北海道はこの2週間以上に渡って記録的な猛暑が続いており、連日、道内のどこかで猛暑日を記録し続けています。渓や湖の水温もこれまでにない高温となっている上、渓ではアブやブヨの大発生で入渓さえ困難な状況となっています。そのため、猛暑がある程度落ち着くまで、引き続き、キャンプや観光をメインに、風が弱ければカルデラ湖などの湖の釣りを楽しみたいと考えています。道内の釣り師たちは、猛暑の終了と雨をひたすら待ち続けています。 (下写真は、夏の美瑛の丘の風景) 【8月1日(日)】 この日は日曜でどこも人が多いことを嫌って、道南の管釣り「ビッグファイト松本」へ向かいました。こちらの管釣りでも、もちろん人は多かったのですが、広大なエリアのため、気にはなりません。しかしながら、相当な山奥にある管釣りにも関わらず、午後の気温は33℃を記録し、余りの暑さにバテてしまい、6時間券の予定が4時間ほどで納竿せざるを得ない状況となってしまいました。ただ、この管釣りでは水温がそれでも20℃以下と低く、魚たちはすこぶる元気そのものでした。ところで、偶然ですが、この日から新しい池5つが、プレオープンで釣れる様になっていました。これまで7つの池がありましたが、その下流側に新たに10個ほどの池が出来ていて、そのうちの5つが開放された様です。
写真右上がその様子で、一番奥にルアー専用池、左側がフライ教室用の池、それ以外はルアー・フライ共用池らしい。ただ残念ながら、まだ放流数が少ない様で、新池では40cmほどのニジマスが1尾釣れただけでした。そして全般的にこの日は魚がスレ気味で、しかも高水温のためか食い気が悪く、久しぶりに非常に苦戦させられました。そんな中でも、午前中にペレットフライのサイトフィッシングをやっていたとき、マグレで1尾だけ60cmほどの良型が目の前で喰い付いてくれました。他は50cm程度までの小型ばかりで、往年の大物爆釣の面影は全くありませんでした。気温が下がれば、また良く釣れる様になるとは思います。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、 TiemcoStandard1X9F、NanodaxShockLeader11lb、Kフライ、ペレット茶管付グレ3号、他 【8月2日(月)】 この日は道南のカルデラ湖で2回目のボート釣りを楽しみました。霧雨模様でしたが、酷暑下の雨はむしろ気持ち良く、気温も前日より5℃ほども低い予報で、ボート上は快適でした。ところで、前回この釣り場に来た時に、地元の釣り師から「ブラウンは早朝と夕方しか釣れない」と言われていたため、この日は早朝4時に起床し5時過ぎから出漁してみました。実はこれまで、昼間はトローリングの舟を見た事がありませんが、夕方になると、どこからともなくトローリングのボートが出て来て、湖面が賑やかになる事を覚えていました。その釣り師も、夜明けから釣り始め、朝9時ころには一旦納竿するそうなのです。
しかし、釣り始めてみると、結局は9時過ぎまで4時間もの間、全く何の反応もありません。ウグイすら釣れないのです。そして結局、釣れたのは1尾目が9時半、2尾目が11:20時、3尾目が11:40時でした。前回7月2日に釣れた1尾も12時ころでした。このパターンは、実は道東や新潟でのイワナやニジマスと全く同じです。湖の深層の水温は殆ど変りませんが、明るくなって水温がやや上昇する時間帯=概ね朝9時〜12時に、活性が上がる様なのです。例えば十勝のニジマスの渓などでも、早朝に入渓してもおチビちゃんしか釣れず、50cmを超える大物はほぼ全て9〜12時の間に釣れています。そのため、どうやらブラウンでもそれは同じではないかと思えました。
私は朝が苦手で殆どの場合、出漁時間は早くても8時ころからです。もちろん大物が釣れると嬉しいですが、私が釣りをする最大の目的は、釣りそのものを楽しむことであり、思い通りに魚が口を使ってくれた時が一番楽しいものです。ブラウンもこれまで通りにのんびりと出漁した方が良さそうです。そして、この日釣れたブラウンは51、48、45cmの3尾でした。この日は寒波で大気不安定な状況だった様で、夕方になると冷たい風が吹き始め、その後はまた活性が下がってしまいました。前日よりも急に涼しくなった事も、釣果を下げた様な気もします。どんな渓魚もその釣果は、明るさと水温の変化、つまり餌となる虫などの発生具合によって決まるのですね。 【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100、他 【8月4日(水)】 前日3日は疲れと小雨模様だったこともあり、洗濯と買い物の日としました。ヒマに任せてネットで道南のカルデラ湖の釣果情報などを調べてみましたが、どうやら皆さん早朝の数時間と夕方の2時間ほどだけしか釣っておられない人が多い様です。私の様に真昼間に釣ってる人は、ほぼ皆無でした。恐らく、早朝の薄暗い時間帯にも短い時合いが存在し、次に9時〜12時の間、そして夕方の2時間ほどの、日に3回の時合いが存在するのではないかと想像しています。そのため、この日も2日前よりもう少し早い、早朝5時前に出漁してみることにしました。
