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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2022(5)(9月11日〜20日)


北海道はようやく長雨から解放され、秋の釣りシーズン真っ盛りとなっています。秋空の下、多くの釣り師が釣りを楽しんでいます。道内の多くの河川では、アメマス、鮭類の産卵遡上の真っ最中であり、海でも川でも北海道らしい釣りの風景が見られています。ただ、サケ類の遡上は幾分回復している様ですが、それでも往年の賑わいは全くありません。遡上アメマスも昨年同様に寂しい声しか聞こえてきていません。引き続き細かな予定は立てず、体調とお天気に任せて道内を釣り歩いて行きたいと考えています。北海道は正に秋の釣り本番です。(下写真は、道東の往年のアメマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月11日(日)】

この日は、8月末に濁りでボート釣りを断念した北見近郊の某ダム湖で、再度ボート釣りに挑戦しました。北海道では台風11号の通過以来、4日連続で快晴の非常に良いお天気が続いていて、渓水はどこも非常にクリアな状態になっています。このダム湖でも透明度は2m程度まで上がっていて、トローリングにはギリギリの透明度でしたが、出艇してみました。ただ、前回訪れた後に地元の釣り人から色々と情報を聞いていて、せいぜい40cm程度までのニジマス、アメマスが釣れるだけで、大物の釣れた話は聞かないとの事。加えて、朝から写真の様なドPカンの無風の快晴で、条件はあまり良くありません。大物は期待せずに入渓しました。

ドPカンの北見近郊のダム湖へ出漁水深5〜10m付近に僅かに魚影が見える日曜とあって家族連れの行楽客も多い

水温は19℃前後と、ハンドトローリングの可能なギリギリの状況でしたので、レッドコアと普通のキャスティングロッドの2本だてで朝10時ころから釣り始めました。ただ、出艇して少しガッカリしました。魚探に映る魚影が極端に薄いのです。2日前の山上湖の、恐らく1/10程度しか魚の密度がありません。しかも、レッドコアの方は手間の掛かる割には全く何の反応も無く、この日の釣果は全てハンドトローリングのみでした。それでも、久しぶりのハンドトローリングは、小さなニジマスでも魚信が明確に鋭く伝わってきて、それなりに楽しめはしました。ただ、釣れたのは、32cmまでのチビニジマス9尾とチビアメマス1尾で、これなら下流の渓で釣った方が釣れますね。

ダムサイト付近には鯉がウジャウジャ釣れたのはこんなニジマスが9尾とアメマスのおチビちゃんが1尾だけ

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、Sukari60Deep/OB鮎、他
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/Rグリーン、他

【9月12日(月)】

前日のボート釣りで、またまた疲労困憊の私は、午前中にのんびりと北見郊外の渓でお茶を濁しています。入渓したのは、もう10時を回っていましたが、不思議と付近には釣り人の姿が見えません。適当にポイントの有りそうな所から入渓してみると、あれま、数日前と状況がガラリと変わっていました。この日は朝から良いお天気でしたが強風の吹く日で、渓には落ち葉が大量に流れていました。しかも良く見ると、玉ネギの皮も一緒に大量に流れています。そういえば数年前にこの時期にこの地を訪れた時、玉ネギの皮がミノーに引っ掛かって釣りにならない事があったのを思い出しました。

のんびりと北見市郊外の某本流へ強風で落ち葉と玉葱の皮が流れてくるそのうちサクラマスがジャンプし始めた

それでもフライなら何か釣れるかも、と釣り始めましたが、5分ほどすると、あれれ、近くで真っ赤なサクラマスがジャンプし始めました。最初は警戒して姿を隠していたのでしょうが、たった5分で人慣れし、好き勝手にジャンプを始めた様です。そして、対岸にあった小沢の落ち口付近を良くみると、なんとサクラマスが20尾ほどもウジャウジャと集まっています。フライではなくルアーを投げていれば、恐らく一発でサクラが喰い付いてきていた事でしょう。玉ねぎにサクラマス・・・これでは全く釣りになりません。どうりで釣り人が見えない訳でした。

