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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2023(10)(9月11日〜20日)


暑かった今年の北海道の夏も、ようやく落ち着きを見せ始めた様です。それでもまだ気温の高い日もときおり見られますが、なんとか秋の釣りの本番を迎えられそうです。北海道の秋はとても短く、例年、9月末には山間部から紅葉が始まります。同時にこの時期は、渓魚たちの恋の季節となり、海や湖からの遡上魚たちが釣り人を楽しませてくれます。移ろい行く季節を思いきり楽しみながら、引き続き、天候と体調に相談しつつ、道内を巡って行きたいと考えています。(下写真は、悠然と水を湛える十勝のダム湖)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月11日(月)ダム湖でボート釣りの予定が没に】

この日は朝から某ダム湖でボート釣りの予定でしたが、翌日から大雨の予報が出ていたためか、ダムの水位が大きく下げられていて、ボートが出せませんでした。仕方なく、午前中はダラダラと過ごし、午後からは、またまた発電所放水口の釣り場へと入渓しました。この釣り場の渓水はいつも適度に濁っている事が多いのですが、今回はなぜか透明度がとても高く、釣り辛い状況でした。そのためか、放水口直下の一番良いポイントでは全くの無反応で、その下流部の広々とした場所で、おチビちゃんばかりですが、2時間ほどで8尾の釣果でした。超有名ポイントは、数は出ますが、大物は釣れませんね。

行く所が無く、また発電所放水口下へ透明度が高く下流部で良く釣れた2時間ほどで尺まで8尾の寂しい釣果

ところで、最近はスピナーの釣りに回帰しています。釣りを始めた頃は、イワナにもヤマメにもBretton一辺倒でしたが、優秀な小型のミノーが出てくると、ミノーばかりになってしまいました。その理由はミノーの方が釣っていて楽しいからです。なにせ、スピナーはただ引きですし、ロッドチップを水面下に入れないと、すぐに浮き上がってしまい、釣れません。それになにより、止水では全く釣りにならないのです。ただ、流れのヨレのある場所では、スピナー以上に釣れるルアーはありません。しばらくはスピナーで遊ばせてもらおうかと思っています。

【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金赤、Sukari50SSdeep/ハヤ、他

【9月12日(火)十勝南部で新しい釣り場を開拓】

十勝では未だ気温が高く、平野部の渓水温は20℃を超えたままで釣りになりません。源流部の水温の低い釣り場を開拓しようと、この日は十勝南部の初めての某ダム湖へ向かいました。ダム湖の上部には写真の様な巨大な堰堤があり、その下を少しだけ釣ってみましたが、釣り人が多いのか、小さなニジマスがヒットしただけで、魚影は極端に薄い印象でした。ただ、不思議なのは、気温は23℃しかないのに堰堤下の水温は21℃もあり、曇天なのになぜ水温が高くなったのか、理解できません。でもま、これでは、お魚さんたちも昼寝していただけなのでしょう。

新しい釣り場を探して某ダム湖の上流へ渓相は抜群だったが、魚影は超薄い気温は23℃なのに水温は21℃の不思議

仕方なく、今度はそのダム湖の下の放水口へ向かいました。写真下中央がその放水口ですが、ホクデンさんはこんな場所でも釣りを許しています。東電なら数km下流部からガチガチに道路封鎖して、近寄る事すらできない様にいているのが当たり前ですが、ホクデンさんは本当に釣り人や観光客に優しいですね。ちなみに、観光客の人たちは、予約制の様ですが、ダムの中に入って色々と見学できる様になっている様でした。そして釣果の方ですが、このポイントも超有名らしく、37cmまでのニジマスが2尾釣れただけでした。水温は20℃を超えていましたが、それでも釣れたのは、恐らく魚影は相当に濃いのでしょうね。

仕方無く、ダム湖の放水口へ移動こんな放水口でも釣り可能(Click拡大)午後の2時間でニジマスが2尾だけ

【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2金赤、Sukari50SSdeep/ハヤ、他

【9月13日(水)高水温+泥濁りでも釣れるのか実験】

この日はまたまた帯広で真夏日となり、お昼頃にはホームの河川でも気温が30℃を超えました。一方で、夜半に積乱雲が発達して豪雨となり、渓は左下の様な泥濁りになっていました。暑さと泥濁りで釣りに出る気も失せていたのですが、ヒマに任せて実験をしてみました。14時ころの最も気温の高い時間帯に、あえて釣り場に向かい、こんな泥濁りの高水温でも、はたして釣れるのか、試してみたのです。久しぶりに青空の広がる下で測ると、泥濁りの透明度は15cmほど、水温はなんと24℃を超えていました。胴長を履くと、瞬間的に汗だくになりました。

透明度15cm水温24℃の渓(Click拡大)アウトリガーニンフでも釣れたスピナーでも釣れたが、チビマスだけ

ポイントは障害物の裏側の流れの緩い淀みで、1m程度の深さがあれば釣れる様です。アウトリガーニンフでは底付近までニンフを沈めて、ごく緩く上下に誘いを入れながら、ゆっくりと左右にフライを往復させます。スピナーの場合は、ロッドチップを水中に突っ込み、緩い流れの中をブレイドが回転する早さでリーリングを繰り返します。ほんの1時間半ほど、2ヶ所だけの実験でしたが、どちらの方法でもおチビちゃんなら釣れる様で、5尾ほどの釣果がありました。大物も入っていたと思われるのですが、今回は釣れませんでした。またチャンスがあれば試してみたいと思います。

