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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2021(12)(10月21日〜31日)


北海道はこのところの強い寒波で一時的に冷え込み、山間部では多くの場所で降雪が見られました。ただ、全体としては季節の進行は遅く、ゆっくりと日々の気温を上下しながら、冬を迎えようとしている様です。渓ではアメマスの産卵がほぼ終了し、ヒメマスやオショロコマの産卵が最盛期を迎えている様です。私のキャンピングカーでの釣りの旅も、平野部での降雪が本格的に始まると終了となります。残り少ない時間を惜しみながら、もう少しの間、道内を釣り歩いてゆきたいと考えています。 (下写真は、落ち葉のオショロコマの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月22日(金)】

道東では19日の午後から21日の深夜まで、実に2日半もの長い間、冷たい雨が降り続きました。この時期は抜ける様な青空の広がる秋晴れの日の続くのが普通ですが、この様な長雨は記憶にありません。この雨は寒波による大気不安定が原因となるもので、山間部では積雪が見られました。今回の寒波はこの時期にしては非常に強く、しかも16日から予定では23日まで1週間もの長い期間、北海道に居座っています。この日も曇り/雨で非常に寒い日でしたが、風の穏やかな予報だったため、無理をして阿寒湖でボートフィッシングを試みました。

阿寒湖のボート釣り券2000円周囲の山は全て冠雪していた水温は12℃台まで低下、最高気温は6℃

さて、この時期は急激に気温が低下すると、魚たちの活性が著しく低下するものです。しかし、寒波が入ってから既にこの日は1週間近く経過していて、魚たちも慣れて活性は回復しているのではないかと考えていました。しかし、その考えは甘かった様です。9時ころから釣り始めたものの、2時間以上も全く反応が無く、11時半頃になってようやく雌のチップがヒット。その後、12時を過ぎてアメマス43pがヒット。するとすぐに続いてアメマス27cm、49cmが連続してヒット。しかし、時合いはこの30分ほどだけだった様で、その後はまたピタリと反応が消えてしまいました。その後は非常に寒くて風邪を引きそうになってきたため、14時過ぎには納竿しました。

産卵直後らしい雌のチップ産卵後の痩せた雌の金アメマス39pなぜか丸々と太った金アメマス49pも

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎SingleBarbLess改、Ryuki70S/赤腹ヤマメSBL改、他

【10月23日(土)】

オホーツクのオショロコマの渓へ中央に産卵床が見える、右:Brave7こんなに狭く浅い所で産卵している

この日もまだ寒波が抜けず、非常に寒い日で、釣りになりそうもありません。仕方なく少し移動して、オホーツクのオショロコマの渓で産卵活動のビデオ撮影に挑戦してみました。ただ、少し時期が早いのか、産卵床はまだまだ少なく、産卵シーン(一瞬です)はおろか、産卵床を掘る姿さえ捉えることはできませんでした。ただ、何尾かのオショロコマが集まって、雌を取り合って争っている様なシーン?を捉えることができました。加えて、産卵床の近くにはヤマメが沢山集まってきていて、卵を狙っている様です。ヤマメの捕食活動のシーンも見られました。

オショロコマの求愛活動かも? (約1分)ヤマメの捕食活動 (27秒)

【使用タックル】
AkasoBrave7_ActionCamera+自作水中アンテナ

【10月24日(日)】

この日は8日ぶりに寒波が抜け、久しぶりに朝から雲一つない快晴の暖かい日になってくれました。風も終日穏やかな予報が出ていて、こんな日はボートで釣らない手はありません。寒波の後で急に6℃ほども気温が上がる予報のため、釣れない筈がないのです。期待して10時ころ出船しましたが・・・この時期の時合いは本当に遅いですね。暫くはまるで反応がありません。恐らく時合いは12時ころだろうと踏んで、取り合えずチップの釣れる海岸へ向かいました。某カルデラ湖と違いスレていないので、産卵中の群れにミノーを放り込んで、チョンチョンと誘ってやるとすぐに釣れます。ただ、産卵は終盤なのか、釣るのが可愛そうなくらい傷だらけのブナチップばかりでした。

