長かった猛暑の夏も、ここ北海道では、ようやく終焉を迎えた様です。20日以降は25℃前後の秋らしい気温が続き、お天気も回復してくれそうです。気温の急降下は、山間部で早くも紅葉を招き、早い季節の移ろいを見せています。水温もなんとか渓魚たちの適水温の範囲に落ち着き、魚たちも元気を取り戻しつつあります。北海道の渓流釣りは、いよいよ秋の本番の始まりです。引き続き、体調と天候に相談しながら、秋の道内の釣りを、思いきり楽しみたいと思っています。(下写真は、渓魚を育む秋のニジマスの渓) 【9月21日(木)秋の本番は大ニジマスの季節】 この日は全道で気温が大きく下がり、いよいよ秋の釣りの本番かと思われました。ただ、こういった急に寒くなった日は、デリケートなニジマスは釣れなくなる事が多いものです。しかし、高水温から適水温へ変化した訳であり、釣れる可能性があるのではないかと考え、新しい釣り場を開拓する目的もあり、網走地方の初めての河川に入渓してみました。時間は朝9時ころの気温の上がり始める頃からでしたが、前々日に大雨が降っていて、まだかなり増水した状態でした。ちなみにこの渓付近の最高気温は18℃で、朝の水温は15℃台まで急降下していました。
そして、予めGoogleMapで検討を付けておいたポイントに到着すると、渓は笹濁りのルアーフィッシングには打って付けの状況でした。水量が多く、立ち込みが難しいため、岸辺の草むらの中からBrettonを遠投することに。ポイントはブツカリとなっていて、数mほどの深さがあり、対岸には幅1mほどの巻き返しがありました。Brettonをその巻き返しに投入し、底付近まで沈め、リーリングを開始し、スピナーのブレードが回転し始めたその瞬間でした。なんと1投目で強烈な魚信が出て、下写真の砲弾型の見事なニジマス52cmがヒット。このサイズは渓での今年最大であり、嬉しさもひとしおでした。
ただ、その後は少々不思議な状況となりました。少し移動して別のポイントを2ヶ所ほど当たりましたが、ルアーを投げても投げても何の反応も無く、ニジマスは1尾も釣れないのです。活性が高いのなら、おチビちゃんくらは釣れても良さそうなものですが、その後の3時間ほどは何の反応もありません。そして唯一釣れたのは、下写真の50cmほどのサクラマスだけでした。今年はとにかくサクラマスの遡上が多く、どこの渓でも釣りの邪魔をされてばかりです。サクラがいたる所に泳いでいたため、チビニジマスたちは怯えて出てこれなかったのでしょうか。ガッカリでした。
注:サクラマスを始め、全ての釣魚は写真撮影後、生きたままリリースしています。 【使用タックル】 CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金(赤着色)/銀赤、Sukari50ssDeep/TS、他 【9月22・23日(金・土)初秋の北海道美瑛 四季彩の丘】 22日は朝から雲一つない快晴の素晴らしいお天気となり、美瑛の丘の風景や四季彩の丘、青い池などの写真スポットを巡りました。正直、いつも同じ様な写真ばかりを撮影していますが、美瑛の風景は訪れるたびに異なった顔を見せてくれ、何度訪問しても飽きることがありません。このところお天気が余り良くなく、貴重な快晴の日を捉える事ができたのは、幸いでした。22秒ほどと、とても短いですが、蝶の乱舞する四季彩の丘と大雪山系の美しいビデオも用意しました。
翌23日は一転して小雨模様の曇天となったため、7月にも訪れたブルックトラウトの釣れる渓へ、少しだけ入渓してみました。この渓は凝灰岩のナメ(岩盤の川床)に出来たトイ(水路状の窪み)の中から良型のニジマスやブルックが飛び出してくれ、釣っていてとても楽しいものです。ただ、この日は急激に気温が低下したためか、活性がすこぶる低く、小さなニジマスが10尾と、小イワナが1尾釣れただけでした。前回はブルックの良型が何尾か釣れたのですが、今回は全く姿を見せてくれませんでした。なぜこれほどまでに極端に状況が異なるのか、理由が良く判りません。
