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ミニオフレポート

北海道遠征2017 釣行日誌(2)(9月21日〜30日)


今秋も北海道へやってきました。今回も10月末頃までの2ヶ月弱の日程を予定していますが、細かな予定は一切立てず、自身の健康状態と天候に相談しながら、各地を巡り歩きたいと考えています。北海道遠征も年々釣りのウエイトは少なくなり、観光やのんびりと休養する時間が増えています。今回で北海道遠征も11回目になりますが、昨年以上に体力的に厳しい釣行は控え、観光も交えたのんびりとした遠征を考えています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。
(下写真は、道東のアメマスの渓)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月21日(木)】

台風から3日目でも道東のアメマスの渓は水量こそ減ったものの、泥濁りのままで釣りになりません。それでもアメマスを釣りたくて仕方ない私は、最源流部や幾つかの支流なら透明度が上がっている可能性があるかも知れないと、車を走らせました。そして、大きい方のアメマスの渓では、最源流部と2本の大き目の支流でなんとか釣りの可能な透明度となっていました。ただ、途中で出会った釣り師に話を聞くと、今年はとにかくアメマスが少なく、ほとんど何も釣れないとのこと。サケやカラフトマスの遡上も大幅に遅れていて、アメマスも海ではそれなりに釣れていたので、まだ本格的に遡上が始まっていないのではないか、と言うお話でした。

アメマスの渓の本流はまだ泥濁り最上流部はなんとか釣りになるいきなりヒットしてきたアメマス41cm

つまり、今回の台風豪雨で本格的な遡上が始まり、来週ころからは去年並みに釣れる様になるかもしれないと言うのです。まぁ、それはそれとして、とにかくアメマスを釣りたい私は最源流部のクマの出そうな釣り場に入渓し、10時頃から釣ってみました。ところが釣り始めて数投目で上写真の41cmがヒット。こりゃ幾らでも釣れるんじゃないの?、と思ったのですが、しかし、後が続きません。そのまま500mほども釣り下がりましたが、その後は1尾も釣れません。ただ時折、とても小さな魚がミノーを追いかけてくるので、ミノーを45mmの小さなものに取り換えてみると・・・下写真中央の様な20pにも満たない小さなイワナがポツポツとヒットしてきます。

アメマス41cmと私腹部の赤いおチビちゃんが多数後が続かず場所を変え支流へ

この小さなイワナ、腹部が赤く、どうも居付きのイワナの様に見えますが、中には腹部の白い個体も混じっていて、アメマスなのかイワナなのか良く判りません。ただ、数はそこそこ多い様で、ミノーを盛んに追いかけてきて、時折りピッピッとミノーに引っかかりますが、小さすぎて鉤に乗りません。その後は2か所ほど場所を変え釣りましたが、結局、その後釣れた大き目のアメマスは下写真の40pと38p、それと28pの3尾だけ。おチビちゃんは釣れたものだけで17尾、バレたおチビちゃんの数は恐らく20尾以上もありました。良く判りませんが、どうも昨年以上にアメマスが超小型化し、付近に大量に泳いでいた様に思えてなりませんでした。

再び本流最上流部へ移動大きいサイズ2尾目は38cm続いて40pもヒット

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki45S/60S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ、他

【9月22日(金)】

前日よりは透明度が上がって、より良い釣りが出来るだろうと、再び昨日と同じアメマスの渓へと車を走らせました。のんびりとしたもので、釣り場に到着したのはもう10時半頃でした。こういう濁りの強い渓では、真昼間の明るい時間帯の方が良く釣れるものです。そのため、ちょうど良い濁りの場所を探して釣れば良いのです。取り敢えず最初に入渓したのは前日のポイントから1kmほど下流側。ただ、こちらは透明度が上がり過ぎていて、26・25pの2尾を釣ったところで場所を移動。更に下流側の程良い濁りの場所へ移動して仕切り直しです。水量は一気に倍以上になり、渡渉が少し大変です。

