今秋も北海道遠征にやってきました。今回も雪が降るまでの2ヶ月弱の日程を予定していますが、例によって細かな予定は一切立てていません。体調と天候に相談しながら、各地を気ままに巡り歩きたいと考えています。今回で北海道遠征も12回目となりますが、釣りのウエイトは少なめにし、観光やのんびりと休養する時間を大事にしながら、のんびりと日々を過ごしてゆきたいと思っています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。 (下写真は、紅葉の美しい巨大カルデラ湖) 【10月12日(金)】 11日は大雨で、釧路市内で車の整備などで1日が終わった。この日も午前中は結構な雨でしたが、10時ころから某巨大カルデラ湖へ入り、チップ(湖沼型ヒメマス)を狙ってみた。10日ほど前にも同じ場所を訪れているが、その時はまだチップの数はごく僅かで、1尾だけなんとか釣れただけ。しかし、今回は岸辺にピンク色のチップたちがウジャウジャと泳いでいて、派手なミノーを遠投してゆっくりとリーリングしてくると、いとも簡単に釣れてしまいます。ただ、午前中は結構な雨だったためか、釣り客は少なく、私を入れて6人だけでした。
翌日からは土日になるが、お天気も良さそうなため、恐らく数十人の釣り人がずらりと並ぶことになるでしょう。でも、チップは愛想がとても良いので、何十人も釣り人が並んでも、ちゃんと皆さんに釣れてくれるのが有りがたいですね。この日はいつもの海岸で13尾ほど釣った後、ニジマスで有名な河口のポイントに今回初めて入ってみましたが、こちらではニジマスの気配は全くありませんでした。ただ、インレットの流れの下には、こちらでもチップが沢山群れていて、小さなミノーに代えるとアッと言うまに5尾ほどが釣れてしまいました。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 Ryuki50S/45S/赤腹ヤマメ/ピンク、Dコンタクト63Sチャートヤマメ 【10月13日(土)】 この日は朝から良く晴れ、風も少ない予報だったため、久しぶりに某巨大カルデラ湖でボート釣りを楽しみました。釣り方はディープダイバーを使ったハンドトローリングです。以前はレッドコアを使ったトローリングも行いましたが、竿が重く、魚との駆け引きもつまらないため、水温の高い夏以外は、最近はこの釣り方ばかりになっています。出漁したのは8時半ころからでしたが、釣り始めてすぐに、まずは39cmの綺麗なサクラマスがヒット。9時半ころにはガクンと強烈な魚信が出て、60cmほどの巨大なアメマスがヒットしましたが、これは網入れに失敗して大バラシ。
その後も10時半ころには非常に綺麗なニジマス45cmが、11時ころには33cmのサクラマスがヒット。他にも、ミノーにカツンと反応が出るが乗らない状況が3回ほどありました。ただ、その後は13時ころまで2時間ほど、全く反応の無い状況が続いてしまいました。午前中にある程度の釣果があったため、もう納竿しても良いかな・・っと思い始めたころ、13時半ころでした、この日1番の48cmの丸々と太ったニジマスがヒット。強烈なやりとりで思わず大興奮してしまいました。どうやら快晴に近い良いお天気のため、ミノーを見切られていた様です。
予想通りにその後は再び活性が高くなり、14時過ぎにはこれまた非常に美形のニジマス47cmを、14時半ころにはニジマス31cmを、そして15時前には32cmのサクラマスも追加。全部でニジマス4尾、サクラマス3尾の、十分に満足できる結果となってくれました。この日ひとつ面白いと思ったのは、午後から釣れたポイントが全て、出航場所のすぐ目の前の、水深7m程度までの浅い区域の広がる地区のど真ん中で釣れた事です。遠くへ行かなくても、すぐ目の前で幾らでも釣れてしまう様です。そして、15時を過ぎると冷たい北風が吹き始め、早めに納竿としました。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 Sukari60deepクラシックのみ 【10月14日(日)】 この日は家内の希望で、知床瀬石温泉の生産者直売の番屋へ羅臼昆布を買いに出かけました。