阿寒湖のボート釣り券2000円寒波が抜け、快晴の阿寒湖へ水温は12℃台、しかし早朝の気温-2℃

ところで、阿寒湖では小舟をチャーターしてニジマスを釣るフライマン達がいます。下中央の写真がそうですが、実は死んだワカサギを撒き餌にしてボイルを発生させ、ワカサギそっくりのフライで釣らせます。撒き餌をするため、関係のないボートが近くに寄って来て、同じ様にして釣っていたりします。でもこれって、餌釣りみたいなもので、私は好きではありませんし、少し違うのではないかと思います。デカいニジマスが釣れたと自慢してくるフライマンは、大体がこの釣り方であったりするので、呆れてしまいます。それと、この日は日曜とあって、岸からのフライマンも大勢出ていました。皆さん、釣れていたのでしょうか。

日曜とあって岸釣りのフライマンだらけワカサギの撒き餌をしてフライで釣る舟チップの産卵は終盤なのかブナだらけ

さて、12時を過ぎる頃に、私の好きな雄阿寒岳の溶岩末端崖の連なるポイントへ入りましたが、予定通り?に12時半ころになって時合いがやってきました。まずは強烈な魚信が出て、ジャンプと急潜を繰り返し、メチャクチャ手こずらせてくれた、素晴らしいニジマス君55p。阿寒湖の大ニジマスは良く太っていて、高速で馬力も強く、素晴らしいファイトを見せてくれます。そして、次に中型のアメマス君、更にこの日2尾目の大ニジマス51p、更にアメマス52p、50p、最後はサクラマス37cmと、午後からは飽きる事無く楽しませて頂きました。

12時半ころになって突然、強烈な魚信が出て大暴れしたニジマス55p野生化したニジマス55pと私

結局この日の釣果は、ニジマス55、51、29cm、アメマス52、50、36cm、サクラ37cm、チップ42cmの合計8尾と、久々の大漁でした。やはり暖かくなった日は良く釣れますね。ちなみに、この日はウグイのヒットがゼロでした。ルアーを引く速度を遅くすると、すぐに大型のウグイがヒットしてきます。そのためこの日は、Ryuki70Sなどを時速6〜7km程度の高速でトローリングする事で、速度の遅いウグイをかわしながら釣りました。この方法は正解で、かつ、高速で距離も稼げて効率も良いですし、スピードが出ているため、鉤掛りも良くバレも少ない様です。水温の低くなったこの時期は、この釣り方に限りますね。

13時頃、もう1尾の大ニジマス51p夕方になりサクラマス37cmアメマスは52、50pの2尾がヒット

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/銀黒SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメSBL改、他

【10月25日(月)】

この日も朝から雲一つない快晴で、風も穏やかな予報だったため、連荘で阿寒湖のボートフィッシングを楽しみました。この日は前日より更に最高気温が上がる予報となっていて、恐らく時合いは前日よりは少し早くなるだろうと考えました。それでも時合いはせいぜい11時過ぎだろうと、この日はのんびりと10時過ぎに出船しました。すると、この日も前日と全く同じ場所に、ワカサギの撒き餌をする小舟が来ていて、フライマンたちがロッドを振っていましたが、なにやら殆ど釣れていない様子。実は前日のボートユーザーに釣果を聞いていて、撒き餌の釣りではボイルが発生してくれず、ほとんど釣れていなかったとの事。前日の私の8尾の釣果にビックリされてしまう始末でした。

阿寒湖のボート釣り券2000円阿寒湖の紅葉の見ごろも終盤余り釣れていないのか平日は釣り人ゼロ
前日より時合いは少し早く来た 11時半ころに突然ヒットしてきたニジマス52pパワフルなニジマス52pと私

