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ミニオフレポート
平成最後の大イワナ(4月27日〜4月29日)
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令和の新しい時代が始まりました。今年のゴールデンウイークの前半は、なぜか雨ばかりの日々が続いていますが、それでも、平成の最後に訪れたダム湖は、新しい時代の豊漁を占うかの様な大物に恵まれてくれました。温暖化のせいか、ここ数年ますます釣れなくなりつつある渓流の魚たちですが、今年のシーズンの出だしは、まずまずの状況の様に感じています。新しい時代とともに、釣りの世界にも新たな世界が開け、また素晴らしい釣りが、未来永劫に渡って続けられる事を、心から願っています。(2019年5月1日)
注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。
【4月27日(土)】
平成最後のGW前半は、お天気に恵まれませんでした。日本海側で2日前から降り始めた雨は、この日もジトジトと降り続き、おまけに時折、強風も吹き荒れました。しかし、折角の休日と言うことで、この日ももっくんと2週間前に徒歩で入ったダム湖へと向かいました。さすがにGWともなると林道は開放されていて、今年最初のボートフィッシングを楽しむことができました。この時期はまだ水温も低く、どうせ釣れ始めるのは気温の上がる時間帯からだろうと、釣り場へはのんびりと9時頃に入りました。
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今年の北日本のGWは雨が多い | このダム湖では季節が遅く、ようやくサクラが満開になっていた |
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11時頃、まずはこのダム湖一番のポイントで、もっくんに41cmがヒット | もっくんとイワナ41cm |
ただ、この日は寒波が入っているらしく、とても寒い日で防寒着を着ていても震えるくらい。トローリングを中心に釣り始めましたが、しばらくは何の反応もありません。こりゃダメかと思い始めた11時前ころ、もっくんのロッドが一瞬曲がり魚がヒットしましたが、直後にバレてしまいました。一応、反応があったと言うことで、もう暫く我慢の釣りを続けていると、11時過ぎになってようやくもっくんのロッドが大きく曲がってくれました。41cmの良く太った元気なイワナでした。こんな時間になってようやく時合いがやってきたのか、続いて、11時半ころには私のロッドにもようやく43cmがヒットしてきました。
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K++とイワナ43cm | 11時半過ぎ、もっくんの釣れた対岸付近で43pがヒット |
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広い遠浅のポイントで私に尺イワナ | 雨の似合うヤブツバキも満開だ | インレットは水温4℃台で無反応 |
それにしても風と雨と低温で体がガタガタと震えます。しかし時合いは短いだろうと、ジッと我慢の釣りが続きます。そして、12時半ころには私に尺ちょうどくらいのイワナがヒット。その後はインレットへ入ってみましたが、なにせ水温が4℃台しかなく、しかも前日までの雨でかなり強く濁っていて、全く反応はありません。ふたたびダム湖の広い場所へと戻り、トローリングを続けていると、あれま、もっくんのロッドが強烈に曲がり、超大物かと思ったら・・・なんと35cmほどのヘラブナがヒット。これには驚き、大笑いしました。その後は私に25cmのおチビちゃん、もっくんにイワナ36cmを追加しましたが、悪天候のため、14時には早々に撤退しました。
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なんともっくんに35cm程のへら鮒! | 続いて私に25cmのおチビちゃん | 14時ころ、最後はもっくんに36cm |
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今年もフクジュソウが満開になった | エゾエンゴサク | フキノトウはもう終盤 |
【4月28日(日)】
この日は3日間降り続いた冷たい雨がようやく治まり、気温も少しだけ上がってくれました。まずまずの釣り日和です。GWともなるとあちこちの林道が一気に開放されますが、この日は前日に林道が開通したばかりのダム湖へ入渓することができました。時合いはどうせ昼前後だろうと考え、午前8時にもっくんと新潟のTさんと待ち合わせ、のんびりと釣り場に向かいました。ただ、連日の雨のせいか、ダム湖の水は全体にいつもよりかなり濁っていて、トローリングには厳しそうな気配でした。年々釣れなくなっているせいか、この日は我々とTさんの他、ボートはもう1艘だけでした。
