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単独釣行レポート

北海道釣行日誌2020(12)(9月21日〜30日)


道東では秋の本格的な釣りシーズンが開幕しています。渓の水温も渓魚たちにとって最適な範囲に入り、活性の高い魚たちがお相手をしてくれます。大きな湖水では未だ表層水温は20℃近くありますが、ほんの数mの深さでは渓魚の適水温となっていて、岸からの釣りも可能になってきています。山間部では早くも紅葉が始まっていて、いよいよ秋本番です。引き続き、細かな予定は一切立てず、体調と相談しながら、自由きままに釣り歩いて行きたいと考えています。今回も、その日に起きた様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きます。(下写真は、秋の十勝のオショロコマの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月21日(月)】

この日は今年3回目の道東のアメマスの渓へ入りました。前回・前々回とも、アメマスの魚影はほとんど見られませんでしたが、今年は遡上が遅いのか、ようやく魚影が僅かながら見られる様になっていました。また、遡上の遅れていたシロザケの産卵がようやく始まっていました。ただ、サケの産卵床の数は昨年以上に少なく、車で移動しながら探しましたが、1か所だけしか確認できませんでした。7〜8年前まで80cmクラスのアメマスの釣れ盛ったこの渓も、最近ではほとんど釣れなくなったため、普段は釣り人の姿はほとんど有りません。しかし、この日は4連休の3日目とあって、かつての有名ポイントには、僅かながら釣り人の姿がみられました。

4連休3日目とあって、釣り人が多い水温はようやく20℃を下回った雨後の笹濁りの瀬の中から大物が・・

この地では金曜に40mmほどの降雨があり、泥濁りになりました。この日は大雨から3日目であり、まだ濁りが強く釣りになるのか心配していましたが、今年はいずれの渓も水量が極端に少なく、この渓もたった3日で水量はほぼ元に戻り、僅かな笹濁りの状態になっていました。11時ころからのんびりといつもの2つのポイントへ入りましたが、1つ目のポイントではラッキーにも下写真の51cmのアメマスがヒット。嬉しさもひとしおでした。カルデラ湖であれば50cm前後のアメマスは実に簡単に釣れますが、この渓で釣れた50cmは、その何倍もの価値があるのです。加えて、他におチビちゃんが2尾ヒット。前回よりは明らかにアメマスの魚影は増えている様でした。

この日釣れた唯一の大物、産卵遡上してきたアメマス51cmアメマス51cmと私

2つ目のポイントは1つ目のポイントの数キロ上流にあり、既に透明度はかなり上がっていて釣りずらい状況でした。このポイントだけ唯一、サケの産卵床が見られ、なぜか10尾ほどのサケが固まって泳いでいました。こういう状況下では、産卵床からこぼれてくる卵を狙って集まって来ているアメマスたちを、産卵床のすぐ下流側で狙って釣るのが定石です。ただ、釣り始めて驚いたのは、アメマスが2尾釣れる間に、大きなウグイが5尾もヒットして来たことです。これまでこの付近ではウグイはごく稀にしか釣れませんでしたが、これも温暖化で平均水温が上がったせいでしょうか、たった1年でこれほどまでにウグイが激増していた事には愕然としました。

2ヶ所目のポイントは透明度が高いサケの産卵床の下流を狙うのが定石75cmのシロザケをやってしまった

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader12.5lb、
Ryuki50S/45S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SS/イブキ、他

【9月22日(火)】

前日に再び十勝地方へと移動していた私は、午前中に取り合えず十勝のニジマスの渓へ様子を見に行きました。しかし、4連休の最終日とあって、余りの釣り人の多さに辟易として、近くの管理釣り場「士幌フィッシングパーク」へと逃げ込んでしまいました。この管釣りは、以前は70cmクラスのニジマスも放流されていて、大物で有名な釣り場でしたが、地方の過疎地での経営は困難なのか、年々放流魚の大きさが小さくなっています。今年は今回で2回目の訪問ですが、前回よりも更に放流魚のサイズは小さくなっている様に見え、最大でも50cm程度までとなっている様でした。

十勝のニジマスの渓は釣り師で満杯士幌フィッシングパークへ標高が高く、既に紅葉が始まっていた

ただ、この日は4連休とあって、いつもよりお客さんは多く入っていて、追加放流も行われていました。この管釣りは標高がやや高く、池の周りのカエデの類は既に紅葉が始まっていて、綺麗な風景の中での釣りは気持ちの良いものでした。ニジマスは小さくなりつつあり残念ですが、3つある池のうち一番小さな池には、新たに40cmほどのオショロコマが放流されていました。自然河川では私は27cmまでしかオショロは釣った事がありませんが、大物のオショロは口が鋭く尖っていて結構な迫力もあり、引きも結構強く、楽しめました。十勝には管理釣り場が2ヶ所しかありませんが、なんとか生き残っていて欲しいものです。

