今年のゴールデンウィークは、これまでこの時期に釣った事のない新たなダム湖に挑戦し、釣果を上げています。実はこの新しいダム湖でも、やはり3年前からさっぱり釣れなくなったと地元の人達から聞いていますが、それでも、我々がこれまでホームとしていたダム湖群とは比べものにならない程の良い結果が出ています。ただ、3年前から釣れなくなっている下越・山形の従来のダム湖や堰堤についても、単独での釣行時に釣況を調査してはいます。これまでの銘ダム湖や堰堤プールは今、全く見る影も無い状況となっている様です。 【4月25日(火)】 私は仕事をしている訳ではありませんので、GWはありません。GW期間中は釣り仲間と一緒に釣りを楽しむ事にしていますが、それ以外の日はお天気の良い日に限り、従来の釣り場にも足を運び、自らの竿で釣況を確かめたり、地元の人や釣り人から最近の状況を聞いたりしています。この日は再びホームのダム湖に舞い戻り、ボートを出して釣況を確かめています。しかし、全くの想定通りに、3時間ほどのハンドトローリングで釣果はゼロ。1度だけ出航地点の対岸の広い所で小さなイワナらしき魚信が有りましたが、すぐにバレてしまいました。インレットまで出向きはしましたが、チビイワナすら姿を見せてはくれませんでした。
【4月27日(木)】 次に訪れたのは、昨年まで良型のイワナが束になって釣れていた、とある下越の堰堤プールです。実はここも、もう釣れないかも知れないと予想がついていました。昨年5月に訪れた時、写真右下の様なY字型の木の枝がインレットの砂浜に立てられていたのを目撃していたからです。案の定、この日はフローターを浮かべての釣りにも関わらず、釣れたのは20pほどの小さなイワナが1尾だけ。ライズも全く見られませんでした。あのY字型の木の枝は、意地の汚い某餌釣り師の痕跡だったのです。彼らは魚が釣れなくなるまで徹底的に釣り、小さな魚も全て持ち帰ります。もうこの堰堤では、今後何も釣れないでしょう。
【4月30日(日)】 GWの最初の日曜は、この日を待ちわびていた仲間たちで賑わいました。Buuさんと友達のAさんはエレキ付カヤック、Buuさんの友達のNさん・Wさんはエレキ付ゴムボ―ト、昨年から付近のダム湖で知り合いになったTさんは5馬力アルミボート、そして私ともっくんは私の2馬力ゴムボートと、実に4艘7人の大所帯でした。Tさんはこのダム湖では古参で大のベテラン釣り師です。ただ、Tさんや地元の釣り師の話によると、このダム湖においても3〜4年前からサッパリ釣れなくなり、Tさんも久し振りにやって来たとの事。この日は風が少々強かったものの、朝から良いお天気で気温も上がり、絶好の釣り日和でした。
Tさんだけは大馬力のアルミボートで機動力が余りにも違うため別行動でしたが、インレット付近で6尾ほどの大漁で、しかも最大49cmの大物も釣れたとの事。流石です。ただ、それでも数年前と比べると釣果はイマイチらしく、不満げでした。このダム湖では、その昔はどれほどまでに釣れていたのでしょうね。そして、我々の方はというと、まずは10時半頃、最初にロッドが曲がったのは、同乗のもっくんでした。彼はDコンタクト85チャートヤマメと言う巨大で超目立つミノーを投げていたのですが、雪代で濁っていた状況下では目立つが勝ちの様でして、いきなりの大物の引きに大喜び。釣れたイワナは43cmの良型でした。これを見て、仲間たちのやる気が俄然上がり、釣り場はボートが右往左往するあり様に。
その後はBuuさんに33cm、私に30pと36pが続きましたが、更に移動してインレットから300mほどの木立の沈むポイントで、私に良型の魚信がありましたが、惜しくもバラシ。すぐに今度はもっくんに大物の魚信が出ましたが、今度はライン切れ。これを見ていた仲間が次々と同じポイントにミノーを投げ始めます。すると、まず私に47pのグッドサイズ。その後はまたまた2人で大バラシ。次にWさんに40pの良型。更にAさんにも46cmの大物がヒット。次にもっくんに45pの大物がヒット。加えてWさんにもう1尾追加。そして最後にはBuuさんのロッドに42pがヒット。12時半頃からの1時間ほどの間に、同じポイントでバラシも含め10回もの魚信が有り、これには驚きました。