台風後4日目でも本流は濁りが強い源流部ではおチビちゃんが2尾少し下流部へ移動、水量が多い

しかし、大物は水量の多い所にいるものなんですね。前日の様な20p前後のおチビちゃんは1尾もヒットせず、釣れるのは殆どが尺上でした。ただ、なぜかこれまでこの渓では釣れた事のない良型のニジマスまでヒット。温暖化などでアメマスの渓もニジマスの渓へとシフトしつつあるのかも知れません。この場所での一番の大物は下写真のアメマス54pでした。流心の深い所にこういった大物は潜んでいる様で、ミノーを10回ほども投げ込んだ後にも関わらず、Sukari50SSdeepイブキで川底を転がす様にトレースしてくると、いきなり強烈な魚信が出て魚が走り出しました。

アメマスの渓で釣れた良型ニジマス42p いずれニジマスの渓になるのか?ニジマス42cmと私
久々の大アメマス54cmと私アメマス54cm このサイズがこの渓で釣れたのは2年ぶり

昼食タイムの後は、更に数kmほど下流側へ移動し、再度、仕切り直しました。濁りがどんどんと取れてきて、午前中のポイントは釣り辛くなって来たからでした。北海道の渓では、沢などから濁りが入るのでは無く、傾斜の非常に緩い平坦な流れを流れるうちに、川床の土砂が少しづつ崩され、下流へ行くほど濁りが強くなって行くのです。そのため、少しづつ下流へ移動すると、ちょうど良い濁りのポイントが見つかると言う訳です。そして、こちらのポイントでは43cmを含む5尾のアメマスがヒット。結局、この日は6時間ほどの釣りで、アメマス54,43,38,36,36,35,26,25,25cmの計9尾とニジマス42cmのまずますの大漁となり、満足のうちに納竿しました。

更に下流部へ数kmほど移動<アメマス38p続いてアメマス43pもヒット

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60S/チャート、Sukari50SSdeepメブキ

【9月23日(土)】

この日は東京から風玉さんがやってきました。前日に道東入りしていて、早朝は小さい方のアメマスの渓を攻められたらしいのですが、ウグイばかりで、アメマスは37pほどを1尾だけだったとのこと。ただ、川では初めての巨大なシロザケをヒットして、それなりに楽しい時間だった様です。もちろん、サケは写真1枚頂いて即放流したそうです。私は午前中、前日までに釣ったポイントより更に下流部を3ヶ所ほど釣ってみましたが、なんと、早朝におチビちゃんが3尾釣れただけで、その後の3時間ほどは魚影全く無しでした。どうも、アメマスたちは源流部に近いごく一部の場所にだけ泳いでいた様です。

台風後5日目でようやく釣り可能に東京から風玉さんがやってきた巨大なシロザケを初ヒット

その理由として、今年は夏の雨が極端に少なく、2本のアメマスの渓の河口が砂丘で塞がり、台風が来るまで魚が遡上できなかったらしいのです。そのため、初期に遡上していた少数のアメマスが源流部まで遡上し終わっていて、中流部以下では殆ど魚影が無い様なのです。台風の増水で新たにアメマスが大挙して遡上してくれる事を願うばかりです。さて、風玉さんとのミニオフですが、この日は更に透明度が上がり、本流でも笹濁りの良い条件でした。しかし、上述の理由で、結局、最源流部で風玉さんと釣る事にしました。ただ、透明度が上がり過ぎていて魚から釣り人が丸見えの様で、魚のトレースはあるもののなかなかヒットしてくれません。

しかし、魚影が余りにも薄いこの日の最大は38cm止まりミノーの逆引きで狙う風玉さん

それでも私はこの渓を釣り慣れているので、なんとか38cmまでを8尾ほどとオマケで32cmのニジマスもヒットできました。ただ、風玉さんには残念ながら、アメマスのおチビちゃんが5尾ほど釣れただけで、折角の道東のアメマス釣りでしたが、ちょっと寂しい結果となってしまいました。夕方15時を過ぎると、またまた雨が降ってきて急に気温が下がったためか、アメマスの活性がガクンと落ちてしまいました。そのため、早めに切り上げて、夜のお楽しみの厚岸町の道の駅「コンキリエ」まで車を飛ばしました。この道の駅は浜焼きの店がとても美味しくて道東に来た時のお楽しみになっています。久しぶりに釣り談義に花が咲きました。

32cmのニジマスもヒット結局、風玉さんにはおチビちゃんのみ夜は厚岸のコンキリエで乾杯!

