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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2021(11)(10月11日〜20日)


北海道では大雪山などの高山での初冠雪が見られましたが、例年より10日前後も遅い記録となっていて、季節の移り変わりが大幅に遅れている様です。お天気の方も、この時期にはあまり見られない秋雨の様な天候が未だに続いていて、カラりとした秋空がなかなか望めない状況が続いています。渓でも湖でも釣果は相変わらず芳しくありませんが、緊急事態宣言解除後は釣り人が爆発的に増加していて、ますます釣り辛くなってきています。引き続き、お天気と体調に相談しながら、道内を釣り歩きたいと考えています。 (下写真は、チップ釣り師達の道東のカルデラ湖)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月11日(月)】

この日は夜半から結構な雨で、午後から晴れる予報が、結局は15時過ぎまで霧雨の様な雨が続きました。そのため、釣りには出かけられず、余った時間を利用して水中アンテナを自作してみました。前日(10月10日の記事参照)に、水中ではスマホからWifiでアクションカメラを操作することができない事に気が付き、この問題を解決するため、水中からWifiの電波をアンテナ線を使って陸上のスマホまで伝えるための仕掛けを作ってみた、と言う訳です。実は今回自作したものと同じ様なものが市販されているのですが、非常に高価な上に、なぜか在庫が無いそうで、手に入りそうもないので自作しました。

壊れた5.4mたも網に取り付けこんなアタッチメントが付属5mアンテナ線の両端を加工カメラの電波を受信して陸上へ

車には一番細い部分が折れて壊れてしまった磯釣り用5.4mタモ網が積んであったため、太い方の4つのピース(4m)だけを残して先端にBrave7のアタッチメントを取り付けました。5mのアンテナ線の先端を写真の様に加工して幅6pほどの防水のアンテナを作り、そのまま陸上まで電波を伝える様にしています。陸上ではアンテナ線がスマホのすぐ近くまで来ていれば受信できますので、無理やりイヤホンジャックにアンテナ線を差し込む様に作っています。費用は全部で1000円ほど。まだ実際に水中でスマホからカメラを操作できるか試験していませんが、恐らく問題は無いでしょう。電波のちょっとした知識が有れば、誰でも作れます。

【使用タックル】
ありません。

【10月12日(火)】

この日は朝からほぼ快晴の非常に良いお天気だったため、前日に試作した水中アンテナのテストを兼ねて、道東のカルデラ湖へチップ釣り(産卵期のヒメマス釣り)に出かけました。ただ、今年は季節の移り変わりが10日ほども遅いらしく、紅葉は始まっていましたがチップの接岸はまだ本格化しておらず、湖岸に見えるチップの数もほんの僅かでした。チップ釣りはウチワカエデの紅葉に始まり、落葉に終わるのですが、良くみるとカエデはまだ青い葉が残っていて、なるほど、まだ少し早い様でした。それでも、平日にも関わらず、釣り場にはチップ狙いの釣り人が十数人も立っていました。

チップの様子見で道東のカルデラ湖へこんな赤いミノーやスプーンが定番隣の釣り人が釣った雄のチップ

私も1時間ほどだけ上写真の赤いミノーで釣ってみましたが、1度だけヒットしたものの途中でバレてしまい、釣果はゼロでした。隣で釣っていたルアーマンは同じ様な真っ赤な小さなスプーンで1尾だけ釣り上げる事が出来、写真を撮らせていただきました。チップ釣りの最盛期はあと1週間ほど後の様で、その頃にまた再挑戦してみたいと思っています。さて、アクションカメラのWifi電波をスマホに送るための水中アンテナですが、下左の様にカメラの前にセットして電波を拾うだけの簡単なものですが、予想どおりに全く問題無くスマホから水中のBrave7をコントロールすることができました。撮影した水中のビデオ(30秒)を貼り付けておきます。

