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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2020(15)(10月21日〜31日)


北海道では紅葉のピークも過ぎ、早くも冬の気配が漂い始めています。しかし、地元の釣り師たちにとっては、トラウトの釣りはこれからが本番であり、湖や渓の結氷するまで、最も大物の狙えるシーズンが始まります。天高い秋空の下、ニジマス・アメマスやイトウの大型魚との駆け引きを楽しむことができます。引き続き、細かな予定は一切立てず、体調と相談しながら、自由きままに釣り歩いて行きたいと考えています。今回も、その日に起きた様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きます。(下写真は、紅葉の美しい道東のニジマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月21日(水)】

この日は6日連続の非常に良いお天気でしたが、天気予報では10時ころまで無風、その後はお昼頃から風速5mの南よりの強風が吹くハズでした。しかしこのところ、予報は良くハズれますし、最悪、朝の3時間ほどだけでも釣りになれば良いと、無理をしてカルデラ湖でボートを出しました。9時ころ出航しましたが、ベタ凪にも関わらず、いつもの様にワカサギのボイルが見つかりません。ただ、巨大なワカサギの魚群がすぐに見つかり、その付近で10時ころ、ドラグを唸らせる強烈な魚信が出ましたが、残念ながらすぐにバレてしまいました。そして、その後は12時過ぎまで、なぜか40cm近い巨大なウグイの猛攻に会い、辟易としました。

暖かく、雲一つ無い快晴の青空(Click)水温14℃台、泳層は比較的浅い10時から12時ころまでウグイの猛攻に

ただ、この日は終日暖かく、しかも、予定通り?に予報が外れ、お昼を過ぎてもせいぜい風速は3mほどまでの小波で落ち着いてくれました。そして、12時を過ぎるとウグイすら魚信が途絶え、いつも通りの12時頃から15時頃までの釣れないパターンかと思われました。しかし、この日は寒波が抜けて暖かく、活性は十分に高いハズと、いつもとは違う方法で攻略してみることに。明るすぎてルアーを見破られている可能性があると思い、ボートの速度を普段の倍程度の時速6mに上げ、高速トローリングを試みてみたのです。すると、これまで13時ころにはニジマスが釣れた事などなかったのですが、なんと、いきなり52cmの良型のニジマスがヒットしてきました。これには我ながら驚きました。

13時頃、高速トローリングに来た52cmアメマスは52cmと39cm15時半ころ来たサクラマス42cm

その後も14時前にはアメマス52cmがヒット。ただ、あまりにも紅葉が美しいため、しばし写真撮影の時間を取り、15時ころからトローリングを再開。すると、15時半ころにはサクラマス42cmが、16時過ぎにはアメマス39cmがヒット。そして、もう薄暗くなってきた16時半近くになり・・・プルルルルっと釣り仲間のTさんから電話が掛かってきました。調子良く釣れていたため、気分よく受話器を取って応答し始めた瞬間に、なんと、今年最大のニジマス59cmがヒット。電話を取ろうとしてもたつき、ロッドに変則的な動きが出たため、大物が喰い付いてくれた様です。もうTさんに大感謝でした。その後は最後にニジマス36cmを追加して、納竿としました。最後まで大風は吹かず、終日暖かい日で、とてもラッキーな1日でした。やはり釣りはお天気次第ですね。

薄暗い16時半頃に来た非常に美しいニジマス59cm、今年一番の大物だったニジマス59cmと私

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/イブキ/OB鮎、他

【10月22日(木)】

この日は前日までの天気予報で、南よりの風速5m以上が終日吹き荒れるハズでしたが、朝起きてみると午前中は風速2m程度に。ただ、午後は大荒れの予報だったため、午前中は釣り仲間のTさんとカルデラ湖の風裏の海岸で岸釣りを試みました。ただ、岸からの釣りはウグイの猛攻を受けてしまうため、ニジマスやアメマスの可能性はあまり高くありません。Tさんはフライで釣っておられましたが、ウグイばかりがヒットしていた様です。私はミノーのキャスティングを試みましたが、2時間ほどやって、全く何の反応もありませんでした。こういった大きな湖では、岸からの釣りは忍耐の釣りですね。でもま、Tさんと楽しくお話させて頂いたので満足です。

