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単独釣行レポート

北海道遠征2016 釣行日誌(2)(9月11日〜20日)


今年も北海道遠征釣行に出かけました。今回も10月末頃までの2ヶ月程度の日程を予定していますが、寄る年波には勝てない状況は変わらず、健康状態と相談しながらの遠征旅行になりそうです。今年は昨年以上に、体力的に厳しい釣行は控え、観光も交えたのんびりとした遠征を考えています。今回で北海道遠征は9回目になりますが、釣りに忙しくて行きたくても行けなかった場所も沢山あり、そんな観光地へも足を運んでみたいと考えています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴って行きたいと思います。(下写真は、道東のアメマスの渓)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月11日(日)・12日(月)】

日高の牧歌的な風景は心がなごむ11日は南日高のとある渓へ12日午前も南日高のニジマスの渓

どうやら日高の渓の本流筋はどこも濁りが取れず釣りに成らないため、諦めて移動しながら濁りの取れるのが早い小河川を探して釣り歩くことにした。11日午後は日高の渓でも無名の小河川へ。渓が浅いため、流石に雨後3日目ともなると、ほど良い笹濁りの絶好の条件だったが、しかし無名は無名なのか、魚の気配が全く無かった。翌日は朝から南日高のニジマスで有名な渓へ入ったが、程よい濁りにも関わらず、釣れたのはチビアメマスが数尾のみ。ニジマスはデリケートな魚で、濁りと水温が合わないと出て来てくれはしないらしい。夕方は大きく移動して十勝の渓へも入ってみたが、やはりチビアメマスが釣れただけだった。十勝の渓は台風10号から13日も経過しているのに、本流筋は全て濁流のままであり、困った事に釣る場所が無い。

こんなチビアメマスが何尾か12日午後は十勝のニジマスの渓へこちらも同じくチビアメマスのみ

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Ryuki60/50S赤腹ヤマメ、D-Contact63S鮎

【9月13日(火)】

台風10号から14日目でもこの状態だ熊と遭遇した事の有る最源流部へ20p程の綺麗なオショロコマ

十勝の本流筋は全て上写真の様な惨状である。台風10号の後、9月8日にも豪雨が有ったとは言え、未だに強い泥濁りで、手の付けられない様な強烈な流れとなっていた。仕方無く、朝から車で入れる最源流部のニジマスの渓へ入ってみた。この渓も相当な水が出た様で、最源流部にも関わらず、青い葉の付いた巨木がいたる所で倒れていた。そんな豪雨の後でも、魚は元気に棲息している様で、小さなオショロコマやニジマスがヒットしてくれて一安心。渓魚と言うのは、本当に強いものだと感心させられた。夕方は更に移動して、道東のアメマスの河川を偵察。しかし、驚いた事に釧路近辺の渓も、本流はどこも泥濁りの手を付けられない様な状態だった。あとは、湖か湧水の川とかで釣る以外は方法が無い。困った。

この渓も倒木であふれていた尺足らずのニジマスも出た夕方は道東のアメマスの渓を偵察

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Ryuki60/50S赤腹ヤマメ、D-Contact63S鮎

【9月14日(水)】

十勝の渓が全て泥濁りで、源流部以外は釣りにならない事から、予定を少し早めて道東のアメマスの渓に入渓することにした。しかし、こちらの渓も本流筋はやはり泥濁りのままで、釣りには全くならない。台風から今日で15日目と言うのに、北海道の川の濁りの取れるのは本当に遅い。流程が長く、しかも傾斜が非常に緩やかなため、泥を含んだ土砂が川底全体にたっぷりと堆積していて、増水するとその土砂が水の流れで削り取られ、濁ってしまうためだ。仕方なく、例によって源流部に近い濁りの少ない支流を選んで入渓した。この渓もご多聞に洩れず、熊がいつ出て来てもおかしくない。背筋が凍る思いで3時間ほどロッドを振った。

