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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2022(4)(9月1日〜10日)


9月になりました。鮭・カラフトマス等の産卵遡上が本格化し、北海道の釣り師たちの一番忙しい時期を迎えています。筆者は鮭釣りを行いませんが、同様にアメマスも多くの河川へと遡上を開始し、今後1ヵ月ほどは遡上アメマスの季節でもあります。また、多くの河川では適度に水温が低下して、大物を狙い易いシーズンとなり、秋の渓流釣りの本番を迎えようとしています。引き続き細かな予定は立てず、お天気と体調に任せて道内を釣り歩いて行きたいと思っています。 (下写真は、知床の鮭釣りの風景)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月1日(木)】

8月30日はまたまた大雨になりました。ただ、気象庁の降水データのページで詳細を見てみると、同じ十勝でも南部ほど降水量が多く、北に行くほど雨は少なかったことが判りました。私のホームグラウンドの十勝のニジマスの渓は、源流部が十勝の最北部にあるため、上流へ行けばそれほど濁りは入っていないのではないかと考えられました。そのため、いつものポイントより20qほども北へ様子を見に行くことに。すると案の定、透明度は50pほどもあり、アウトリガーニンフで釣れば十分に釣りになる状況でした。今年は北見の渓などで大物を釣った経験から、かなり強い濁りでも、しつこく何度もフライを流せば、いずれ大物が喰い付いてくる事が判っていました。

帯広に近い渓は強烈な濁りで釣りは無理20qほど上流はそれ程濁っていない小さな落ち込みでヒットしてきた40p

ただ、2日前よりもこの日は更に水量が増していて、渓は近づくのも怖いほどの激流でした。こんな時は、ニジマス達は激流の中にはおらず、流れのごく緩くなった狭い場所に集まっているものです。まずは上中央写真の激流の脇に出来たプールの小さな流れ込みにプリンスニンフを投入。左右にゆっくりとフライを泳がせ誘っていると、暫くして強烈な魚信が出て、40pジャストのとても元気なニジマスがヒット。今年は北見で65pを釣りあげたものの、十勝では尺物すら出ていなかったため、このサイズでもまずは大喜びです。そして、プールの向こう側に回り込み、今度は激流の脇の巻き込みにフライを投入。

激流の脇から飛び出してきた超パワフルなニジマス、下流側へ走られて焦った十勝のニジマス43pと私

ここは激流脇の流れにフライを乗せて、上流側から下流側へ5mほどもフライを流します。そして、20回ほども流し続けていると、弱い魚信が出ていきなり魚が走り出しました。たった43pの中型でしたが、すこぶる元気の良いニジマス君で、激流に突っ込んだ後、下流側へ30mほども走られ、非常に焦りました。ここでは他におチビちゃんも5尾ほどヒットしてくれ、楽しめました。近くの道の駅で昼食後、午後からは更に上流のポイントへ入りましたが、こちらは透明度が高すぎるのか、不発でした。私のアウトリガーニンフ釣法は、4Bまでの重い錘を付けて餌釣りの様な釣りをしていますので、透明度が高いと近づき過ぎて警戒されてしまう様です。

43pの釣れたポイントは激流の脇2つ目のポイントは透明度が高く不発下流へ移動し適度な濁りのポイントへ

そして3つ目のポイントは、5qほど下流側の透明度が午前の渓と同じ程度のポイントを選びました。この渓は流程が長く、途中に沢山の沢を擁しているため、少し移動するだけで濁りの程度がまるで違うのです。そして、3つ目のポイントでは37pまでのニジマスが4尾ほどヒット。その後は更に下流へ移動して、4つ目のポイントは水量の非常に多いトンデモない激流でしたが、やはりその脇をしつこくフライを流すことで33pまでがヒットしてくれました。結局、この日は濁りの適度な場所を探しながら釣ることで、14尾のニジマスをゲット。久しぶりに満足の行く釣行となってくれました。

3つ目のポイントでは37pまでヒット 4つ目は更に下流のトンデモない激流左のポイントでは33pまでヒット

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【9月2日(金)】

この日も十勝のホームグラウンドでニジマスを狙いましたが、朝から非常に明るい晴れた日で、しかも久しぶりの夏日となり、なんだか気乗りがしません。概ね、良く釣れた日の翌日はサッパリ釣れないものです。前日は濁りが強く、釣り人の姿を全く見かけませんでしたが、この日は渓水の透明度も適度に上がり、良いお天気に誘われたのか、雨後のタケノコの様に釣り師たちが沸いていました。午前中に、3ヶ所ほどの適当なポイントを選び入渓してみましたが、案の定、釣れるのはおチビちゃんばかり。