そして、この日も釣れていなかったのか、遠くから見ていると暫くして錨を上げ移動して行きました。ところが、私がしばらく後にハンドトローリングで通過すると、正に撒き餌をしていたそのポイントで、いきなり52pの大ニジマスがヒット。フライで釣れずにルアーで釣れる事は非常に珍しいと思うのですが、こんなラッキーもあるんですね。時間は11時半と、想定通りに時合いが到来してくれた様で、あのフライマンたちも、もう少し粘っていれば釣れたに違いありません。そして、その後は前日と同様にポツリポツリと魚信が出てくれ、この日の釣果もニジマス52、50、45p、アメマス49、46、34、32cmの計7尾と、15時ころまで飽きる事無く楽しむことができました。

2尾目の大物、50p、他に45pもアメマスは49、46、34、32cmの4尾丸2日間ほとんど雲のない快晴だった

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/銀黒SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメSBL改、他

【10月26日(火)】

この日は薄曇りのお天気でしたが、今後1週間ほどは晴れの良いお天気の日が無さそうなため、思い切って道東の巨大カルデラ湖のチップ(陸封型ヒメマス)釣り・・・と言うよりも写真撮影に出かけました。幸いにも午前中はほぼ無風状態で、水中の産卵を迎えたチップたちの姿が良く観察できました。ただ驚いたのは、平日にも関わらず、大勢の釣り人、それもほとんど若者が、ずらりと釣り場に並んでいたことでした。湖畔の駐車スペースには横浜#や多摩#、中には広島#や福岡#の車まで並んでいて、この釣りも全国区の超有名な釣りになってしまっている様です。

平日にも関わらず大勢の釣り人で賑わうこんな赤いミノーが良く釣れる紅葉は終盤だが美しい(Clickで拡大)

さて、この釣りは餌を食べるチップを釣る訳ではなく、恋の邪魔をする魚を追い払うために噛みついてくる習性を利用するもので、使うミノーもチップ達と同じ様な赤色で、結構な大きなサイズのものでも問題無く釣れます。ただ、この湖は釣り人が非常に多いため、チップ達も相当にスレていて、そう簡単には釣れません。先日の阿寒湖でも40cm前後の大型のチップが釣れますが、同湖の釣り場には道路が無く、ボートでないと入れないため、魚が全くスレていません。そのため、ミノーを放り込むと1投目ですぐにヒットしてきます。本来、チップ釣りとはそんなものなんでしょうが、それにしてもこちらのカルデラ湖では、本当になかなか口を使ってくれません。

雌チップ、毎年これを撮影したくなる足元に沢山のチップたちが泳ぐ雄のセッパリチップ(Clickで拡大)

この日は残念ながら紅葉も終盤で、お目当てのハウチワカエデの真っ赤な紅葉も、1/3ほどは落葉していました。しかしそれでも、湖畔には息を呑むような素晴らしい紅葉の景色が広がっていて、足元に泳ぐ赤いチップ達を見ながら、のんびりと釣りを楽しめるのは、幸せを絵に書いたような風景でした。ただ、私の見た限りですが、今年はチップの数が例年よりかなり少ない様な気がします。今夏の舟のチップ釣りでも、7月以降は壊滅的不漁だったと聞いていますが、これも温暖化の影響でしょうか。産卵期のチップ釣りは紅葉に始まり、紅葉とともに終了する様です。チップ達ももうしばらくの間、快くお付き合いしてくれるでしょう。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki45S/Tシャッド(赤マジック改)、他

【10月27日(水)】

この日は再度、オショロコマの産卵活動のビデオに挑戦しました。今回は雄のオショロが別の雄たちを追い払う様子や、雌のオショロが産卵床を掘る姿をビデオに納めることができました。しかし、2時間以上も産卵床を掘るペアの様子を観察し続けましたが、結局、産卵の瞬間はやって来ず、バッテリ切れで諦めざるを得ない状況になってしまいました。産卵の瞬間はほんの一瞬らしいのですが、その準備に彼らは何時間も掛けている様です。当初はもっと簡単に産卵の瞬間を撮影できるのではないかと考えていましたが、これは相当に難しい課題の様です。