道東のアメマスの渓も本流は泥濁り濁りの少ない支流へ入渓なぜかニジマス36pもヒット

この支流は濁りが少ないとは言え、透明度は50cm程しか無く、普通に釣っても魚がルアーを追いかけて来れそうもない。仕方なく上流側から下流へ向けてシンキングミノーを投げ、底付近を左右にルアーが蛇行しながら泳ぐようにロッドを操作しながらリーリングすることに。今回の台風被害で、アメマスたちが例年通りにちゃんと遡上してくれているのか非常に心配していたが、この方法で釣り始めると、すぐに尺ちょっとのアメマスがヒット。その後も46cmを頭に36、34、31、尺以下4尾のアメマスと、この渓ではこれまで一度も釣れた事の無いニジマス34cmがなぜか釣れ、久しぶりの満足の行く釣りができた。4年以上前の様な大型のアメマスはもう望めないが、昨年並みの釣果は十分に期待できそうな状況に、まずは一安心した。

濁りの中から飛び出してきたアメマス46cmアメマス46cmと私

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Baila50XHチャート、Ryuki60/50S赤腹ヤマメ、D-Contact63S鮎

【9月15日(木)】

大雨警報の出る中、昨日とは別の支流の同じ様な渓へと足を運んだ。こちらは透明度が既にかなり高く、狭く水量も少ない渓流のため、魚から私の姿が丸見えの様で、警戒心の強い大物は最後まで姿を現してはくれなかった。ただ、午後からの4時間ほどの釣りにも関わらず、36、32cmと尺以下13尾に、27cmのニジマスまで釣れ続け、魚影はかなり濃いことが伺えた。しかしながら、昨日と今日の釣果を見る限りでは、数は同じ様に多いものの、昨年以上に小型化が進んでいる様にも思われた。50cmを超える大物は、今年も至難の業となりそうだ。5年前であれば、50cmなど見向きもしなかったのに、様変わりしたものだ。

昨日とは別の同じ様な支流へ入渓透明度が上がり36cm止まりなぜかまたまたニジマスも

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Baila50XHチャート、Ryuki60/50S/赤腹ヤマメ/Chart、D-Contact63S鮎

【9月16日(金)】

シルバーウィーク突入前に一度は釣っておこうと、この日はお昼前から小さい方のアメマスの渓へと赴いた。まずは河口を覗いてみたが、いつもは砂州で河口が塞がれているのだが、今年は台風の豪雨で砂州が押し切られて、河口が大きく開いていた。付近には青い葉のついた大木が転がっていて、台風の凄まじさを物語っていた。ただ、心配していた濁りは、ほど良い笹濁りとなっていて、むしろ最適の条件だった。取り敢えず河口の広々とした河原でロッドを振ってみると、案の定、小さなアメマスの入れ食いとなってくれた。アメマスとウグイが3:1くらいの割合でポンポンと掛かってくる。これはこれで楽しいものだ。

アメマスの渓の河口は開いていた今年も例によってヤッテしまったしっかりとミノーを口に咥えていた

4尾ほどアメマスを釣った後、ガッっと根掛かりの様な抵抗が出て、すぐにドラッグが引き出され、30mほども走り出した奴がいた。アキアジ(白鮭)が小さなミノー(バイラ50XH)を丸のみしていた。河口は広々としていて、幾ら走られてもライン切れとかの心配は殆ど無い。銀ピカの非常に綺麗な70cmだったが、写真を数枚撮影してリリースした。その後は超有名な橋の下でも釣ってみたが、ここは足跡だらけで、直前に誰かが釣った様子で、ノーバイト。その後、河口に近い大きな橋の下でも竿を出し、アメマスを何尾か追加できた。ただ、この日も最大は33cm止まり。全部で16尾ものアメマスの釣果があったが、小型ばかりでガッカリだった。

超有名な橋の下は全くの不発33,32,30,30cm,尺以下12尾の釣果河口の近くの橋の下でも良く釣れた

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Baila50XHチャート、Ryuki60/50S/赤腹ヤマメ/Chart、D-Contact63S鮎

【9月17日(土)】

シルバーウィークと3連休の初日とあって、この日は渓沿いの駐車スペースには、ほぼ間違い無く釣り師のものと思われる車が停まっていた。昼前に釣り場に到着した私には、既に手つかずの釣り場は無かった。ちなみに、この日で道東のアメマス釣りは4日目になるが、実は体力的な厳しさから、14日は10:30時から3時間、15日は13時から4時間、16日は11:30時から5時間、そしてこの日17日も11:30時から4時間だけしか釣っていない。まさに大名の釣りである。それでもこれだけの釣果が得られているのは、道東のアメマスの魚影の濃さと海育ちのウブな魚たちの優しさ?に助けられているからだろう。

