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ミニオフレポート

北海道釣行日誌2024(6)(7月11〜20日)


例年であれば7月中旬ころから気温の急上昇する北海道ですが、今年は季節が早く進んでいるのか、6月下旬ころから真夏の様なお天気が続いています。7月2週目に入った今、時折、蝦夷梅雨の様な小雨が降るものの、気温は既に真夏と変わりありません。渓流釣りのハイシーズンは既に終わり、道内の多くの河川は渇水気味となっていて、釣果も激減し始めています。そのため、8月一杯ころまでは、釣りの頻度を大幅に減らし、観光やドライブに時間を割きながら、引き続き、北海道を楽しみたいと思っています。(下写真は、夏を迎えた十勝北部のニジマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【7月11日(木)十勝北部の渓は既に真夏だった】

この日は移動中であり、足寄の近くの2つの釣り場へ入渓してみました。9時頃、最初に入ったポイントでは、釣り始めるとすぐに20cm前後のおチビちゃんがお相手してくれました。ところが、10時を過ぎるとピタリと反応が途絶え、まるで魚がいないかの様に。この時点で既に汗だくで、11時ころからラーメンとお昼寝タイム。15時頃、少し涼しくなったので、2つ目の釣り場に入渓。しかし、こちらでもニジマスの姿は全くありません。この渓ではこれまで、40cm超を含め沢山のニジマスを釣っていますが、こんな状況は初めて。不思議に思い水温を測ってみると、!なんと26℃超え。これでは釣れる訳がありません。

移動中、足寄の近くの渓へ入ってみた釣り始めて1時間ほどだけチビが反応2つ目の釣り場ではウグイ以外反応無し

実は最近、とても気になっている事があります。北海道の渓流釣りに関する複数のYouTubeチャンネルを、数年前から見続けていますが、彼らの釣果は毎年、少しづつ明らかに落ちて来ています。とりわけ、今年に入ってからは、釣果が激減している様にしか見えません。私自身も全くその通りで、温暖化で夏季に水温が上がり過ぎ、多くの渓魚が死滅し始めているのではないかと推測します。管釣りでは水温が20℃を超えると、釣られた魚は次々と死んでゆきます。渓流でも同じ事が起きていても不思議ではありません。世も末です。

水温はなんと26℃超、釣れる訳が無い渓相は美しいがニジマスの姿は無かった十勝はいよいよ秋撒き小麦収穫の季節

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Eden50H/LCY、Sukari50SSdeep/Classic、Bretton#2金赤/銀赤、他

【7月12日(金)猛暑を避けてダム上の源流へ】

午前中は帯広で用事があったため、午後からホームの渓のダム上の源流部に入渓してみました。前日の高水温の教訓から、平野部ではもう釣れないと思われたからです。本当は、水温のまだ低い朝早い時間帯に、短い時合いが来ているはずなのですが、私は21時に寝て6時に起きる生活をしていて、朝早い時間に起き続けると体調を壊しかねないため、いつも釣り場へは重役出勤なのです。14時ころ釣り場に着くと、水温は18℃台と理想的。途中から小雨が降って水温が下がり、活性は逆に上がった様です。ただ、この日も大ニジマスとは縁が無く、38cmまでのアメマスで終わってしまいました。

ダム上の源流は水温18℃台と涼しい痩せた源流アメマス38cm(Click拡大)ニジマスは結局、おチビちゃんだけ

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Sukari50SSdeep/Rグリーン/Classic、Bretton#2金赤、他

【7月14日(日)ファミリーパーク更別もステルス値上げ】

13〜15日までは3連休であり、釣り人の多さに辟易として、渓流の釣りはお休み。この日は久しぶりに管釣りのFP更別で遊ぶ事にしました。連休とあって餌釣り池は大盛況でしたが、私の釣るC&R池を見てガッカリしました。昨年までは60〜70cmのドナルドソンニジマスが多数放流されていたのですが、今回は40cm前後の小ニジマスが中心で、大物はそれほど多くは見当たりません。料金は4時間1800円、1日2500円と、本州の管釣りと比べると格安で、昨年までと変わってはいませんでした。しかし、放流魚が小型化していて、これは明らかにステルス値上げです。