【使用タックル】 Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他 【9月24日(日)10年ぶりにイトウ釣り師の釣友と再開】 この日は午後から10年ぶりに旭川市の釣友と再開することが出来ました。武内さんは現役のイトウの大物釣り師であり、2013年11月に宗谷のイトウ釣り場で偶然お会いした時には、様々なイトウ釣りのノウハウを教えて頂きました。また、著作活動も行っておられ、超大物イトウ釣りをテーマにした「大物釣り師-幻の巨大イトウに挑んだ男」(ガイドページはこちら)の著者でもあります。久々にお会いして、イトウ釣りや投資など様々なお話に花を咲かせ、時間を忘れて4時間以上もお店に居座ってしまいました。
お会いしたお店は、「ジュンドッグのピジョン館」(〒078-8351 旭川市東光11条2丁目4-22)という軽食喫茶店で、実はこのお店こそが彼の著書である「大物釣り師」の舞台そのものでもありました。店のご主人も大物イトウ釣り師であり、近隣の多くのイトウ釣り師たちの集う場所となっている様です。店内には巨大なイトウの剥製や懐かしいルアーなど、イトウに関する様々なものが展示されていて、興味深く拝見させて頂きました。ちなみに「ジュンドッグ」とは下左写真の様なおにぎりとホットドッグを足して2で割った様な食べ物であり、旭川市のソウルフードとして親しまれている様です。
【使用タックル】 ありません。 【9月25日(月)再びブルックの釣れる渓へ】 2日前に空知のブルックの釣れる渓に行きましたが、活性が余りにも低かったため、再度、同じ渓へ行ってみました。ニジマスは良く釣れたのに、なぜイワナやブルックが釣れなったのか、その理由が良く判らなかったのです。しかし、今回はブルックもイワナも釣れ、なんとなく理由が判った様な気がします。前回は濁りが強く、ニジマスに対して力が弱く喰われる立場のイワナやブルックは、濁りの中では逃げ切ることが難しくなるため、どこかに隠れていたのではないかと想像しています。
ただ、この日も活性はそれほど高くは無かった様で、大物は出てきてくれませんでした。この渓では7月に51cmの大ニジマスを釣っていますが、今回の2回の釣行の状況を見る限り、良型のニジマスの魚影はそれほどは高くは無い様です。そして、4時間近く釣り続けた結果、釣れたのは34cmまでのニジマスなど、小物のオンパレードでした。今年は新たなニジマスの釣り場を開拓しようと、あちこちの渓に出向いていますが、今更ながらに思うのは、ホームグラウンドにしているの十勝のニジマスの渓の魚影の濃さです。釣り人が多いのも頷けますね。
【使用タックル】 Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他 【9月26日(火)3尾目の大ニジマスの大バラシ】 この日は今年3尾目の大ニジマスの大バラシをやってしまいました。午後から移動する予定で、午前中の3時間ほどだけを、前日と同じブルックの釣れる渓に、ルアーとフライの2投流で臨みました。9時ころから釣り始めましたが最初は全く反応が無く、今日も釣れないなぁ・・と諦めかけていた11時半ころになって、下中央写真の、なんでも無い様な小さなポイントにアウトリガーニンフを投入した時でした。ごく小さな魚信が出たので軽く合せると、いきなり魚が下流の方へ走り出し、バッキングラインぎりぎりの所まで、30mほどもラインが出て行きました。
ポイントの下流側は水深のごく浅い広場になっていて、大慌てで対岸の下流側に移動すると、ギラリと魚の光るのが見え、その大きさはどうみても軽く50cmはありそうでした。浅い広場なのでそのままランディングできそうな状況でしたが、敵もさるものでした。広場の中ほどに小さな岩が沈んでいて、ヤツはその後ろに回り込み、更に下流側へ突進して行ったのです。結果はご想像の通りです。ライン切れでアウト! もう悔しくてその場に10分ほど呆然となってしまいました。今年は50cm以上の大ニジマスを3尾釣っていますが、大バラシも3尾と、我ながら下手くそですね。
【使用タックル】 Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他 CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金赤、Sukari50ssDeep/TS、他 【9月27日(水)〜 】 体調不良につき、レポートはありません。 |