小沢の落ち口はサクラがウジャウジャ釣れたのはこんな超チビヤマメだけ牧草の収穫もそろそろ終盤の様だ

北見の渓は暫くはこの調子で釣りにならないだろうと見切りをつけ、明日からは別の地域で過ごすべく、午後はまた大きく移動しました。移動途中でも釣れそうな小渓を見つけたため、少しだけ竿を出していますが、そうそう釣れるものではありませんね。魚影はすこぶる濃いのですが、おチビちゃんばかりのちょっと変わった渓でした。この渓は雨も降っていないのに、いつも濁っている不思議な渓で、快晴続きでジンクリアになって釣り辛い時には重宝しそうな渓なのですが、・・・もう少し大きいのが泳いでいてくれれば、通っても良いのですがねぇ。残念。

移動途中に道道脇の小渓に入ってみた魚影は濃いがチビアメマスと・・こんなニジマスのおチビちゃんばかり

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50/45S/赤腹ヤマメ、他

【9月13日(火)】

この日はまたまた阿寒湖に出漁しました。2年ほど前から水温の高い時期もボートで釣る機会ができましたが、この時期のニジマスの釣り方が未だに良く判りません。高水温時は水深15m付近のブレイクライン近辺に魚たちが泳いでいるのは間違いありませんが、レッドコアを使ってもアメマスばかりでニジマスはサッパリ釣れません。どうやらアメマスは岸よりの障害物付近を泳いでいる様ですが、ニジマスは湖の広いどこかを回遊している様です。そのため、この日は岸近くを釣らず、水深20m以上の湖の中央に近い方ばかりをトローリングで攻めてみました。

阿寒湖のボート券、\2000也またまた予報が外れ北風の曇天岸からの釣り人たちも戻って来た

ただ、この日も天気予報は南風0〜3mの快晴のハズが、北風が吹く朝から肌寒い曇天でした。これではニジマスはまず釣れません。天気予報を信じていつもより早い8時ころから勇んで出漁したものの、10時過ぎまではまるで反応がありませんでした。それどころか、午前中に釣れたのは僅かにアメマス2尾だけで、しかも、ロッドを強く引き込む様な明確な魚信は1度も無いという、低活性の日でした。夕方15時ころになって晴れ間が出てきてくれたため、最後にバタバタと連続して釣れてくれましたが、結局、アメマスばかり44pまで、40p超え5尾、全部で8尾の釣果でした。今回はニジマスらしき魚信すらありませんでした。ガッカリ。

水温19℃だが、魚影は水深15m付近アメマス44〜27cmが8尾だけの釣果夕方になって良く晴れ、良く釣れた

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、Sukari60Deep/OB鮎、TrollingPepper100、他
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎、他

【9月14日(水)】

そろそろ遡上アメマスのピークを迎えるはずであり、道東のアメマスの渓へ2回目の釣行としました。1ヶ所目は、いつもまず最初に入るポイントで、ここでは例年、鮭の群れが産卵していて、その下流50mほどに鮭の卵目当てのアメマス達が集まり、良く釣れます。ただ、今年はお盆の豪雨のせいか、流れが大きく変わってしまっていて、鮭は1ツガイだけしか見られませんでした。それでも、産卵床の下流で尺までのアメマスが5尾ヒット。2尾はバレてしまいましたが、他に2尾ほどチェイスも見られ、魚影はまずまずの様に見えました。

道東のアメマスの渓、いつものポイント午前中は強烈な突風が吹いていたここでは尺までのアメマスが3尾ほど

2ヶ所目に入渓した釣り場は、2013年頃まで大型のアメマスがバカスカ釣れた超有名ポイント。しかし、いくらミノーを投げても全く反応がありません。良く見ると、すぐ上流100mほどの所にルアーマンが見えます。地元の釣り人らしく、話を聞くと、1尾だけ50cmほどの良型が釣れ、他に尺以下が数尾釣れたとのこと。状況は昨年より多少は良くなった様にも思えるとの事でした。そしてまた少し移動し3ヶ所目に入渓した場所は、これまた往年の超有名ポイントでした。しかし、今年は釣り人が増えたのか、昨年とは比べ物にならない釣り人の足跡がビッシリで、どうみても朝から5人程の釣り人が既に入った後の様で、当然、何も釣れませんでした。