自作の水中アンテナとBrave7問題無く水中でビデオ撮影できたクリックすると動画が再生されます

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Ryuki50S/マジック赤塗装、他

【10月13日(水)】

この日は久しぶりに風の穏やかな予報だったため、またまた阿寒湖でボート釣りを楽しみました。この時期は産卵活動でアメマスがお留守になるため、大ニジマスのチャンスとなります。巨大カルデラ湖では10月から動力船が使えなくなったため、阿寒湖へシフトしていると言う訳です。ただ、10月以降の阿寒湖の釣果は芳しく無く、この日も朝から寒波でやたらと寒く、やる気が出ません。こういった急に寒くなった日は、ニジマスの時合いはお昼近くの遅い時間になるため、この日も9時ころからのんびりと出漁しました。最初はほぼ無風状態で快適でしたが、想定通りに11時を過ぎるまで、全く反応がありません。

阿寒湖のボート釣り券2000円更に紅葉の美しくなった阿寒湖へ11時半頃、真っ黒なアメマス40p

最初はワカサギの色に近いSukari60Deep銀黒で釣っていましたが、阿寒湖は水深6m前後までの浅場に沢山の藻が生えていて、すぐにミノーが藻に引っ掛かかって釣りになりません。水温は14℃台まで下がっていて、魚たちは岸釣りでも届く浅場に入って来ているのです。そこで途中からは、藻に引っ掛からない様に、殆ど沈まないRyuki70Sに変更して釣りました。すると11時半ころになって、ウグイがヒット・・・と思ったら、20cm足らずの小さなアメマスがヒット。その10分後に、今度は産卵を控えて真っ黒になったアメマス40pがヒット。どうやら時合い到来らしく、やっとやる気が出てきました。

12時過ぎに水深3mの浅瀬でRyuki70S赤腹ヤマメにヒットしてきたニジマス60p今年最大のニジマス60pと大満足の私

ちょうどチュウルイ島近くまで移動していましたが、島の対岸の南西部には、水深3mほどの浅瀬の広がるエリアがあり、過去にもこのポイントで何度かニジマスを釣っています。12時前になってこのポイントで大きな魚がジャンプするのが見えたため、しばらく付近をグルグルと回る様に粘っていると、12時5分ころ、ガツンと強烈な魚信がロッドに伝わってきて、ドラグが唸り始めました。浅瀬でニジマスが横に走り回ったため、途中でバレそうでヒヤヒヤしましたが、長い紐で連結されたフックは柔軟性に富むため、ニジマスの激しい動きにも追随してくれる様です。無事ランディングできたそのニジマスは、今年最大、かつ私の阿寒湖では最大のサイズ60cmでした。

上:Sukari60Deep、下:Ryuki70S2尾目のニジ54p、他に41、30pも平日でも岸釣りのフライマンは多い

その後は大崎方面へ移動し、雄阿寒岳南岸をトレース。するとまずは27pの小さなアメマスがヒット。更に14時ころ、大島の北側で2尾目の大ニジマス54pがヒット。そしてその10分後には3尾目のニジマス41pがヒット。そして15時前には最後のニジマス30cmがヒット。結局この日はニジマス4尾にアメマス3尾と、前週とは比べ物にならない大漁となってくれました。それにしてもなんですね、この日は朝から非常に寒く、釣れる気がしませんでしたが、この釣果は全くの予想外でした。長年、北海道でニジマスを狙っていますが、未だに良く釣れる日の予測が付きません。ニジマスは気まぐれですなぁ。

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎/銀黒(SingleBarbLess改)、Ryuki70S/赤腹ヤマメ(SBL改)、他

【10月14日(木)】

この日も快晴の良いお天気だったため、2連荘で阿寒湖のボート釣りを楽しみました。ただ、風がやや強く、高い波に難儀させられましたが、なんとか終日、釣りが楽しめました。ここ2週間の結果から、どうせ釣れ始めるのは11時ころからだろうと、この日は早朝にオンネトーで2時間ほど写真撮影に興じ、阿寒湖で釣り始めたのはもう10時過ぎでした。それでも釣り始めて暫くはやはり反応が無く、予想通りに11時半になって初めての魚信が出ました。ただ、この釣れてきた魚を見てビックリ。阿寒湖では3年ぶりのチップが釣れました。釣れた場所は・・・秘密にしておいた方が良いでしょう。

