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オフライン釣行レポート
北海道釣行日誌2023(13)(10月11日〜20日)
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北海道ではこの10日ほどで一気に気温が下がり、道東でも早朝に山間部で氷点下となる状況となりました。渓流の釣りは今、秋本番であり、渓でも湖でも釣り人たちの実に活発な活動が見られます。この時期は多くの渓魚の産卵の時期であり、遡上アメマスや婚姻色のチップ釣りなどが最盛期を迎えています。ただ、寒暖差の激しい時期であり、時合いの見極めが難しい時期でもあります。引き続き体調と天候に相談しながら、残り少ないシーズンを、思いっきり楽しみたいと思っています。(下写真は、紅葉のカルデラ湖で釣る婚姻色のチップ)
注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。
【10月11日(水)雨後の濁りを避けて湧水の渓へ】
前日の10日は終日大雨で、道東の渓はどこも泥濁りになってしまいました。こういう時は濁りの出ない湧水の渓へ行くに限ります。午前中は少し下流側の大ニジマスで有名なポイントへ入りましたが、こちらは予想外に濁りが強く、フライでは釣れそうも無いためルアーで臨みました。この付近の有名ポイントは、下中央写真の様に、トクサの生えた畦畔林の中に、実に明確に釣り人たちの踏み跡が出来ていて、入渓は迷い無しです。写真のポイントでSukari50ssDeepをキャストすると、3投目で良型の魚が喰い付いてきました。一瞬、大ニジマスか!と喜んだのですが、残念ながら45cmの遡上アメマスでした。
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大ニジマスのポイントはご覧の濁り | トクサの中に明瞭な釣り人の踏み跡 | 濁りの中から出たアメマス(Click拡大) |
午前中は結局ニジマスは出ず、午後からは最源流部のいつもの釣り場へと向かいました。この付近でも大ニジマスが時おり釣れている様ですが、私はこの釣り場では小さなイワナを釣り、写真を撮るのが主な目的になっています。こちらでは毎年、橋の上から遡上してきたシロザケの数を確認しているのですが、15年前には20尾ほども見えたサケ達は、今年は全く見られませんでした。以前はサケがあちこちで暴れるため、ともて釣り辛かったのですが、最近はこの時期でも普通に釣りを楽しめる様になりました。でもこれは、なんとも複雑な心境ですね。
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今年も白鮭は1尾も見えなかった | 湧水の渓の最源流部はジンクリア | 午後は30cmまでのイワナが10尾ほど |
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki50/45/赤腹ヤマメ、Eden50H/TS、Sukari50SSdeep/オイカワ、Dahlia30ss/赤腹ヤマメ、他
【10月12・13日(木・金)今年の秋の阿寒湖は異常事態】
この日から3日間ほどの日本列島は、帯状高気圧に覆われて、風の弱い快晴の良いお天気の予報となっていました。そのため、数日前の阿寒湖の不調を取り返すべく、3日連続の阿寒湖のトローリングを試みました。良いお天気に誘われてか、両日とも平日にも関わらず、阿寒湖畔は岸からの釣り人が沢山見られました。私は朝が弱いので、この日も出船したのはもう9時ころでした。水温は前週より更に下がって15℃台となっていて、2本のロッドを用意し、1本はRyuki70Sで表層を、もう1本はSukari60deepで水深2〜4mの層をハンドトローリングで狙う方式としました。
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阿寒湖のボート釣り券、¥2000-/日 | この日から3日間、快晴の予報 | 平日にも関わらず岸からの釣り人で一杯 |
初日は出港して1時間程の10時過ぎ、鋭角的な強い魚信が出てニジマスか!と喜んだのですが、ヒットしてきたのはサクラマス42cmでした。ところがその後はほとんど魚信が出ず、11時半ころと13時半ころに釣れたのは、2尾とも中型のサクラマスでした。ここ数年、阿寒湖へは年十数回訪れていますが、サクラマスは年に1〜2尾しか釣れていません。1日で3尾も釣れたのは、全くの異常事態なのです。しかもアメマスは15時過ぎになって、かろうじて1尾だけ58cmの大物がヒット。阿寒湖でアメマスが1尾だけと言うのも、異常事態です。
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10時過ぎ、サクラマス42cmがヒット | ワカサギの巻き網漁で仮死魚が沢山 | 15時過ぎに1尾目のアメマス(Click) |
この日はチュウルイ島の南岸で、漁師さんたちがワカサギの巻き網漁をしていました。この漁が行われると、網目からこぼれた小さなワカサギが仮死状態になり、付近に大量に浮かんで流れます。するとどこからともなく魚たちが集まってきて、付近をトローリングすると入れ食いになったりします。しかし、この日はグルグルと付近を3周ほどしましたが、全く魚信はありませんでした。異常事態でした。そして、翌日も雲一つない爽やかな快晴の日が続き、気温も前日より数度高くなりました。本来なら大ニジマスのチャンスのハズです。