50cmくらいまでのニジマスが中心一番大きなC&R池にもお客さん40cm程のオショロコマも釣れた

【使用タックル】
3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、
TiemcoStandard1X9F、NanodaxShockLeader11lb、Kマラブー、Kフライ、トラウトガム、ペレット茶管付グレ3号、他

【9月23日(水)】

4連休明けで、前日まで相当に叩かれていたはずですが、この日は夜半に結構な雨が降り、十勝のニジマスの渓はリセットされて良く釣れるかも知れないと、朝9時半ころから出漁してみました。ただ、9連休の人も相当数おられる様で、予想通りに釣り人の数は相当なものがありました。真っ先にいつものお気に入りのポイントに入渓してみたものの、川原に到着した途端に目の前にフライマンが1人。しかも、30cm超えのニジマスを釣り上げているところでした。ただ、良く見ると、どうやらドライフライの釣りの様で、すぐ下流側の別のポイントへ入り、釣りを開始。ドライで釣った後でも、アウトリガーニンフなら、まだまだ釣れる可能性があるからです。

入渓した途端、釣り人と出会うこの大場所で釣り始めたが・・・40cmオーバーのニジを大バラシ

ただ、朝から相当な釣り人がルアーやフライを投入し続けているのは間違いなく、こういう日は大物は期待薄です。それでも、雨で少し増水し笹濁りになった渓は、やはり活性が高い様で、ドライフライで釣られた直後でも、36cmまでのニジマスを4尾釣り上げることが出来ました。惜しむらくは、釣り始めてすぐに40cmクラスがヒットしたものの、鉤を伸ばされて逃げられてしまったことでした。2qほど下流側のポイントへ入ると、今度は下流側から餌釣り師がやってきます。それでも目の前のポイントを釣ると、ここでも36cmまで3尾ほど連発でヒットしてきました。結局この日は3ヶ所釣って、36,36,32,31,31,31cmを含み全部で19尾の、数だけは大漁でした。

お気に入りのポイントも釣り人が・・雨後で36cmまで19尾と大漁だったルアーで釣れた唯一のニジマス10cm

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、
ビーズヘッド黒ウーリーバガーTMC102Y#9、プリンスニンフTMC102Y#9、他

【9月24日(木)】

この日も前日に続き、十勝のニジマスの渓で楽しみました。この日は前日よりは釣り人は少なかったものの、やはり、渓畔にはポツポツと釣り人のものらしき車が停まっていました。概ね帯広ナンバーと札幌ナンバーが半々くらいで、恐らく札幌ナンバーの大部分は道外からの釣り人のレンタカーではないかと思われました。この日は朝からお天気が良く、また、降雨から2日目とあって、透明度も前日よりはかなり上がっていました。そのためか、魚の反応はイマイチでした。前日にTMC102Y#9で巻いたプリンスフライの鉤を伸ばして大物に逃げられていて、まずはグレ針5号で巻いた同じプリンスフライで臨みました。

前日に続き、十勝のニジマスの渓へ大物対策のグレ針プリンスフライ102Y#9で巻いたクロカワ虫フライ

しかし、このフライは鉤がやや小さいせいか、反応はいま一つで、20cm前後の小物ばかりがヒットしてきました。次に使ったフライは、上右写真のクロカワ虫フライでした。同じパターンをガマカツS11-2L#8で巻いたフライを9月初に使った時は、なぜかバレまくりでしたので、今回はTMC102Y#9で巻いたものを用意しました。9月に入ると石の下に棲息している虫は大半がクロカワ虫になっていて、ニジマスたちの主食になっているのではないかとさえ思えるほど大量にこの虫が見つかります。大き目の石をひっくり返すと4cmほどもある大きなクロカワ虫が何匹も見つかるのです。そのためか、この日はこのクロカワ虫フライが実によく反応してくれ、楽しめました。