十勝は久々に良く晴れ、気温26℃と暑い最初のポイントの透明度は1.5mほど2つ目のポイントは濁りが残り激流

透明度はだいぶ上がってくれましたが、なにせ水量が未だにメチャクチャ多く、渓を横断することも不可能な状態で、ポイントに近づけません。今夏の数回の豪雨で、大物の付きそうな深みはすっかり埋まり、ダラダラと浅い流れが延々と続く様になっていて、魚たちがどこにいるのか、さっぱり判らなくなっているのです。出会った釣り師の話でも、どうやらおチビちゃんばかりでロクな釣果が無い様子。前日の様に濁りが強いと、魚たちは水の淀んだ場所に集まってくれますが、透明度が上がると散らばってしまう様です。午後からは風が強くなりフライには辛くなってきたため、早めに納竿し、阿寒方面へ移動しました。

最後のポイントも強い濁りで酷い激流結局、こんなおチビちゃんが13尾十勝の農家さんは今、収穫で大忙しだ

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【9月3日(土)】

この日は土日の混雑を避けて、1週間ぶりに阿寒湖のボート釣りとしました。この日もWNIの天気予報では快晴で終日南の風0〜2mとなっていましたが、出港するとやはり騙されました。どう見ても北の風で時折り白波の立つ結構な強い風で難儀しました。しかも防寒着が無いと我慢できないほど寒い。こういう日はニジマス君はお寝んねしていて絶対に釣れません。8時半ころからスタートしましたが、寒くてお魚さんも寝起きが悪い様で、釣れ始めたのは11時近くになってからでした。ただ、前週と全く同じ様に、釣れ始めると次々と魚信が出て、アメマスばかりですが、飽きることなく時間が過ぎて行きます。

阿寒湖のボート釣り券、2000円也予報の反して寒い曇天で風も強い前週と同様に魚影は見えるが釣れない

阿寒湖へ来る最大の目的は大ニジマスですが、夏のこの時期のニジマスの釣り方がいまいち良く判らず、毎回あれこれ試行錯誤するものの、結局はアメマスばかりで終わっています。ルアーをペンシルベイト、Sukari、Ryukiとタイプの異なるものに取り替えてみたり、速度を2.5、4、7m/秒と変えてみたり、深度を10m付近から30m付近まであれこれ変えてみたり、沿岸から沖合まで攻めてみたり・・・でも結局、最後までニジマス君はお相手をしてくれませんでした。一方で、いつもの事でしが、アメマス君はとても愛想が良く、47、47、46、45、45、44、44、43、40、40、40、38、37、37、33、22、21cmの合計17尾の結構な大釣りでした。

この日の最大は47p止まりでガッカリこんなおチビちゃんも釣れてくる今夏の阿寒湖には観光客が戻ってきた

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100#056SBL改、Sukari60Deep/OB鮎/SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメ/SBL改、他

【9月4日(日)】

この日も連ちゃんで阿寒湖を楽しみました。この日は前日よりかなり暖かく、明るい晴れのお天気で、ニジマスも期待できるかも、といつもより少し早い8時頃に勇んで出船しました。しかし、この日は日曜とあって、釣りのボートが5艇ほど出ており、また、高速で走り回る観光船がひっきりなしに目の前を通過して行くという、とても騒がしい日でもありました。タックルは今回もレッドコア18lb+錘5号で7〜8色とし、TrollingPepperでは3q/時(深度14m程度)、他のミノーでは5q/時程度の速度(10m程度)でした。速度を変えているのは、Sukariなどの通常のミノーは、ある程度速度を上げないと、ウォブリングしてくれないからです。

4日の阿寒湖ボート釣り券、2000円也前日よりは暖かい良いお天気に日曜とあって、ボートが5艘ほども

賑やかな日ではありましたが、それでも釣り始めるとこの日は早くから反応が出て、小島の北西端にある馬の背の先端付近を通過した9時ころ、1尾目から58cmの大型の金アメマスがヒットしてきました。やはり標高の高い湖では、お天気の良い暖かい日の方が活性が上がる様です。その後もコンスタントに魚信が出て、お昼過ぎにも56pの大型が釣れ、この日は50p台2尾、40p台8尾、40p未満2尾の計12尾と、前日よりは遥かに良型揃いの釣果となってくれました。加えて、12時ころに1回だけ良型ニジマスのヒットがありましたが、途中でバレてしまいました。そして、午後2時を過ぎると風が強くなり、白波が立ってきたため、早めに納竿としました。