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60S/70S/チャート、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ

【9月24日(日)】

風玉さんとのミニオフ2日目は、彼のいつもの希望で、某低層湿原をゆったりと流れる大河でのボート遊びでした。風玉さんは東京在住ですが、仕事が忙しく、滅多にボートを出す機会が無いため、道東に来た時くらいは1度はボートを出してみたいとのこと。昨年も同時期に同じ場所で2人でボートを出して釣っていますが、ラッキーにも私に65cmのイトウが釣れ、大喜びしたものです。ただ、ランカーズ釧路さんなどで聞くと、この地のこの時期のイトウは釣れただけで御の字であり、ほとんど何も釣れないらしいとのこと。でもま、釣れなくとも久々のボート遊びは楽しいものです。お天気も曇ったり晴れたりで快適な一日でした。

2日目は某湿原でボート遊びこの時期には殆ど何も釣れないが、ボートの釣りはそれだけでも楽しい

そして、釣れないだろう事を承知の上でボートを出し、一応はロッドを振ってはみましたが、今年も同じ柳の下にドジョウがいる筈も無く、4時間ほどの釣りの結果は想定通りに2人ともオデコでした。唯一ロッドに反応が出て、スレで引っ掛かって来たのは下写真の小さなヌマガレイが1尾だけ。世の中、それほど甘くは無い様です。さて、風玉さんは屈斜路湖・阿寒湖方面が大好きだそうで、明日からはそちらに観光に行かれるとのことで、夕方、現地でお別れしました。風玉さん、早くサラリーマンを卒業して、ゆったりと時間を忘れて北海道に来て下され。待ってまっせ。

昼食とコーヒータイムこの日唯一の釣果?ヌマガレイ結局、2人ともオデコだった

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki70S/チャート、D-Directチャートヤマメ、Dコン63チャートヤマメ

【9月25日(月)】

今シーズンは大きい方のアメマスの渓ばかりを4日連続で攻めていたため、この日は初めて小さい方のアメマスの渓に入りました。台風が来るまで長い間、河口が砂丘で塞がれていて、サケやアメマスが遡上できずにいたらしいと聞いたため、台風後に開口した河口から、魚たちがどのくらい遡上してきているかが知りたくて、河口からすぐ上のポイントに入渓しました。釣り始めてすぐに45cmのまずまずの型がヒットして、こりゃ沢山の良型の魚たちが遡上してきているのでは?と一瞬、期待しましたが・・・しかし、その魚体を見てガッカリしました。頭部に変形があり顎が突き出ていて、しかも尾鰭の上半分が欠けています。

小さい方のアメマスの渓の河口釣り始めてすぐに良型がヒットアメマス45cmと私

どうみても過去に誰かに釣られた個体なのです。魚体もほっそりとしていて、産卵を終えて降りてきた戻りアメマスの様です。案の定、その後も河口付近を2時間ほど粘りましたが、30,28cmの小さなアメマスが2尾釣れただけ。その後は最源流部へ移動して、早期に遡上してきたアメマスがどの程度泳いでいるのか、見に行きました。こちらは反応が良いのですが、なぜかおチビちゃんばかり。良型は37pの1尾のみでした。更に14時ころからは中流部を2ヶ所釣っていますが、小さなヤマメが1尾釣れただけで、アメマスの姿は見られませんでした。台風後にも少しばかりのアメマスたちが遡上してきてはいる様ですが、その数はごく少数の様でした。