クロカワ虫フライを咥えた35cm前日よりは釣り人は少なかったこの日は、35,33,30cm含み15尾の釣果

話は少し外れますが、実はクロカワ虫フライを巻くにあたって、ネット上で巻き方を紹介している幾つかのサイトを見て回りました。ところが、みなさんクロカワ虫の黒光りを表現しようと、ダビング材の上にセロファンなどの透明なシートを被せ、黒い糸で縛ったりされているのが多く見つかりました。でも、クロカワ虫って、空中に出したときにその表面の水が光って黒光りしている様に見えるだけで、実は水中では黒光りなどしていません。ただの黒い棒でしかないのです。なんだか笑えてしまいました。そして結局、この日は35,33,30cmを含み15尾の釣果でしたが、なんだか前日と変わり映えがしない結果となってしまい、ちょっとガッカリでした。

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、
ビーズヘッド黒ウーリーバガーTMC102Y#9、プリンスニンフ管付グレ5号、同TMC102Y#9、他

【9月25日(金)】

秋の気配の深まる中、久しぶりに十勝のニジマスの渓の源流部を訪れてみました。この日は帯広市の朝の気温が7℃と、今シーズン最低の寒さで、標高の高い源流部では身震いするほどの寒さでした。それでも、お昼頃に少しだけ暖かくなったため、この水系では超久しぶりにルアーで釣ってみました。ニジマスは結構なデリケートな魚で、こういった急に寒くなった日は、昼間の暖かい時間帯にごく短い時合いが来ることが多いものです。私がこのポイントに到着した時間がちょうどそのタイミングだった様で、Sukari50SSdeep緑を投げ始めると、たった2投目でガツンと魚信が出てアッサリと40cmちょっとのニジマスが釣れてしまいました。

紅葉の始まりつつある源流部へヤマブドウが真っ先に紅葉する遂にオショロコマは釣れなくなった

ただ、その後はなぜか冷たい風が吹き始め、防寒具を着ていてもブルブルと震える寒さになってしまいました。引き続き付近のポイントをくまなく釣ってみましたが、なんと、全く反応がありません。この付近では2〜3年前までは、オショロコマも良く釣れたのですが、年々姿を見る事が少なくなってきていて、この日は遂にオショロの魚影は1度も見ることもありませんでした。付近はニジマスがはびこり、オショロを駆逐しているのです。早めに釣りを切り上げ付近を散策してみましたが、あたりは既に紅葉が始まっていて、真っ先に色付く山ブドウの葉が、鮮やかに真っ赤に輝いていました。

釣り始めてすぐにSukari50SSdeep緑にヒットしてきた40cmちょっとのニジマスレッドバンドの綺麗なニジ40cmと私

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader12.5lb、
Ryuki50S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SS/緑/イブキ、他

【9月26日(土)】

この日は、帯広で夜半に40o近い降雨があり、しかも、最高気温は14℃と10月末並みの非常に寒い日でした。デリケートなニジマスは、こういった日にはほとんど釣りになりません。ただ、前夜の天気予報では、この日は終日、雨が降り続くはずでしたが、予報は外れ、実際には午後からはほとんど雨は降りませんでした。そのため、午後遅くから十勝のニジマスの渓へ様子を見に行ってみました。降雨のため、下流部では泥濁りに近いキツい濁りが入っていて、ほとんど釣りになりそうにありません。しかし、この渓には何本かの濁り沢が入っている事が判っていて、最上流部の濁り沢の上流まで行くと、予想通りに濁りは釣りにちょうど良い薄い笹濁りでした。

夕方2時間ほどだけニジマスの渓へ薄暗くなってヒットしてきた36cm17時過ぎまで粘ったが、5尾の釣果

時間はもう16時ころでしたが、少しだけフライフィッシングで釣ってみる事に。ただ、シルバーウィークの土曜とあって、付近にはやはり釣り人のものと思われる車が散見されました。どうやら私の入ったポイントも、既に誰かがルアーかフライで釣った後の様で、大物はサッパリ気配を見せてくれません。それでも、薄暗くなった17時ころになって、なんとか36cmまでのニジマスを5尾、釣り上げることはできました。しかしなんですね、このところ、ニジマスの渓の釣果は決まって35〜36cmまでの数釣りになってしまっています。やはり、シルバーウィークで釣り人が多いと、ニジマス君達もプレッシャーでビクビクしているんでしょうね。やはり50cmを超えるような大物は、何も無い平日に限る様です。

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、
ビーズヘッド黒ウーリーバガーTMC102Y#9、プリンスニンフ管付グレ5号、同TMC102Y#9、他