午前中は釣り仲間と岸からの釣り覆面姿の釣り仲間のTさん他にも岸からの釣り人が数人

そして、昼食と昼寝をして13時半ころに目覚めると、あれれ、なんとまぁ、夕方まで風速2mの波のほとんど出ない天気予報に変わっていました。これなら朝から終日、ボート釣りが出来たのに、WNIのアホ!。この予報を見て、ボートで釣りたくて仕方のない私は、急遽、ボートを出すことに。なぜなら、この日も前日と同じ様に、朝から寒さをほとんど感じることのない日だったからです。人が暖かく感じたり寒く感じたりするのは、絶対的な気温はほとんど関係無く、前日までの気温の流れによって決まります。寒さに慣れると少し気温が上がるだけで暖かく感じる訳です。そして、それはお魚さんたちも全く同じ様なのです。

予報が変わったため、急遽14時に出航14時半ころにヒットしたニジ53cm15時半頃にはサクラマス40cm

つまり、自分自身が寒いと感じる日はお魚さんも寒くて活性が下がっている日であり、この日の朝の様に、寒さを感じない日は、ニジマスたちの活性も高いだろうと想像できる訳です。そして14時ちょうどに出漁した私は、前日にワカサギの魚群の多く見られた付近へ直行しました。大荒れの日が来ない限り、ワカサギたちはほぼ同じ場所で群れを作って泳いでいるからです。そして釣り始めて半時間後の14時半ころ、最初のニジマス53cmがヒット。15時ころにドラグを唸らせる強烈な魚信が出ましたが、残念ながらすぐにバレてしまいました。15時半ころには、今度はサクラマス40cmがヒット。そして、16時ころにもまたまた強烈な魚信が有りましたが、こちらも瞬時にバレてしまいました。

前日と同じ時間帯の16時半頃に来たニジマス56cm、強烈に引いてくれたニジマス56cmと私

どうも鉤が甘くなっている様だったため、この時点でSukari60DeepOB鮎のダブルフックを新しいものに取り換えました。そして、前日もそうでしたが、薄暗くなった16時半ころ、この日の一番の大物、ニジマス56cmがヒット。このニジマス君は、沖あいでジャンプを繰り返し、近くまで来るとボートの下に潜りこみと、魚体の割には猛烈に良く引いてくれ、楽しめました。しかしなんですね、やはりフックは定期的に新しいものに取り換えるべきですね。2尾もバラしてしまったダブルフックは、夏ころからそのままずーーっと使い続けていたものでした。逃がした大物は多分、大きかったんでしょうねぇ。

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎のみ

【10月24日(土)】

23日は終日、大雨と強風の大荒れのお天気で、午前中は洗濯と買い物、午後からは釣り仲間のTさんと某所で4時間もダベってしまいました。この日は未だ風が強くボート釣りは無理。そのため、かねてより気になっていた、カルデラ湖の北側に有るもう一つのチップ釣り場へ入渓してみました。この釣り場の事は以前から知っていましたが、いつも行くチップ釣り場でも十分に釣れ、紅葉も綺麗なため、敬遠していました。なぜなら悪路の林道をかなり走らないといけないからです。ただ、今回この釣り場に入ったのは、釣りとは別のもう一つの目的もあったからです。

カルデラ湖のもう一つのチップ釣り場へ風が強く、皆さん難儀していた様だチップの魚影はやや薄い様に思えた

カルデラ湖でボートを出せる場所は幾つかありますが、全て湖の南部か東部に有り、北か北西の風が吹いた場合、出航地付近は大波になるため、ボートを出せなくなることが多いのです。そのため、今回、北部の林道からボートを出せそうな場所がないか、探してみようと言う訳でした。そして、その林道は海岸のすぐ横を沿って走っていて、ゴムボートであれば、どこからでもボートを出せそうな事が判りました。機会があれば、北風の強い日にこの林道から出航し、北部の釣り場を開拓してみたいと思っています。ちなみに、この林道でもチップ釣りの釣り人が写真の様に沢山入っていて、良く釣れていましたが、魚影はいつも行く釣り場の方が濃い様に思われました。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader12.5lb、Ryuki60/チャート、Sukari50SS/赤金、他

