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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2022(7)(10月1日〜10日)


北海道は紅葉のシーズンを迎え、野や山は鮮やかな色彩を放つ季節となってきました。大きな湖の水温も岸からの釣りが可能なまでに下がり、多くのアングラー達が湖面に立つ姿が見られています。また、今年は夏以降に降雨が多く、豊富な水量で渓流での釣果もまずまずの様です。そして、サケ・マス類の産卵遡上はそろそろ終了となり、海岸でのサケ類の釣りは終了、アメマスやオショロコマも10月中旬にかけて釣れなくなって行くものと考えています。引き続き、お天気と体調に相談しながら、道内を釣り歩いて行きたいと思っています。(下写真は、紅葉の素晴らしい阿寒湖と雌阿寒岳)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月1日(土)】

例年であれば10月に入るころには大雪山で初冠雪の便りが聞こえてくるのですが、この日は北見市常呂(カーリングの町)で31.4℃、北見・網走地区の9地点で10月として初めて30℃を超えるという異常な日でした。ただ、こういった気温の急激に高くなる日は、ニジマス達の活性が上がる事が多いため、この日は道東の湧水の渓の下流部で大ニジマスを狙うことにしました。この釣り場は時折り70cmクラスのニジマスが釣れたなどという話が聞こえてくる超有名なニジマスの渓なのです。現場に到着すると、数日前の大雨の濁りがまだかなり残っていて、私のアウトリガーニンフの釣り方で大物が狙えそうな雰囲気でした。

道東の湧水の渓の下流部でニジマス狙い数日前の大雨の濁りがまだ残っていた釣り人の踏み跡が渓沿いに延々と続く
20回程もしつこくフライを流し続け、ヒットしてきた良く太った41cm渓ニジマス41cmと私

余りにも有名な釣り場であり、非常な藪沢にも関わらず、渓沿いには釣り人たちの踏み跡がクッキリと出来ていて、入渓にそれほど苦労はありません。恐らく土曜とあって、このポイントには朝から誰かが釣っていたのではないかと思われますが、この渓は湧水で水温が非常に低いため、時合いはお昼近くの遅い時間になることが多いものです。この日も釣り始めたのはもう11時半ころでした。濁りが強いため、大物の付いていそうな超大場所で、釣れるまでしつこくフライを流し続ける作戦です。ただ、その場に70cmが泳いでいるとは限りません。どうやら最初に入渓したポイントは、下写真の41cmまでしか泳いでいなかった様で、超大物が姿を現すことはありませんでした。

その後はこんなおチビちゃんが2尾夕方にもう少し下流部へ入渓してみたこちらではこのチビアメマスが1尾だけ

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他

【10月3日(月)】

2日前は北見などで30℃を超える異常に暑い日でしたが、前日の2日は最高気温が10℃も下がり、お魚さんたちに取っては天変地異が起きてしまったため、釣りは無し。この日も2日前より10℃近く気温が下がったままでしたが、風の弱い予報だったため、急遽、阿寒湖へ向かいました。ただ、阿寒湖の天気予報は本当に良く外れます。朝7時時点での予報は、午前中は晴れ、終日南の風2mだったのが、10時ころにボートを出した途端、風速4mの白波の立つ状態に。しかも、曇天で予報よりかなり気温が低く、防寒着を着ていてもブルブル凍えそうな寒さ。これではニジマスはまず釣れません。

阿寒湖のボート釣り券天気予報が外れ、曇天の大波かつ寒い水温16℃台で8mと15m付近に魚影

それでもボートを出してしまったため、釣れないのを覚悟でそのまま釣り継続。この日もハンドトローリングのみで臨みましたが、予想通りに2時間以上も全く反応が無く、ウグイすら釣れません。ただ、12時30分頃になり、突然その時はやってきました。まずはガツンと強烈な魚信が出て、後方で小さめのニジマスがジャンプ。しかし鉤を外されアウト。ところがその5分後にまたまた魚信が出て、今度は慎重に引き寄せランディング成功。良く引いてくれ楽しかったのですが、たった30pのおチビちゃんでした。そして、更に5分後にまたまた魚信が出て、今度は35cm位のニジマスでしたが、ボート横で大暴れされ、鉤が外れてアウト。