某湖からは3時間近い大移動です。家内曰く「羅臼の道の駅の昆布と番屋のでは味が全然違う」とのこと。しかし、今は漁期が終わったらしく、番屋は閉鎖されていた。仕方なく近くの番屋で作業をしておられたオジサンに直売が無いか聞いてみたが、無いらしい。すると見かねたのか「商品にならない傷物があるから好きなだけ持って行っていいよ!」と、有難いお言葉が・・・1等相当の養殖昆布(食べておいしい)3枚と天然昆布(出汁用)2枚を頂いてしまった。ちなみに道の駅で値段を見てびっくり!端物とは言え8,000円くらいはする様だ。知床人の恩情に感謝の1日でした。
上の3枚の写真は15日早朝に撮影した知床の紅葉の写真です。クリックすると拡大します。 【10月15日(月)】 知床に来るとやはりオショロコマを釣りたくなってしまいます。早朝は快晴の良いお天気だったため、夜明けから8時ころまでは写真撮影の時間としたが、その後に少しだけオショロコマを狙っています。この時期は既に産卵の真っ最中であり、魚たちは源流部の細い流れへと移動しています。そのため、堰堤などの遡上止めの下を狙うのが鉄則となります。ただこの日は快晴に近い明るい良い天気で、しかも最後の雨から数日経過していて透明度も最高に高かった。そのため、大型は一切相手にしてくれず、結局22cm止まりでした。ただ、オショロコマは釣り人を絶対に裏切りません。それなりに数は釣れて楽しめました。
この日は少しだけフライフィッシングでも釣ってみています。#12程度の大きなカディスで幾らでも釣れますが、あまりに釣れるためにすぐにフライがボロボロになってしまいます。ルースニング(ウキ釣り)も試してみましたが、沈んでいるフライにはあまり反応してくれず、驚いたことにウキにバンバン喰い付いてくるのです。試しに浮くタイプのペレットフライを投げてみると、あれま、オショロはペレットなど知らないハズなのですが、これがバンバン釣れてしまいます。要するに浮いているもので見慣れないものはなんでも喰い付いてくる様です。オショロコマって、面白い魚ですね。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 Sukari37deep/クラシック、Dahlia30ss/RedBerryヤマメ、Ryuki45S/赤腹ハヤ、他 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、 TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.0号、#12カディス、ペレットフライ管付チヌ1号 【10月16日(火)】 午前中は風も弱い予報だったため、知床から急遽大移動して、この日は阿寒湖でボート釣りを楽しみました。寒波の影響で、風の弱い日はこの日以外は当面無さそうだったからです。ただ、湖面は非常に寒く、ボートの上はまるで真冬でした。こんな日はニジマスは釣れなくなりますが、アメマスなら関係なく釣れるだろうとタカを括って7時ころ出航しハンドトローリングで攻めましたが、あれれ、1時間ほどは全く反応無し。これほど急に寒くなると、アメマスでも活性はそれなりに下がる様です。
8時頃やっと釣れたのは24cmほどのアメマスのおチビちゃん。その後も8時半ころに31cm、9時ころに27cm、9時半ころに26cmと、おチビちゃんばかりで大きなアメマスはまだ寝ている様です。10時ころ、昨年もチップ(湖沼型ヒメマス)の釣れたポイントへ差し掛かると、案の定、結構強烈な魚信が出て、下左写真の巨大なチップが釣れました。サイズを測ってビックリ。44cmも有り、記録を更新するサイズでした。このころから日差しが出て、少し寒さも緩み始めたためか、10時半ころになって少しサイズアップのアメマス37cmがヒット、そして、11時半ころになって、ようやく下右写真の良く太ったアメマス45cmが釣れました。
