2020年の渓流釣りシーズンが始まりました。今年は全世界で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中の、非常に辛いスタートとなってしまいました。万全の感染症対策を行いながらのスタートでしたが、それでも釣果の方はいつも通りの裏切らないものでした。ただ、今年も温暖化の影響か、季節が平年よりも2週間以上も早く推移している様で、どこのダム湖にも残雪は殆ど無く、既に畦畔は野草花の花盛りを迎えていました。今後も感染症対策を最優先にしながら、例年通りに釣り場を訪問したいと考えています。まずは今年最初の釣行レポートをお届け致します。 【2020年は新型コロナ対策に始まった】 毎年4月に入ると釣りの虫が疼き始め、例年通りに第2週目の4月6日に東京の自宅を飛び出しました。今年もキャンピングカーを利用した、1〜2ヶ月単位の長期の放浪生活が始まりました。しかし、4月7日には東京をはじめとする7都府県にコロナ対策の緊急事態宣言が出されてしまい、不要不急の外出や県外への移動を自粛する様に要請されました。ただ、私は既に新潟に移動しており、どうしようもありません。もっとも、私自身は高齢のため、感染は命取りになる可能性もあり、万全の感染症対策を行っていました。 2月初以来、2ヶ月以上の間、電車・バスには一切乗らず、都心は勿論、近隣のレストランにも行っていません。外出は自家用車と自転車のみで、短時間のコンビニとホームセンター・長野の管釣り以外は訪問無し。幸いにも、私の住む国立市やその周辺での感染者はゼロでした。そのため、私自身が感染している可能性はまずありません。ちなみに今春、自家用車を買い換えました。新しいハイエースをキャンピングカーに改造するために、ホームセンターのお世話になっていたのです。
そして、私の釣りは殆ど人のいない場所でのボート釣りが主体であり、感染のリスクはほぼゼロですが、毎日の温泉と弁当や自炊の食材を買い出すコンビニだけが気になります。ただ、米国の「COVID-19媒介物報告書」によると、新型コロナは22℃以上・湿度50%以上では感染しないらしいのです。勿論、この報告が全面的に正しいとはまだ確定していませんが、藁をもすがる思いでこれを信じたいです。つまり、この報告書の通りなら、高温多湿の温泉では感染しないということ、そして、夏になる頃にはコロナ禍は自然収束するということになります。ぜひ、そうあって欲しいものと切に願っています。 【2019-20年の降雨積雪】 さて、今回も少しだけ今冬の積雪などの状況について振り返っておきます。下表は私の主に釣行する南東北と道東地域の気象データですが、ご覧の様に今シーズンは初冬に降雪が少なく、春になって降雪が多くはなったものの、1月以降の気温が非常に高い状態が続いたため、既に平地や中山間部での残雪は殆ど有りません。多くの林道も早期から開通しています。しかしながら、標高の高い山の上での残雪はそれなりに残っている様であり、暖かい日には、高山からの緩い雪代がまだ暫らくは続くのではないかと考えています。 ただ、季節は4月中旬現在で2週間以上も早く推移している様です。ダム湖の水位こそ例年通りですが、畦畔や林道周辺には、既にGWの頃の野草たち・・カタクリ・イカリソウなど・・が花盛りとなっています。例年、4月2週目ころから始まるフクジュソウの開花に合わせて下越・山形を訪れる様にしていますが、今年は4月8日時点で、私の知る全ての群落の開花が終了しており、良いフクジュソウの花の写真を撮影することが出来ませんでした。この様な年は、私が山形に転勤した時以来、この29年間で初めてでした。
【4月11日(土)】 さて、本題の初釣りですが、今年も新潟のもっくんにお付き合い頂いています。例年、この時期に竿を出せる釣り場は限られていて、特定のダム湖に通うしかありません。この日の午前中は、下写真の1つ目のダム湖へ向かいましたが、案の定、残雪は全く無く、林道も一番奥まで容易に入れる状態でした。ただ、水位が非常に低く、残念ながらボートを出す事ができません。仕方なく岸からのキャスティングで臨みましたが、反応は全くありませんでした。どうやら前日から気温が急低下していて、気温のまだ低い午前中は、お魚さんたちはお休みの様子でした。ちなみに、コロナ対策のため、キャスティング中も、もっくんとは数m以内には近づかない様にしていました。
午後からはもう一つのダム湖へ向かいましたが、こちらはほぼ満水で水位が高く、難なくボートを出すことができました。こちらでもコロナ対策のため、もっくんと私とそれぞれ別に2艘のボートを出し、釣る事に。途中から良いお天気になり水温が上がってくれたのか、小さいながらもポツポツと魚信が出てくれました。結局この日は、私にイワナ36,35,27cmの3尾、もっくんに同37,36,33,33cmの4尾の釣果となり、まずまず楽しむことができました。ちなみに、もっくんとは別行動で、しかも大物の釣果も無かったことから、もっくんの魚の写真はありません。
【4月12日(日)】 翌日曜は早朝からとても良いお天気の釣り日和でした。この日はもっくんに加え、午前中だけたかちゃんが参戦してきました。たかちゃんともっくんは家族であり、もっくんのボートに同乗しての釣りでした。太陽の日差しで水温も早朝から上がり始めていたのか、釣り始めてすぐに、まずは私のロッドに40cmジャストの良型がヒット。その後ももっくんに43、36cmと続き、私にも36、34cmと、魚信は途絶えることなく続いてくれました。ただ、私ともっくんはハンドトローリングでしたが、たかちゃんはボートからDコンのキャスティングで釣っておられたためか、魚信はありませんでした。
そして、気温も上がってそろそろ釣れなくなりそうな気配の11時過ぎ、私のロッドが大きく曲がり、この日の最大のイワナ46cmがヒット。ちなみに、このダム湖ではそれほど大型のイワナは見られておらず、このサイズが出たのはとても珍しい事でした。ただ、今年は既にこのダム湖で40cmオーバーが8尾ほども釣られていて、様々な環境の変化で魚影が回復しているのではないかと思われました。午後からはやや風の強いお天気になりましたが、その後もポツポツと魚信が続き、結局、私にイワナ46,44,40,39,36,36,34cmの7尾、もっくんにも同43,43,42,36cmの4尾の大漁となってくれました。
さて、ご覧の様にまずまず幸先の良い2020シーズンのスタートでしたが、今後もやはり気になるのは新型コロナウイルス感染症の動向です。今のところ、下越や山形の人口のごく少ない地域での感染患者の発生は有りませんが、今後、急激に蔓延して来た場合には、このまま釣りを続ける事は不可能になってくるのではないかと考えています。実際に、一部の温泉施設が感染拡大防止のための臨時休館となるなど、既に行動が制限され始めています。感染症の動向を見極めながら、臨機応変に行動、或いは中止も考えてゆきたいと考えています。 4月16日付で新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が全国に拡大されたため、本釣行を中止する事と致しました。しばらくの間、釣行記のWeb掲載は休止させて頂きます。
【今回使用のタックル】 ShimanoCarddiffNX/S72L/S83ML、Vanquish/StradicC3000、SunlineCastawayPE30lb+SeaguarGrandmaxFX2.5号、 D-Contact63鮎/チャートヤマメ、Sukari60Deepイブキ/OB鮎/銀黒、他 |