今秋も北海道遠征にやってきました。今回も雪が降るまでの2ヶ月弱の日程を予定していますが、例によって細かな予定は一切立てていません。体調と天候に相談しながら、各地を気ままに巡り歩きたいと考えています。今回で北海道遠征も12回目となりますが、釣りのウエイトは少なめにし、観光やのんびりと休養する時間を大事にしながら、のんびりと日々を過ごしてゆきたいと思っています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。(下写真は、十勝のニジマスの渓) 【9月21日(金)】 前日に漁協さんから「まだ全然釣れてませんよ」と言われて迷ったのですが、それでもボートで釣りをしたくて仕方ない私は、この日は結局、阿寒湖でボートを出しました。しかし、やはり漁協さんの意見を尊重すべきでした。失敗でした。8時に出航し、いつもの様にハンドトローリングで尻駒湾方面へ漕ぎだしましたが、全く魚信も何もないのです。水温はまだ18℃台と高く、恐らく渓魚たちは水深10m以上の水温の低い層にいて、5〜6m程度の深さを探るハンドトローリングのミノーには見向きもしてくれませんでした。
ただ、快晴で風も無い穏やかな日で、最高の写真日和だったため、それでもダラダラとボートを漕ぎ続けました。もう釣れないかも・・と諦めかけて、チュウルイ島手前から大島方面へ禁漁区ギリギリをミノーを泳がせたままでかなり早い速度でボートを走らせていると、あれれ、湖のど真ん中の、しかも水深が26mもある場所で突然ロッドが大きく曲がりました。こんな時間にこんな場所で??と思いましたが、釣れてきたのは紛れもない黄金のアメマス43cmでした。恐らく、深い泳層を回遊していたアメマスが、ミノーを見つけて追い掛けてきたのでしょう。まぁ、なんというか、ラッキーな1尾でした。
その後は滝口まで写真撮影に行き、帰り道も湖の真ん中でボートを走らせていると、大島の手前の水深15mほどの場所で、35cmのニジマスがヒット。ただ、うっかり岸に近寄り過ぎると、コツコツっと小さな魚信が出て、すぐにウグイがヒットしてしまいます。どうやらウグイ君だけはこの暑さでも元気な様子でした。ちなみに、この日初めて阿寒湖に来て、2時頃に1番有名なインレットのポイントで、キャスティングで60cmのアメマスを釣った人がいた様です。そのポイントの沖合は意外にも急深になっていて、ボートで探ると15mほどもありました。底まで重いミノーを沈ませて、巻き始めたらドカンとヒットしたそうです。ラッキーな人もいるものですね。 【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、 Sukari60ssDeep/チャートヤマメ/クラシック(シングフルックBL1本に改造) 【9月22日(土)】 さて、胆振東部地震による電力不足もほぼ解消し、ダム湖の発電放水も収まりつつあるとのことで、ボートの釣りはまだ2週間ほど早い事もあり、一旦は十勝のニジマスの渓へ舞い戻る事にしました。この日は阿寒湖から大きく移動する途中で、先週に釣ったアメマスの渓を2時間ほどだけ、寄り道して釣っています。3連休の初日にも関わらず、相変わらず釣り人の姿は皆無で、やはり往年のこのアメマスの渓も、完全に終わってしまった感じでした。この日も橋の上からバシャバシャと跳ねながら産卵をしている鮭の群れを探し、そのすぐ下流でアメマスが良く釣れました。ただ、サイズは来るたびに小さくなっていて、この日は尺止まりの9尾でした。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、 Ryuki45S/チャート(赤腹改) 【9月23日(日)】 3連休で人が多そうなため、この日は十勝の更別町にある管釣り「ファミリーパーク更別」で1日を過ごしました。ここのC&R池では、80cmくらいまでの超大型魚を釣る事ができますが、この日も72cmまでの巨大なドナルドソンなどを10尾ほど釣り上げ、途中で腕が痛くなってしまい、やむなく切り上げました。それでいて1日券2500円という、東京では考えられない破格の安さです。チビマスばかり釣らせておいて、1日券4000〜5000円もぼったくる首都圏の管釣りは、あれは一体、なんなんでしょうね。この釣り場に来ると、首都圏の管釣りがまるで詐欺集団に見えてしまいますね。