【10月25日(日)】

この日も風が非常に強く、また、日曜とあって、Gotoキャンペーンや道民割の影響で、釣り人が非常に多い日でした。そのため、前週の日曜にも訪れたオショロコマの渓で産卵活動を観察することにしました。前回はまだ少し時期が早く、産卵床はほとんど見られませんでしたが、たった1週間の違いでも、今回は幾つかの明確な産卵床が見られました。そして、この日は産卵のシーンを撮影すべく、2通りの動画撮影を試みました。1つ目は、水面の比較的穏やかな場所で産卵中のオショロを探し、カメラを三脚で固定して、スマホからリモートで産卵の様子を空中から撮影する方法です。人が近づくと彼らは一斉に隠れてしまうからです。しかし、カメラをセットして5分もすると、オショロたちは産卵床の上に戻ってきて、産卵活動を再開してくれました。

風が強く、しかも釣り人が異常に多いいつものオショロコマの渓へ今回は幾つかの明確な産卵床が見られた

この撮影はうまく行き、産卵床を尾ヒレで掘る様子などは撮影できましたが、産卵の瞬間を捉えることは残念ながらできませんでした。恐らく、長時間の穴掘りの後に、ほんの一瞬の産卵の瞬間があると思われ、5分程度のカメラ撮影では、到底、成功できそうもありません。もう一つの撮影方法は、産卵床のすぐ近くに防水のスマホのカメラ部分を固定して沈めておき、水中の様子を撮影する方法です。こちらは雄のオショロが戻ってきて遊泳する姿は撮影できましたが、スマホがすぐ近くにあり過ぎ、雌が怯えて産卵床に戻ってこなかった様で、残念ながらうまく行きませんでした。なお、空中から撮影した動画は、編集後にYouTubeに掲載したいと思っています。

カメラをスマホからリモートで撮影ペアリングするオショロコマ産卵床(上)を守るオショロコマ

【使用タックル】
ありません。

【10月26日(月)】

この日は北風のやや強い寒い日でした。通常であればボート釣りは諦めるところですが、2日前に下見に行った北側の海岸から出航してみる事にしました。北風の日は北側の海岸が風裏になり、北の海岸線に沿って釣れば、風の影響を殆ど受けなくて済むからです。ただ、早朝は今季最低の気温で寒く、こういった日はニジマスは望めません。しかし、北側の海岸線を釣ったことはこれまで殆ど無く、新しい釣り場の開拓のつもりで出航しました。そして、朝9時ころに出航予定地に到着すると、あれま、強烈な風が吹いていて、大波で白波が立っています。予報では北の風、風速2mとかなってたハズなのに・・・なんでやねん。最近、WNIの予報は大外れしますね。

北風がやや強く、北の海岸から出航水温はようやく13℃台、泳層は浅いアメマスは37、27cmの2尾

仕方なく、海岸で昼寝したり紅葉の写真を撮影したりして過ごしていると、予報通り?に11時ころには風が治まってくれました。恐らく、もう午前の時合いは終わっていると思われましたが、他に行くところもありませんし、非常に遅い出航となってしまいました。そして、北の海岸を走り始めて驚いたのは、なんと、ワカサギの魚群が全く見られないのです。天候のせいか地形の影響なのかは良く判りませんが、走っても走っても、ワカサギが見つかりません。それでも、出航してしばらくするとウグイに混じって27cmの小さなアメマスがヒット。ただ、うっかりと沢の近くで岸に寄り過ぎると、チップが喰い付いてきます。この海岸はチップ釣り場なのですから仕方ありません。結局、この日はサクラ39、38cm、アメマス37、27cm、それにチップがなんと6尾の釣果で、ニジマス坊主でした。