早朝はオンネトーで写真撮りまくり阿寒湖のボート釣り券2000円ド快晴の阿寒湖は波が高かった

同じ北海道でも屈斜路湖や支笏湖のヒメマスは35cm前後と小さいのですが、阿寒湖は40cmを超える良型が釣れるのです。ちなみに湖沼型ヒメマスの発祥の地は、この阿寒湖とチミケップ湖とのことで、やはり生育条件が良いのでしょう。その後はようやく魚たちの活性が上がってくれたのか、大崎から東に続く溶岩末端崖の深みに沿ってトローリングを繰り返していると、ポツリポツリと色んな魚が釣れてくれました。ただ、ウグイの猛攻が激しく、うっかり岸に近づき過ぎるとあっという間にルアーがウグイの餌食になり、辟易としました。

3年ぶりにチップ41,40cmの2尾釣れたサクラマスは39、36cmの2尾アメマスは48,40,39cmの3尾

この日の活性はそこそこで、アメマスは産卵後で痩せた48,40,39cmの3尾、サクラマスも39,36cmの2尾ヒット。加えて、ニジマスが途中で3尾ヒットしてきましたが、40cmと30cmほどの2尾は大暴れされバラしてしまい、釣れたのは30cm1尾のみ。やはりシングルバーブレスは良くバレます。そして15時半ころになって、もう釣れそうもないため、帰港地へ戻ろうと沖に向けてボートを走らせた時、何気なく流していたRyuki70Sに大き目の魚が喰い付いた様で、ドラグがギィーーンと大きな音を立て唸り始めました。大ラッキーの最後の1尾は良型のニジマス45pで、これにはビックリすると同時に大喜び。釣りってホント、判らんもんですよねぇ。

帰港中にRyuki70Sを流しながら走っているとヒットしてきたニジマス45p最後に釣れたニジマス45pと私

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎/銀黒(SBL改)、Ryuki70S/赤腹ヤマメ(SBL改)、他

【10月15日(金)】

この日は阿寒湖からのんびりと写真撮影などしながら移動したため、十勝に到着したのはもうお昼を過ぎていました。良いお天気で、昼食後、早速いつものポイントへ入渓してみましたが、この日はなんだか変な日でした。まず最初に入渓したポイントでは全く反応が無く、おかしいなと思って水中カメラを取り出しビデオ撮影してみました。しかし、ビデオをしつこく見直しても、魚影が全く見えません。カメラで逃げた可能性もありますが、釣っても反応が無いので、やはり魚影は無いのでしょう。実はこのポイントは他のポイントより激流になっていて、恐らく下流の緩い流れに魚たちが退避していたのではないかと思われました。

久しぶりにお気に入りのポイントへなぜか30cm3尾と29p4尾と、同じ様なサイズのニジマスばかり7尾も釣れた

そして、2つ目のポイントで釣り始めると、こちらは緩い流れの部分でポツポツと魚信が出てくれました。ただ、なぜか釣れるのは尺前後の型揃いのニジマスばかりで、おチビちゃんがほとんど釣れないのです。3尾連続でバタバタと釣れましたが、全て30cmか29pでした。そのうちの1尾は、サイズは29pでしたが、下写真の無班のニジマスでした。実は昨年10月30日にこのポイントで45pの無班ニジマスを釣っていて、その子孫なのでしょうか。それにしても、全く同じポイントで同じ様な無班ニジマスが釣れたということは、??、彼らは1年間、ずーーーっとこの付近で泳いでいたのでしょうか?? 不思議ですね。

昨年10月30日、このポイントで45cmの無班ニジマスを釣っているが、その子孫か?こちらでも30cm前後が4尾も釣れた

続いて3つ目のおなじみの倒木のポイントへ移動して釣り始めると、今度はすぐに魚信が出て、またまた殆ど同じ様なサイズのニジマスが4尾もヒット。結局、2つのポイントで尺前後のニジマスが7尾も釣れた事になり、私にとっては正に前代未聞の出来事でした。話は変りますが、どうも最近、このお気に入りのポイントへの入渓者が増えた様な気がします。この日も真新しいタイヤ痕が複数見られましたし、足跡も相当なものでした。私のこのWebサイトを見て、人が集まってしまっているのでしょうか。でも皆さん、50cm超えのニジマスなら、この渓の20q以上の範囲で、どこでも幾らでも泳いでいますよ。お気に入りのポイントを荒らさないでチョウダイ!!

