お盆の休みも終わり、北海道は今、再び静かな日々を迎えています。温暖化の影響か、カラフトマスの遡上が遅れていましたが、ようやく本番を迎えた様です。渓流も概ね水温が下がり始め、魚たちの活性も戻りつつある様です。また、北海道の多くの渓では、アメマスやシロザケの産卵遡上を迎えつつあります。ただ、多くの湖では今が表層水温のピークであり、未だレッドコアなどの深い層を釣る方法以外は、何も釣れそうもありません。秋の釣り本番まで、あと一歩です。 (下写真は、処暑の頃の阿寒湖) 【8月21日(土)】 この日は久しぶりに道東のカルデラ湖でボートフィッシングを楽しみました。このところ風の強い日が多く、巨大なカルデラ湖でのボート釣りはごく限られた日にしか出来ないのが悩みです。この日の午前中はベタ凪で、午後から弱い南風の予報でしたので、午前中に少し沖の離島までトローリングを試みてみました。8時半ころに出航し、離島沿岸には9時前に到着、しかし、釣り始めてみると、全く反応がありません。ようやく1尾目のアメマス42cmが釣れたのは10時ころで、その後2回ほどロッドが引き込まれる魚信がありましたが、なぜか鉤に乗りません。10時半ころになって下写真のアメマス46cmがヒットし、結果的にこの魚がこの日の一番の良型となりました。
この日は朝から雲一つない快晴で、しかも久しぶりに28℃まで気温が上がり、しかもベタ凪という、湖の釣りには最悪と言って良いほどのお天気でした。そのためか、午前中の時合いは10時から10時半のほんの一瞬で、その後はまたまた全く反応の無い状況が延々と続きました。12時から15時までは一旦上陸しお昼寝タイムとし、15時半ころから再度釣り始めると、16時頃に時合いがやって来たのか、45、28、26cmの3尾が連続してヒット。しかし、その後はまた何の反応も無く、18時前には納竿しました。この時期は、やはり快晴の波の無い日は釣れませんね。でも、そんな日しかボートを出せないのも事実であり、ジレンマです。
【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100、他 【8月22日(日)】 この日は快晴の良いお天気でしたが、風が非常に強く、源流部の風の影響の少ない渓へ、オショロコマ釣りに出かけました。釣り場はいつも釣り慣れた場所でしたが、いつもの様にRyuki45Sの赤腹ヤマメで釣り始めると、あれれ、いつもなら小さなオショロがすぐにヒットしてくるはずが、全く反応がありません。それでも場所を変えながらミノーを投げ続けていると、7〜8投目でガツンと根掛り・・・かと思ったらいきなり大きな魚が大暴れし始めてビックリ。ラインは大きなアメマスでも切られない様に、常に17.5ポンドの太いものを使っていますので、難なく取込みに成功。
近くの浅瀬を良く見ると、なぜかサクラマス達が群れ泳いでいました。なるほど、これではオショロ達が恐れてしまい釣れません。そして、快晴の非常に明るい日でしたので、このサクラマス君には少しだけモデルになって頂き、水中で綺麗なピンクの鮮やかな写真を何枚か撮影させて頂きました。もちろん釣ってはいけない魚ですので、すぐにリリースしてやりましたが、高速であっと言う間に波間に消えて行きました。その後は数km上流の最源流部へ移動し、小さなオショロを小一時間ほどで20尾ほどもヒット。オショロコマは簡単に釣れますが、その滑稽さと可愛さで、またまた釣りに出かけてしまうのです。
【使用タックル】 ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、 Ryuki45/38S/チャート/赤腹ヤマメ、他 【8月23日(月)】 この日は終日大雨の予報でしたが、朝起きてみるとなぜか曇天の蒸し暑い日で、雨は殆ど降りませんでした。前日の予報で雨の少な目だった北見市近くへ移動していましたが、お昼頃から少しだけ網走地区のニジマスの渓へ出かけました。実は午前中に下中央写真の今年発売された新しいミノーEden50Hを購入したのですが、これを試してみたくて仕方なかったからです。このミノー、900円台と激安ですが、仕上がりはすこぶる良く、Sukariとアレキサンドラの中間の様な形状をしています。異なるのは、50oにも関わらず5.5gと非常に重い事。HevySinkingMinnowと歌っていますが、これまでには無かった重さであり、使えそうだと判断しました。