サクラマスも39、38cmの2尾沢の近くを通るとチップがすぐ来る釣りたくないチップは6尾もヒット

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎、他

【10月27日(火)】

この日も引き続きカルデラ湖のボート釣りを行いました。但し、この日はいつもの東海岸からの出航でした。前日と同じ弱い北風でしたが、朝の気温は前日よりはやや暖かく感じられ、多少は期待が出来ました。10時ころ出航しましたが、釣り始めてすぐに35cmほどのサクラマスがヒット。しかし、取り込みに失敗して大バラし。気を取り直してハンドトローリングを再開すると、10時半ころ、40cmほどの小ぶりだが非常に元気なニジマスがヒット。更に釣り続けると、今度は5分も経たないうちに突然ドラグが唸り出し、ラインがどんどんと出て行きます。最初は根掛りかと思いましたが、すぐに強烈な引き込みがあり、大物だと判りました。ただ、沖合でジャンプすることもなく、アメマスの様な鋭い引きもありません。

前日よりはやや暖かい良いお天気ニジマスは細い53cmと元気な40cmサクラマスは37、35cmの2尾

暫らくして姿を見せた魚は、このカルデラ湖での記録を更新するサイズのイトウ74cmでした。写真撮影後、すぐに釣りを再開すると、今度は11時過ぎにサクラマス35cmが、更に11時20分ころにはサクラマス37cmがヒット。しかし、その後は魚信が途絶え、どうやら10時から11時半ころまでが、この日の時合いだった様です。14時過ぎまで休憩の後、釣りを再開すると15時前になって、少し細めの元気の無いニジマス53cmがヒット。ただ、15時ころになると急に冷たい北風が吹き始め、防寒具を着ていても寒くてブルブル震える状態に。するとピタリと魚信が消え、16時半ころまで粘りましたが、何も釣れませんでした。この時期の午後の冷たい風は、渓でも管釣りでも、そして大きな湖でも、ピタリと釣れなくなりますね。

今年4尾目のイトウは、この湖での記録を更新するサイズだったイトウ74cmと私

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎、他

【10月28日(水)】

翌日29日からは強い寒波が入るらしく、当面は良い釣りは期待できそうもありません。そのため、この日をもって今季のカルデラ湖のボート釣りを最後とすることにしました。最後となると名残惜しく、この日はいつもより少し早く、8時過ぎに出航しました。すると釣り始めてすぐに出航地の目の前でサクラマス38cmがヒット。こりゃイケるかもと思いましたが、後が続かず、結局、2尾目のヒットは10時40分ころ、50cmの金アメマスでした。ただ、その後はポツリポツリと魚信が続き、11時過ぎにサクラ36cm、12時過ぎにサクラ42cm、そして、13時半過ぎに待望のニジマス51cmがヒット。この1尾が今季のカルデラ湖の最後のニジマス君となってくれました。

今年最後のカルデラ湖の釣行へ水温は未だ13℃台、泳層は浅い風の中で頑張る岸からの釣り人

そして、その後も14時半ころにサクラ34cm、15時にサクラ40cm、その直後にアメマス40cmと続き、飽きる事無く魚信を楽しめました。しかし、15時を過ぎると、前日と同じ様に非常に冷たい風が吹き始め、ピタリと魚信が途絶えてしまいました。加えて、前日もそうだったのですが、この午後の冷たい風が吹くと、それまで水深6m前後の付近に見られた多くのワカサギの魚群がどこかへ消えてしまい、ほとんど見られなくなってしまいました。恐らく、冷たい風で急激に表層の水温が下がるため、表層でのプランクトンや様々な虫たちの活動が抑制されてしまい、それらを食べていたワカサギたちもどこかへ消えてしまうのではないかと考えていますが、実際のところは良く判りません。

アメマスは50cmと40cmの2尾サクラは42,40,38,36,34cmの5尾も15時過ぎ、冷たい風が吹き始めた

昨年のこの時期は寒波が少なく、夕方に冷たい風が吹いて釣れなくなる事はほとんどありませんでした。そのため、夕方の15時半頃から16時半頃までのほんの1時間ほどの間に爆釣が見られ、50cmを超えるニジマスが一度に4尾も釣れた事もありました。しかし今年は、残念ながら、その様な体験がほとんどできなかったのが非常に残念です。ただ、今年は6月からの5か月間に、このカルデラ湖でのボート釣りを30回ほど行っており、アメマスは最大80cmまで実に158尾、ニジマスは59cmまで24尾、サクラマスは51cmまで24尾、そして、イトウは74cmまで4尾の釣果が見られていて、本当に充分に楽しませていただきました。ただ、ニジマスはやや個体数が減っている様に感じており、今後を心配しています。そしてまた来年、同様に楽しめることを心から祈っています。