半年ぶりにファミリーパーク更別へ3連休とあって餌釣り池は大盛況池の中は小物が一杯でガッカリ

今年は阿寒川C&RやBigFight松本でも放流魚が小型化していて「ブルータスよお前もか!」の心境です。餌のペレット代が高騰しているのに加え、中国が食用のニジマスを高値で買いまくっているらしく、仕方の無い流れではあるのですが、なんだか寂しいですね。それでも、ペレットフライを大物の目の前に落としたりして、なんとか63cmまでは釣りましたが、大半は50cm以下の「小物」ばかりでした。もっとも、首都圏と比べると十分に大型で格安であり、まぁ、贅沢を言ってはいけませんね。そして、余りの暑さにメゲて、3時間ほどで切り上げてきました。、

この位の40cm前後のニジマスが殆どKフライに出た60cmほどのニジマス63cmまでしか釣れなかった(Click)

【使用タックル】
Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、
ペレット茶管付グレ3号、Kフライ管付グレ4号、他

【7月16日(火)Yさんとバッタリミニオフ】

この日は知床方面へ移動中でしたが、10日に大ニジマスを大バラシした別海の渓が気になり、立ち寄ってみました。現場に到着したのは、もうお昼近くでしたが、私が準備をしていると、なにやら見た事のあるハイエースが後ろからやってきました。この1日にミニオフをした東京のYさんでした。Yさんにはこのポイントを初め、幾つかのニジマスの釣り場を紹介していて、たまたまこの日はこのポイントを見に来られたそう。それにしても、偶然とは言え、こんな事もあるんですね。

1週間前に大バラシした釣り場へYさんはフライで、私はルアーで挑戦2つ目のポイントも全く反応無し

ただ、前回の大バラシは、豪雨の2日目の超高活性な状況でしたが、この日は渇水気味で活性は低くそうで、全く期待は出来ない日でした。2つのポイントを釣りましたが、小さなアメマスが出てきただけで、予想通りにニジマスの気配は全くありません。その後はもう一ヶ所、バイカモの茂る湧水の渓をYさんに案内。こちらでは、Yさんのドライフライに型の良いヤマメが何尾か釣れ、まずまず楽しめた様です。午後からはお昼ご飯を食べながら、釣り談義を3時間ほどもやってしまいました。Yさん、またどこかでお会いしましょうね。

2つ目の釣り場はバイカモの湧水の渓型の良いヤマメが数尾出た(Click)ルアーと違いフライではヤマメを連発

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Ryuki50S/赤腹ヤマメ、Eden45S/金アユ、他

【7月17日(水)知床の小渓流でオショロと遊ぶ】

この日は写真撮影を目的に、半年ぶりに知床半島を訪れました。しかし、湿った南風が強く、霞が掛かっていて良い写真はほとんど撮れませんでした。しかも、知床横断道路の標高最高点である知床峠でも、気温が27℃もある猛暑で、汗だくで写真どころではありませんでした。やはり風景写真は、春や秋・冬の乾燥したクリアな空気の時に限りますね。夕方は2時間ほどだけでしたが、お決まりの様に羅臼側の小渓流でオショロコマ釣りを楽しみました。本当はサシルイ川で釣りたかったのですが、最近は入口がロープで塞がれていて、入れなくなっています。

湿った南風の霞で良い写真は取れず夕方は小渓流の河口で2時間ほど遊ぶこんな所でオショロが入れ食い(Click)

町に聞くと、河川敷公園は誰が入っても良いし、ロープも町が設置したものではないらしい。恐らくゴミ問題か鮭の密漁を嫌って、付近の住民が勝手な事をやっているのかと思われますが、釣り人にとっては大迷惑で、困ったものです。仕方なく、別の小渓流の河口のすぐ上で釣りましたが、これが入れ食いで、2時間足らずでオショロ20cmまで14尾に加え、これまで釣れた事の無いアメマスが1尾、釣れました。温暖化のせいでアメマスが蔓延り始めている様です。海でもオショロが釣れないかと試してみましたが、25cm位までの良型のエゾメバルが入れ食いでした。