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連日の雨がようやく晴れてくれた | 連休にも関わらずボートは3艘だけ | 10時過ぎに、ようやく41cmがヒット |
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時合到来か、すぐに42cmを追加 | ボートの3人組は釣れていない様子 | 11時ころ、3尾目の良型イワナ42cm |
前日よりは気温が上がったものの、インレット下流部の水温は未だ4.8℃しかなく、ギリギリの状況です。案の定、釣り始めて最初の1時間ほどは全くの反応無し。トローリングを続けると、10時過ぎになって、インレット下流500mほどの場所まで来て、ようやく1尾目の42cmがヒット。その後はこの付近で一番のポイントに到着し、今度はキャスティングで攻め始めると、すぐにもっくんのロッドが大きく曲がりました。しかしその魚は非常に重く強烈な引きのため、あえなくライン切れ。恐らく50cmクラスの大物ではなかったかと思われました。そして、その後は時合い到来なのか、私に42cmが2尾、立て続けにヒットしてきました。
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大物をバラした後に、再び大物が・・・もっくんの1尾目は良く太った51cm | もっくんと良く太った大イワナ51cm |
そして、ちょうど11時頃でした。もっくんのロッドが再び大きく曲がり、ドラグが唸ります。重さでなかなか魚が寄ってくれませんが、それでもなんとかランディングしたその獲物は、51cmの丸々と太った大イワナでした。少し濁りが強かったため、ド派手なDコンタクト85のチャートヤマメを使ったのが良かった様です。それにしても、既に私は40cmちょっとを3尾釣り上げていましたが、それらがおチビちゃんに見えてしまい、一気に追い越された感じです。時合いはピークを迎えていると考え、その後もポイントを少しづつ移動しながら、キャスティングで攻め続けます。
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Tさんもすぐ下流側で良型をヒット | 怪力魚でランディングに手こずった | Tさんと大イワナ47cm |
すると暫くして、今度は少し下流部でなにやらTさんが格闘をしています。どうやら大きな獲物のために、魚が寄ってこず、アルミボートがくるくると回っています。暫くしてランディングしたイワナのサイズは47pでしたが、丸々と太った怪力の魚に手こずらされてしまった様でした。使用のミノーは10p近い大きなディープダイバーで、底付近をトレースしていてヒットしてきたとのこと。時合いとは言え、低水温のため、やはり魚たちは底付近で定位している様でした。実はもう1艘のボートの3人組の釣り人たちがすぐ近くにいましたが、見るとスプーンで表層を引いていて、何も釣れていなかった様です。
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平成最後の大イワナは、本州での私の自己タイ記録のビッグサイズだった | 丸々と太った大イワナ54cmと私 |
そして時間は13時を少し過ぎたころ、この日のハイライトがやってきました。もっくんが最初に大物をバラしたポイントまで戻ってきて、まさかもう釣れないだろうと思いながら、先ほどまで使っていたスカリ60DeepOB鮎を、重くて良く沈むPintail赤金20gに取り換え、1投目でした。底ギリギリを根掛りしそうなゆっくりした速度でトレースしてくると、正に根掛りの様な魚信が出て、すぐに大物の強烈な引きがロッドに伝わってきました。どうもこの付近のイワナたちは餌が豊富なのか、どれも丸々と太っていて馬力が半端ではありません。ようやく寄せてきた巨大な獲物は、私の本州での天然物のイワナの自己タイ記録となる54cmの大イワナでした。
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強烈な鼻まがりのツワモノ54cm | またまたTさんが45pほどをヒット | 船外機の調子が悪く、早く帰られた |
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もっくんの2尾目は42p | こんな小さいイワナもヒットしてくる | 私の6尾目は39pで終了 |