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翌日も雲一つない快晴の暖かい日 | この時期のアオコの大量発生も異常事態 | 水深15m付近の魚影はウグイの様だ |
この日は少し早く8時前から出漁しましたが、全くの無駄でした。とにかく2本のロッドには何の変化も無いのです。途中、ミノーを替えたり、潜行版で水深8m付近まで沈めてみたり、岸よりに沖よりにと、あの手この手で試しましたが、16時近くまで鱒類の魚信はゼロでした。岸よりを走ると時折り魚信が出ますが、全て下写真の様な40cm超えの丸々と太ったウグイでした。また、水深15m付近の魚影をジギングでしつこく誘いましたが、全て大ウグイでした。1日やって鱒類ゼロは全くの初めて、本当に異常事態でした。3日目も阿寒湖の予定でしたが、切り上げました。
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撒き餌釣り師にもウグイが釣れていた | こんな太った巨大なウグイばかり | 阿寒湖の紅葉も急速に進み5分程度か |
【使用タックル】
CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax17.5lb、Sukari60deep/Rグリーン(SBL改)
TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax20lb、自作潜行版、Ryuki70S/赤腹ヤマメ(SBL改)、ジグスプーンM24g(SBL改)、他
【10月14日(土)屈斜路湖のチップ(陸封型ヒメマス)釣り開幕】
今年は紅葉が遅れていて、もう10月半ばだというのに、阿寒湖や屈斜路湖では未だ5分程度です。一部、カエデやナナカマドが赤く色づいていますが、くすんだ様な色合いで、例年のような鮮やさはありません。そして、道東の屈斜路湖では、湖畔のハウチワカエデが赤く染まるのに合せる様に、チップたちが赤く染まり、産卵のために接岸してきます。この湖では2年前に動力船の航行が禁止され、チップ漁ができなくなったため、昨年秋にはチップの数が激増しました。今年も魚影は濃いと思われますが、この日はまだ少な目で、未だ最盛期ではない様でした。
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昼近くでも土曜とあって釣り人で一杯 | 一番の釣り場の付近は駐車余地が無い | 未だ最盛期ではなく、チップは少な目 |
釣り始めたのはもうお昼頃でしたが、それでも釣り人は20人ほども見え、駐車中の車を見ると、関東や九州からもファンが駆け付けている様でした。ただこの日は快晴で非常に明るく、しかも土曜なので朝から相当に叩かれていた様で、普通にミノーを投げてもまるで反応無しでした。仕方なく、奥の手を繰り出しました。恋敵に見せるためチップと同色の赤いミノーを使い、産卵床の真上からミノーを垂らしてフラフラと踊らせるのです。最初は警戒してチップは逃げますが、数分で産卵床に戻って来て、やがてイラついてミノーを攻撃するのです。
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産卵床の真上で赤いミノーを踊らせる | 35cmほどのオスのチップ(Click拡大) | 紅葉はまだ5分ほどで美しく無かった |
もっとも、曇天や雨の日は普通に赤いミノーやスプーンで釣れますので、こんなやり方は必要ありません。そして、もともと産卵のために接岸しているのであり、1尾だけ釣って納竿としました。なお、まだボートが使えた3年ほど前に、西海岸林道奥のシケレペン別川河口から屈斜路プリンスホテル前までの約10kmの区間で、接岸しているチップの魚影を調べた事があります。その結果、西海岸林道入口付近が最も魚影が濃い事が判っています。林道を奥へ行けば行くほど良く釣れるのではないかと思われている方もおられるかも知れませんが、そんな事はありません。
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Dコンタクト85(赤マジック改)
【10月16日(月)オショロコマの産卵も遅れて】
例年、この時期になるとオショロコマの産卵を見に行く事にしています。オショロたちは産卵期に入ると、ピタリと全く釣れなくなりますので、まずは小さなミノーで試し釣りをしてみました。しかし、これがまだ僅かながら釣れてしまい、時期尚早であることがすぐに判りました。もっとも、夏の釣れっぷりと比べると、産卵の準備に入っているためか、1/10程度しか釣れません。ちょうど源流部は紅葉の時期に入ったばかりで、僅かに釣れたオショロと紅葉の葉を組み合わせた写真を撮影してきました。オショロ達もこの時期、婚姻色なのか、オレンジ色が鮮やかに見えます。
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紅葉の美しいオホーツクの源流へ | こんな浅瀬に産卵床が有る筈だったが | 産卵に不参加のオショロか(Click拡大) |
