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ミニオフレポート
北海道釣行日誌2023(4)(7月12日〜20日)
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北海道も近年は温暖化の影響で本州と同じ様な梅雨が訪れます。今年の梅雨は長い曇天が続いていたにも関わらず、ほとんど雨が降っていませんでしたが、中旬に入り、ようやくまとまった雨が降る様になってきました。ただ、これまで渓は長い減水状態で、大物の声はあまり聞こえてきていません。例年、7月の下旬になると梅雨模様も開け、乾燥した気候が訪れ、ますます釣り辛くなるものです。体調と天候に相談しながらではありますが、そんな中、夏前の最後のチャンスを生かそうと、なんとか釣りを続けています。(下写真は、蝦夷梅雨の十勝のニジマスの渓)
注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。
【7月12日(水)久しぶりに十勝でルアーフィッシング】
この日は午前中からお昼頃にかけ、久しぶりに10mm程度の雨が降りました。雨量は少ないのですが、一気にザーっと降ったため、いつもの十勝のニジマスの渓は、ルアーフィッシングにピッタリのほど良い濁りが出てくれました。この日は雨で釣りの予定はしていなかったのですが、渓の水色を見て、ついつい出かけてしまったと言う訳です。いつもの釣り場に到着したのはもう14時を回っていました。しかも、水温が20℃を超えていて、あまり良い条件とは言えません。まずは写真下中の大物ポイントをルアーで攻めますが、全く反応がありません。
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こんな高い水温でもニジマスは元気 | いつもの大物ポイントは全く反応無し | こんなだだっ広い場所で良型ヒット |
こういった急に濁って増水した時は、激流を泳ぎ続けるのは辛いため、普段一番のポイントとなっている場所よりずっと下流側の、流れの緩い場所に魚たちが退避しているものです。そのため、写真上右の様な瀬になる直前の流れの緩い場所にEden50Hを適当に投げ続けていると、数投目で突然、ガガッと強烈な魚信が出て、下写真の46cmがヒットしてきました。流れに乗って下流へ走られラインが30mほども出てゆきましたが、釣り場は写真の様に広々としていて、そのうち疲れたのか、なんとか降参してくれました。やはり雨の濁りはルアーには強い味方ですね。ニジマスは30cmを含めて4尾、小さなヤマメも2尾と、たった3時間ほどでしたが楽しめました。
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猛烈に暴れてくれた46cm(Click拡大) | パワフルニジマス46cmと私 | こんなチビヤマメも釣れてくる |
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Eden50H/TS/ヤマメ、他
【7月13・14日(木・金)栃木のKさんとミニオフ】
両日は栃木県から来られたKさんとミニオフを楽しみました。この春にKさんから情報交換できないかとメイルでご依頼を受け、この日、実現したものです。なんでも夢はルアーで大ニジマスだそうで、時折り北海道に来られていた様です。大物狙いと言うことで、13日はホームの渓で、私の取って置きの大場所を3ヶ所、案内させて頂きました。しかし、これが大失敗でした。前日の雨の濁りのお陰か、釣り初めてすぐにKさんがどうみても45cmほどもありそうな良型をヒットされましたが、非常に残念ながら、バレてしまいました。ところが、良型の魚影はこの1尾だけで、その後は3か所とも、大ニジマスはおろか、ほぼ釣果が無いに等しい状況だったのです。
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このポイントで良型がヒットしたが・・ | 2つ目の大場所では私に小ニジだけ | 3つ目のポイントも同じ様に不発 |
前日までのレポートをご覧頂ければ判りますが、私は(フライでは無く)ルアーで10日に51cm、11日に44cm、そして前日12日に46cmと、3日連続で良型ニジマスを釣り上げていました。そのため、ホームの渓の現実をすっかり忘れていたのです。私のホームの渓は、近年、釣り人が激増し、ルアーではさっぱり釣れなくなっていて、私自身も業を煮やしてフライにシフトしていたのです。そのルアーで釣れない渓へ、ルアーの釣り人を案内してしまった訳です。しかも、大場所には大物が泳いでいて小物たちが怯えて入ってきません。つまり、小物はいない、何回も釣られた大物には完全に無視されるという、最も釣れないポイントを選んで案内していた訳です。
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夕方は小物覚悟で魚影の濃い場所へ | 最後は小さいが適度にニジマスがヒットしてくれ楽しめた(Click拡大) |
