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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2021(7)(9月1日〜10日)


北海道は本州に先駆け、一足早く真っ青な秋の空が広がりつつあります。多くの河川で、アメマスやサクラマス、それに白鮭やカラフトマスの、産卵のための遡上の真っ最中です。渓の水温も下がり、夏の間、じっと我慢していた渓流釣り師たちも動き始めています。未だ水温の高い湖沼を除けば、道内では今後1ヶ月ほどが、最も渓流釣りの楽しい季節となってくれるはずです。引き続き細かな予定は立てず、きままに道内を釣り歩き、日誌を綴って行きたいと考えています。北海道はいよいよ、秋の釣り本番です。 (下写真は、道東の往年の大アメマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月1日(水)】

今から8年ほど前まで道東の2つの渓では、この時期になると80cmを超える大アメマスの群泳が見られ、多くの釣り師たちがアメマス釣りに興じていました。しかし、2013年を境にアメマスの小型化が始まり、また、数も年々減少していきました。その時期は釧路沖の海水温が上昇し、マグロやマンボウが捕獲される様になった頃と一致します。恐らく、釧路沿岸で棲息していた大アメマス達は、今では漁獲の激減しているサンマやチカをエサとして捕食し、大型化していたのではないかと考えています。現在、大アメマスはほぼ釣れませんが、往年の大アメマスの釣りを知る私としては、この時期、1度は訪問して魚影を確かめて見なくては気が済まないのです。

1年ぶりに大アメマスの渓へ25cmまでのチビアメマスが少々こんなチビヤマメも結構、釣れる

この日は午前中に所用があり、午後から件の渓へ入りました。この時期は、産卵中のサケを探して、そのすぐ下流部でサケの卵を待ち受けているアメマス達を釣るのが基本です。まずは上流部のサケの産卵の良く見られるポイントへ様子を見に行きましたが、まだ時期が少し早いのか、或いはサケが減少しているからか、残念ながらシロザケの産卵には遭遇できませんでした。この釣り場で釣れたのは、25cmまでの小さなアメマスとチビヤマメが数尾づつと、寂しいものでした。次に入渓したのは、10km以上下流部の水量の倍程度あるポイントでした。こちらもサケの産卵は見られませんでしたが、尺までのアメマスと小さなヤマメに加え、小さなニジマスが3尾ほど釣れました。

下流部の当時超有名だったポイントへここでは尺までのアメマスがヒット小さなニジマスも3尾ほどヒット

そもそもこの付近でニジマスが釣れた事はありませんでしたが、アメマスの減少の代わりに、ニジマス達が勢力を伸ばしているのでしょうか。ただ、この渓で不思議に思ったのは、ここぞと思える大場所では全く魚影が感じられず、下右写真の様な小さな倒木の下などの小場所でアメマスやニジマスが良く釣れた事です。その謎の答えは薄暗くなった時に判りました。下中央の大場所でSukari50SSdeepOB鮎を投げていると、突然、強烈な魚信が出て、大きい魚が大暴れし始めました。大アメマスかと一瞬は喜んだのですが、すぐに違和感を覚え、やがて姿を現したのは下写真の65cmもあるサクラマスでした。大場所はサケやサクラマスが占拠していて、アメマスが釣れなかった様です。

こんな小場所でアメマス達が良く釣れたこんな大場所では全くの無反応大場所で釣れたサクラ65cm(Click)

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、
Eden50H/ヤマメ/TS、Sukari50SS/OB鮎、他

【9月2日(木)】

2〜4日ころまで安定した凪の予報が出ていたため、再び道東のカルデラ湖へ移動。この日はのんびりと10時過ぎに出漁しましたが、まずは、先日修理したボートのトランサムの強度など確認するため、最高速度まで加速したり減速したり、急回転したりと、あれこれ試してみました。しかし、接合部の強度は充分の様で、全く問題は無いようでした。これであと数年は使えそうです。さて、9月に入りましたが、未だ表層水温は20℃前後あり、朝夕の薄暗い時間帯以外はハンドトローリングではまだ釣れそうもありません。そのため、11時頃からあまり使いたくない重いレッドコアのタックルで深さ10〜20m付近のレイクトローリングを開始しました。