【9月27日(日)】

この日は天気予報が大外れで、前日よりはやや暖かくなったものの、終日、小雨のぱらつく寒い日でした。それでもシルバーウィーク最後の日曜とあって、朝から釣り場には釣り人の車があちこちに停まっていました。寒くて活性は上がりそうにもなく、なおかつ早朝から沢山の釣り人が攻めていて、これでは大物はおろか、小物も釣れそうにありません。仕方なく、この日は久しぶりにニジマスの渓の最源流部へ、オショロコマを釣りに出かけてみました。ただ、この地区の源流部はここ数年、ニジマスがはびこっていて、オショロは駆逐されつつあります。毎回、どの様に魚影が変化しているのかを確かめるために入渓している様なものなのです。

ヒグマの出そうな林道を徒歩で入渓こんな最高のポイントでも1尾だけこの地区の個体は細長く口も尖っている

まず最初に、ヒグマ対策の3点セット(スプレー、鈴、爆竹)を携帯し、閉鎖された林道を20分ほど歩いて、釣り人のあまり入っていないエリアまで移動し、釣ってみました。雨後でかなり水量が多く、条件的には良さそうな状況でしたが、大場所でもオショロは殆ど釣れず、100mほどの区間を探って、釣れたのは僅か3尾だけでした。毎回、来るたびに最低の釣果を更新し続けていますが、今回も同様でした。次に向かったのは、更に源流部の幅2mほどの小沢でした。ポイントが殆どありませんでしたが、それでも1つのちょっとした淵で5尾ほどのオショロが追い掛けてくるのが見え、細流ではニジマスの脅威も無く、オショロは健在の様でした。

更に奥のこんな沢で釣ってみた1か所で5尾ほど魚影が見えたこんなカジカ?も釣れた

夕方はまだ時間が少し有ったため、またまたいつものニジマスの渓へ。今回はいつも使っている赤と白のプリンスフライの手抜きバージョンで釣ってみました。このフライはTMC102Y#9に赤いスレッドを巻き、白いダックの羽を取り付けただけの代物で、1本1分ほどで作れてしまいます。これまで使っていたプリンスフライは良く釣れますが、赤いヘッドと白い羽が水中で良く目立つために釣れるのではないかと考え、手抜きフライを考案したものです。ほんの1時間半ほどの試釣でしたが、4尾ほどのおチビちゃんがヒットし、従来のプリンスフライとさほど変わらない釣れっぷりでした。

夕方はまたまた十勝のニジマスの渓へ左:従来品、右:手抜きプリンスフライ手抜きプリンスフライでも普通に釣れた

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader12.5lb、
Ryuki45S/チャート/赤腹ヤマメ、他
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、簡易プリンスニンフTMC102Y#9、他

【9月28日(月)】

ようやくシルバーウィークの喧騒が終了したかと思いましたが、この日も十勝のニジマスの渓には結構な釣り人の車が見えました。それも結構な若い人達がルアーやフライを投げています。私の様に365連休の老体ならともかく、いったいどうなっているんでしょうね。そして、今回のシルバーウィークは、カルデラ湖もニジマスの渓もサッパリでした。コロナで溜まりに溜まっていたうっぷんが、この1週間に爆発した様で、なにせ人混みが酷く、お魚さんたちもビクビクしっぱなしだったのでしょうね。加えて、なぜか天候が不順で、季節外れの寒い日が続きました。大物はお休みで、ルアーやフライに喰い付いてくるのは、決まっておチビちゃんばかりでした。

10時ころから十勝のニジマスの渓へ12時過ぎ、お気に入りのポイントにこの日はなんとか38cmまで8尾の釣果

この日は久しぶりにとても良いお天気になり、午後からはほとんど快晴の雲一つない青空でした。しかし気温は意外と低く、最高気温は18℃と10月中旬並み。どうせ朝は寒くて釣れないだろうと、10時ころからのんびりと釣り始めましたが、予想通りに2時間ほどは全く反応がありません。12時半ころ、いつものお気に入りのポイントへ移動すると、ようやく38cmがヒット。その後、1時間ほどは20〜30cmのニジマス君たちがバタバタとヒット。しかし、13時半を過ぎると、冷たい風がまた吹き始め、渓魚の反応はピタリと途絶えてしまいました。その後、17時ころまで頑張りましたが、結局、何も釣れませんでした。そういえば、お昼頃にトビケラが飛んでいた時間がありましたが、あの一瞬だけが時合いだった様です。

大きな石の下には7尾のクロカワこんなに快晴なのに、北風が冷たい期待の夕マズメも全く釣れず

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、ビーズヘッド黒ウーリーバガーTMC102Y#9、簡易プリンスニンフTMC102Y#9、他