【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、TiemcoStandard1X9F、 SeagarGrandMaxFX1.75号、Kフライ管付チヌ1号、Kマラブー管付チヌ1号、ペレット茶管付チヌ1号、他 【9月25日(火)】 24日は3連休最終日であり、釣りは無しでした。そして、ようやくシルバーウィークも終わり、釣り人でごったがえしていた十勝のニジマスの渓も落ち着きを取り戻しました。この日は珍しく早朝6時半から出漁し、目星を付けておいた大物の一番釣れそうなポイントへ入りました。1尾目で幸先良く34cmがヒットし、こりゃ今日はイケるかな!と思ったのですが、そうは問屋が卸してはくれませんでした。やはり前日に相当に叩かれていたのか、大物はスレて全く反応してくれません。夕方まで頑張って、数は17尾と釣れましたが、結局、この日の最大は35cm止まり。ガッカリです。
この日は1組だけ地元のルアーマンと出会いましたが、ちょっと気になる情報がありました。今年は大物がサッパリ釣れず小物ばかりになったというのです。確かに私自身も、夏に47cmまでは釣っていますが、50cmオーバーはまだ釣れていません。道内のアチコチで、アメマスもブラウンも小型化が著しいのですが、「ニジマスよ、おまえもか!」と気がかりでなりません。今日1日釣っただけですので、未だ今年の詳しい状況は判りませんが、なんとか十勝のニジマスだけはこのまま変わらずに居て欲しいものです。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、 Sukari50ssDeep/赤腹ヤマメ/クラシック、Ryuki50S/60S/赤腹ヤマメ 【9月26日(水)】 朝起きてみると、曇りの天気予報が大外れで、快晴のとても良いお天気でした。季節外れの寒気で、恐らくニジマスは釣れないだろうと予想していましたが、良いお天気なので出かけない手はありません。まずは前日と同じ渓でニジマスを狙う事にしましたが、予想は全くそのまま当てはまるもので、1時間ほどルアーを投げ続けて、釣れたのは20cm足らずのニジマスが1尾だけ。大物はおろか、小物も殆ど反応が無いヒドイ日でした。ただ、この日は風が冷たくて心地良く、歩いていても汗も出ない、青空の広がる実に快適な日ではありました。
お天気も良いため、午後からは写真撮影も兼ねて、源流部のオショロコマの渓へ足を延ばしました。しかし、こちらでは全くの予想外に、オショロは1時間やって1尾しか釣れませんでした。釣り場には足跡が多数あり、恐らく餌釣り師が頻繁にやってきて、釣り切っていったのではないかと思われました。オショロは警戒心が弱い割りに貪欲で、簡単に釣られてしまうのです。ただ、ヒグマの出る源流部での釣りは、国道沿いの限られた場所だけで釣りが行われていて、大雨が降れば流程の上下からオショロが移動してくるため、すぐに魚影は回復するのが普通です。大雨の後にまた釣ってみたいと思います。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、 Sukari50ssDeep/クラシック、Ryuki50S/赤腹ヤマメ、他 【9月28日(金)】 27日は強い寒気で上着無しでは外を歩けない寒さでした。しかも小雨が降ったり止んだりのお天気でそんな日はニジマスの大物はまず釣れません。そのため、洗濯と買い物で1日を過ごしました。そして、この日は朝から良いお天気になり、気温も前日よりは少し高くなった様で、早速いつものニジマスの渓へと足を運びました。しかし、8時ころから釣り始めて2時間ほどは全くの反応無し。2年前に57cmを釣った大場所まで来ると、ようやく気温が上がり汗ばんできて、どうやら時合いが来た様です。案の定、この場所でこの日1尾目の35cmがヒット。しかし、50cmを超える様な大物は姿を現してはくれませんでした。