3回ヒット、釣れたのはこの1尾のみ風と寒さのせいか、釣り人も少ない早くも赤く色付き始めたナナカマド

3回連続で全てニジマスのヒットが続いた訳ですが、ただ、その後はまたまた反応は途絶え、静かな時間が続いてしまいました。予報に反してその後は風が強くなり白波がひどくなってきたため、14時ころには早めの納竿としました。やはりこの日の様な急激に寒くなった日は、時合いは有ってもせいぜい30分ほどと短く、しかもおチビちゃんばかりが元気な様で、大物たちはどこかで寝ている様でした。今年は風の弱いボート日和がとても少なく、なかなかうまく行きません。こんなおチビちゃんだけなら、どこかの川で釣った方がまだマシですね。

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎(SBL改)、Ryuki70S/赤腹ヤマメ(SBL改)、他

【10月4日(火)】

12日ぶりに十勝に戻ってきました。この日は朝から結構な雨でしたが、気温は前日よりやや高く、なんとか釣りになりそうな状況でした。お昼を過ぎると降ったり止んだりの小雨になったため、ヒマに任せて十勝のニジマスの渓へ繰り出しました。1つ目のポイントは帯広市に近い下流部の釣り場でしたが、こちらはなぜか雨でも濁りが殆ど入っておらず、しかも朝から何人かの釣り人が通過したらしく足跡だらけ。案の定、フライを流しても流しても反応が無く、かなり浅い変なところで超おチビちゃんが1尾、喰い付いてきただけでした。

小雨の中、一つ目のポイントは濁り無しこんな超おチビちゃんが1尾だけ上流のポイントは既に濁りが出ていた

その後は10kmほど上流側へ移動し、2つ目に入ったポイントでは不思議にもかなり強い濁りが入っていました。この渓は流程が長く、上流の沢から濁りが入っても下流部に濁りが届くまで数時間も掛かる様です。適度な濁りが入ると私のアウトリガーニンフ釣方なら敵無しです。ただ、強い流れの脇にフライを流してもサッパリ反応がありません。不思議に思い、試しに脇の緩い巻き込みにフライを投入し、ゆっくり動かして誘うと、すぐに入れ食いになりました。魚たちは緩い流れの中に集まっていた様です。そのため、数は出てそれなりに楽しめましたが、大物は動いてくれず、34cm止まりでした。

濁っていて、脇の巻き込みで入れ食いに数は出たがやはり34cm止まりだった十勝の農家はそろそろ農作業も終り

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、クロカワ虫フライ管付チヌ3号、他

【10月5日(水)】

強い寒波の襲来で、この日の朝の気温は一気に6℃まで下がり、防寒具を着ないと寒くて我慢できない状況でした。こんな日はおチビちゃん以外はほぼ釣れないだろうと想像できましたが、お天気は良く、ヒマを持て余していた私は、それでも10時頃からいつもの釣り場へ入渓してみました。しかし全ては想定通りで、しばらくは何の反応も全く無く、11時過ぎに少しだけ暖かくなった時、32cmとおチビちゃんがヒット。その後は長い間、何の反応も無い時間が経過。そして15時過ぎになって、それまで成りを潜めていた虫たちが飛び始めると、バタバタとやはり32cmまで3尾がヒット。悪あがきしても無駄でした。

お天気は良くなったが強烈に寒い結局、32cmまで5尾だけの釣果釣れないが十勝晴れで気分は良かった

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、クロカワ虫フライ管付チヌ3号、他

【10月6日(木)】

晴天の霹靂とは、晴れ渡った空に突然カミナリが光る事、つまり突然起きるとんでもない事を表す言葉です。この日の朝7時の富良野・美瑛の天気予報は終日晴れの写真日和のはずでした。しかし、十勝から2時間近くも走って現地に到着すると、晴れていたのは一瞬で、すぐに曇天となり、そのうち雨が降りだし、最後は遠くでカミナリが鳴ったり・・・晴天予報の霹靂でした。(各写真はクリックすると拡大します)