ただ、その後は時合いが終わってしまったのか、同じポイントでも付近の他のポイントでも、魚信はパッタリと途絶えてしまいました。この時期のダム湖はまだ水温が5〜6℃ととても低く、早朝は小物しか釣れない事が多いのですが、気温が上がり上着を脱ぎたくなる様な陽気になると、途端に釣れ出す事が多いものです。この日も12時ころに気温が急激に上がり、汗ばみ始めたと同時に急に大物が釣れ出しました。ある意味、想定通りだったと言う訳でした。そして、今年新たに挑戦したこのダム湖の釣果は、まずまず満足できるものとなりました。その後は、14時頃からは風が強くなったため、早めに撤退することとしました。
【5月2日(火)】 GW期間中ではありましたが、釣り仲間が仕事中のこの日は、山形県内のとある堰堤プールを訪れています。この堰堤も数年前は中〜大型のイワナが良く釣れたものですが、3年ほど前からサッパリ釣れなくなり、私自身、ロッドを出したのは2年ぶりでした。お天気は最高で、水温も6℃付近で適度な雪代が入っていて、魚がいれば絶対に釣れなければオカシイ状況でしたが、やはり予想どおりに魚影は全く見えません。ダムサイトからインレットまで2時間ほどもかけて徹底的に探ってみましたが、結局は徒労に終わってしまいました。
また、この日はこの堰堤プールの近くにあるダム湖でもボートを出そうと試みていますが、朝からとても風が強く危険であるため釣りを諦めています。仕方なく、近くでたまたま出会った地元の本流釣り師と山菜採り師にあれこれ状況を聞き取りしています。本流釣り師の話では、最近はこのダム湖で釣りをしている人を見た事が無いとの事。また、山菜採り師は3日前から泊まり込みでこのダム湖のインレットの近くでキャンプをしていたらしいのですが、釣り人は一人も来なかったとのこと。やはり、このダム湖でも釣況は回復していない様でした。このダム湖も4年前までは大イワナが良く釣れたのですが・・・。
【5月3日(水)】 翌日は久しぶりに風玉さんが釣り場にやってきました。彼も今は東京に在住し、冬の間は私とたまに呑みに行く間柄ですが、彼が下越の釣り場にやってきたのは2年ぶり。本命は翌日からのBuuさんたちとのミニオフでしたが、この日は久しぶりとあって、ボートの試運転を兼ねて、かつてのホームのダム湖でボート釣りを試みたと言う訳でした。ただ、私はこのダム湖では釣れる気が全くせず、ボートは出さずに歩いて2か所ほどのポイントを岸からの釣りで過ごしました。しかし、このダム湖においても予想通りに、風玉さんにも私にも、魚信は全くありませんでした。
【5月4日(木)】 さて、この日からはGWの4連休が始まりました。4日はお天気も快晴で、風も無い最高の釣り日和でした。そして、Buuさんと風玉さん、それに私の、久々の3バカトリオの揃い踏みでもありました。以前は3人で良く釣りに行ったものでしたが、今では新潟と東京に分かれてしまい、GWくらいしか顔を合わす事も無くなってしまったのが寂しい限りです。この日もどうせ時合いはお昼近くだろうと、のんびり7時半ころに出航しました。しかし、お天気が良いためか、8時半頃には、まずはBuuさんに40pと39pが連続ヒット。どうやら昨日からの気温上昇で、この日は早くから釣れ始めた様でした。
そして、9時過ぎには風玉さんにも40pクラスがヒットしましたが、惜しくもバラシ。その後、今度は私にキャスティングで30pのおチビちゃんがヒットし、続いて47pのグッドサイズがヒット。更に続いて、ほぼ同じポイントで、風玉さんにも37pがヒット。そして10時過ぎには同じポイントで、またまたBuuさんに43cmがヒット。その後も同じポイントで、私に30p、41p、40pが続き、午前中だけで3人で大物5尾を含む9尾の大漁でした。流石に同じポイントは荒れたのか12時頃には反応が無くなりました。どうやらここのイワナ達は、午前の水温の上がる時合いには、ほぼ同じ場所で連続してヒットする様です。