修理したトランサムの強度確認を兼ねて終日べた凪の道東のカルデラ湖ヒメマスは20m付近、ワカサギは6m前後

しかし、これが全く反応がありません。幾ら釣れないと言っても、ウグイが釣れたり、魚信が出ても乗らなかったりなど、何らかの反応が出るものです。ところがこの日は16時ころまで、ルアーや速度や深度を何度も代えましたが、本当に全く何の反応もありませんでした。実は今回、私の天気予報のチェックが甘く、寒波が入って急激に寒くなったにも関わらず、出漁してしまいました。しかも、軽装でボートに乗ったため、寒くてブルブル震えながらの釣りでした。それでも16時ころに時合いがやってきたのか、30分ほどの間にバタバタと3尾のアメマスがヒット。しかし、その後は冷たい風が吹いて更に冷え込み、何の反応もありませんでした。

16時過ぎに釣れた49cm、41cmの2尾16時半過ぎ、3尾目は50cmジャストアメマス50cmと私

【使用タックル】
TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100、RedPepperBaby、他

【9月3日(金)】

18年から今年までの道東のカルデラ湖での、釣行1回当たりの平均尾数 (Clickで全日程表示)

ヒマに任せて、道東のカルデラ湖の釣果を分析してみました。今年の同湖は、本当に釣れていません。昨年はアメマスが1日で20尾前後釣れている日が複数ありましたが、今年は全て2桁以下です。しかも、今年の夏以降は釣果が激減していて、なおかつ中型ばかりになっています。今年の猛暑が原因と考えていますが、それにして釣れなさすぎです。温暖化の影響か、年々全ての魚種で釣れなくなってきているのも事実の様です。もっとも他の渓や海でも傾向は同じですから、仕方ありません。以前は良く釣れていたニジマスやサクラマスは一体、どこへ行ってしまったのでしょうか。動力船を使った釣りは今月一杯で出来なくなりますので、もう大ニジマスとも出会えないかも。

この日も道東の巨大カルデラ湖は、秋空の美しい穏やかな日だった (Clickで拡大)

【使用タックル】
ありません。

【9月4日(土)】

このところ道東のカルデラ湖では、風の弱い曇天のボート日和が続いていますが、まだ表層水温が20℃前後と高いことに加え、寒波で大気不安定となっていて、気温急降下でどうにも釣れそうにありません。そのため、この日は行く所が無く、ふと、知床ウトロの熊の家の海鮮丼が食べたくなって、フラリと知床半島巡りとなってしまいました。途中、この時期ならではの風物詩である、鮭釣り師たちのフィーバーぶりを観察しながらのドライブでしたが、なぜか釣り師の数が例年よりかなり少なく、なんだか寂しい風景でした。聞くと、鮭類の遡上が遅れていて、本格的なシーズンは来週以降ではないか、とのことでした。

ウトロ熊の家、特製荒磯丼、2950円也まだ少し早いのか、釣り人は少ない10年以上前なら真っ黒に見えたが・・

ついでにオショロコマを釣って遊ぼうと、羅臼側に移動し幾つかの河川を見て回りましたが、やはり鮭の遡上は例年よりかなり少なく、年々酷くなる一方の様でした。10年ほど前であれば、各河川の河口付近は鮭類がビッシリと犇めいていて、真っ黒に見えたものですが、そんな風景はもうすっかり過去のものの様です。そして、そのオショロコマ釣りですが、迂闊にも、なぜか知床のウトロ側も羅臼側も、緊急事態宣言発令で、全ての温泉施設が閉館となっている事が途中で判明し、その日のうちにカルデラ湖近くまで戻る羽目に。そのため、オショロを釣る時間が無くなり、ガッカリでした。ちなみに、この日の走行距離は270q。東京から福島県まで行ける距離でした。

【使用タックル】
ありません。

【9月5日(日)】

カルデラ湖は相変わらず寒波で釣れそうもないため、この日はブルックで有名だった湧水の渓へ久しぶりに行ってみました。ただ、日曜とあって入渓ポイントはどこも釣り人だらけで、殆ど釣る場所がありません。仕方なく、そんな釣り人たちとお喋りばかりしていました。この渓は数年前まではこの時期になると白鮭が大挙して遡上してきて、渓の最上流部は鮭の群れで真っ黒になったものです。しかし、この渓でも御多分に漏れず、今年も鮭の姿は全く見えませんでした。代わりに、今年はサクラマスの当たり年らしく、ここでも沢山の産卵中のサクラマスを見る事ができました。