あまりに釣れないため、夕方は小物覚悟で魚影の濃そうな釣り場へ入り、なんとか小さなニジマスを釣り上げてお茶を濁してしまいました。そして翌14日は、作戦を切り替えて、3ヶ所の渓を転戦しました。午前中は、Kさんが知り合いから教えて貰ったと言う大物の釣れるらしい十勝南部の渓を訪問。しかし、これがまたジンクリアの非常に難しい渓で、Kさんに小さなヤマメがヒットしただけでした。午後からは、これまた小物覚悟で、魚影は濃いが大物を見た事が無い渓へ。こちらでは最大でも尺足らずまでですが、Kさんにも軽く20尾以上ものニジマスがヒットしてくれ、まずまず楽しめました。
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2日目午前は十勝南部へ(Click拡大) | ここではこんなチビヤマメだけ | 午後からは魚影の濃い水系へ移動 |
そして最後の最後は、再びホームの渓へ戻り、一発勝負に賭けてみました。しかし、金曜なのに釣り人がやたらと多く、叩かれまくった後で、想定通りにおチビちゃんが僅かにお相手をしてくれただけでした。そして結局、2日間を通して、最後まで大ニジマスはおろか、尺超えにさえ巡り合えなかったという、Kさんには大変申し訳ない結果となってしまいました。それにしても、あの初日の最初の良型の大バラしが、悔やまれてなりません。惜しかった! そして最後に・・・Kさん、これに懲りずにまた道東へ遊びに来て下さいな。今度こそ、大ニジマスを釣りましょうね。
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小さいが期待通りに大漁で楽しめた | 夕方は一発勝負を掛けたが不発 | 最後はこんな小さなニジマスで終了 |
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、
Eden50H/TS/ヤマメ、Sukari50SSdeep/Rグリーン、Bretton#2/銀赤、他
【7月18日(火)雨後の好機に十勝のニジマスの渓へ】
3連休は釣り人激増に加え、前半は大雨のため、釣りはせずPC作業などで過ごしました。この日はのんびりと10時ころからいつものニジマスの渓へ入り、ルアーとフライの2投流?で挑みました。しかし、午前中も午後からも、延々と全く魚の反応の無い状況が続きました。おかしいなと思って水温を測ると、なんと22℃を軽く超えていて、これではお魚さんも暑くて大変です。どこか木陰の涼しい所?で、お昼寝でもしていたのでしょうか。どうやら渓のニジマス釣りも、平野部はそろそろ限界の様に思います。あとは涼しい源流部か、湖でレッドコアでもやるしか無さそうです。
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午前中の入渓地点は全くの反応無し | 水温22℃超えは魚には猛暑日かも | 16時を過ぎてようやく魚の反応が出た |
ただ、YouTubeなどを見ていると、早朝の薄暗い時間帯には釣れている様です。お魚さんたちも、全く食べない訳には行きませんので、早朝の水温のまだ低い・・と言っても20℃は超えていますが・・時間帯に活動しているのではないかと想像できます。この日も16時を過ぎて涼しい風が吹いてきた時点で、ようやく魚の反応が出ました。ただそれでも、フライで32cmまでの小型止まり。ルアーでもBrettonでかろうじて釣れましたが、小物だけ。まぁ、この条件下ですので、釣れただけマシと言うことでしょうか。
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フライでなんとか32cmまでは釣れた | ルアーのBrettonでも釣れたが小さい | 十勝は秋まき小麦の収穫(Click拡大) |
【使用タックル】
Brookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフささめ管付きチヌ3号、他
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Eden50H/TS、Bretton#2銀赤、他
【7月19日(水)暑い日はダム上の涼しい源流へ】
平野部では水温も気温も高く、体力的にも辛いため、この日はホームの渓のダム上の涼しい源流部に入渓しました。この釣り場はこれまで何回も訪れていますが、この日の午前中はビックリ仰天の出来事が連発しました。入渓したのはもう11時ころでしたが、まず最初に驚いたのは、どうみても50cm超えの大ニジマスが、たった1投目で追い掛けて来て、足元で喰い付いたのです。しかし、余りに唐突だったため、余裕が無く、合わせが甘かったのか、あっさりバレてしまいました。少し移動して次に驚かされたのは、またまた1投目で、今度はこの釣り場では過去最大のアメマス48cmがヒット。こちらは無事ランディングできました。
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源流部は流石に水温も低く涼しい | ここでは過去一のアメマス(Click拡大) | 細身の源流アメマス48cmと私 |
そして3回目に超絶に驚かされたのは、更に移動して釣り続けようと歩いていると、ほんの10mほど先でガサッ!と音がしたかと思うと、小さなヒグマが河原を走って逃げるのが見えました。この時期はまだ母熊がすぐ近くにいる可能性が高く、これは最も危険な状況であり、一目散に車に逃げ帰りました。活性がとても高く、まだまだ大物が釣れそうな状況でしたが、流石にヒグマの恐怖には勝てず、釣り場を変更せざるを得ませんでした。その後は数kmほど更に上流側に移動し、オショロコマの水系を釣りましたが、やはりここでも最近はニジマスが蔓延り、小さなニジマス2尾と、なんとかオショロも2尾釣り上げ、納竿としました。