今年最後のカルデラ湖のニジマスは51cm、最後まで良く引いてくれたニジマス51cmと私

【使用タックル】
SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+NanodaxShockLeader17.5lb、Sukari60deep/OB鮎/イブキ、他

【10月29日(木)】

この日のカルデラ湖周辺の予報は終日大雨となっていて、朝起きると土砂降りでした。しかし、午前中に移動すると、あれま、十勝のニジマスの渓は十勝晴れで、しかもとても暖かく感じられました。同じ道東でも、ここまでお天気が異なるとは、ビックリです。この日は釣りの予定はありませんでしたが、このお天気を見てしまうと、釣りをしない訳にはいきません。もう時間は12時前でしたが、いつものお気に入りのポイントへ。そして、最初は一つ下流側のポイントで釣り始めましたが、あれれ?、全く魚の反応がありません。気温を調べてみると、どうやら寒波で急激に気温が下がった様子。私はカルデラ湖周辺の非常に寒い気候に体が慣らされていて、勝手に暖かいと思い込んでいただけの様でした。

釧路は終日大雨、十勝は十勝晴れだった暖かく感じたが反応は全く無し流れの殆ど無い所で釣れたおチビちゃん

しかし、それでもしつこく釣っていると、脇の流れの殆ど無い変なところでおチビちゃんがヒットしてきました。どうやら気温の急降下で、お魚さんたちの動きが鈍くなっていて、流れの強い場所は空席の様です。次にいつものお気に入りの倒木のポイントへ入りましたが、やはり流れの強い場所では全く反応がありません。ただ、このポイントには倒木の根のブツカリの前に流れの弱い渦がありました。そこへフライを投入し5秒ほどジッと我慢して待っていると、コツっと小さな魚信が出て合わせると、下写真の38cmがヒット。やはり寒波はニジマス釣りの大敵ですね。そして、14時を過ぎると例によって木枯らしが吹き始めたため、もう釣れないだろうと、早々に納竿しました。

お気に入りのポイントは様変わりブツカリの前の渦で唯一釣れたなんとか釣れたニジマス38cm

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、クロカワ虫フライTMC3761#8、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月30日(金)】

この日の早朝も十勝晴れの良いお天気でしたが、前日以上に厳しく冷え込み、非常に冷たい強風の吹き荒れる日でした。しかも、天気予報では青空は10時ころまでで、その後は小雨とともに気温が下がるとのこと。いよいよ真冬なみの強い寒波が入って来ていて、これでは何も釣れそうもありません。しかし、何もすることの無い私は、午前中に短い時合いが有るかも知れないと、ほとんど期待もせずに釣り場へと向かいました。現場に着いたのはもう10時近くでしたが、まだ上空の半分は青空で太陽が降り注いでいます。前日に強い流れの場所では無反応だったため、この日はいつもよりずっと下流側から、流心を外した流れの緩いラインを狙ってフライを投入しました。

早朝は十勝晴れの良いお天気だった予報では午前中しか釣れそうもない前日のおチビちゃんのポイントへ

フライを沈めると1投目ですぐに弱い魚信が出て、おチビちゃんがヒット。前日も全く同じ場所でおチビちゃんがヒットしていて、ここまでは想定通りでした。次に少しだけ上流側へ移動し、2投目でまたまた小さな魚信が出たため、大合わせすると、なんと下写真の45cmがヒット。ただ、この魚、顔つきはどうみてもニジマスなのですが、斑点が全くありません。ただ何年か前に、山形の某ダム湖や日高の渓でも同様の斑点の無いニジマスらしき魚を釣った事があり、恐らく自然界でもニジマスは突然変異を起こしやすい魚なのではないかと想像されました。そしてこの魚の写真を撮影していると、にわかに風が強くなり、見るといつの間か北の空に黒い雲が覆いかぶさっていました。