源流部の渓では良く反応が出た37cmのまずまずのサイズ中流部ではチビヤマメが1尾のみ

この5日間ほど、道東のアメマスを狙って往年の銘渓を釣り続けましたが、どうやらこの地のアメマス釣りは、落日を迎えている様です。道東のアメマス釣りを知ったのは2005年ですが、乱獲や温暖化でやがてはこの地の釣りも早々に終焉を迎えるであろうことは当初から予想していた通りです。しかし、その変化の速度は余りにも早く、たった10年ほどでほぼ魚影が無くなるレベルまで低下してしまったのは、何か日本の釣りの未来をも予見する様な出来事に見えてなりません。実に悲しく嘆かわしい思いで一杯になり、空しい面持で納竿せざるを得ませんでした。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki50S/60S/チャート、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ

【9月27日(水)】

落日を迎えた場所が有る一方で、日の出を迎えつつある場所も有る様です。地元の釣り人たちから様々な情報を集めていますが、日高や宗谷・北見の一部の河川で、これまで釣れたことの無い70pを超えるアメマスが釣れ始めているらしいのです。そんな情報を元に先日釣り上げたのが日高での61pでした。前日は道東のカルデラ湖近辺を観光していましたが、某釣り場で同様の大アメマスの情報を得たため、この日は急遽、その情報の釣り場へと車を走らせてしまいました。本当はカルデラ湖でのニジマスやチップ釣りを考えていましたが、流石にまだ時期が早過ぎる様で、いずれも釣れてはいない様だったからです。

釣り始めてすぐに36cmがヒットこんなおチビちゃんが16尾も夕方になんとか釣れた33cm

その釣り場は、同じ道東の湿原を蛇行して流れる河川であり、最近になり70pクラスのアメマスが釣られているとのこと。その釣り人自身も、60pオーバーのアメマスを実際に釣り上げているらしいのです。午後から早速入渓してみましたが、幸先良く釣り始めてすぐに上左写真の36pがヒット。ただ、その後は上写真中央の様なおチビちゃんが連続ヒット。少し疲れてきた頃に、太い倒木の沈んだ、いかにも大物の潜んでいそうなポイントで、下写真の51pがヒットしてくれました。湿原に守られているのか、魚影はすこぶる濃いのですが、小型が中心で、そんな中に大物が僅かながら潜んでいる様でした。

51pの良型アメマス ごくまれに大物が潜んでいる様だアメマス51cmと私

実は日高や宗谷・北見の大アメマスの情報も、今回の渓と同じ様に、小型が中心で、時折、超大型が混じって釣れている様です。つまり残念ながら往年の道東のアメマスの渓の様に、淵に50〜80cmのアメマスが何百尾も黒い塊を作って群れて泳いでいる、と言った状況の河川は、現在は無い様なのです。ただ、温暖化などで様々な環境が激変しつつある北海道では、今後、全く別の河川で、往年のアメマスの渓の様な風景を見る事が出来る日がくるのかも知れません。そんな日が来ることを夢みて、爽やかな気持ちで納竿しました。今回、情報を教えて頂いたお二人の釣り師に、感謝致します。本当にありがとうございました。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki60S/チャート、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ

【9月28日(木)】

この日は朝から大雨でしたが、午後から晴れ間が見えて来たため、一路、知床方面へと向いました。天気予報ではこの日から数日間は強い寒波が居座り、大気不安定でカミナリを伴う様な雨が所々で降るらしい。気温が下がると魚の活性が下がるため、ニジマスやアメマスの釣りはしばらくはお預けとした方が良さそうと判断し、オショロコマ釣りと観光に切り替えたと言う訳です。ただ、羅臼に近づくにつれ、とても驚く事がありました。例年ならば、羅臼近辺の小河川の河口にはサケの大群が遡上していて、河口は真っ黒に見えたものです。しかし、今年はどこの河川を覗いてみても、サケは数尾〜十数尾しか見えませんでした。