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ダム上流部のオショロコマの源流 | ここでも最近はニジマスが蔓延る | なんとかオショロも釣れた(Click拡大) |
注:ヒグマの可能性のある源流部へ入渓する際は、熊スプレー・熊鈴・爆竹の3点セットを常に携行しています。
【使用タックル】
CarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、CastawayPE25lb(1.5号)+GrandMaxFx2.5号、Sukari50Deep/Rグリーン、Eden50H/TS、Ryuki35S/赤腹ヤマメ、他
【7月20・21日(木・金)猛暑は涼しい阿寒湖でトローリング】
道東ではこの日から4日間ほど、気温が上がり風の弱い日が続く予報が出ました。ニジマスは水温が急に上がる良いお天気の日に釣れるものです。蝦夷梅雨で曇天が続いていたため、大ニジマスのチャンス到来とばかりに、急遽、阿寒湖のトローリングで楽しむ事にしました。20日はのんびりと8時半ころ出漁しましたが、この日は自作の潜行版だけで釣りました。潜行版の釣りは、ロッドに大きな引き抵抗が掛かる点を除けば、魚とのやり取りやリーリングのし易さなどは普通のスピニングリールと殆ど変わらず、気に入っています。阿寒湖では高温で既にアオコが大発生していましたが、アオコは表層を漂うため、水深10m以下はアオコの影響はほぼ無い様です。
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阿寒湖のボート釣り券\2,000-也 | 自作の潜行版3種(Click拡大) | 既に水温21℃超えでアオコ大発生中 |
潜行版は、大・中・小の3種類を自作していて、概ね大は8m、中は6m、小は4mほど潜ってくれることが判っています。ただ、水温が既に22℃前後まで上がっていて、魚たちは10〜15mの深さを泳いでいます。そのため、大の潜行版でも深度が足らない可能性がありました。この日の釣果は、7時間ほどの釣りで、アメマス48、48、46、46、45、45、44cm、40cm以下9尾の計16尾、ニジマス42、33cmの2尾、チップ24cmと、普段の阿寒湖とほぼ変わらない釣れっぷりでした。ただ、全体に型が小さいのが気になります。浅い所を釣っていて、大物の泳層に届いていない可能性が考えられました。
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水深10〜15mにアメマスらしき魚影 | ニジマスは42,35cmの2尾が釣れた | アメマス16尾にチップも2尾 |
翌日は更に気温が上がるほぼ快晴の予報でした。大物たちは更に深い所を泳いでいる可能性が高く、仕方なくこの日はレッドコア仕掛けでより深場を釣ることに。この日は早く目覚めてしまい、早朝5時から出漁しました。ただ、いつもの事ですが、朝早く出漁してもニジマスや大アメマスの釣れるのは、大抵の場合、水温が上昇し始める8時か9時以降です。この日も朝3時から出漁していた釣り人もおられた様ですが、一体、どうやって釣っておられるのか、不思議でなりません。朝早い薄暗い時間帯に短い時合いは有る様ですが、私の様な老体には朝3時はとても無理です。
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翌日は更に気温が上がり快晴 | 7時過ぎにようやくチップがヒット | 非常に綺麗な金アメマス(Click拡大) |
そして、この日も7時過ぎにまずはチップが釣れ始め、8時を回った頃から小さなアメマスが釣れ始めました。そして、想定通りに9時を回ったころ、湖のほとんどド真ん中で突然ドラグが唸り始めました。久しぶりの大物でひやひやしましたが、ランディングしたニジマスは55cm。満足の1尾でした。この時期のニジマスやアメマスは、湖の非常に広い場所をワカサギや小さなチップを追い掛けながら回遊生活している様です。結局この日も、上記のニジマス以外に、アメマスは前日より型が良く、53、49、48、47、44cm、40cm以下3尾の計8尾、チップ2尾の釣果となり、大満足の1日でした。ただ、天気予報が外れ、11時過ぎから白波が立ち始めたため、早めに納竿しました。
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大ジャンプしたニジマス(Click拡大) | 阿寒湖の大ニジマス55cmと私 | この天気予報でも白波が立っていた! |
【使用タックル】
20日:TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、CastawayPE30lb(2号)+Nanodax20lb、自作潜行板、Eden60H/TS(SBL改)、他
21日:TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、Nanodax20lb、TrollingPepper100(SBL改)、他
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