し込むと、すぐに魚信が出て34cmのニジマスがヒット。ただ、大暴れされ、そのポイントはそれでおしまい。下流側の2つ目のポイントに移動し、同様にして釣ると、今度は35cmがヒット。確かに小物は喰い付いてきませんが、釣れたのは尺足らずも含め2時間で4尾だけ。久しぶりにホームで尺上が釣れたのはヨシとしますが・・・大ニジマスはいったい、どこへ??

1つ目の深みで出た34cm(Click)2つ目のポイントで来た35cmお昼には気温も水温も急上昇で退散

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、SiglonPEx8(35lb/2号)+GrandMaxFx2.5号、樽錘2号、Flash-J3"ワカサギ、他