午後からは移動して、これまた以前に50cmオーバーが釣れた大場所を狙いました。ただ、午前中の釣りで、足元までのろのろとニジマスが追い掛けてきてはUターンして行くのを数回目撃していて、寒さで動作が緩慢になっていてヒットに繋がらないのではないかと考えられました。そのため、ここでは、ずっと上流部からミノーを下流へ遠投し、ポイントの中心でミノーをジッと泳がせ続ける作戦を試みてみました。すると、10秒ほどもミノーを泳がせていると、向こう合わせでニジマスが3尾、立て続けにヒットしてきました。ただ、この方法でも大物は見向きはしてくれず、結局、この日は上写真の35cm止まり6尾の寂しい結果でした。
【使用タックル】 SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax2.5号、 Sukari50ssDeep/クラシック、Ryuki60S/50S/赤腹ヤマメ、他 【9月29日(土)】 週末は釣り人で混雑するため、本気で釣る気は無かったのですが、この日は朝8時過ぎから、と或る市街地の中を流れる川を試しに釣ってみました。ただこういった市街地の川は、付近から歩いて、或いは自転車などで地元の餌釣り師がやってきて、毎日の様に魚を抜きまくっています。案の定、2時間近くやってニジマスのおチビちゃんが1尾だけ。すぐにやる気を無くし、結局、午後からは近くの管釣り「士幌フィッシングパーク」へと逃避?してしまいました。ただ、この管釣りでもちょとガッカリすることがありました。
以前この管釣りを訪れた時は、50cmから70cmくらいまでの大型のニジマス中心に放流されていたのですが、この日は平均40cm前後に小型化していました。中にはかなりな大型魚も泳いでいるのが見えるのですが、確認した範囲では60cm超えは数尾だけでした。1日券は2,200円と破格の安さであり、お客さんも極く少ないため、経営が苦しいのでしょうか。お客さんは私を含めて3人だけでしたが、凄腕の常連さんのルアーマンさんが一人いて、恐らく池一番の大物?68cmを釣り上げていました。私も負けじと頑張りましたが、なんとか60cmを1尾だけ、50cm台が3尾ほど、他はほとんどが40cm前後でした。でもま、十分に楽しめはしました。 【使用タックル】 3000円の#5/6中古フライロッド、NoBrand1850円WF-6Fライン、UM-FR-01-ALC#5/6リール、TiemcoStandard1X9F、 SeagarGrandMaxFX1.75号、Kフライ管付チヌ1号、Kマラブー管付チヌ1号、ペレット茶管付チヌ1号、他 【9月30日(日)】 この日は午後から台風のため大荒れになるとの予報でしたが、午前中に少しだけいつものニジマスの渓へ足を運んでいます。この週はあまりにも釣れなかったため、他の釣り人の状況を確認したかったからです。4人の釣り人に出会い、1軒の釣り道具屋さんのマスターとも釣況についてお話を伺いましたが、驚いた事に全員から似た様な答が返ってきています。「夏以降、大物が釣れなくなった、大物の話を聞いていない」というのです。私自身も6月末に47cmまでは釣っていますが、それ以降のこの渓の釣果は惨憺たるものです。
ただ、過去にも同じ様な状況が有ったらしく、数年の幅をもって、突然釣れなくなったり、また急に大物が釣れ出したりしている様です。原因は牧場からの農薬説や温暖化説などいろいろある様ですが、はっきりした事は判りません。この9月は発電放流で水量が多いため、魚たちが源流部へ移動した、或いは下流の十勝川本流へ避難したのでは?、などと言う人もいます。そして現在、台風24号のため豪雨となっていて、雨後の状況がどの様になるのかだけは、機会を見て確かめてみたいと考えています。 【タックルの使用はありません】 |