ミニオフレポート

2024年シーズン開幕(4月6日)


今年も渓流釣りのシーズンがやってきました。今冬は12〜2月が非常に暖かく、稀にみる暖冬でした。そのため、降雪量も近年に無く少なく、3月初の残雪量もこの数年でほぼ最低となっています。加えて4月以降の長期予報では6月ころまで高温が続くと予報されているため、相当な早期に雪代が消失してしまいそうです。ただ、3月に入り気温が急低下したため、桜や野草花の開花は例年並みにはなった様です。一方で、コロナ禍で激減していた国内旅行客はすっかり回復し、同様に釣り客も大幅に増えている様です。さて、今年はどのようなシーズンになるのでしょうか。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【2024年シーズン開幕】

今年も5月末頃までは新潟下越へ、以後11月初頃までは北海道へと、キャンピングカーを利用した長期の遠征釣行を予定しています。今シーズンは季節の移り変わりが早いと感じ、例年より1週間早く4月の1週目に下越入りしました。ただ、3月の平均気温が低かったことから、桜やフクジュソウの開花は意外にも遅く、各地で満開の桜や野草化の開花を楽しむ事ができました。一方、降雪量はどの地域でも極端に少なかったため、ダム湖などへ入る林道は、既に殆ど残雪の無い状況となっている様です。

なお、筆者は今年6月に73歳となり、頻繁なWebサイトの更新作業が体力的・精神的に厳しくなっています。そのため、レポートの方法を更に簡素化し、日誌の様な感覚で、のんびりと書きたい時に書く事とし、特別な出来事や大物の釣果のあった時などに限る事にしたいと思っています。レポート頻度が更に大幅に低下する可能性がありますが、ご理解をお願い致します。

新潟県共通遊漁証(FishPass2024)3月初の残雪量はほぼ最低東北・新潟の桜前線は例年通り

【今年も更なる温暖化】

シーズン初のレポートでは、その年の積雪や気温などの状況を確認することにしています。下表は私の主に釣行する南東北と道東地域での今冬の気温と降水量の平年差ですが、ご覧の通り、降雪は12〜2月にこの数年で最低となっています。3月に降雨が有ったものの、気温が高いために残雪とはなっていない様です。そして、4月に入ると一気に気温が上昇し、中山間部までの残雪もあっと言う間に消えてしまいました。今年もこれまで以上に温暖化に悩まされるシーズンが続きそうです。(データは気象庁電子閲覧室

 南東北(肘折・大井沢・小国・下関・津川・守門)の平均気温との差(℃)、平均降水量との比(%)
 道東(帯広・糠平・白糠・川湯・中標津・根室)の平均気温との差(℃)、平均降水量との比(%)

下表は南東北と道東の3月の最深積雪(概ね3月初の残雪量に等しい)を示しています。南東北では2020年以来の少ない値であり、道東でも多くの観測地点で最低の値を記録しています。

 南東北・道東の各地点の3月の最深積雪の平年比(%)- 赤いほど例年より残雪が多かった事を示す  

【4月6日(土)】

さて、今年の初釣りは4月1週目の6日でした。この時期は概ね釣友のもっくんの休日に合せて2人で釣りに出ています。この時期の釣りはボートを使った釣りがメインであり、老体の私一人ではボートなどの出し入れがとても厳しいからです。ただ、この日はまだダム湖の水位が低くすぎてボートは出せませんでした。2つのダム湖を巡りましたが、いずれも岸からの忍耐の釣りとなりました。この時期はまだ水温が低く、渓魚の活性の上がるのは暖かい日のお昼近くになる事が多いものです。そのため、この日ものんびりと9時に待ち合わせ、1つ目のダム湖に入りました。

9時過ぎからのんびりと初釣りに挑戦10時半ころ、もっくんにヒットイワナ39cm、この時期は小型が多い

ただ、現場に到着してガッカリしたのは、湖水の透明度が未だにとても高く、数m下の湖底が丸見えの状態だったことです。3月は気温が低く、4月に入ってもこの日までは気温の高い日が殆どなかったため、まだ雪代が殆ど出ていない様でした。透明度が高いと魚にラインやミノーを見切られてしまい、良い釣果は望めません。それでも10時半ころには活性が上がったのか、もっくんに39cmのまずまずのイワナがヒットしてくれました。午前中は同ダム湖の3ヶ所のポイントを、午後からは2つ目のダム湖で2ヶ所のポイントを攻めましたが、ただ、この日の釣果はこの1尾だけで、私は初日からオデコ(釣果無し)を喰らってしまいました。

午後からは別のダム湖へ入渓してみた雪代がまだ少なくジンクリアだったこちらのダム湖では最後まで反応無し

こうして初釣りはあっけなく終わってしまいましたが、今年は4月中旬以降に異様とも言える高温の予報が出ていて、冷水性の魚を相手にする渓流釣りは、例年に無い厳しい状況が予想されます。本レポートを書いているこの日15日も、新潟県では5つの観測地点で30℃を超える真夏日となり、全国34地点で4月としての最高気温の記録を更新した様です。例年、下越のダム湖の釣りでは、ゴールデンウィーク頃まではポカポカ陽気の暖かい日が良く釣れ、その後は次第に朝夕の涼しい時間帯に時合いが移って行きます。この異様な高温が釣果にどの様な影響を与えるのか、心配でなりません。

春の使者、フクジュソウ雪解けとともに出てくるフキノトウピンクの鮮やかなショウジョウバカマ

【今回使用のタックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE30lb+GrandMaxFX2.5号、
Sukari60Deepリフレクトグリーン/オレンジベリー鮎、他