釣れた場所は尻駒湾奥のインレットのあるポイントの前でしたが、藻が繁茂していて、ここは沢山のアメマスたちが隠れている様です。しかしこの日は寒さのためか、釣れたのはこの1尾だけでした。その後は、チップの釣れた方面へ移動する途中で、12時半ころ、この日1番のアメマス49cmがヒット。やはりこんな寒波の日は、真昼間の暖かくなる時間帯でないと大きな魚は動いてくれない様でした。ちなみに13時半ころ、ガツンと言う強烈な魚信が出て、ようやくニジマスがヒット。しかし、大暴れしただけで沖合でバレてしまいました。最後はおチビちゃんを追加して、14時過ぎに風が出てきたため早めに納竿しました。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 Sukari60deepチャートヤマメ/クラシック、Ryuki50S赤腹ヤマメ(いずれもシングルBL) 【10月17日(水)】 この日も阿寒湖周辺で1日を過ごした。前日までの予報ではこの日は風の強い荒れた日になるハズが、朝起きてみると下写真の様な快晴のほぼ無風状態でビックリ。正に最高のボート日和でした。ただ、前日のボート釣りの疲れで起き出したのはもう8時過ぎ。2日連続のボートも疲れるしで、午前中はオンネトーなどの紅葉見物に、午後からは少しだけ阿寒漁協管内の瓢箪湖で釣りを楽しみました。オンネトーの紅葉はやや遅かった様で、ダケカンバが色あせ始めていて、イマイチ良い写真が撮れなかったのが残念。下写真2枚はクリックすると大きな写真をご覧頂けます。
釣りは午後から2時間ほどだけ、瓢箪湖で今回はフライフィッシングで臨みました。阿寒漁協管内の釣り場は、阿寒湖以外はどこも放流ニジマスが幅を利かせていて、管理釣り場とほとんど変わらない状態です。瓢箪湖は小さな川のインレット付近に魚たちが集まっていて、管釣りよろしく、目の前に50cmほどのニジマスがウロチョロと泳いでいるのが見えます。最初は#12のカディスを投げてみましたが、2投目で25cmほどのアメマスがヒット。しかし、この1尾だけであとは他のドライフライを投げても反応が無くなってしまいました。
この沼に放流されているニジマスは阿寒川と同じく、つい最近まで養魚場でペレット餌で飼育されていた、尾びれの丸いニジマスたちです。ならばまだペレットを覚えている魚もいるのでは?と考え、沈むタイプの6oの茶色いペレットフライをルースニングで試してみました。すると意外にもウキが即座に反応して、下写真の60cmほどのニジマスが釣れてしまいました。良く見ると尾びれが丸くデブデブに太っていて、つい最近までペレット餌をたらふく食べていたのではないかと思われました。その後ももう1尾、50cmほどの尾びれの丸いニジマスが釣れましたが、ただ、その後はやはり全く反応が無くなってしまい、3時前には納竿しました。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、 TiemcoStandard1X9F、SeagarGrandMaxFX1.0号、#12カディス、ペレットフライ管付チヌ1号、#12Kフライ、他 【10月18日(木)】 この日は13日にも訪れた某巨大カルデラ湖へ再び入渓しました。釣り方も前回と同じです。ただ、朝起きた時の車外温度はマイナス2.8℃。16日の阿寒湖でもそうでしたが、水温の殆ど変化しない湖でも、急激に気温が下がると、ニジマスはもちろんアメマスでも活性が著しく下がり、水温の上がるお昼頃まで大物が釣れない現象が起きる様です。この日も正にその通りでした。9時前に出航したものの、1時間半ほどは全く何の反応も無し。朝から曇っていたのですが、10時半頃になって晴れ間が見えだすと、バタバタとサクラマス35cmとニジマス38cmがヒット。30分ほどして今度はサクラマスの38cmが釣れましたが、まだまだサイズは小さいものばかり。