3連休初日とあって釣り人が多い18日目でようやく釣り可能な濁り本流ではまず鮭類の産卵床を探す

そして台風10号から18日目にして、大きい方の本流はようやく釣りの可能な濁りとなってくれた。3連休はおとなしくしていようかとも思ったが、絶好の笹濁りに誘われて、また釣り場にやってきてしまった。これまでは熊に怯えながら源流に近い支流で釣っていたが、本流のダイナミックな釣りの方がやはり楽しいし、大型も望める。そして、9月のこの時期の本流の釣りでまず最初に行うのは、サケやカラフトマスの大きな産卵床を探すことである。産卵床からこぼれ落ちたイクラを求めてアメマスたちがそのすぐ下流部に多数集結しているからだ。逆に産卵床の無い場所には、アメマスはほとんど居ない。9月末ころまでは産卵床が勝負となる様だ。

今年の記録を1cm伸ばしたアメマス47pアメマス47pと私

幸いにも入渓してすぐに写真の様な10尾ほどのシロザケの大きな群れの産卵床が見つかり、しかも、太い流れではなく脇の細い流れの中にそれがあり、先行者は手を付けていない様子。その遥か下流部からミノーを投入し続けると、次々とアメマスがヒット。もう一つの小さ目の産卵床も見つける事ができ、そちらでも数尾のアメマスをキャッチ。結局、47pを筆頭に、46,41,40,40,36,35,34,31,尺以下17尾、計26尾+サケ1尾(スレでない、即リリース)の大漁であった。ただ、残念ながら50pオーバーはこの日も出てくれず、やはりアメマスの小型化は昨年以上に進んでいる様にしか思えなかった。

ほとんど同じ場所で釣れた46cmまたヤッてしまった・・今度は82p本流のダイナミックな釣りが楽しい

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+ShockLeader20lb(サケに備えて変更した)
Baila50XHチャート、Ryuki60/50S/赤腹ヤマメ/Chart、D-Contact63S鮎

【9月18日(日)】

3連休の中日とあって、アメマスの渓は釣り師でごった返しているだろうと、この日は橋の上からサケ類の産卵床を探して歩くことにした。昼前に現場に到着し、幾つかの橋の上から双眼鏡で産卵床を探してみたが、これがサッパリ見つからない。渇水して水位が下がるとサケが背びれを出して泳ぐのが見えるのだが、まだ濁っていて水量も多く、サケたちは水の下にいて見えないのだ。そして、夕方になって昨日みつけた産卵床の下流でロッドを振ってみた。昨日47pを釣ったポイントの100mほど上流で、またまた47pが釣れたが、これはひょっとして同じアメマスではないだろうか。残念ながら、魚の同じ側面を撮影していなかったため、写真判定はできなかった。そして、たった1時間程ではあったが47,37,31,30cmと尺以下10尾と連日の大漁だった。

昨日にも増して釣り人が多い昨日の100m上流で釣れた47p道東のアメマス47cmと私

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+ShockLeader20lb
Baila50XHチャート、Ryuki50S/赤腹ヤマメt

【9月20日(火)】

風玉さんと大きい方のアメマスの渓へ久し振りのミニオフは楽しい尺足らずのアメマスなら結構釣れる

19日は釣り人が多く、洗濯などをして過ごした。そして翌日は東京から風玉さんがやってきた。彼とは実は3年ぶりのミニオフになるが、普段から掲示板などでやりとりしているため、久し振りと言う感じは全くしない。この日は二人で大きい方のアメマスの渓へ入ったが、程よい濁りで、ポツポツではあるが飽きない程度の釣果がみられた。3連休は釣り人でごった返していたこの渓も、流石に平日となると人は少ない。有名ポイント以外は、釣り放題だった。私にすれば珍しく朝6:30時から釣り始め、16時過ぎまで釣ったが、風玉さんには最大39pで21尾、私には最大33cmで18尾の釣果が見られ、相変わらずの連日の大漁だった。

私の今日の最大は33cm風玉さんの39cm風玉さんとアメマス39cm

【使用タックル】
DaiwaLibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.75号、
Baila50XHチャート、Sukari50SSイブキ、Ryuki60/50S/赤腹ヤマメ/Chart、D-Contact63S鮎