完全に落葉したオショロコマの渓へ緩い流れに沢山のオショロが見えるオショロのペアの後には雄たちが一杯

この日は2ヶ所でペアが産卵の準備をしている場面を観察できました。いずれも雄と雌のペアが決まっていて、仲良く並んで泳ぎながら産卵床を掘っているのですが、良く見るとそのすぐ下流側に、関係の無い雄らしいオショロコマたちが10尾以上もずらりと並んでいるのが見えました。オショロの世界って、人間界以上に雌の争奪戦は激しそうですね。なお、試しにルアーを投げてみましたが、流れの強いところには魚影は一切なく、予想通りに全く釣れません。オショロ達は、渓の脇や支流の流れの緩く浅い場所に、ごっそりと集まって泳いでいました。来年もまた彼らの子供たちが、我々を楽しませてくれるでしょう。

産卵準備 産卵床を掘るオショロコマ(約3分)

【使用タックル】
AkasoBrave7_ActionCamera+自作水中アンテナ

【10月28日(木)】

この日はまた大きく移動して、10日ぶりに十勝のニジマスの渓へ入りました。予報では午前中は良く晴れ、気温も14℃と高めですが、午後からは崩れて気温も下がるとのこと。勝負は午前中の気温の上がる10時以降とみて、10時半ころ、いつもの定点観測地点へ向かいました。釣り始めると良く晴れていて暖かく、既に時合いが始まってしまっている様子。案の定、1投目で尺足らずがヒット。ただ、その後は反応が無く、10回以上も流す筋を変えてフライを流したところで、極ごく小さな魚信が手元に伝わってきました。軽く合わせると、あれま、いきなりドラグを唸らせて走り始めました。

10日ぶりに十勝の定点観測地点へこの沈み岩の向こうから良型が出てきたなぜかこのポイントでは30cmが3尾も

大慌てで下流に走りながら、なんとか捕らえたのは、このポイントでは久しぶりの48cmでした。8月後半以降、このポイントでは44cmを超える良型は釣れていませんでしたが、10月初の大雨で良型が移動して来た様で、10月5日に50cmクラスの大物をバラしています。今回釣れたのは、恐らくその時バラした大物ではないかと推測しています。なお、この良型の10分ほど後に、ほんの数m上流側で40cmクラスがヒットしたのですが、残念ながら鉤を外されて逃げられてしまいました。このポイントでは42〜44pの同じニジマスが何度も釣れていて、同じニジマスが今回もヒットして来た可能性が高いと思うのですが、確認できなかったのが残念でなりません。

10時半ころ、釣り始めて2尾めでヒットしてきた良型ニジマス48cm砲弾型の見事なニジマス48cmと私

しかしなんですね、湖でボートを使って大物を釣るのも楽しいですが、渓でこのサイズを釣る方が遥かに技術的にも難しく、嬉しさも何倍も大きいものです。特に50pを超えると格段に取り込むのが難しくなり、それはもうハラハラドキドキの心臓バクバクです。この48cmも結構な暴れ方で楽しませてくれました。そして、午後からは予報通りに雨混じりの寒いお天気となりましたが、それでも15時ころから入渓したポイントでは、1尾だけ37cmのまずまずのサイズと、他はおチビちゃんばかりでしたが8尾ほどの釣果があり、楽しめました。

こちらでも40pクラスを大バラシ午後からは少し上流の別のポイントへこちらでは37cmまで8尾の釣果

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月29日(金)】

この日はいわゆる「十勝晴れ」と呼ばれる、青く澄んだ青空が広がり、気温も前日よりやや高めの、とても快適な日でした。どうやら季節が遅く進んでいて秋雨が長引き、今頃になって本格的な秋がやって来た様に思えます。そして10時ころ、いつもの定点観測地点へ向かいましたが、あれれ、河原にはどこかで見た様な黒い軽自動車が停まっていました。恐らく以前にもここで出会った事のある、すぐ近くの農家のルアーマンさんだと思われるのですが、先を超されてしまいました。十勝も11月近くになると、農作業も概ね終了し、皆さんヒマになる様ですので、致し方ありません。