ただ、この日の午前中は、雲の殆ど無い良いお天気でかなり暑く、2日前の様に薄暗く涼しい状況ではありませんでした。そのためか、5時少し前に出航すると、30分ほどで結構な強い魚信が出て、まずは51cmがヒット。写真を撮影してリリースし、再度、レッドコアを流し始めると、すぐにまた強烈な魚信が出て、今度は60cmジャストのブラウントラウトがヒットしてきました。ちなみにこの60cmは私のブラウントラウトの自己記録更新サイズでしたが、これでも地元の人達に言わせると、まだまだ小さいそうです。そして、この日はこりゃイケるかも、と思ったのですが・・・しかし、その後はピタリと魚信が遠のいてしまいました。
お昼近い11時頃に、ロッドがグンっと引き込まれる魚信が1度だけありましたが、うまく鉤に乗らなかった様で、ヒットには繋がりませんでした。12時以降はしばらくの間、釣れない時間が存在するため、15時ころまでエアコンの効いた車の中で爆睡し、寝不足を解消。夕方は16時前から再度出漁しましたが・・・これがまた何も反応がありません。もうそろそろ納竿しようかと思い始めた17時半ころ、レッドコアに僅かな変化が出て、ゴミかなと思いましたが32cmのブラウンのおチビちゃんでした。取り合えず3つの時合いは正しそうですが、しかし、道南のカルデラ湖は釣れませんね。ネットの情報でも、日に2〜3尾の人が殆どの様です。辛い釣りですね。
【使用タックル】 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、NanodaxShockLeader20lb、TrollingPepper100、他 【8月5日(木)】 この日は良いお天気の予報が出ていたため、急遽、美瑛へ移動し、写真の日としました。しかし、美瑛に到着してみると、予報に反して雲のとても多いお天気で、しかもメチャクチャ暑い日でした。そのため、あまり良い写真が撮れませんでした。写真はダメでしたが、それにしても、美瑛の丘の風景はいつ見ても綺麗です。いつ訪れても、最も北海道らしい風景が延々と広がっています。ところで、美瑛の人気スポット「四季彩の丘」が、遂に入場料(500円・7〜9月のみ)を取る様になっていました。駐車料金(500円)も別途かかるため、結構な負担になります。
なぜ入場料かと言えば、コロナで中国人などの観光客が激減し、花の維持などに相当なお金もかかるため、経営困難になったためだそうです。こんな所にも、コロナ禍の大波が押し寄せて来ていたとは、驚きました。そのためか、この日は観光客もまばらで、写真を撮影するには好都合ではありました。この四季彩の丘は、極めて人工的な造形物なのですが、極めて自然の香りのする不思議な空間を作り出していて、私は大好きです。無くなって欲しくないので、喜んで入場料をお支払いして、お土産まで買ってきてしまいました。 【使用タックル】 ありません。 【8月6日(金)】 この日は午前中に非常に良いお天気になる予報だったため、早朝から、前日に綺麗に撮影できなかった美瑛の丘の風景を急いで再度撮影して回りました。ただ、この日は北海道でも今年一番の猛暑の日となった様で、上富良野では遂に36.6℃の猛暑日を記録していました。道内でも4観測地点で、観測史上最高の気温を記録した様です。美瑛でも午前中からグングンと気温が上がり、昼ころには35℃に。そのため、写真を撮影しているうちに、なんだかフラフラになり、熱中症寸前の状態になっていた様な気がします。幾ら水分を補給しても、追い付かないのです。
それでも美瑛の青空は非常に美しく、綺麗な写真を実に沢山、撮影する事ができました。いずれ、写真館に壁紙として掲載したいと思っています。なお、午後からはラベンダーで有名な富良野のファーム富田を訪問しましたが、残念ながらラベンダーの花を刈り取った直後だったらしく、紫の美しい丘の風景は見る事ができませんでした。その代わりに、ラベンダーの花を水蒸気で蒸留してラベンダーオイルを抽出する行程などを、つぶさに見る事が出来、なんとなく満足して美瑛・富良野の日程を終えました。