昼食を兼ねて上の魚の写真を撮影した後は、午後からは付近をハンドトローリングで攻める事にしました。13時頃、まず私に38p、続いてBuuさんにも同サイズの38pがヒット。その後は暫く反応が途絶えましたが、15時半頃になって、午前中に連続ヒットしたポイントのすぐ近くで、Buuさんに今季最大となる待望の大物47pがヒットしてきました。その後は帰り道の駄賃で、私に37p、36p、43cmが連続してヒット。風玉さんにももう1尾のイワナのヒットがありましたが、17時を回って時間切れ。しかし、午後からも3人で大物2尾を含む7尾の釣果となり、非常に満足の行く結果となってくれました。
【5月5日(金)】 連休2日目も同じダム湖で頑張りました。この日も午前中は快晴のとても良いお天気で、朝から気温もグングンと上がりました。前日とほぼ同じ時間に出航しましたが、この日のファーストヒットは9時過ぎに来た私の40pでした。20分ほど空けて、今度は私のSukari60Deep金赤にまたまた40pクラスがヒットしてきましたが、なぜかリーダーの下から1/4ほどの所で高切れしてしまいました。9時半ころ、ちょっとしたブッシュの前で、今度は風玉さんのロッドが大きく曲がり、44cmの良型をゲット。そして、昨日午前に連続ヒットの有ったポイントまで移動し、3人でキャスティングで攻める事にしました。
しかしここで悲劇が起こりました。10時頃、Sukari60Deepアクアマリンをキャスティングすると、ポイントのほぼ底付近で鈍い魚信が有り、合わせると強いトルクでロッドが引き込まれました。しかし1.7号のフロロをリーダーに使っていて、まず切れる心配はありません。余裕で寄せてきてネットインの寸前でした。またまたリーダーの今度は上から1/3ほどの所で高切れしたのです。50pを軽く超す超大物でした。古い?リーダーをそのまま使い続けていた私の大ミスでした。そして、その後はBuuさんに同ポイントで42p、私にも44cmがヒット。ただ、前日から連続で同じポイントを叩いているためか、この日はこれでこのポイントは打ち止めの様でした。
その後は前日と同様に付近をハンドトローリングで攻める事にしました。12時過ぎでしたが、大岩の脇の深場からの掛け上がりで、今度はBuuさんのロッドが大きく曲がり46cmがヒット。これがこの日の一番の大物となりました。その後も帰り道の駄賃で、Buuさんには34cmと35pの2尾がヒット。この日は「Buuさんの日」だった様です。ただ、同じダム湖の同じ様なポイントを2日連続で攻めると、やはり魚がスレて釣果がどんどん落ちてくる様です。以前にもホームのダム湖で3日目には殆ど何も釣れなくなる現象を確認していますが、このダム湖でもそれは同じ様ですね。
【5月7日(日)】 さて、6日は朝から結構な雨降りでした。また2日連続で同じ釣り場を叩いているため、間を1日空けて釣った方が良い事もあり、6日の釣りはお休みとしました。ただ、翌7日は強風の吹き荒れる酷い日でした。この日も連日とほぼ同じ時刻に出航し、同じ釣り場に向かいましたが、いかんせん、強風でボートやカヤックが横に大きく流されてしまい、ほとんど釣りになりませんでした。ポイントには9時頃に到着し、Buuさんに2回、風玉さん・もっくんにも1回の魚信が有りましたが、大波と強風のためか、バレてしまいました。結局、もっくんの31pと私の32cmのおチビちゃん2尾が釣れただけで、危険なため、11時前には撤退せざるを得ませんでした。
下越・山形のダム湖・堰堤プールでは、3年前から魚影がほぼ見えなくなる程までに釣れなくなっていますが、今回初めてこの時期に攻めたこのダム湖では、ご覧の様に素晴らしい釣果が見られています。ただ、これでも数年前と比べると「全然釣れなくなった」とのことで、以前はどれ程までに釣れまくっていたのか、想像に難くありません。しかし、いずれにせよ、この地の殆どのダム湖・堰堤プール(実は源流でも)で、3年前からイワナが激減している事は間違い無い様です。温暖化が原因ではないかと見ていますが、果たして、魚影の回復することはあり得るのでしょうか? 無念でなりません。 【今回使用のタックル】 ShimanoCarddiffNX/S72L、StradicC3000、SunlineCastawayPE30lb(2号)+SeaguarGrandmaxFX1.75号、 Sukari60Deep/イブキ/OB鮎/Aマリン/赤金、Dダイレクト/CY/鮎、Ryuki60S鮎/チャート、他 |