そしてその後もしばらくは時合いが続き、Tさんが45cmほどのイワナと他2尾を追加。ただ、Tさんは船外機の調子が悪く、早めに帰ってしまわれました。その後は更に、もっくんにも13時過ぎに42cm、続いて私に29cmのおチビちゃんと39cmの中型を追加。結局、10時過ぎから14時ころまでの4時間足らずで、3人で50cmオーバー2尾、40cm台6尾、40cm以下4尾の、計12尾の大漁でした。なお、時合いは14時過ぎには終わった様でしたが、トローリングで下流部をトレースし続けていると、15時半ころになってバラしが1回と、もっくんに47cmがヒット。どうやら、時合い終了とともに魚たちはより流れの緩い下流部へ避難して行く様でした。
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トローリングをしながら、帰りがけの駄賃で釣れたイワナ47p | イワナ47pともっくん |
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紫の鮮やかなキクザキイチゲ | ダム湖畔に黄色が眩しいキジムシロ | 小さなミチノクエンゴサクの花 |
【4月29日(月)】
この日はもっくんたちは仕事で忙しく、私一人だけでしたが、最近にない良いお天気で、しかも翌日からはまた寒波で3日ほどは雨模様になるとの予報のため、疲れを押して前日と同じダム湖へと向かいました。ただ、ダム湖に到着してびっくりしました。この日は10連休でキャンプ場がごった返していて、駐車場が満杯でボートをすぐに出せなかったのです。諦めて帰ろうかとも思いましたが、11時ころになって何台かの車が引き上げて行ったため、おもむろにボートを用意。出航したのはもう11時半を回っていました。そして、この日は前日のインレット付近の釣りでは無く、今まであまり狙わなかったダムサイト近辺の大物狙いを試みました。
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ダムサイトのフロート樽の下から飛び出してきた46cm | イワナ46cmと私 |
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ダムサイト脇の直立の岩盤や・・・ | 沖合の樽の下に魚が付いている | こんなおチビちゃんも稀には釣れる |
ダムサイトに到着したのはもう12時を回っていましたが、昨日と同じであれば今まさに時合いの真っ最中のハズ・・・と思いましたが、ただ大きく違っていたのは水温でした。インレット付近は4℃台後半でしたが、ダムサイト付近は8℃台と全く季節が違うのです。これでは恐らくほとんど釣れないだろうと思いながらも、まずはダムサイト脇の岸壁ギリギリにSukari60DeepOB鮎を投げ込むと、なんと1投目で上写真の46cmがヒットしてきました。しかし、お魚さんの機嫌の良かったのはこの1尾だけで、その後は何の反応もありません。なにせ快晴で非常に明るく、水温も最適温で、なおかつ真昼間の12時で、当然と言えば当然です。
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ダムサイトの反対側の岸壁横でヒットしたサクラマス42cm | サクラマス42cmと私 |
仕方なく、ダムサイトの反対側に移動し、またまた同じ様な岸壁ギリギリに、今度はPintail赤金20gを大遠投してみました。すると、こちらでも1投目に即座に魚信が出て、今度は銀ピカのサクラマス42cmがヒット。ただ、釣れた魚はこの2尾ともう1尾のおチビちゃんだけ。途中、写真上の赤いフロートの脇にミノーを投げ続けていると、2回ほど40cmクラスのイワナのトレースが見られましたが、しかし、明るすぎてどうやらミノーを見切られている様子。どうもダムサイト付近では、早期から朝夕のまずめ以外は釣りになりそうもありませんでした。そして、その後は反応も途絶えてしまい、13時過ぎには平成最後の釣りを終えました。
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サクラマスの精悍な顔つき | タモで休ませると元気に泳いで行った | 早くも新緑の眩しい季節が始まった |
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平成が終わり、新しい令和の時代が始まった。釣りの世界にも新たな世界が開ける事を願います。 |
【今回使用のタックル】
ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE30lb+SeaguarGrandmaxFX2.5号、
Sukari60Deepイブキ/OB鮎、Sukari85DXSイブキ/OB鮎、Pintail赤金20g、他
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