【使用タックル】 ありません。 【8月7日(土)】 この日は土曜で人も多いと予想されたため、十勝の管釣りファミリーパーク更別でお茶を濁すことにしました。この管釣りは1日券2500円と格安な割に、超大型のドナルドソンがバカスカ釣れる、大物好きには堪らない管釣りです。管釣りに到着したのはもう11時半ころでしたが、いつもの事ですが、この日もあっと言う間に10尾ほどの釣果となり、15時前には腕が痛くなり、早めの納竿となりました。この管釣りでは沢水と地下水を混ぜた水を場内に流しているそうで、酷暑の今の時期でも水温は13℃を超えた事が無いそうです。そのためか、魚は非常に元気で、凄い馬力で泳ぎまくってくれるのです。
この日はなぜかKフライのインジケーター釣りにとても反応が良く、場所を移動しながら釣る事で、たった1個のKフライのみで全ての魚が釣れました。今回は40cmほどのブルックトラウト(川マス)も釣れたほか、なんと20cmくらいのエサ用のニジマス?も釣れてしまいました。実は前日までの十勝地方は、連日30℃を超える猛暑が続いていましたが、この日は少しだけ気温が下がり更別では26℃止まりでした。そのためか、ニジマス達も活性が随分と上がった様です。やはり人も魚も、猛暑が少し緩んだだけで、随分と元気が出るものなんですね。私自身も体調バッチリでした。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、 TiemcoStandard1X9F、NanodaxShockLeader11lb、Kフライ(管付グレ3号)、他 【8月8日(日)】 3連休の中日でさぞ釣り人でごった返しているだろうと思いましたが、9時頃に十勝のニジマスの渓に行ってみると、意外と釣り人は少なく、いつものお気に入りのポイントは誰も入っていませんでした。どうやら台風と雨の予報に加え、札幌の蔓延防止も有って、札幌方面からの釣り人があまり来ていない様子でした。なぜ釣り人が多そうなのに出漁したかと言えば、この日は前日より更に気温が下がっていたため、前日の管釣りで気温低下によりニジマスが高活性になっていたのと同じ理屈で、渓でも活性が高くなるのではないかと考えたからです。この時期はクロカワ虫がカワゲラへと脱皮する時期で、青緑系統の川虫が多く見られるため、下写真の様な緑のプリンスニンフで攻めてみました。
釣り始めてみると、確かに活性は高い様で、次々とおチビちゃんがヒットしてきました。いつものお気に入りの倒木のポイントでは、35cmまでの小物ばかり7尾もヒット。ただ、大物はまだ寝ているのか、いくら粘っても小物しか出て来てはくれませんでした。午後からは、ニジマスの渓の源流部のポイントへ移動し、こちらではルアーで攻めました。ここではこれまでに50cmを超えるニジマスも釣れているのですが、なぜかこの日はニジマスはゼロ。代わりに、写真の様なガリガリに痩せたアメマス50cmや、35cmほどのブラウントラウトまで釣れました。この釣り場でこれまでブラウンが釣れた事は無く、誰かが闇放流でもしたのでしょうか。
【使用タックル】 ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、ビーズヘッド付オリーブ・ウーリーバガーTMC3761#8、プリンスニンフTMC102Y#9、他 ShimanoCarddiffNX/S72L、VanfordC3000HG、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari50SS/鮎、他 【8月9・10日(月・火)】 9・10日は台風9号崩れの低気圧が来襲し大雨となりました。それでも、9日は午後から意外と雨が少なくなる時間帯があり、少しだけ十勝のニジマスの渓へ。13時ころから渓を歩いてみましたが、しかし、雨なのになぜか前日より遥かに多い釣り人の数に辟易とさせられました。恐らく、前日に気温が下がって活性が上り、良く釣れたと言う情報が街を駆け巡り、急に人が集まってきたのではないかと想像しています。この日も近隣の帯広や釧路ナンバーの車ばかりでした。ただ、釣り始めて2時間足らずで土砂降りになってきたため、そそくさと退散。ニジマスも30cm止まりと超寂しい結果でした。
【使用タックル】 ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、ビーズヘッド付オリーブ・ウーリーバガーTMC3761#8、他 |