3投目で釣れてしまった無班のニジマス45cm(Clickで拡大)無班ニジマス45cmと私

時間はまだ10時半ころでしたが、その後は冷たい強風が吹き始め、フライラインが流されて釣りにならなくなってきました。それでもいつものお気に入りの倒木のポイントへ向かいましたが、案の定、それ以降は全く何の反応も無く、強風と気温低下に加え小雨まで降り出し、この日は12過ぎには納竿せざるを得ない状況となってしまいました。厳しい寒波とは言え、この日は朝から晴れて気温が有る程度上がり、10時前後の非常に短い時間帯に時合いがあった様です。たまたまその時に良いポイントに立っていたかどうかが運命の分かれ道の様です。この日は非常にラッキーな日だったに違い有りません。

顔つきは間違いなくニジマス最近良く使うプリンスニンフお気に入りのポイントは無反応だった

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、クロカワ虫フライTMC3761#8、プリンスニンフTMC3761#8、他

【10月31日(土)】

この日も十勝晴れの非常に良いお天気で、寒波も少し緩み、前日よりかなり暖かく感じられる日でした。ただ、快晴の土曜とあって、釣り場はルアーマンやフライマンで一杯でした。それでも、この日をもって今季の北海道の釣りを最後にしようと決めていたため、名残惜しく、いつもより少し早めの8時前から釣り始めました。まずは、前日に45cmを釣ったポイントに真っ先に入ってみましたが、幸いにもまだ釣り人はこのポイントには来ていない様子。しかし、フライを流せど流せど、全く反応がありません。やはり時間が早すぎたと判断し、今度はいつものお気に入りのポイントに入って、釣りをせずに他の釣り人が入って来ない様に見張りをしました。

十勝晴れの土曜とあって、釣り人だらけ前日に45cmを釣ったポイントへお気に入りのポイントで釣れ始めた

そして、しばらくすると小さな虫が飛び始めたのが見えたため、試しに下流部の緩い場所にフライを投入してみると、数投目で30cm弱のニジマスがヒットしてきました。そろそろ時合いかもと判断し、少しづつ上流側へ釣り進むと、2回ほど小さな魚信が出ましたが、なぜか鉤に乗ってくれません。そうこうするうちにお気に入りのポイントの一番の大場所に到着。ここでも数投目で魚信が出て、35cmくらいの元気なニジマスがヒットしてきましたが、なぜか鉤外れで大バラシ。どうもTMC3761は鉤先がすぐに甘くなるようで、ここで新しいプリンスニンフに取り替えます。そして、倒木の根のブツカリの前の渦にフライを投入し、待つ事、数秒・・・やっとまともな魚信が出てくれました。このポイントではひと月ほど前にも50cmを釣っていますが、今回は41cmとやや小ぶり。

倒木の根の前で出たニジマス41cmニジマス41cmと私その後はまたまた魚信が途絶えた

でもま、北海道最後の釣行にしてはまずまずの出来だと納得することにしました。なぜなら、土曜で釣り人が多く、その後はどのポイントも釣り人だらけで入れる所がありません。加えて、またまた14時ころには木枯らしが吹きはじめ、万事休す。この日も14時すぎには早めの納竿としました。ところで、私の北海道で一番好きな釣り場は某カルデラ湖ですが、二番目に好きな釣り場は、この十勝のニジマスの渓の様です。ここ数年、この渓は、ルアーでは本当に釣れなくなりましたが、地元のフライマンからアウトリガーニンフ釣法をお教え頂き、再び楽しめる様になりました。今年はこの渓で50cm超えの大物をルアーで1尾、フライで2尾、40cm超えを7尾、釣り上げることができており、ニジマスの総数は実に220尾を数えます。カルデラ湖とともに、実に良く楽しませて頂きました。

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、クロカワ虫フライTMC3761#8、プリンスニンフTMC3761#8、他

【11月某日】

6月初から10月末までの、実に5ヶ月もの長期間に渡り、当Webサイトをご覧頂きまして、本当にありがとうございました。来年もまた健康で、北海道の地を訪れることが出来る事を、心から願っています。読者の皆様には、長い間、お付き合い頂きまして、心よりお礼申し上げます。

さ ら ば 北 海 道   ま た 来 年