2ヶ所目は往年の超有名ポイントすぐ上流に先行者で全く反応無し3ヶ所目も超有名ポイント

そして、最後に入った場所は、これまで入ったことの無い始めてのポイントでした。ここでは釣り人の足跡は見られず、期待して釣り始めました。ただ、このポイントでは鮭の産卵が見られず、相当な距離を釣ったものの、釣れたのは同じ様な尺足らずのアメマスが2尾だけ。全体として、昨年よりは釣れている様で、その分、釣り人も増えているのかも知れません。また、この日釣れたアメマスは、なぜか28cmから尺までの型揃いで、昨年よりはサイズが良くなっている様に思えました。ただ、鮭の数は昨年ほどは見えず、この点だけが気になりました。

今年は去年より釣り人が増えた様だ4つ目のポイントは始めてのポイント結局、型揃いのサイズが5尾だけ

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Eden50H/LCT、他

【9月15日(木)】

この日は朝から十勝晴れ(=十勝の秋晴れは澄んだ濃い青がとても綺麗で、地元の人達がこう呼んでいる)の素晴らしいお天気で、写真の日としました。最近、私は4Bの重い錘を使ったアウトリガーニンフばかりで釣っていて、この釣り方ではポイントまで5m程度まで近づかないと釣れません。渇水で十勝晴れの明るい日は、魚からこちらが丸見えで、釣りになりません。かと言って、遠投してフライで釣ってもおチビちゃんしか釣れてくれない(下手だから)ので、やる気がしません。一方で快晴の日は絶好の写真日和。必然的に、十勝晴れ=写真の日という事になりますね。写真はクリックすると拡大します。

十勝のニジマスの渓は釣り人だらけ十勝晴れの牧草地・大豆畑と大雪山白樺通りの秋

【使用タックル】
ありません。

【9月16日(金)】

この日は午前10時ころから出漁しようと釣り場に向かいましたが、平日にも関わらずなぜか釣り人が異様に多く、入れるポイントが見つかりません。ウロチョロとあちこち見て回るうちにどんどんと時間が経過、釣り始めたのはもう12時を回っていました。恐らく午前中に誰かが既に釣った後ではないかとは思われましたが、それにしてもこの日は不思議な日でした。幾らルアーやドライフライで攻められた後でも、アウトリガーニンフであれば、おチビちゃんくらいはヒットしてくれるものです。しかし、この日は通常のポイントでは全く反応がありませんでした。

帯広市に近い下流部の水量の多い渓ダラダラと浅い流れが続くだけ5時間でこんなおチビちゃんが3尾だけ

それでも粘ってあれこれやっていると、極く緩い流れしかない深い淀んだポイントだけで、おチビちゃんがなんとか3尾だけ釣れてくれました。出会ったルアーマンに聞いても、今日は全くのオデコだったとのこと。10日ほど雨が降っていないため、渇水気味ではありますが、急に寒くなったりした訳でも無く、条件としてはなんら問題無いと考えられるにも関わらず、この活性の低さが理解できません。ただ、思い起こすと、こういう日は以前にも時折りありました。なぜ極端に低活性になるのか、まだまだ研究する必要がありますね。

こんな典型的なポイントでも反応無しデントコーン(飼料用きび)の収穫こちらはジャガイモの収穫風景

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他

【9月17日(土)】

この日は3連休初日の土曜日で、どうせ釣り場は大混雑だろうし、小雨も降っていた事から、午前中は洗濯や買い物で過ごしました。午後から雨が上がってきたため、2時間ほどだけでしたが、いつもの十勝のニジマスの渓へ向かい、久しぶりに昨年まで定点観測地点と呼んで頻繁に通っていたポイントへ入渓してみました。前日は何をやってもまるで反応の無かった渓ですが、小雨が降った後とあって、この日は通常の反応の見られる状況に変わっていて、ポツポツとニジマスたちがヒットしてくれました。