定点観測地点の少し上流へ入渓このポイントで唯一釣れたおチビちゃん15時過ぎ、再び定点観測地点へ

仕方なく、午前中は少し上流側の似たようなポイントへ入渓しました。ただ、ここでは失敗ばかりでロクな釣果がありませんでした。どうやら前日から使い続けていたプリンスニンフの鉤先が甘くなっていた様で、1尾だけ40cmクラスを含めて5尾ほどヒットしたものの、釣れたのは上中央のおチビちゃんのみ。どうもTMC3761はすぐに鉤先が甘くなってしまう様で、強靭さは良いのですがバレが多くなりがちです。そして、15時過ぎからは定点観測地点へ再び向かいました。流石にこの時間帯に釣り人はおらず、午前中にルアーで釣られていても、時間が空いているのでそれほど気にする必要もありません。

一つ目のポイントでは30cmまで2つ目のポイントで良く釣れたここにも下顎の短い無班ニジマスが

まず一つ目のポイントでは、まだ明る過ぎたのか反応はイマイチで、3尾ほど釣れましたが30cm止まりでした。次に2つ目のポイントへ移動したころには、周囲は薄暗くなって良い時合いになった様です。ちなみに、夕方に冷たい風が吹くと全く釣れなくなりますが、この日は終日暖かい日でラッキーでした。そして、ここでは2投目で下写真の45pがヒット。ただ、このニジマス君、良く見ると何度も釣られている様で、左目は白内障になっていて左側の唇も取れてありません。そのためか、痩せていて、前日に釣った48cmと3pしか違わないのに、実に軽々とランディングできてしまいました。なんだか可愛そうで、大慌てでリリースしてやりました。

2つ目のポイントで2投目にヒットしてきた45p、痩せて元気が無かった細身のニジマス45cmと私

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、プリンスニンフTMC102Y#9、他

【10月30日(土)】

今年の10月は雨や曇天ばかりでしたが、どうやら今頃になって秋晴れの良いお天気が続くらしいです。季節が遅く進んでいて、11月の長期予報も平年よりかなり暖かいらしい。もう少し、北海道で遊べそうです。この日も秋晴れの良いお天気で風も無いボート日和だったため、急遽、十勝から大きく移動して、阿寒湖でボートフィッシングを楽しみました。ただ、この日は「アメマス君、お帰りなさい」の日でした。9時過ぎに出艇し、10時過ぎに35cmほどのニジマスがヒットしてきて、こりゃイケるかな、と思ったのですが、その後は前週までとは全く違う展開が待っていました。

阿寒湖のボート釣り券2000円紅葉のほぼ終わった阿寒湖へようやく水温は11℃台まで下がった

水深3〜10m付近をRyuki70Sで釣っていましたが、30cm台の中途半端なアメマスが次々とヒットし始めたのです。それも殆ど入れ食い状態で、12時までの1時間半ほどの間に、最大45p、ほとんどは30cm台の小アメマスが、なんと10尾もミノーに喰い付いてきました。いつもならウグイの猛攻に辟易とさせられるのですが、この日は小アメマスにうんざりさせられました。そのため、その後は場所を変え、いつもの雄阿寒岳の南岸へ。すると型は少し良くなりましたが、やはりアメマスばかりがヒットしてきます。14時前に少し強い魚信が出て、ニジマスか!?っと思ったのですが、残念ながら下写真のアメマス52pで、この魚がこの日の最大でした。

14時前になって、珍しくドラグをギーギー鳴らしてヒットしてきたアメマス52p産卵後らしいアメマス52pと私

このアメマスに続いて、この日2尾目のニジマス38cmがヒット。しかし、その後も同じ区間を往復しながらトローリングを続けましたが、やはりアメマスばかりがヒットしてきます。前週までの数週間は、アメマス達が産卵活動でお留守だったため、ニジマスが良く釣れてくれましたが、どうやらニジマスのチャンスタームはそろそろおしまいの様です。アメマスの方が数が多く、岸辺から沖合まで、とにかくアメマスが先に喰い付いてくるため、普段はニジマスを釣るのは至難の業なのです。結局この日の釣果は、ニジマスは38,35cmの2尾、アメマスは52cmを筆頭に、51,47,45,44,42,40cmと、30cm台9尾、20cm台2尾の合計18尾でした。疲れました。