11時ころ再び雲が出て、風が吹き始めて波が高くなって来たため、一旦はボート場へ戻り、暖かいラーメンを食べて体を温めます。13時ころになって再び晴れ間が見え、風も和らいできたため再び出航すると、今度はすぐにサクラマス33cmがヒット。その後、大きな青空が広がってくると、気温も10℃近くまで上昇し、いよいよ活性が上がってきた様です。14時過ぎにはニジマス46cmがヒット、そして、14時40分ころ、この日一番のニジマス53cmがヒットしてきました。ただこの53cmですが、少し状況が変わっていました。湖を横断しようとミノーを引っ張ったままで高速で移動中に、水深が45mもある湖のど真ん中でヒットしてきました。これには驚きました。
実は、これまで他のボートの釣り人から数多くの50cmオーバーのニジマスの話を聞いています。60cmオーバーですらボート釣りならば珍しくない様なのです。私はダム湖でのハンドトローリングの延長線上で釣っていたため、概ね水深が4〜6mのラインをトレースする様に操船していたのですが、ネットの情報を見ると、実は水深30mや40mといった深い場所で結構な大物が釣れています。今回の53mも正にその通りで、こういった超大物は、湖の広い場所を悠然と泳ぎまわっているのかも知れませんね。今後はこんな事も意識しながら、より大きな獲物を狙ってみたいと考えています。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 Sukari60deepクラシックのみ 【10月19日(金)】 この日は朝から快晴の素晴らしいお天気でしたが、その分、昨日以上に冷え込みました。ただ、風の殆ど無い天気予報であり、疲れを押して、前日と同じカルデラ湖で、2日連続のボート釣りに挑みました。この冷え込みではどうせ釣れるのは10時過ぎだろうと、のんびりと9時ころに出航です。この日はちょっと趣向を変え、手にはいつものCarddiff72+Sukari60を持ってハンドトローリングを行い、ボートの反対側にはイトウ釣り用に買ったKeison90+Sukari85を固定して2本竿で狙いました。ボートを8km/hほどで走らせると、Sukari85は潜りながらユラユラと大きく左右に泳ぎます。すると竿先は前後にゆっくりと大きく前後するため、これを利用しました。
10時ころまでは全く反応がありませんでしたが、予定通りに?10時15分ころ、Keisonの方のドラグが唸りだしました。ボートの横まで来ると思いっきり潜って強烈に抵抗してくれましたが、Sukari85のフックは全く頑強で、難なくランディング。サイズはジャスト50cmでした。それから30分ほどして、またまたKeisonのドラグが強烈な唸り声を上げ、ボートのずっと後方で魚がジャンプを繰り返し始めました。水深は15mほどもあり、湖底には浅く草が生えているだけで、慌てる必要は全くありません。この湖は透明度が非常に高く、湖底がうっすらと見えるのです。大暴れしながら暫くのやり取りの後、ランディングしたニジマスは丸々と太った52cmでした。
11時を過ぎると日が高くなり、防寒着が邪魔になるほどの暖かさに。すると今度はいつものCarddiffの方だけに魚信が出始め、サクラマス32cm、ニジマス39cm、サクラマス40cm、同37cmと10〜20分間隔で連続ヒット。そして、12時を少し回ると、今度はCarddiffの方にも魚信が無くなってしまいました。どうやら、こんな快晴の日は、最初は大きなミノーにも反応するのですが、明るくなるにつれ小さなミノーだけに反応する様になり、最後は知らんぷりになる様です。しかも、小さなミノーには小物しか反応しない様です。そして、その後は誰もいなかったチップ釣り場の前を通過し、35cmほどのチップを3尾釣って、その後は帰港しました。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+DaiwaMorethanXtremeN16lb、 TailWalkKeison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+VarivasShockLeader20lb、 Sukari60deepクラシック、Sukari85dxsアユ(赤腹改)16g 【10月20日(土)】 この日は大きく日高まで移動し、釣りは有りませんでした。 |