そして付近の小沢の浅瀬を丹念に探してみましたが、産卵床が全く見当たりません。例年であれば、10月中旬を過ぎれば多少の数の産卵床が見られるのですが、今年は猛暑の影響か、やはり何日か遅れている様です。場所を少し移動して、流れの少し太い場所でも釣ってみましたが、こちらではしつこく釣ってやっと1尾だけでした。しかし、付近の浅瀬を探しても、やはり産卵床は見つかりません。もう10日ほど待ってから、再度、この渓に訪問してみたいと思っています。今回は写真の日になってしまいました。
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別の少し太い流れも釣ってみたが・・ | サビた小ヤマメ達は元気だった | この渓で唯一釣れた1尾(Click拡大) |
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Ryuki38S/赤腹ヤマメ(1フック改)
【10月18〜20日(水〜金)栃木のKさんとオフライン釣行再び】
7月にもご一緒した栃木のKさんが再び来道され、3日間ほどオフライン釣行を楽しみました。18日はとても良いお天気で暖かく、釣り日和でした。まずはKさんの知っておられた十勝の渓でニジマスを狙いました。ただ、この時期は水温の変化も激しく、デリケートな大ニジマスを釣るのは至難の業です。朝8時半ころから釣り始めましたが、朝のうちは流れの殆ど無い巻き返しで私がチビマスを1尾釣っただけで、ほとんど反応がありませんでした。Kさんのロッドが初めて曲がったのは、10時半を少し過ぎて暖かくなってからで、その後はポツポツと魚信が出てくれました。
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18日:紅葉の十勝の渓へ(Click拡大) | Kさんの30cm弱のニジマス | 小ニジマスはポツポツと釣れたが・・ |
ただ、全体に活性はそれほど高く無く、釣れてくるのは30cmにも届かない小物ばかり。それでもなんとかKさんにも私にも尺たらずまで4尾づつの釣果があり、満足して納竿しました。それほど釣れませんでしたが、畦畔は素晴らしい紅葉の真っ最中であり、渓を歩いているだけでも幸せになります。この時期の釣りは紅葉や秋の空気を楽しみながら、のんびりと釣り歩くのが定石の様です。翌日もKさんの案内で近くの別の渓へ繰り出しましたが、この日は終日曇天で、更に活性が低く、釣れ始めたのはもう11時前でした。ただ、こちらの渓は前日の渓よりも更に紅葉が素晴らしく、結局、大ニジマスは釣れませんでしたが、歩いているだけで気分は最高でした。
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夕暮れ時に一番の大場所で粘るKさん | 最後も25cmほどがお相手してくれた | 19日:紅葉の別の渓へ(Click拡大) |
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曇天で寒く、活性の低さに悩まされた | この日も最大は30cm足らずまで | 私にはこんなおチビちゃんが数尾だけ |
最終日の20日は、前線通過で終日雨の予報が出ていました。しかも寒気を伴っていて寒く、ニジマスの可能性はほぼ無いため、思い切って大移動し、別海地方の遡上アメマスの渓へ向かいました。雨で急に寒くなっても、アメマスであれば釣れてくれるだろうと考えたのです。前日同様に8時半ころから入渓しましたが、釣り始めてすぐにKさんにも私にも小さなアメマスがヒットして、予想は概ね正解であった様に思えました。ただ、急激に水温が低下したせいか、なぜか大物の気配が全くありません。数は出るのですが、釣っても釣っても尺にも満たない小物ばかりがヒットしてきます。
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20日:根釧台地のアメマスの渓へ | Kさんの遡上アメマス33cm | 13時半ころから急に活性が上がった |
小雨の中、それでも我慢して釣っていると、13時を過ぎたころから少し暖かくなり、急に活性が上がってきました。13時半ころ、ちょっとした脇の深みに私がEden50Hを投げ込み誘うと、どう見ても45cmほどもあるアメマスが喰い付いてきましたが、惜しくもバラしてしまいました。しかし、これを皮切りにKさんにも私にも、殆ど入れ食いの連続ヒットが出始め、結局、Kさんには36、33pの良型を含む全部で20尾ほどの釣果に。私も同じく36cmを含め10尾ほどの釣果となりました。ただ、14時半を過ぎると雨で濁りが強くなり、ピタリと反応が途絶えてしまいました。それにしても大ニジマスは難しいですね。Kさん、来年も来て頂いて、またご一緒しましょう。
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Kさんのこの日の一番は36cm | 14時半頃からは泥濁りで反応が消えた | 私も36cmまで10尾ほどの釣果 |
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2/赤金、Sukari50ssDeep/オイカワOB、Eden50H/TS/チャート、Ryuki50S匠/チャート、他
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