平日でも釣り人の車がチラホラ最近、急に人が増えた様な気がする十勝は人参の収穫、MOTTAINAI

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月17日(日)】

前日は前々日に比べ気温が10℃ほども急低下し、しかも午後から雨模様だったため、終日、洗濯と買い物の日としました。この日は更に冷え込み、旭川・稚内・網走で初雪が観測されるなど、道内は真冬なみの寒さでした。デリケートなニジマスは、こんな日はおチビちゃん以外はまず釣れません。しかも、日曜とあって十勝のニジマスの渓は釣り人で溢れています。仕方なく、11時頃から1年ぶりに管釣りの士幌フィッシングパークで遊んできました。ただ、管釣りと言えどもこんな日は活性が著しく低く、来場していた数人のルアーの人達には、ほとんど何も釣れていなかった様です。

1年ぶりに士幌フィッシングパークへ美しい紅葉の中で魚たちが釣れた最大50cm程、昨年と大きさは変らない

それでも、Kマラブーで釣り始めてみると反応してくれるニジマス君が何尾かいてくれ、50pくらいまでが10尾ほどは釣れてくれました。ただ、この管釣りはやや標高が高く、13時ころになると強風の中で初雪が降り始め、手がかじかんで釣りになりません。そのため、たった2時間ほどで納竿しました。もっとも、1日券は2200円と格安で、惜しくもありません。その後、平野部へ降りてくると太陽が照り付けて意外と暖かかったため、少しだけいつものお気に入りのポイントへ入渓してみました。冷え込んで釣れそうも無かったのですが、それでもおチビちゃんが何尾かヒットしてくれ、どうやらフライであれば、こんな冷え込みでも30cm位までなら釣れる様です。

夕方、少しだけいつものポイントへ寒波でも30cm位までは釣れる様だ十勝岳方面は雪雲に覆われていた

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard1X9F、GrandMax1.75号、Kマラブー、ペレット茶管付グレ3号、他
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月18日(月)】

この日の北海道は今冬一番の冷え込みとなり、最低気温は帯広市でも氷点下1.1℃、釧路の標茶では全国一低温となり氷点下5.6℃を記録したようです。十勝平野から見える大雪山も山頂付近がすっかり真っ白になっていました。朝起きてみると顔の皮膚が痺れる様な冷え込みで、これではおチビちゃん以外は釣れないだろうと、朝から諦め気味でした。それでも何も予定の無かった私は、11時ころ、ヒマにまかせていつもの定点観測地点へ向かいました。しかし、想定通りに釣れたのはスレで来た30cmほどが1尾だけ。昼食後も別のポイントへ少しだけ入渓しましたが、やはり釣れたのは30cmまでのおチビちゃんが3尾だけ。ま、大寒波の日はこんなもんでしょう。

大雪山系は真っ白になっていた平日なのになぜか釣り人が多い定点観測地点は殆ど反応無し

ところで、これまで「お気に入りのポイント」と表現していましたが、今後は定点観測地点と呼ぶ事にします。なぜなら、お気に入りと書くと、良く釣れる・大物が釣れるなどと思われる可能性があるからです。しかし、それは全く間違っています。そもそも私が気に入っているのは、アウトリガーニンフと言う、重い錘を付けてフライを強制的に沈めて流して釣る釣法に向いているからです。逆に言えば、ルアーやドライフライでの釣りには向かない(釣れない)ポイントです。しかも、これまでの日誌を良くご覧頂ければお判りかと思いますが、このポイントには44p以上の大物は恐らく泳いではいません。もっと釣れるポイントは他に幾らでもありますよ。

スレで釣れてきた30cm、他は反応無し別のポイントへ移動したが・・・やはり30cmまでしか釣れなかった

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、GrandMaxFx2.0号、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月19・20日(火・水)】

19日・20日は強い寒波と雨・雪のため、釣りはありませんでした。

【使用タックル】
ありません。