朝一番に1尾目で釣れたアメマス58p 良く太っていて良く引いてくれた金アメマス58cmと私

結局、この日もニジマスの釣果はありませんでしたが、新たに2つほど判明した事がありました。5艇の釣りボートのうち2艇でニジマスのヒットがあったらしいのですが、いずれも遥か沖合でのキャスティングで、それもそれほど沈めずに釣れており、どうやらルアーの着水音で表層近くまでニジマスが上がって来てヒットしてくる様です。もう一つは、深さ20〜30mの殆ど湖のド真ん中でも、水深15m付近に多数の魚影が見え、時折りヒットしてくる事です。この日のニジマスのヒットも、深さ25mほどの地点でした。漁協さん曰く、まだニジマスは深い所にいて、岸よりでは殆ど釣れないらしい。次回からの釣りに、この情報を生かしたいと思っています。

高速観光船が右往左往して騒がしい午後に釣れた2尾目の大物56cm遥か沖合の水深15m付近に多くの魚影

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100#056SBL改、Sukari60Deep/OB鮎/SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメ/SBL改、D-Contact60S鮎SBL改、他

【9月5日(月)】

この日はまた少し移動して、オホーツクの斜里方面でオショロコマ釣りを楽しみました。この渓は毎年数回、必ず訪れる釣り場ですが、今年は豪雨のせいか、いつものポイントにはまだ青々とした葉を付けた大木が横倒しになっていて、渓を塞いでいました。加えて雨続きのためか、水量が例年よりかなり多く、渡渉もできない状況でした。それでもオショロ君たちは例年通りにとても愛想が良く、午後からのほんの1時間半ほどだけの釣行でしたが、12尾の釣果が見られました。オホーツクの源流も年々荒廃が進んでいますが、オショロ君たちは逞しく生き延びてくれている様です。

今年も斜里のオショロコマの渓へオショロは愛想良く12尾ほど釣れた2つ目のポイントはチャラ瀬が続く

この日入渓した2つ目のポイントでは、オショロコマを調子よく釣っていると、またまたチャラ瀬に57cmもある大きなサクラマスが潜んでいて、突然、ミノーに喰い付いてきました。広々とした川面でしたが、端から端までドラグを唸らせながら走られてしまい、ポイントが台無しに。良く見ると、すぐ近くにはサクラマスの産卵床が見られ、こんな場所で命を繋いでいるのかとビックリさせられました。なにせ、この遥か下流には「さくらの滝」という高さ2.5mの大きな滝や、頭首工のある巨大な堰堤、それに複数の砂防堰堤があるのです。どうやってこんな所までやってきたのか、本当に不思議です。

リリース時の元気なサクラマス57cmよく見ると産卵床が見つかった密漁をしているヤカラがいるのか

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50S/赤腹ヤマメ、他

【9月6日(火)】

この日は道東の湧水の渓へ様子を見に行ってみました。この渓では、以前は小さなイワナに混じって40pオーバーの良型イワナも釣れていたのですが、ここ数年はめっきり釣れなくなり、釣り師の姿もほとんど見なくなっていました。この日も釣り師の姿は無く、貸し切り状態でした。しかし釣り場に着いてまず驚いたのは、橋の上から渓を覗き込むと、10尾ほどのシロザケの姿が見えた事です。10年ほど前までは橋の下は真っ黒になるほどの鮭の大群が見られましたが、年々少なくなり、ここ2年ほどは全く見られなくなっていたのです。今年は沿岸の鮭釣りも良く釣れているそうで、理由は判りませんが、幾分、復活している様です。

昨年はゼロだった鮭が10尾ほど見える雨続きで湧水の渓も激流になっていた鮭がアチコチでペアを作って産卵

少しだけ入渓してみましたが、次に驚いたのはその水量の多さでした。十勝の湧水の渓でもそうでしたが、やはり多雨になると当たり前ですが、湧水も増える様です。そして更に驚いたのは、ここ2年ほどサッパリ釣れなくなっていたイワナが、なんとバカスカ釣れる状態に戻っていたのです。ただ、付近には多数のシロザケに混じって、相当数のサクラマスも泳いでいます。今年は源流のオショロコマ釣り場で、何度もサクラマスに喰い付かれていますので、注意しないとまたまたやってしまいそうです。シロザケはミノーには殆ど反応しませんが、サクラマスはルアーを追いかけてきて喰い付いてしまうのです。

