コロナ禍の最中ですが、6月に入り、県をまたぐ移動の自粛が解除されたため、北海道にやってきました。今回は釧路市内に小さな住居を構え、10月末ころまで短期移住の予定です。そのため、釣行範囲は道東方面が中心となりそうです。釣りに向かない真夏の1ヶ月ほどを除き、細かな予定は一切立てず、体調と相談しながら、自由きままに釣り歩きたいと考えています。最近は釣果にこだわらず、のんびりと釣りそのものを楽しむ様になってきていて、観光や写真目的の日々がますます増えています。今回も、その日に起きた様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思っています。(下写真は、釧路のサーフ釣り場) 【新型コロナ感染症について】 まず最初に、コロナ禍で苦しまれている皆さまに心よりお見舞い申し上げます。私は6月1日に69歳の誕生日を迎えましたが、折しもこの日、感染拡大防止のための「県をまたぐ移動の自粛」が「慎重に」という注釈付きで解除されました(政府発表資料)。そのため、誕生日の朝に東京を出発、管釣りなどに寄り道をしながら、5日には道東の釧路市に到着しました。例年であれば6月中旬ころまでは新潟のダム湖でイワナを狙っていますが、今年はダム湖に通じる林道が閉鎖となっていて入れません。仕方なく、早めに北海道入りしたという訳です。ところで、私自身はコロナ禍に関して、過度な自粛には反対です。比較的信頼できる研究所などから報告されている情報では、 1.日本人を含む東アジア人は疑似抗体を既に持っていて、感染しても重症化しずらいとされる。このため、欧米と比べ、感染者数や死亡者数が2桁少なくなっていると考えられる。 2.過度な自粛によって深刻な不景気を招き、自殺や満足な治療を受けられずに死亡する人が激増する。また、出生数も大きく抑制され、トータルとして、コロナ感染症による死亡者数より不景気関連死の方が桁違いに多くなる可能性が高い。 3.不景気関連死は若い人が比較的多いが、新型コロナ感染症の死亡者は圧倒的に高齢者が多く、生産年齢の減少と言う点で国としてより損失が大きい。 4.加えて、不景気により数十〜数百兆円規模の経済的損失が出る可能性がある。もちろん、失業や転職による低賃金化で生活困窮者が増えたりするなど、様々な問題を生じる。 5.新型コロナによる日本人死亡者は、80歳以上が56%、70代27%、60代11%、50代3%、50歳以下は2%のみであり、その2%の全員が糖尿病などの基礎疾患を持っていた。ごく普通の若い健康な日本人は、新型コロナにより死亡する可能性はほぼ無い。ちなみに、ワクチンや特効薬の出回っているインフルエンザでも、年間3000人以上が死亡している。 ただ、上記の情報はネット上には出回っていますが、TVなどのマスコミでは殆ど報道されていません。恐らく、安心材料となる情報を報道することで自粛を無視する人が増えると困るため、政府により何らかの圧力が掛けられているのではないかと考えています。高齢な私自身は、感染症対策は絶対に必要だと考えています。しかし、もっと経済に影響の出ない対策は出来なかったのでしょうか。4月の緊急事態宣言発出時には、上記の情報の大部分は得られていました。未だに恐怖を煽り、自粛を強要し続けている政府とマスコミには、疑問を感じざるを得ません。 【6月4日(木)】 さて、移動中の4日には、いつも通りに道南の管理釣り場「ビッグファイト松本」に立ち寄っています。6月初にこの地を訪れたのは初めてで、様々な春の花が咲き誇っていました。また、魚たちも最も活性の上がる時期とあって、元気にお相手をしてくれました。ただ、コロナの影響で客数が激減していて、経営は大変とのことでした。ちなみに、札幌市は移動の自粛がまだ続いているためか、この日のお客さん3組は全て本州からの遠征組でした。そして、北海道におけるコロナの新規感染者は石狩地方にほぼ限られているため、この日は千歳市の温泉を避け、一気に道東方面へと歩を進めました。
【6月5日(金)】 この日のお昼ころに釧路市内入りした私は、以前から試してみたかった海でのサクラマス釣りに向かいました。ただ、サーフや港でのサクラマス釣りのシーズンは5月末ころまでであり、既に終盤です。最も可能性の高い道東の幾つかの河口のポイントでも、十数人〜数十人の釣り人に対し、早朝の薄暗い時間帯に数本程度の釣果しか無いらしく、サクラマスは殆ど期待できない状況でした。しかも、今年はサクラマスの数自体が例年に比べてかなり少ないらしく、情報を聞いてガッカリでした。
それでも、アメマスはポツポツとヒットしているらしく、イワナ好きの私は、どちらかと言うとアメマスを期待して、この日の夕刻、某港の岸壁に立ちました。ただ、この日は平日にも関わらず、釣り場には結構な釣り人が出ていて、ほぼ全員がルアーを投げていました。3時間ほどの釣りでしたが、私にも海アメマス35cmの他に、20cmほどのコマイ2尾、巨大なウグイ2尾の他、なんとキュウリウオまで釣れてしまい、なんとなく満足して納竿しました。しかしなんですね、真冬の厳寒期以外は、朝に夕にとすぐ近くで色んなものが釣れる様で、釧路の釣り人たちは幸せですよね。
【使用タックル】 TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+ValivasShockLeader16lb、 Sukari85DXS/イブキ、プロビアスプーン20/26/31g/緑/赤金、他 【6月7日(日)】 翌6日は雨模様で、移動の疲れもあり、終日、買い物などでノンビリ過ごしました。そして、7日は午前中から近くの幾つかの河口のポイントを見て回りましたが、人出の割にはほとんどサクラマスは釣れておらず、やはり海サクラは諦めた方が良い様です。仕方なく、午後からはお手軽な某港の横のサーフの釣り場へと入りました。やはり3時間ほどの釣りでしたが、ここでも釣り始めてすぐに巨大なウグイや20cmほどのコマイが92oもあるプロビアスプーンにヒットしてきます。しかし、サクラマスやアメマスの気配はやはり全くありません。