午後からいつものニジマスの渓へ19年9月 → お盆の豪雨で大きく変わってしまった倒木のポイント → 現在

ところで昨年まで「倒木のポイント」と表記していた銘ポイントですが、お盆の豪雨で大水が出たため、上写真の様にすっかり河原の形状が変わってしまい、もう既に銘ポイントでは無くなっていました。水の力の恐ろしさを垣間見た気がします。そして、釣り場は予想通りに真新しい釣り人の足跡だらけでしたが、アウトリガーニンフであればそれなりに釣れるもので、短い時間でしたが、なんとか35pまでのニジマス6尾とヤマメ1尾で楽しめました。ただ、釣っているとすぐに後から釣り人が追い付いて来て、この渓の人気ぶりを見せつけられてしまいました。

2時間でなんとか35pまで6尾の釣果相変わらず小さなヤマメも釣れるすぐ後ろから釣り人が追いついて来た

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他

【9月18日(日)】

なんだか同じ様なレポートばかりが続いてしまい申し訳ありませんが、この日も朝から小雨が降ったり止んだりのお天気で、午後から少しだけ出漁してみました。なにせ3連休の2日目とあって、当然の様に十勝のニジマスの渓は釣り人だらけです。午前中は釣りにならないだろうと、この日も午後からのんびりと釣り場へ・・・しかし、1ヶ所目は親子連れが餌釣り、2つ目の釣り場は既に車が2台停まっていて、釣る場所がありません。3ヶ所目は大きく下流側へ移動して、なんとか車の停まっていない場所を見つけ出し、入渓。

いつもの橋の上から見ると釣り師が3人1つ目のポイントは親子連れ2つ目のポイントは車が2台

ここでは下左写真の様な典型的なポイントがあり、下手に動いてもすぐに別の釣り人とカチ合うので、ジッと粘ることにしました。小雨で薄暗く、やや濁りも出ていたため、何度もアウトリガーでニンフを流すと、そのうちアホなニジマスが喰い付いてくれるだろうと考えました。案の定、ここでは37cmまでのニジマス3尾がヒット。上下の小さなポイントで1尾づつ、合計5尾の釣果となり、なんとか楽しめました。ただ、釣っていた1時間半ほどの間に、上下からルアーマン・フライマン・餌釣り師の3人が次々とやってきては通り過ぎていきました。こんな状況でも37cmが出たこの渓の、懐の深さには感心するばかりです。

3つ目のポイントで粘ることにここだけで37cmまで5尾の釣果ルアー・フライ・餌釣り師が次々と

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他

【9月20日(火)】

19日は終日雨のため、釣りはお休みしました。この日も午前中に帯広では30mm、山間部では70mmほどの雨が降り、またまたニジマスの渓は泥濁りに。ただ、以前も同様の状況の時に、ずっと上流の濁りの少ない場所で、アウトリガーニンフをしつこく流し続け、良型を釣りあげた事があり、午後から少しだけ出漁してみました。ただ、現場に到着してみると、濁りはともかく、もの凄い激流で釣りになりません。調べて見ると、どうやら上流のダム湖から、普段の倍以上の放水をしている様子。こういった時は、激流で魚たちも自由に活動できないため、激流脇の流れの緩い場所に魚たちが集まっているものです。写真下のポイントを思い出し、入渓しなおす事に。

お昼頃の中流部は泥濁りの激流午後から上流部の濁りの少ない場所へ激流脇の淀んだ場所に魚が集まる

しかし、こんな状況でも釣りをする人は相当数いる様で、多摩ナンバーの車のルアーマンに遭遇。話を聞くと、夏の間だけ十勝の親戚の家に居候して仕事をしているらしく、地元の釣り師と変わりません。なんでも、ほんの少し前に少し上流で60cm近い大物をバラしたらしい。活性は高い様で、彼の釣った後ではあったのですが、そのまま釣り場へ・・・すると、ニジマス達の反応はすこぶる良く、まずは30cmが大暴れしてくれました。何度もニンフを沈めて流し続けると、おチビちゃんが3尾ヒット。だんだん釣れなくなってきますが、それでも我慢して流し続けると、もう諦めようと思い始めたころに大きな獲物がやってくるんですね。最後に来たのは39.5cmの、何度測っても40pに届かない泣き40でした。惜しい!

30cmの非常に良く暴れたニジマス君最後に釣れた39.5cmほどの泣き40cm午後は台風一過で十勝晴れになった

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他