ニジマスは38cmと35cmの2尾だけこのボートの人もニジマスは1尾だけ納竿直前に来た2尾目の大アメマス51p

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/銀黒SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメSBL改、他

【10月31日(日)】

この日も連荘で阿寒湖のボートフィッシングを楽しみました。前日は小アメマスの猛攻に辟易とさせられましたので、この日は釣り方を変えました。実はボートの速度が3q/時程度以下だと、ウグイが頻繁に喰い付いてきます。速度を上げて4〜6km/時ほどにすると、ウグイは口が丸く小さいためか喰い付けず、アメマスがメインになります。更に速度を上げると、アメマスも追い付けないのか、数がガックリと減ります。しかし、ニジマスの遊泳速度はアメマスよりも遥かに早いため、7km/時以上程度の高速でトローリングを続ければ、ニジマスだけが釣れるかもと考えた訳です。とにかく、大ニジマスを釣りたいのです。

阿寒湖のボート釣り券2000円大ニジマスを求め、2日連荘で阿寒湖へ この時期、美しい朝霧が立つ

この日は9時半ころに出船しましたが、いつもと違うコースを取り、小島からボッケ沖を進みました。そして、この高速トローリングは一定の効果があった様で、10時前にボッケ前の浅い台地の先端まで来た時、ドラグが突然ギィーーっと唸りを上げる強烈な魚信が出ました。ただ、このところの時合いは11時過ぎだったため油断をしていて、アワセがうまく行かなかった様です。ボートの後方40mほどで、どうみても50p超えの大ニジマスが大ジャンプ・・・と同時に鉤を外され、逃げられてしまいました。ボッケ脇は岸釣りの人気ポイントでもあり、目の前にはボートと岸釣りの釣り人が10人ほども見ていました。大ジャンプに大バラシは、そりゃもう最高の楽しいショーだったでしょうね。

ボッケの大勢の釣り人の前で大バラシアメマスは最大45pまで9尾ほど好天の日曜とあってどこも釣り人で一杯

その後は本格的な時合いが来たのか、前日と同じくアメマスの猛攻が始まりました。高速でボートを走らせていても、うっかり岸に寄り過ぎるとアメマスが喰い付いてきます。加えて、時々ロッドがグンっと後方に引き込まれるが、鉤に乗らない現象が結構な数、見られました。13時頃、大崎前で35cmほどのニジマスがヒットしてきましたが、シングルバーブレスフックは、小さなニジマスほど良くバレますね。この一尾も逃げられてしまいました。そして、早めに納竿しようと思い、15時ころ小島の横を通過・・・この時、なぜかフっと小島の回りを一周だけトレースして帰ろうと思いました。これが神様のお告げだったかも。

納竿寸前に小島の回りをぐるりと一周するとヒットしてきた大ニジマス57p大暴れしてくれた大ニジマス57pと私

実は小島の北側には浅い台地が角の様に2方向に伸びていて、その先端で過去にもニジマスを仕留めていました。ニジマスもダム湖のイワナと同じ様に、岬や水中の台地の先端の掛け上がりで餌を待っている様で、大きなニジマスほど、そういったポイントで釣れています。そして、小島の北西側の台地の先端付近をミノーが通過した時、アメマスとは全く異なる鋭角的な強い魚信が出て、ラインが20m以上も引き出されて行きました。大暴れされヒヤヒヤしましたが、最後の最後に大ラッキーで釣れたのは、今年2番目の大物ニジマス57pでした。結局、この日の釣果はこの大ニジマスの他、アメマス45,44,43,43,41cmと30cm台4尾の合計9尾でした。朝一の仇を取れました。大満足でした。

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/銀黒SBL改、Ryuki70S/赤腹ヤマメSBL改、他