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ミニオフレポート
奇跡の大イワナ2023(4月25〜5月4日)
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今年の春は季節の移り変わりがとても早く、高い気温に加え、降雨も多くなっています。多い雨量でダム湖のインレットは流れが強く、しかも透明度が上がらず、苦戦を強いられています。ゴールデンウィーク前には下越地方でも早くも夏日を迎え、ダム湖の表層水温も急上昇しています。日中の高い気温はイワナ達の活性を上げてくれるのか、そんな中でも奇跡的に今年も大型のイワナ達に出会うことが出来ています。ただ、昨年夏の豪雨災害の影響か、今のところ、どちらのダム湖でも魚影が薄くなっている様に感じています。
注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。
【4月25(火)】
この日は、もう一つの小さなダム湖での初ボート釣りを試みるつもりでしたが、湖畔道路には残雪など全く無いにも関わらず、しつこく入口に鍵が掛けられていたため、仕方なく急遽予定を変更して、前回18日と同じダム湖へ入渓する事に。天候はほぼ快晴の暖かい日で、水温の低いGW頃までは、こんな日が最高の釣り日和になるものです。急遽予定を変更したため移動に時間がかかり、ボートを出して釣り始めたのはもう11時を回っていました。でも、慌てる必要はありません。水温が低いこの時期は、時合いの訪れるのが遅く、釣れ始めるのはお昼頃からなのですから。
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11時頃から前回と同じダム湖へ | インレット近くまで全く反応が無い | 12時過ぎ、もっくんに42cmがヒット |
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全く同じポイントで5分後に44cm | もっくんと良く太ったイワナ44cm | 水温6℃ほどのこんなポイントで3尾連発 |
のんびりとトローリングをしながらインレット方面へ向かいますが、これがさっぱり反応がありません。やはり昨年夏の豪雨災害の影響が有ったのでしょうか、例年より魚影が薄くなった様に感じます。無反応のまま、インレットの下流200mほどの地点まで来た時でした。もっくんの竿が大きく曲がり、まずは42cmをヒット。このイワナ君は7〜8cmのワカサギを4尾ほども吐き出し、どうやらワカサギの群れが付近に居るようです。チャンス到来とばかりに同じ場所で釣り続けると、5分後にもっくんに44cm、更に10分後に私に45cmがヒット。ただ、その後はピタリと反応が消え、15時ころまであちこちと粘りましたが、以後の釣果はありませんでした。
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同じポイントで10分後に私に45p | 非常に美形のイワナ45cmと私 | その後はどのポイントも反応が無かった |
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4月中旬には早くもカタクリが開花 | 水辺に咲くミヤマカタバミ | エゾエンゴサク、後方に山菜のコゴミ |
【4月29日(土)】
GW直前には多くの林道が開通し始めます。この日は、昨年も50cm超えの大物を何尾も釣っている本命のダム湖へ入渓する事ができました。天候は曇りで気温も高めであり、釣りにはまずまずの状況でした。9時過ぎに出艇し、インレット方面へ向かいましたが、途中、昨年夏の豪雨の傷跡と見られる土砂崩れが多数見られ、はたして魚影があるのか不安がよぎります。インレット手前1kmほどの地点からトローリングを開始しましたが、全く反応が無いまま、あっと言う間に本命のポイントに到着してしまいました。そして、驚いた事に、付近は例年とは比べ物にならないほどの圧倒的な水量であり、水深も例年より2m以上も高くなっていました。
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GWに入り、いよいよ本命のダム湖へ | 昨年8月の豪雨の傷跡が生々しく残る | 12時半過ぎ、もっくんに41cmがヒット |
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その直後に、もっくんに45cm、私に48cmのダブルヒット(Clickで拡大) | もっくんとイワナ45cm |
時間はもう12時近くでしたが、水温は6℃台と低く、どうやら時合いはこれからの様子。ポイントは深くなっているため、Sukari85DXSやChinook25gなど、大き目で重いルアーを繰り出し、底付近を丹念に探ってみました。すると12時半を過ぎた頃、もっくんにイワナ41cmがヒット。時合い到来とばかりに付近を釣り続けると、今度はもっくんのロッドとほぼ同時に、私のロッドにも魚信が出て、見事なダブルヒットに。更に30分ほどして、私におチビちゃんが追加。ただ、歓喜はこの一瞬だけで、その後は前回と同様に15時過ぎの納竿まで、反応は見られませんでした。昨年までは初日から50cm超えの大物が出たものですが、今年はどうやら勝手が違う様でした。