【使用タックル】
Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#2銀赤

【9月15・6日(金・土)初秋の阿寒湖でボートフィッシング】

このところ荒れたお天気が続いていましたが、久しぶりに風の無い良いお天気になったため、ほぼ1ヵ月ぶりに阿寒湖へ向かいました。暑かった今年の北海道もようやく涼しくなり始めましたが、湖の水温は22℃と未だ真夏です。例年、10月に入らないと水温は下がらず、岸からの釣りではほとんど何も釣れないのが普通です。魚たちの泳層は10〜15mと深く、未だレッドコアの釣りが主体となります。ただ、8月入渓時に、湖底に魚が密集する場所が有る事をたまたま見つけていて、今回もそういった群れを探し、ジギングも多用してみました。

阿寒湖のボート釣り券\2,000−/日お天気はまずまずだが、風がやや強い水温22℃、泳層は10〜15mと未だ深い

15日は9時ころ出船しましたが、前日に大雨が降ったためか、11時半ころまでウグイすら全く何も釣れない状況が続きました。ただその後はレッドコアで順調に釣れ始め、17時までに、アメマスは55,53,50cmと40cm台8尾、40cm以下6尾の計17尾、サクラマス30cmが1尾と、結果的にはいつも通りの大漁でした。一方、この日は16時を過ぎると無風状態のベタ凪となり、面白い現象を見る事ができました。湖のド真ん中まで、湖面全体に3cmほどのシラス(ワカサギの稚魚)が沸き、一部では魚たちがボイルしているのが見えたのです。中には大きなニジマスらしき魚体も見え、こんな高水温でも夕方になると表層に大物が出てくることが判りました。

最大は金アメマス55cm、全部で17尾小さなサクラマスも1尾だけ釣れた夕方、シラスが沸いた(Click拡大)

翌16日はほぼ快晴の非常に良いお天気になりました。土曜とあって、未だ高水温にも関わらず、岸からの釣り人が6名ほど見えました。ルアーマンには重いスプーンの遠投でアメマスが釣れていた様です。私の狙いは大ニジマスですが、相変わらずアメマスばかりが釣れ続きます。水深15m付近に見える魚群の中にはニジマスも混じっているのではないかと思い、この日はジギング中心で釣り続け、夕方からは表層に出てくるニジマスを狙おうと、レッドコアではなく通常のロッドのハンドトローリングで、6km/時ほどの高速トローリングを続けてみました。

翌日はほぼ快晴の良い天気(Click拡大)高水温なのに岸からの釣り人も6人ほどジギングで唯一釣れたニジマス38cm

ジギングでのニジマス狙いは或る程度正解だった様で、10時ころ、38cmでしたが1尾だけ待望のニジマスが釣れました。加えて、午後からはジギングに今期最大の金色の大アメマス58cmがヒット。ただ、表層の高速トローリングでは全くなにも釣れませんでした。3cmほどのシラスとルアーではサイズや泳ぎが違い過ぎるのが原因かも知れません。レッドコアを殆ど使用しなかった事もあり、この日16日の釣果は、ニジマス1尾に加え、アメマス58,54,51cmに40cm台2尾、40cm以下4尾の合計9尾と、前日よりはかなり数が減ってしまいました。ただ、ニジマス坊主にはならなかった事だけが幸いでした。

ジギングで釣れた58cm(Click拡大)今期最大の金アメマス58cmと私阿寒湖でもカワウが蔓延り始めている

【使用タックル】
トローリング:TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、Nanodax20lb、TrollingPepper100(SBL改)、Eden60H/TS(SBL改)、他
ジギング:CarddiffNX/S83ML、VanquishC3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax17.5lb、ジグスプーンCM35gピンク(SBL改)、他

【9月19日(火)予想外の大雨で小物の数釣りに】

この日は少し移動して、久しぶりに北見の渓を訪問しました。ただ、朝の釧路市では青空の覗く良いお天気でしたが、北見に到着してビックリしたのは、どの河川も泥濁りだった事です。この地区では夜半に50mm前後の大雨が降ったらしく、これでは釣りになりません。泥濁り時には淀みでしつこく釣る方法もありますが、この地区は経験が浅く、良いポイントを知りません。とりあえず本命の釣り場でルアーを投げるも、釣れたのは下写真のおチビちゃんが1尾だけでした。ハンパ無い水量に加え、濁りがキツく、それでも良く釣れたと逆に感心するほどでした。

夜半の大雨で北見の渓はどこも泥濁り本命の釣り場ではこの1尾だけタマネギ王国北見は収穫最盛期(Click)
仕方なくダム上の堰堤下で小物釣りアメマスは38cmまで16尾2つ目の源流も入れ食いが続いた

仕方なく、これまで何度か訪れたダム上の第一堰堤下で遊ぶことに。これまではフライで釣っていましたが、今回は増水と弱い濁りに期待して、スピナーのBrettonで釣りました。写真の様な普段は水がチョロチョロ流れている程度の源流部ですが、増水すると様相が一変します。Bretton#1を上流側から斜め下流側へチョイ投げし、ブレイドが回らない時だけリールをゆっくり巻きますが、ほとんど何もせず、スピナーが流れに押されてこちら側の岸まで到達するのを待つだけです。そんな釣り方で、アメマスは38cmまで16尾、ニジマスは12尾、オショロも11尾と、3時間ちょっとで39尾の大漁でした。

オショロは小物ばかり11尾ほどニジマスは31cmまで12尾の大漁キノコの季節-エノキダケ?

【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Bretton#1/2/銀赤/金、他