例年ならサケで真っ黒になるのだが・・サケ釣り師も釣れないとボヤくばかり国道の橋の上からチョイ釣り

今年はシロザケの漁獲高も例年の3〜4割に留まっているらしいのですが、河口のサケの数はどう見ても数十分の一以下です。なるほど、これではアメマスも釣れない訳です。温暖化が原因だと推測されますが、環境の激変で魚たちが激減しているとしか思えません。ちなみに、この数年は、北方領土の国後・択捉で、サケが大豊漁らしいのです。日本で放流しているサケたちは、暑くなった北海道から逃げて、みんなロシアに行っちゃってるんではないでしょうか。アメマスも、ひょっとしたら国後あたりでバカ釣れしているのかも知れません。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki45/50S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ

【9月29日(金)】

早くも紅葉の始まった羅臼峠  午前中は好天に恵まれ、峠からは国後の山々が遠望できた

この日は朝から快晴に恵まれ、午前中は良い写真日和でした。ただ、午後からは大気不安定とのことで、にわかに雲が出て、夕方には斜里地方で土砂降りになってしまいました。お昼頃から15時ころまでは、またまた知床の小河川でのオショロコマ釣りを試みましたが、ここでもまた驚く事がありました。羅臼市内を流れる本流では、今回もオショロコマの魚影はゼロでした。羅臼の少し南にある知西別川も大き目の町の中を流れる川ですが、やはり魚影が全くありませんでした。かと思うと、すぐ隣の小さな河川の国道の下では、数尾のオショロコマが入れ食い状態なのです。

町中を流れる河川には魚影が無い隣の小さな河口では良く釣れるこんな国道の橋の下が狙い目か

地元のサケ釣り師に話を聞いてみたところ、地元のごく少数の餌釣り師が、オショロコマを釣れるだけ釣って乱獲し、食べていると言うのです。彼らは自転車や軽トラでやってきて、釣り易い場所だけを徹底的に釣って行く様です。そのため、国道の橋の下など、目立つところやポイントの小さな所は釣られずに魚影が保たれている様です。でもいずれ、釣れる場所を求めてそんな場所にもやってくるのは時間の問題の様にも思えます。あと2〜3年もすれば、知床の小河川から、オショロコマの魚影が完全に消えてしまう日がやってくるのでは無いかと危惧しています。世も末です。

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki45/50S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari50SSdeepメブキ/イブキ

【9月30日(土)】

相変わらず寒波で寒く、朝起きたら車窓が白くなっていました。この日はオショロコマを釣りに斜里町の近くの渓へと赴きました。ここは釣れないときの神頼み・・の様な渓で、行けば必ず小さなオショロコマが愛嬌良くお相手をしてくれるところです。ただ、やはり寒波の影響はここでもゼロでは無く、朝9時ころに入渓しましたが、流れの強い場所には魚はおらず、淵尻の少し深くて流れの緩い場所に魚が溜まっていました。今回はSukari37Sdeepと言う極小のディープダイバーを仕入れて来ていて、早速、試してみました。深く潜るので、あれよあれよと言うまにオショロコマが10尾ほどヒットしてくれました。

斜里のオショロコマの渓へこの日の一番は23cm止まり時おり小さなヤマメも釣れる

ただ、寒波で魚たちの動きが鈍く、大物は喰い付いてくれません。そのためか、この日の一番のサイズは23cm止まりでした。午後からは三重県から来たと言うフライマンさんと釣り談義に花が咲き、少しだけ一緒に釣りました。ルアーではオショロ10尾にヤマメが1尾ほど混じる程度ですが、フライの場合はヤマメの方が沢山ヒットしてくる様でした。それでも、途中からはフライで少し誘いを入れることで、オショロを効率的に釣っておられたようでした。この渓のオショロも年々魚影が薄くなる一方なのですが、ちょっとした沢の入口には、写真右下の様な稚魚が沢山みられ、少しだけ安心して、帰路につきました。

偶然出会った三重のフライマンさん腹部のオレンジの見事なオショロ小沢はオショロの稚魚で一杯だった

【使用タックル】
SHIMANO_Carddiff_NX_S72L、StradicC3000、PE1.5号+VarivasShockLeader16lb、
Ryuki45/50S/チャート/赤腹ヤマメ、Sukari37Sdeepクラシック