数年前はここも鮭で真っ黒だったが・・日曜とあって釣り人だらけだったニジマス狙いだったが本命は1尾だけ

釣りの方は、一応ニジマス狙いで入渓しているのですが、釣れた本命は23cmほどの1尾だけ。他に25cmまでのイワナが何尾か釣れましたが、数年前と比べると寂しい限りでした。途中、下流部の大ニジマスで有名なポイント付近へも行ってみましたが、朝から相当な釣り人が入った様で、付近は足跡だらけ。おまけに、このポイントは妙に濁っていて、しかも、深場にはサクラマスが巨大な群れを作っていた様で、不用意にミノーを投げ込むと、すぐにガクンと魚信が出て、今日も釣ってはいけない魚を釣ってしまいました。しかしなんですね、鮭の場合はミノーに喰い付いてくることは極稀れなのですが、サクラマスはしっかりミノーに喰い付いてきます。困ったもんです。

下流部の大物ポイントへも行ったが・・イワナは25cmまで7尾ほどこの日もやっちゃいました、即リリース

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Eden50H/TS、Sukari50SS/OB鮎、他

【9月6日(月)】

道東のカルデラ湖の昨年・一昨年の表層水温の推移と釣果を調べてみました。ハンドトローリングに向く水温は15℃以下と考えていますが、下の表から判ることは、9月中は18℃を下回る事は無さそうだと言うことでした。ただそれでも、19年・20年ともに、50cmを超えるニジマスが相当数、釣れていたことも判ります。今年はアメマス・ニジマス・サクラマスのいずれも不漁でしたので、今年の9月も同じ様な釣果が得られるかどうかは判りませんが、9月中旬以降は道東のカルデラ湖での釣りに集中したいと思っています。ただ、風次第ですので、どこまで悪あがきが続けられるかは不透明ですね。

2018年・19年の道東のカルデラ湖の表層水温の推移 9月中はハンドトローリングに適した水温にはならない

さて、この日は道東のカルデラ湖を諦め、暫くの間、十勝でニジマスに遊んでもらおうと、またまた大きく移動しました。移動の途中、昨年も一昨年も入渓している小さなニジマスの渓へ入ってみましたが、不思議にも、なぜか今回は全く何の反応もありませんでした。この渓は昨年までは誰も釣り人が入っていない様な無名の渓でしたが、今年に入って「〇〇川でニジマスが釣れている・・・」と他の釣り人2人から聞いていて、どうやら釣り人が激増している様です。ただ、釣り人が増えただけでは魚影はほとんど消えることはありません。持ち帰って食べている地元の人でもいるんでしょうか。

移動中に去年も釣った渓で寄り道15時ころ、十勝のニジマスの渓へ不思議にも草や砂浜には足跡が無かった

そして、15時過ぎには十勝のいつものニジマスの渓へ到着しましたので、少しだけフライフィッシングで釣りました。ただ、入渓して驚いたのは、長い間まとまった雨が降っていないせいか、水が茶色く濁り、しかも洗剤でも流している様な泡だらけで、プーンと腐ったような異臭もします。水中の石も黒っぽく苔の様なもので覆われていて、ヌルヌルして非常に歩き辛い状況となっていました。それでもいつもの様にプリンスニンフで釣ると、おチビちゃんがポツポツとヒットしてきて、よくぞまぁ、ニジマス達もこんな悪水の中で元気に生きているものだと関心しました。結局、この日の釣果は最大33cmほど、10尾でした。

ニジマスは33cm止まり、大物はどこ?水は茶色く濁り泡が流れ異臭がする今年は大き目のヤマメが良く釣れる

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、プリンスニンフTMC3761#8、他

【9月7日(火)】

この日は朝からとても良いお天気で気温も高く、なんだか釣れそうもないので、午前中はあちこち釣り場を偵察に回りました。いつも釣り人が多い某橋の下では、案の定、3人の釣り人が・・・エサ釣り・フライ・ルアーと3人とも釣り方が違うのに、仲良く一緒に釣ってました。見てるとエサ釣り師が目の前で40cmほどの良型をヒット。やはりエサには敵わないらしい。それにしても、平日にも関わらず、この日は良いお天気でニジマス日和なのか、地元の釣り師が沢山出ていました。私も朝から頑張って釣った方が良かったのかも。