まずは上左の渓でこのミノーを試してみましたが、重い割にはアレキサンドラに似たキビキビとした動きをしてくれ、アピール力は十分でした。しかも、非常に良く飛びますし、潜ってくれます。これまで50o前後のミノーはSukariを中心に使っていましたが、今後はこのEden50Hを多用してみたいと考えています。ただ、この渓ではおチビちゃんばかりで、まともなニジマスは釣れませんでした。最近は魚影を測る手段として、川虫の量と種類を調べる様にしていますが、なぜかこの渓では殆ど川虫が見られず、これでは魚は育ちません。中には大物も泳いでいるのでしょうが、数は少ない様に感じました。
【使用タックル】 ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、 Eden50H/ヤマメ赤腹改、他 【8月24日(火)】
【8月26日(木)】 この日は久しぶりにボート日和となったため、道東のカルデラ湖でトローリングを楽しみました。このところ、WNIの天気予報が大外れで、この日の朝の予報では、午前中風速1〜2mで曇、午後から風速3〜4mの晴れの予報でしたが、実際には、終日べた凪のほとんど無風状態の曇天でした。この数日、WNIの予報に振り回され、ボート釣りのチャンスを何日も逃してしまったのは本当に悔やまれます。そして、この日は8時半ころから出漁しましたが、なぜか魚信は有るものの、午前中は1尾も釣れないと言う不思議な日でした。まずは水深20m前後の深い層を釣りましたが、出航後すぐにロッドが引き込まれる魚信が出たもののすぐに外れてしまいました。
2回目も同様で、鉤を新しいものに交換して継続。しかし、3・4回目も鉤に乗らず、ミノーをSukari60DeepOB+新品の鉤に交換するも、5・6回目もまたまた乗らず。更に小さいRedpepper+新品の鉤に交換しましたが、7・8・9回と乗ってくれません。結局、午前中はオデコのまま、昼休みに突入。午後は14:30時ころから釣り始めましたが、15時前になり、ようやく1尾めの52cmがヒット。その後すぐに48cmを追加。しかし、以後なぜか魚信が途絶えます。そして、16時半頃になり、偶然でしたが、水深6m付近に大きなワカサギの群泳を発見。調べてみると、水深4〜8m付近にワカサギの群れが数多く泳いでいることが判りました。
そこで、まだ表層水温は20℃前後と高かったのですが、夕方は魚たちが表層へ上がってくるため、ハンドトローリングに切り替えて釣ってみました。これが大正解で、明るいうちはウグイが2尾ヒットしてきたものの、薄暗くなるとまずはアメマス48cmを追加。そして、もう納竿寸前のかなり薄暗くなった17時半過ぎになり、下写真のニジマス47cmがヒット。しかしこのニジマス君、大したサイズでは無かったのですが、なぜかもの凄い馬力で右に左にと大暴れしてくれました。久々に心臓バクバクの大興奮で、本当に楽しませて頂きました。ちなみにこの湖では、この1尾が今年初めてのニジマスの釣果でした。
【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader17.5lb、TrollingPepper100、RedPepperBaby、Sukari60DeepOB、他 SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎、他 【8月27日(金)】 北海道ではこの日から新型コロナの緊急事態宣言が発令されました。石狩管内では夜の店は休業、他の地域でも8時までの時短営業が始まりました。キャンプ場もほぼ全てが官公立のため、この日から休場となってしまいました。道内にはテントでのキャンプで旅行をされている人がかなりいますが、行く場が無くなってしまい、大変な事になっている様です。私自身は既にワクチンを2回接種済みであり、コロナ感染の可能性も、重症化の可能性もかなり低くなっているため、引き続きキャンピングカーによる北海道釣行を継続したいと考えています。
この日は終日べた凪で、しかも朝からかなり良いお天気の明るい日でした。そのため、早朝と夕方は水深6m前後でのハンドトローリング、昼間は水深20m前後でのレッドコアによるトローリングとしました。この日はいつもより早めの7時過ぎに出漁し、まずはハンドトローリングで攻めると、8時ころにアメマス44pがヒット。その後はレッドコアに切り替えましたが、なぜか午前中は全く魚信が出ず、12時を過ぎてからバタバタと48cmと41cmがヒット。午後からは15時ころから再度出漁しましたが、出航してすぐに小さめのアメマス37cmがヒットしたものの、その後は冷たい風が吹いてきて、薄暗くなるまで魚信は全くありませんでした。この時期の夕方の冷たい風は大敵ですね。