サクラマスも相当数いてややこしいチビイワナは3時間で35尾も久しぶりに1尾だけブルックも出た

ただ、この渓ではルアーを遠投する事はほぼありません。バイカモの間の深みのある水路を探し、ロッドの先1mほどに垂らしたミノーを、ロッド操作で水路の中を下流から上流側へ泳がせるのです。するとバイカモの下に隠れていたイワナが出てきて喰い付いてくれます。そのため、この日ばかりはサクラマスを釣る事はありませんでした。そして、もう一つ驚いたのは、ここ数年、釣れなくなっていたブルックトラウトが1尾だけですが釣れたことです。完全復活ではありませんが、数年分は時計が逆戻りしてくれている様です。3時間弱でチビイワナばかりが35尾も釣れ、疲れて13時には納竿しました。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50S/赤腹ヤマメ

【9月7日(水)】

この日は台風崩れの低気圧が日本海を北上し、南風で早朝からとても暑い日でした。9月に入りアメマスの産卵遡上がそろそろピークに近づいており、この日は別海地方にあるアメマスで有名な渓へ向かいました。最初に入渓したポイントは、昨年も50cmオーバーのアメマスを釣っている、慣れた釣り場です。かなり濁ってはいましたが、ルアーならギリギリ釣りになる程度と判断し、釣り始めました。しかし、これが全く反応がありません。良く見ると付近には釣り人の新しい足跡が全く見当たりません。どうやら雨続きでいつも濁っていて、釣り人が長い間入っていない様でした。1時間半ほど粘りましたが、釣果はありませんでした。

別海のアメマスの渓は結構な濁り新しい釣り人の足跡が全く無かった濁りを避けて十数km上流へ移動
尺までの小アメマスが9尾ほど釣れた今度は45cmほどのカラフトマス渓畔には釣り人の踏み跡がくっきりと

濁りが強すぎる時の常套手段は、上流側の透明度のより高い場所へ移動することです。十数km上流のポイントは透明度が幾分高く、釣り始めるとすぐにアメマスのおチビちゃんがヒット。ただ、この上流のポイントはこれまで大アメマスを釣ったことがありません。下流側へ釣り下がって行くと、途中で強烈な魚信が出て「スワ大アメマス!」と一瞬は喜んだのですが、魚体を見てガッカリ。またまた釣ってはいけないお魚さん、カラフトマスでした。それでも頑張って2時間ほど釣り下がりましたが、結局、大アメマスは釣れてくれませんでした。1時ころには気温が30℃(別海では有り得ない!)にもなってバテバテになったため、早々に納竿しました。

13時頃には気温30℃になりバテバテ別海地方は広大な牧場の広がる風景が気持ち良い 9月は牧草の収穫に忙しい

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50S/赤腹ヤマメ/チャート

【9月8日(木)】

久しぶりに知床にやってきました。この日は早朝から快晴のとても良いお天気で、まずは写真撮影に没頭しました。なにせ、雨続きで、写真日和の晴れた良いお天気の日は久しぶりなのです。そして、11時ころから少しだけいつもの知床羅臼側の小河川でオショロコマ釣りを楽しみました。ただ、いつも同じ渓で釣っているのですが、今年はなぜかオショロの数が随分と少ない様に思えました。昨年までは流れの脇にミノーを流すと、数匹のオショロがゾロゾロと追いかけてきたものです。しかし、今回はそんな姿は一度も見られず、遠投した場合にのみ時折り釣れる程度。それでも1時間半ほどで10尾ほどの釣果が見られ、なんとなく満足して納竿しました。

知床のオショロコマの小河川知床らしい、色の濃いオショロが12尾鮭の遡上は多少回復している様だ

午後は知床横断道路で山越えをし、ウトロへ。お昼ご飯はお決まりの「熊の家」の海鮮丼で少しだけ贅沢をし、その後は斜里方面へドライブを楽しみました。途中、地元の人や観光客とあれこれと話を聞きましたが、やはりKAZU1の沈没事故以来、ウトロの観光客は激減しているそうで、熊の家の売上も半減らしい。一方、鮭類の遡上は昨年よりはマシになった様ですが、数年前とは比べ物にならない漁獲量らしい。恐らく温暖化が原因の海水温上昇が鮭類の回帰を阻んでいるのでしょうが、より北の択捉や国後では鮭の漁獲が大幅に増えているとか。鮭泥棒のロシアは全く許せませんね。