平日にも関わらず釣り人が多かった餌釣り師が40cm上の良型を釣っていた夕方、16時ころからのんびり出漁

ブラブラとアチコチを見て回った後、16時ころからいつものお気に入りのポイントに少しだけ入渓してみました。ただ、地元の釣り師たちが沢山やってくる日はやはり良く釣れる日らしく、1投目から38cmのまずまずのサイズがヒット。地元の人達は良く判ってらっしゃるんですねぇ。私の様にのべつ幕なしで釣りに出ている人は、結局、無駄な動きばかりなんでしょう。そして、2つ目のポイントで釣り始めると、下流部でおチビちゃんがヒットした後、沈み岩の少し上側で強烈な魚信が出て、44pの良型がヒット。釣れる日は釣れますね。ただ、この44p、実は8月31日に全く同じポイントで43pが釣れていて、魚体も細身でなんとなく良く似ています。

まずは38cmがヒット、良く暴れたお気に入りのポイントでは良型が今回の44pと8/31に釣った43p

そこで写真判定をしてみましたが、頭部の斑点の位置や数が全く異なっていて、別のニジマス君である事が判明。それにしてもなんですね、こんなサイズが全く同じポイントに2尾も泳いでいたと言うことは、実は釣れないだけで相当な大物も泳いでいるんでしょうね。ニジマスは本当にデリケートな魚で、水温の変化や濁りの微妙な差で、ガンガン釣れたりピタリと釣れなくなったり、極端に変化します。そんな釣れる日の条件を、帯広の地元の釣り師たちは良く判っておられる様で、この日は帯広#の釣り師の車がアチコチに見られたのには、感心してしまいました。私しゃまだまだ修行が足らん様です。

夕方、薄暗くなったころにヒットし、付近を上下に20mほども走り回った44p大暴れのニジマス44pと私

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、プリンスニンフTMC3761#8、他

【9月8日(水)】

いつも同じ事ばかりだとつまらないので、この日は十勝のニジマスの渓をルアーで攻めてみました。以前は当然の様にルアーのみで釣っていましたが、釣り人が増えすぎてルアーにスレてしまい、今ではルアーを見ると逃げるニジマスもいる始末。ただ、この日は前日から気温が5℃ほど下がって涼しくなり、しかも終日、曇天の予報だったため、ニジマスたちの活性が高くなり、ルアーにも良く反応してくれるのではないかと考えたからです。いつもの様にのんびりと9時ころから出漁しましたが、まずはルアーに向くポイントの多い場所へ。いつものお気に入りのポイントはフライ向きであり、ルアーには向きません。

久しぶりにルアーで十勝のニジマス狙いこんな倒木の裏に良型が隠れていた倒木下から出てきたニジマス37cm

まずは最近お気に入りのEden50HのTSを倒木の影へ投げ込むと、1投目でガツンと結構な魚信が出て、37cmほどの綺麗なニジマス君がヒット。こりゃイケるかも、と喜んだのですが、後が続きません。その後はクロスキャストを繰り返すも全く反応が無く、仕方なく、奥の手の流し釣りを試す事に。その方法は、流れが集まり深く激流になっているポイントの30mほど上流側に立ち込み、下流側にミノーを大遠投します。更にラインを少しづつ出して行くと、やがてミノーを見つけたニジマスが喰い付いてきます。活性の低い日はニジマスは果敢にミノーに喰い付いてこず、じっくり見せないとヒットしないからです。