寒波で釣りにならず美瑛までドライブ天気は最悪だが、雨の美瑛もまた美しい

【使用タックル】
ありません。

【10月7日(金)】

この日は前日と打って変わって午前中はほぼ快晴の良いお天気になり、写真日和となってくれました。そのため、朝8時過ぎから夕方まで、今年最多の200枚以上もの写真の撮りまくりでした。特に早朝の十勝岳と大雪山の遠景は最高でした。(各写真はクリックすると拡大します) ちなみに、富良野地区の河川は泥濁りのところが多く、ほぼ釣りにならない状況の様です。本流筋は上流にある金山ダムに泥水が溜まっているらしいのですが、支流まで強い濁りが入っている理由が良く判りません。今年は夏以降、豪雨が繰り返されていて、慢性的に濁っているのかも知れません。

噴煙を上げる十勝岳と十勝連峰前日に初冠雪した大雪山旭岳四季彩の丘もそろそろ最終盤

【使用タックル】
ありません。

【10月9日(日)】

前日8日午前はまたまた雨のため、洗濯日としました。ただ、午後3時ころから晴れて来たため、久しぶりに十勝の湧水の渓へ様子を見に行ってみました。すると3連休とあって、やはりどこも釣り人だらけです。そして、某橋の下を覗いていると釣り人が戻ってきました。状況を聞くと、この場に通い始めて3年目で、な、なんと、ニジマス70cmが初めて釣れたらしい。他にも50cm超えをバラしたらしい。どうやら雨後に寒波が抜けて気温が上昇したためか、強い寒波で動けず腹ペコだった大物が、一気に動いた様です。ただ、もう薄暗い時間帯であり、その日の釣りは断念せざるを得ませんでした。

午前中は久しぶりに十勝の湧水の渓へ70cmが出た?ポイントはサケだらけこんなおチビちゃんが少し釣れただけ

そして翌日のこの日は、70cmが釣れたと言うポイントへ朝から向かいました。ただ、この時期のニジマスの活性の上がる時間は遅く、通常なら水温の上がる10時〜12時ころです。早く行っても大物は出ません。しかしこの日は3連休の2日目で、しかも、唯一この日だけが良いお天気だったため、釣り場は早朝から釣り人だらけの様でした。どうやらこのポイントもしっかり叩かれた後の様で、足跡だらけでした。しかも、釣り場の堰堤下はシロザケがごっそり溜まっていて、釣りになりません。前日に釣った人も、サケを釣ってしまったかと思ったらニジマスだったとか。ただ残念ながら私には、おチビちゃんが少し相手をしてくれただけでした。

午後はファミリーパーク更別へC&R釣り場は貸し切り状態餌釣り場は3連休で賑わっていた

あまりの釣り人の多さに呆れ、午後からはすぐ近くにある管釣り「ファミリーパーク更別」で鬱憤を晴らしてきました。4時間で1800円と言う超破格の安値で釣らせてくれますが、毎回行くたびに巨大なドナルドソンが次々と釣れて、すぐに手が痺れて痛くなり、途中で止めて帰ってきます。ただ、この日は珍しくとても渋くて、ペレットフライで1投目に釣れた75pが最大でした。以前は60cmオーバーばかりが釣れていましたが、最近は下左写真の様なおチビちゃん(と言っても40cmほど)も放流し始めた様です。75cmのドナルドソンは売値なら1万円程もしますので、1800円では割が合わないのでしょうね。

最近はこんな小物も放流し始めた様だペレットフライに出たドナルドソン・・・こんなのが湧水の渓でも釣れるらしい

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、クロカワ虫フライ管付チヌ3号、ペレットフライ管付グレ3号、Kフライ、他