それにしても、今年のカルデラ湖は釣れません。昨年までは夏でも大型のアメマスやニジマスが釣れていて、私の記録魚である金アメマス80cmも、昨年の8月5日に水温21℃の条件下で釣れています。しかし今年は概ねアメマスもニジマスも小型で、しかも数も少なくなっています。恐らく今年の異様な猛暑による雨不足が原因ではないかと考えていますが、本当のところは良く判りません。もっとも、このカルデラ湖で動力船を使った釣りを楽しめるのは、今年9月一杯までであり、来年以降は恐らく岸からの釣りのみとなります。あと残り少しの期間ですが、精一杯、ボートフィッシングを楽しみたいと考えています。 【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader17.5lb、RedPepperBaby、他 SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎、他 【8月28日(土)】 この日は少し移動して、阿寒湖方面へ。午前中は素晴らしいお天気だったため、付近の写真撮影に時間を充てました。午後からは少しだけ阿寒川とひょうたん沼で釣りましたが、土曜の午後とあってか、叩かれまくった後で激シブ状態でした。阿寒川で釣れたのは50cmほどの尾の丸い1尾のみ。ただ、こちらでは札幌から来たというルアーマンが面白い釣りをしていました。見るとバス用のジョインテッドクローによく似た巨大なピンクのミノー(1万円もするらしい)をユラユラと泳がせていて、ニジマスが興味を示して喰い付いてきます。ただ、すぐにスレるので、一発勝負の様でした。でも、あんなバカデカいド派手なミノーでも釣れるんですねぇ。ビックリ。
その後はひょうたん沼へ移動し、インレットを貸切状態で釣りました。こちらではそれほどスレていなかったのか、ペレットフライやKフライで、50cm弱までのニジマスを3尾ほどヒットさせることができました。しかし、やはり水温が高いせいも有り、阿寒川でもひょうたん沼でも、すぐにスレて反応が無くなります。それになんだか放流ニジマスのサイズが以前より少し小さくなった様な気がします。それにしてもなんですね、コロナの緊急事態宣言が発令されていますが、むしろコロナから逃げる様に阿寒湖周辺の釣り場に釣り人が多く来ているのでしょうか、随分とどこも混雑していました。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、 TiemcoStandard1X9F、GrandMaxFX1.75号、Kフライ、ペレット茶管付グレ3号、他 【8月29日(日)】 この日は終日、風の弱い良いお天気の予報だったため、久しぶりに阿寒湖でボートフィッシングを楽しむことにしました。快晴で早くから釣れなくなるかも知れないと考え、珍しく早めの6:30時に出航してみました。釣り始めはほぼ無風状態のベタ凪でしたが、これがしかし、全く反応がありません。ウグイすら釣れないのです。しかも、天気予報は終日風速0〜1mの凪のはずでしたが、しばらくすると、なぜか突風に近い様な強風が吹き荒れてきました。WNIも最近は本当に当たりませんね。みるみるウサギが跳ね(白波が立つ事)始め、釣りどころではなくなってきました。そのため、暫く風裏に退避。
8時ころに少し波が収まって来たため釣りを再開すると、8時過ぎと9時ころにロッドが後方に引き込まれる魚信が出ましたが、なぜか鉤に乗りません。その後も結構な風と波に翻弄されながら釣り続けましたが、結局、1尾目のアメマス36cmが釣れたのは10時ころでした。1尾目が釣れるとようやくお魚さんたちも目を覚ましてくれたのか、10:10時ころ2尾目の41cm、11時半ころ33cmとポツリポツリとヒットが続きました。実はこの日はもう1艘、夜明けから出艇していたアルミボートの釣り人がいましたが、9時ころには引き上げてしまいました。やはりボート釣りでは「早起きは3文の損」の様です。