羅臼近辺は今、鮭の定置網の最盛期昆布干し(日入れ)は最終盤の様だお決まりの贅沢、熊の家の特製海鮮丼

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50S/37S/赤腹ヤマメ/チャート

【9月9日(金)】

この日は、かねてより一度は釣りに行ってみたいと思っていた、北見近郊の、とある山上湖へ向かいました。この湖はそれほど大きく無く、釣れる魚も中型までがほとんどの様ですが、時折り、60p超えのニジマスが釣れた・・などという噂も流れてきます。他に、アメマス、陸封のサクラマス、ヒメマスなどが釣れるとの事。特にヒメマスは阿寒湖と並ぶ国内唯二の原産地とされていて、どんな湖なのか、一目見てみたいと、随分前からあこがれを持って見ていたのです。通常、湖の水温は8月末から9月初ころが最も高くなり、今は釣りには最悪の時期なのですが、ボート遊び半分のつもりで出艇してみました。

あこがれの北見近郊の山上湖へ水温24度、10m付近に魚影が沢山時折りライズリングも見えるのだが・・

どうせ釣れないだろうと、午前中はのんびり洗濯などに費やし、釣り始めたのはもう14時ころでした。ただ、湖を見てガッカリでした。アオコが発生していて透明度は1mもありません。加えてこの日は、朝から雲一つない快晴で、しかもこんな山奥にも関わらず、気温は25℃もあります。日射も強烈で、1時間ほどのトローリングでバテバテに・・・、しかも、レッドコアで充分にルアーを沈めているのですが、全く何の反応もありません。水深10m前後に沢山の魚影が見え、時折りライズリングも出ているのに、です。どうやら明るすぎるのが原因の様で、1時間ほど木陰で昼寝を決め込み、15時ころから釣りを再開しましたが、それでもやはり、全く反応がありません。

キャンプ場もあり、カヌーが走る雲一つ無い快晴で、気温は25℃にも湖底からは温泉も沸いている様だ

仕方なく、予備竿に持ち替え、Sukari60Deepをボート後方40mほどにキャストし、ロッドアクションを加えながら、ボートを時速1.5qほどの超低速で走らせてみました。Sukari単体で10m近くまで沈ませ、激しく踊らせて食い気の無い魚に口を使わせようと言う作戦です。するとすぐに反応が出て、20pちょっとのチビアメマス君が喰い付いてきました。同じ操作を続けていると、チビアメマスと同サイズのウグイが、ほとんど交互にヒットしてきます。ただこの方法では、狙いのニジマスやサクラマスは全く釣れませんでした。やはり時期が良くないのが最大の敗因でした。また、時期をずらして挑戦してみたいと思っています。

アオコと外道のウグイに悩まされたこんなアメマスのおチビちゃんが5尾北見は玉ねぎコンテナの風景が広がる

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、Sukari60Deep/OB鮎、他
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/Rグリーン、他

【9月10日(土)】

前日のボート釣りで疲労困憊してしまったため、この日の午前中はのんびりと買い物などで過ごしました。今年71歳になった私は、気力ばかりで体力的にはやはり高齢者なのです。そして、午後からはお盆にニジマス65pの大物を釣ったポイントへ久しぶりに入渓してみました。お盆の頃は雨続きで増水し濁っていましたが、良いお天気が数日続いていたこの日は、流石にジンクリアに近い状況で、尺ニジマスまでのおチビちゃんが4尾ほど釣れただけでした。すぐ隣にある大物の着きそうなポイントでも釣ってみましたが、やはりおチビちゃんだけでした。大物も泳いでいたのでしょうが、水がクリアでこちらの姿が丸見えのためか、口を使ってくれなかった様です。

お盆に大物を釣ったポイントへしかし、尺ニジマスまでが4尾ほど隣のポイントでもおチビちゃんだけ

実は、前日の山上湖でのボート釣りで、以前に直したはずのピンホールが直っておらず、数時間の使用でボート左側の気室がブカブカになるほどにエア漏れのすることが判明していました。この日の夕方は、再度、エア漏れの修理を行うべく、空気を入れて石鹸水を塗布することでピンホールを探しましたが、これがなぜか全く見つかりません。どこかから空気が漏れているのは間違い無いのですが、全く不思議でなりません。空気漏れはごく僅かであり、途中で空気を入れ直せば、ボートの走行には全く問題は無いのですが、困ったものです。しばらくは様子見ですね。

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフ管付チヌ3号、他