【9月29日(火)】

前日の天気予報では、この日は快晴で最高気温が前日より5℃ほど高い23℃になるとのこと。つまり、久々に大ニジマスのチャンスの日がやって来るかも知れない、と考えられました。そのため、私はいつものお気に入りのポイントに前日の夕方に入り、二つほど手を加えておきました。一つ目は、9月中旬の大雨で、上流から流れてきた5mほどの黒い農業用ビニールシートが、下中央写真の赤い部分の様に沈み木に引っ掛かっていて、折角の良いポイントが釣りにならなくなっていました。その黒いビニールシートをノコギリで切って外しておいたのです。もう一点は、その上流部の大きな根の下のポイントの横の草を刈って、フライを投入し易くしておいたのです。

平日でも釣り人3人と車2台が見える赤い部分に農業用ビニールが有った前以て右横の草を刈っておいた

朝9時半ころから渓の様子を見に行くと、あれま、火曜だと言うのに前日以上に多くの車が渓畔に停まっています。ただ、前日と大きく違ったのは、この日は殆どが帯広ナンバーの車でした。どうやら、地元のみなさんは大ニジマスのチャンスの日がどういった日かを良くご存じの様で、これには参りました。そして、いつものお気に入りのポイントに行くと、上流側にも下流側にも車が停められていましたが、しかし、前日夕方に手を加えていたため、上下の釣り人を無視して、真っ先にお気に入りのポイントに無理やり入りました。まずは写真上の赤いラインに沿ってフライを流すと、2投目で35cmがヒット。大物を期待していたため、ちょっと拍子抜けでした。

倒木の根の横にフライを投入し、根の下にいたニジマスを釣り上げた良く太ったニジマス50cmと私

しかし、ここにはもう一つ大物ポイントがあります。2段上写真右の、大きな横になった倒木の根の下に隠れている大物を、手前の水面にフライを叩いて投入し、大物を誘い出して釣る手です。すると、こちらでは3投目でコツっと小さな魚信が出て、大きく合わせると上写真の50cmちょうどの見事な大ニジマスがヒット。一度、沈み木の下に潜られラインが切れそうになりましたが、必死で凌ぎ、かろうじてランディングできました。もう必死で心臓が破裂するかと思いましたが、嬉しさはひとしおでした。渓の50UPは、湖のそれより何倍も価値があるのです。そして、この根の下のポイントは、実は17年10月6日にもルアーで57cmを釣っており、その時の記憶がヒットにつながりました。

もう少しでバレてしまうところだった2段上写真の赤線の部分で釣れた35cm16時までポツポツと釣れ続けた

【使用タックル】
ShimanoBrookstone906、NoBrand1850円WF-6Fライン、EchoIonFlyReel4/5、TiemcoStandard0X9F、NanodaxShockLeader12.5lb、ビーズヘッド黒ウーリーバガーTMC102Y#9、簡易プリンスニンフTMC102Y#9、他

【9月30日(水)】

前日に張り切り過ぎたのか、この日の朝はグッタリで釣りに出る気がしませんでした。午後から移動途中に少しだけ初めての釣り場に寄り道して竿を出してみました。この渓は某放流釣り場の下流部にあり、大雨の増水後に上流から流されてきた大型のニジマスを釣る餌釣り師で賑わうそうです。ただ、大雨からはだいぶ経過していて、既に釣り切られていて魚影はどれほど残っているのか判りません。加えて、対岸の木の枝をよく見ると、なにやらスプーンやミノーがぶら下がっているのが見えます。恐らく、相当な釣り人が入れ代わり立ち代わりで入っているに違いありません。なにせ、大雨が来れば、タダで50cm級のニジマスが釣れるのですから、無理もありません。

試しに某放流釣り場の下流部の渓へ木の枝にスプーンとミノーが見えるこのポイントの流し釣りで2尾ヒット

あまり期待もせずに、最初は写真上左のゴウゴウと流れる激流にSukari50SSdeepやRyuki50Sを丹念に投入してみましたが、予想通りに全く反応がありません。どうやら、思った以上に魚影は薄い様です。それでも、写真右上のブツカリに上流側からSukari50SSdeepを流し込んでみると、30cmと25cmくらいのニジマスが連続してヒット。しかし、なぜかこの日は異様に水量が多く、半端ない激流になっていて、2尾とも取り込む途中で口切れを起こしてしまった様で、バレてしまいました。と言うことで、この日はお魚さんの写真はありません。

【使用タックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE25lb(1.5号)+NanodaxShockLeader12.5lb、
Ryuki50S/赤腹ヤマメ、Sukari50SS/クラシック、他