お昼休みを1時間ほど取っている間に、幸いにも雲が出て来て風も収まり良い条件になってくれました。そして13時半ころから釣り始めると、今度はすぐに36cmと42cmが連続ヒット。そして、14時半過ぎ、この日一番の非常に綺麗な金アメマス57cmがヒット。最後に39cmを追加して、結局この日はアメマスばかり7尾の釣果となり、残念ながらニジマスは釣れませんでした。それにしても、前回、渓遊会のメンバーを乗せてボート釣りを行った時の、あの爆釣ぶりは一体何だったのでしょうか。雨の状況は前回も今回もほとんど同じですし、気温も同じくらいでした。本当に不思議です。
【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader17.5lb、TrollingPepper100(SingleBarbLess)、他 SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎(SBL)、他 【8月30日(月)】 前日の阿寒湖の釣りで、ボートの木製トランサムが腐って外れている事が判明。スピードを出さなければ問題無く走行できますが、壊れたままでは不安なので、この日は朝から十勝へ移動し、ボートの修理に専念しました。しかしなんですね、水に浸かりっぱなしのトランサムに木板を使うとは、ジョイクラフトさんもケチすぎますね。てか、数年で腐ってボートを買換えさせる戦略なのでしょうかね。もしそうなら、もう二度とジョイクラフトは買いません。残念ながら、私は自分でしっかり修理してしまう方ですので、買い直すなんて事はしませんよ、悪しからず。
修理は写真の通りですが、これが時間が掛かりました。まずは耐水の充填用エポキシ接着剤を木板と受け側のプラスチック枠に塗り付け、ゴムのバンドで縛って固定しながら、固化するまで2時間ほど待ちます。その後はドリルで5oの穴を6ヶ所ほど開け、ボルト・ナットで固定すれば完成です。恐らくここまでして修理する人はそうそうはいないでしょう。それに、キャンピングカーに電動ドリルやらなにやらと、様々な道具類を積み込んで来ている人もほぼいませんよね。ジョイクラフトさん、まだまだ甘いでっせ。
【使用タックル】 ありません。 【8月31日(火)】 ボートの修理のため十勝へ移動してきましたので、少しだけニジマスの渓で遊ばせて頂きました。この日は予報が変り、最高気温は24℃と、前日から5℃ほど涼しくなりました。そのせいか、ニジマス達の活性がすこぶる良く、なんと1尾目から43cmの良型がヒットしてきました。この夏の猛暑の中で、あれほど苦労しても釣れなかったサイズが、良い季節が巡ってくると、普通に釣れてしまうものなんですね。やはり猛暑と渇水は、渓魚にとっても厳しい季節なんでしょう。大物はそこかしこに泳いでいても、暑さでジッと動かずに耐えていたんでしょうね。
ただ、この日は非常に風の強い日で、その後3尾ほどおチビちゃんを釣った頃から、フライラインが正確にキャストできない程の強風になってきました。急いでお気に入りの倒木のポイントへ移動して、良型を釣ってしまおうと考えましたが、時既に遅しで、フライラインがほとんど制御不能な状態に・・・。それでもしつこくキャスティングを繰り返していると、このポイントでは27cmほどのヤマメが1尾だけヒット。渓遊会の朝日さんがドジョウを網で捕まえてニジマスを釣っていましたが、このヤマメ君も釣り上げた直後に、写真の様な結構な大きさのドジョウを吐き出しました。この渓では、クロカワ虫とドジョウが大型魚の主食となっている様です。
午後は強風を避け、この水系の源流部の釣り場へと移動。ここもおなじみのポイントですが、残念ながらこの日は先行者がいて、ガッカリ。ただこの先行の釣り人ですが、品川#の車に乗っていて、戻って来たので声を掛けましたが、無視して逃げる様にどこかへ行ってしまいました。こういった釣り人同士のコミュニケーションを避ける釣り人は、大抵の場合、雑誌やネットだけの情報に頼っていて、釣りは下手くその人が多いものです。先行者が釣った後でしたが、案の定、それでもアメマスの37cmとチビニジマスが1尾、ヒットしてきました。ま、先行者の後ですので、こんなものでしょう。
【使用タックル】 ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、プリンスニンフTMC3761#9、他 ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Eden50H/TS、Sukari50SS/緑、他 |