午後、ルアーで釣れた唯一の1尾夕方はフライに切り替えてみたが・・こんなおチビちゃんが何尾か釣れただけ

この方法で同じポイントで釣れ始めましたが、ただ残念ながら30cmまでのおチビちゃんばかり。それでも午前中は5尾ほどの釣果があり、久々のルアーによる十勝の渓も、それなりに楽しめました。ただ、午後になると寒波のせいか冷たい風が吹き始め、上着無しでは辛い状況に。すると案の定、ルアーにはピタリと反応が無くなり、午後から釣れたのは上写真の1尾だけ。仕方なく、夕方は再びフライフィッシングに切り替え釣ってみましたが、釣れない時は釣れませんね、おチビちゃんが4尾ほど釣れただけでした。ニジマスの大物は、タイミング次第。管釣りとはまるで違う難しさが、また野生化ニジマスの魅力なのかも。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Eden50H/TS/ヤマメ、Sukari50SS/OB鮎、他
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、プリンスニンフTMC3761#8、他

【9月10日(金)】

9日は終日雨のため、洗濯&買い物の日でした。同日、釧路市では警報が出るほどの大雨が降ったらしく、道東のアメマスの渓は濁りが入って大物のチャンスではないかと考えられました。そのため、午前中は十勝のニジマスの渓で釣り、お昼頃に少し移動して、午後は釧路地区の往年のアメマスの渓で釣るという行動計画を立てました。そして、午前中の十勝では、時合いの重要性を痛感させられる結果となりました。この日はいつもより少し早い8時に出漁し、まずはフライでいつものお気に入りのポイントへ入りましたが、あれれ?、これが全く反応がありません。ウグイすら釣れないのです。

午前中は十勝のお気に入りのポイントへ2つ目のポイントでやっと反応が・・こんなおチビちゃんが4尾ほど

仕方なく、2つ目のポイントへ移動し、釣り始めましたが、9時ころになって小さな虫が飛び始めると、写真上右の様なニジマスのおチビちゃんがポツポツと釣れ始めました。4尾ほど釣れたところで、更にポイントを移動し、3つ目にいつもの倒木のポイントへ。ここでは大物を期待しましたが、残念ながら30cmほどのニジマス君とヤマメが1尾だけ。他に小さな魚信が2回ほど出ましたが、なぜかヒットに繋がりませんでした。いつもならここで引き上げるのですが、この釣果では納得できません。良いお天気で汗ばむ状態になってきたため、時合い到来かと考え、ここであえて朝一番に入渓したポイントへ戻ってみました。

3つ目はいつもの倒木のポイントへここではニジマス30cmとヤマメ1尾今回の43pと8/31の43pは全く同じ

そして、この作戦は正解でした。まず28cmほどのニジマスがヒットし、次に、沈み岩の少し上流側で明確な魚信が出て、下写真の43pがヒットしてきました。時間はもう11時を少し回ったところでした。8時過ぎにあれほどまでにフライを流し続けて無反応だった同じポイントで、時合いが来るとちゃんと大物が喰い付いてくるとは、時合いの重要性を思い知らされました。ところでこのポイントではごく最近に43pと44pの2尾が釣れています。再度、写真判定をしてみたところ、この日釣れた43pは8月31日に釣れたニジマスと同一であることが判りました。ニジマスって一度釣られても、同じ場所でずーっと泳ぎ続けているんですねぇ。逆に言えば、このポイントには44p、43p以上の大物は居ないのかも知れません。大雨で魚が動くまでは。

8時台は全く反応が無かったポイントで11時になりヒットしてきたニジマス43p十勝の野生化ニジマス43pと私

午後は釧路地区の往年のアメマスの渓でルアーで釣りました。ただ、渓を見てガッカリでした。釧路市では60mmもの大雨が降っていたのに、どうやらこの渓の源流部では殆ど降雨が無かった様で、水量は9月1日に訪れた時よりもむしろ少なくなっていて、しかもジンクリアでした。これでは大物は望めません。それでも戻る訳にも行かず、そのまま前回と同じ様に2ヶ所だけ釣ってみました。しかし、今回もサクラマスの産卵遡上は見られたものの、シロザケの産卵は全く見られず、アメマスの魚影も前回より遥かに少ない状況でした。というか、この日、アメマスは1尾だけヒットしたものの足元でバレ、釣れたのは小さなヤマメ・ニジマス・ウグイ・ドジョウ?でした。

午後は道東の往年のアメマスの渓へ移動2つ目のポイントも殆ど反応無しチビニジマスにヤマメにウグイ・・

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、プリンスニンフTMC3761#8、他
ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Eden50H/TS/LCY、他