この渓では初めて釣れたアメマス海ではエゾメバルが8尾も入れ食い夏の花、紫のニワゼキショウ

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#1/2/金赤、Ryuki60S/チャート、他

【7月20日(土)別海の湿原の渓へリベンジ釣行】

このところの渇水と高水温に加え、アブの大発生で釣りにならない日が続いていましたが、この日は前夜に10mmほどの雨が降り、最高気温も3℃ほど下がったため、急遽、出漁しました。向かったのは、10日前に大ニジマス2尾を大バラシしていて、雨が降ったらリベンジと決めていた釣り場です。ただ、土曜とあって、午前中は釣り人だらけだろうと、お昼頃からのんびりと出漁しました。真昼間は大物の可能性が低いため、まずは前回のポイントの数km上流へ入渓。しかし、意外にも濁りがきつく、まだ誰も入渓していないのではと思われました。ここでは脇で小さなヤマメとイワナが釣れただけで、ニジマスの気配はありません。

お昼前にリベンジポイントの上流に入渓湧水の渓のため猛暑でも水温は18℃台このポイントではニジマスの気配無し

濁りの治まるのを待って、木陰で昼寝をして時間を潰し、リベンジポイントに入渓したのはもう16時過ぎでした。北海道では、どんな猛暑でも、夕方には涼しい風が吹き始め、気温も急激に下がり始めます。同時に大ニジマスも動き始めると算段したのです。濁りはだいぶ治まり、十分に釣りは可能です。まずは上流側のポイントでスピナーを流し込んで見ると、すぐに反応があり、30cmほどのニジマスがヒット。ただ、掛かりが悪く、大暴れした後にバレてしまいました。これでこちらのポイントは荒れてしまったのか、その後は何の反応もありません。仕方なく、下流側にあるもう一つのポイントへ向かいました。

夕方16時頃、リベンジポイントへ移動1投目で喰い付いて来た52cm(Click)今年2尾目の大ニジマス52cmと私

こちらのポイントでは倒木で上流側からルアーを流し込めないため、一番のポイントのすぐ上流側へ直接スピナーを放り込みます。そしてリーリングを開始しようとした瞬間でした。恐らく落ちてきたスピナーに喰い付いた様で、いきなり強い魚信がでて40cmほど?の魚が走り始めました。前回はドラグを緩めると倒木の下へ逃げ込まれ、ドラグを絞めて定位させると、クルリと回転して鉤を外して逃げられました。そこで今回はライン切れを覚悟で、強引に高速にリールを巻き上げ、有無を言わさずに足元の砂地へランディングしてしまう作戦に。ルアーも今回は、ニジマスには反応が良く、かつ、バレる確率の最も低いスピナーです。

リリースすると元気に深みに消えたこんな藪の中で取り込めたのは奇跡真夏の花、オオウバユリが咲き始めた

魚とのやりとりはほんの10秒ほどでしたが、足元でバタつくニジマスを見てびっくりしました。40cmどころか、52cmもある立派な大ニジマスだったのです。前回も走る魚を見て50cm超えの大物と思っていましたが、釣り場の狭く薄暗い環境と雨後の濁りで、どうやら魚がかなり小さく見えていた様です。と言う事は、前回バラシた大物は、60cmクラスのモンスターだったのではないか・・・地元のガイドさん曰く「50cmは小物ですよ」との言葉がこの時、鮮明に思い出され、はて?、この52cmはリベンジ達成だったのか、それともただの小物を釣っただけなのか?、なんとも不可解な気分で、釣り場を後にせざるを得ないのでした。

【使用タックル】
IL_Flusso/Tilf72、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Bretton#2/金赤、Sukari50ssDeep/Classic、他

【7月21日の独り言】: 今日から3日間ほど、釧路地区でも30℃超えの猛暑になる様です。その後の1週間ほどは、気温が下がり雨も降る様なので、またチャンスがやってきそうですが、明後日まで釣りはお休みですな。十勝では35℃以上の猛暑予報も出てます。あな恐ろしや。