それでもグッと我慢しながら、サーフを右端から左端までゆっくりと歩きながら、虹色に光るSukari85DXSを投げ続けていると、サーフの丁度真ん中あたりに来た時でした。うまい具合に強烈な追い風が吹いてくれ、ミノーが50m近くも沖へ飛んで行ってくれます。そして、着水後5秒ほど沈ませた後、ミノーにアクションを加えた瞬間でした。ガクっと根掛りかと思ったら、下写真の海アメ62cmがヒットしてきてくれました。7〜8年前であれば、このサイズのアメマスは決して珍しくもないものでしたが、温暖化で大型魚が激減してしまった今、このサイズのアメマスは滅多に釣れません。たった1尾だけでしたが、大満足しての納竿となりました。
【使用タックル】 TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+ValivasShockLeader16lb、 Sukari85DXS/イブキ/SMジョーカー、プロビアスプーン20/26/31g/緑/赤金、他 【6月9日(火)】 8日は洗濯などをしてのんびり過ごし、この日は少し移動して半年ぶりに巨大カルデラ湖でボート釣りを楽しみました。この時期、岸からの釣り人で一杯のハズが、今年はコロナ騒ぎのせいか、釣り人は1人だけしか見えません。そういえば、この湖で岸から釣っている人は、殆どが本州の人か札幌の人。なぜか地元の釣り人は少ないのです。ただ、この湖にはヒメマスの漁師?が居て、ヒメマス漁の小舟は例年通りに沢山走り回ってました。湖には10時ころ到着したのですが、のんびりとボートを用意して釣り始めると、なぜかウグイの連発でした。しかも40cmを超えるウグイが時折ヒットしてきて、大アメマスの引きと変わらず、騙されっぱなしでした。
昨年は6月25日に初めてこのカルデラ湖を訪れていますが、その時の水温は15℃前後でした。しかし、今年はまだ6月9日にも関わらず、もう既に水温は15℃前後になっていて、如何に季節が早く進んでいるかが判ります。そのため、魚たちの泳層は既にかなり深くなっていて、浅い場所でウグイばかりがヒットして来たようです。仕方なく、途中から重たいレッドコアのシステムに切り替えると、2時を回るころようやく明確な魚信が出て、下写真の51cmがヒット。なんとかウグイ以外の魚さんが釣れてホッと一安心。その後も3時ころに41cm、39cmのアメマスを追加。
この時期はヒメマス漁が盛んですが、ヒメマスの泳層も10m前後と深く、既に釣りづらい状況になっている様でした。ただ、ヒメマスの漁獲量は昨年とほとんど変わらないそうで、つまりニジマスも変わらず釣れるハズなのですが、なぜかアメマスとウグイばかりがヒットしてきます。逆に、ミノーの泳層を深くし過ぎると、今度はヒメマスがヒットしてきます。この時期のニジマスの釣り方が良く判りません。この日は17時半ころまでボートを走らせていましたが、最後の最後に下右写真の50cmがヒット。なんとなく満足して帰路につきました。
【使用タックル】 SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+ValivasShockLeader16lb、 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、ShockLeader20lb、 Sukari60Deep/オレンジべりー鮎、他 【6月10日(水)】 関東や東北で猛暑日になったこの日、道東では朝から終日、風の弱い予報だったため、2日連続で巨大カルデラ湖のボート釣りを楽しみました。結果的にはこの日は朝6時から夕方18時まで、ほぼ鏡面の湖面が続くという非常に珍しい日でした。ただ、波の無い日は魚から釣り人が丸見えになり、釣りには向きません。結果的には、12時間近くかけて、前日より少し小型のアメマスばかり4尾の釣果で、正直、ガッカリでした。それでも終日良いお天気で、湖面上は暑くも無く寒くも無く、花や緑や景色を存分に楽しめました。
しかし、この時期はニジマスがさっぱり釣れませんが、その答えの一端の見える出来事が有りました。6月中旬はウグイの産卵期ですが、今年は少し早く、既に浅瀬でバシャバシャとシブキを上げながら産卵行動をしていました。ボートをゆっくり走らせながらそんな浅瀬を見ていると、どう見ても50cmオーバーのブルーバックのニジマスが、産卵中のウグイを追いかけまわしている姿が見えました。そりゃぁ、深い所でニジマスが釣れない訳ですね。とっさにミノーをその近くに投げ込みましたが、着水と同時にウグイが喰い付いてきて、釣りになりません。掛ったウグイを暫らく泳がせてニジマスを誘ってもみましたが、これまたなぜか全く反応しません。お手上げでした。
【使用タックル】 SHIMANO_CarddiffN/S83ML、VanquishC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+ValivasShockLeader16lb、 TrollingRod110、チタノス舟GT3000、MasonLeadCore18lb、ShockLeader20lb、 Sukari60Deep/オレンジべりー鮎、他 |