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非常に美しいイワナ48cmと私 | なぜかこんなおチビちゃんもヒット | その後は15時過ぎまで反応が無かった |
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湖畔に映える紫のキクザキイチゲ | 岩壁にピンクが美しいイワウチワ | アズマシロガネソウ |
【5月4日(木)】
GWの3日から5日までは連日の快晴となり、高温注意報が出るほどの高い気温となりました。この日も前回と同じ本命のダム湖へ繰り出しましたが、GWの真っ最中とあって、珍しく我々以外にもボートが数艇出ていて、インレット付近にも釣り人が6名ほど入渓していました。その中には、新潟のTさんもおられ、3年前の道東釣行以来の再会となりました。いつも通りに9時過ぎに出艇し、インレット付近のポイントに到着したのはもう10時を回っていました。ポイントには先に到着していたルアーマンが数名おられましたが、どうやら釣れてはいない様子。
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雲一つ無い快晴の下、再び本命ダム湖へ | 3年ぶりに新潟のTさんと再会 | GWとあって他の釣り人も5人ほど |
水温は7℃台であり、時合いにはまだまだ早すぎます。しかも、ポイントの水深は6m程度と深くなっていて、表層を釣っていた先着組には何の反応も無かったのは当たり前。もっくんと私は、前回と同じ様に重いミノーやスプーンで底付近をゆっくりと探ってみましたが、時合いまでは時間が早く、イワナの反応はありません。それでも粘っていると、もっくんにウグイとニゴイ2尾、私にもウグイがヒット。それを目の前で見ていた先着組は、どうやらイワナは釣れそうもないと判断した様で、早々に帰っていってしまいました。その後は釣り場を我々3人で独占する事になり、ゆっくりと時合いの到来を待つことに。
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10時半頃、ウグイとニゴイが連続ヒット | Tさんはリーダー手前に錘を付け挑戦 | 11時半過ぎ小さなイワナが釣れ出した |
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12時過ぎバーティカルジギングで41cm | 13時頃、Tさんにも大物が来たが・・ | 14時頃、最後に私にヒットした48cm |
ただ、Tさんは良く沈むミノーを持って来られなかった様で、リーダーとラインの間に錘を入れて沈ませて釣っておられました。そして更に1時間ほど経過した11時半ころ、もっくんに22cmと38cmの小さなイワナが連続ヒット。いよいよ時合い到来とばかりに、気合が入ります。しかしながら、付近の水量は雨でハンパ無く多くなっていて、6mもの深さまではうまくミノーが沈みません。連日の雨で透明度が低いため、魚の目の前までルアーを届けないと喰い付いてくれないのです。そこで試しに、重いSukari85DXSをボートの真下に投下し、ボートを流れに任せながら、底付近でチョンチョンと上下させてみる事に・・・すると暫くして41cmの立派なイワナがヒットしてきました。
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13時前になり、この日一番の大物がヒット なぜか細い魚体だった(Clickで拡大) | 奇跡的に釣れた大イワナ56cmと私 |
ここからが本番でした。深い湖底に大物が張り付いている事が判ったため、今度はボートをほぼ停止して、ラインを4〜50mほども出し、流れに乗ったミノーが5m以上も沈む様に調節しながら待つ事に・・・すると13時前になって私のロッドに強烈な魚信が出て上写真の56cmがヒット。一方のもっくんも同様に、キャスティングで重いミノーで湖底を突く様にして釣ることで、下写真の52cmをヒット。Tさんにも13時ころ、強烈な魚信が出たのですが、こちらは残念ながら大バラシ。ただ、2時間ほども時間をかけ、3人がかりでたった6尾ほどの釣果は、この時期のこのダム湖では最低レベルであり、やはり魚影が薄くなっているように思えてなりませんでした。
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非常に美形のイワナ52cmともっくん | 13時半過ぎ、もっくんにも大物がヒット こちらは良く太ったパワフルなイワナ |
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キバナノアマナと後方にカタクリ | スミレサイシンとミヤマカタバミ | 水辺にひっそりと咲くネコノメソウ |
【今回使用のタックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE30lb+GrandMaxFX2.5号、
Sukari60Deep/Rグリーン/OB鮎、Sukari85DXS/OB鮎、DaiwaChinookS25g/フルチャート/W-GCH、他
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