ミニオフ・単独釣行レポート

16年GWの釣り(4月17日〜5月8日)


今年のダム湖が余りにも釣れないため、また季節の移り変わりがとても早いため、例年であればダム湖の最盛期であるはずのゴールデンウィーク(GW)は、堰堤プールにも足繁く通うハメになってしまいました。しかしその堰堤プールでも、既に雪代は終わりつつあり、透明度の上がってしまったジンクリアのプールで苦戦を強いられました。例年ならGWの終わった頃には大物の実績が何尾か上がっているハズなのですが、Buuさんも私も、今年に限っては片手にも全く届かない状況が続いています。

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【4月17日(日)】

今年のダム湖は本当に釣れません。GW最終日までで既に12戦になりますが、釣果の見られたのは3回だけ。それも全部で7尾だけしか釣れていません。40cmを超える大物も、ダム湖では2尾だけと言う寂しさです。ダム湖の釣果が過去最悪であることは前回のレポートでもお伝えしましたが、その状況はGWに入っても全く変わらず、例年ほどはダム湖へは足が向かなくなっています。さて今回は、まだレポートしていなかったGW前の釣果からお伝えしたいと思います。この日は午前中にホームのダム湖をBuuさんと攻めていますが、2人ともそろってノーフィッシュであり、仕方なく大きく移動して今年初の堰堤プールの釣りを試みました。

午後から今年初の堰堤プールへドピーカンのクリアなプール良型のイワナがヒット

ただ、現場に到着して驚かされました。例年であればこの堰堤プールは残雪でまだ林道が開通しておらず、車で奥まで入れないのですが、なんとまぁ、残雪は殆ど無くなっていて、既に多くの地元の人達が入山していました。幸いだったのは、前日に降った雨で、ほんの僅かでしたが濁りが注していた様で、真昼間のドピーカンにも関わらず、40cmジャストと29cmのイワナがなんとかヒットしてくれました。ただ、15時頃からは寒波で突然の雷雨の状況となり、早上がりさせられました。なお、この日はミノーの色が合っていなかったのか、Buuさんには魚のトレースはあったものの、珍しくノーフィッシュでした。

プールの底から出てきたイワナ40cmと29cmイワナ40cmと私

【4月19日(火)】

ダムがダメでも堰堤なら釣れるかも、と期待した私は、その2日後に別の堰堤プールを攻めています。ただ、最近は体力的に朝早く起きるのが辛く、一人で釣るときはもっぱら夕方の小一時間だけになってしまっています。この日も夕方16時ころからの出漁でしたが、幸いにも夜半の雨で薄っすらと濁りが入っていた事と、薄暗い曇天が手伝って、魚の反応はまずまずでした。このプールは小さ目で、残念ながら40cmを超える大物は飛び出してはくれませんでしたが、ミノーでプールの脇を丹念にトレースすると、39、38、26、22cmの非常に綺麗なイワナが4尾、ヒットしてくれました。

一人でまたまた堰堤プールへまだ残雪の残る堰堤プールイワナ39,38,26,22cmとまずまず
ニリンソウエンレイソウ渓畔のユリワサビ

【5月1日(日)】

その後、私は一旦、東京へ戻りましたが、GW直前の28日から再び下越入りしています。残念ながらBuuさんは29日の昭和の日はお仕事で、GWのミニオフはこの日からのスタートになりました。ただ、どうも今年は土日に天候が荒れるサラリーマンには辛いシーズンの様で、この日も朝から雷の鳴る雨の日でした。Buuさんのカヌーに便乗させてもらいましたが、時折、強い雨と風が吹き荒れ、カヌーが左右に大きく流されて釣り辛く、おまけにダムの湖面は雨で流されて来たゴミだらけで、まともな釣りがほとんど出来ない状況でした。

この日は朝から雷の鳴る大雨雨にシャクナゲが美しいインレットでコーヒータイム

ただ、インレット付近だけは峪合いで風もゴミも無く、緩い流れのポイントでBuuさんに尺イワナがヒットしてくれました。その後、もう1尾小さな魚影も見えたそうですが、残念ながらこの日の釣果はこれだけでおしまい。私には魚のトレースさえ全くない日となってしまいました。さすがにGWだけあって、この日は朝から3人の岸釣りの釣り人が来ていましたが、夕方になって尺前後のイワナが1尾だけは釣れていたそうです。それにしても我々を含めて5人の釣り人で尺イワナ2尾だけとは、なんとも寂しい限りです。

インレットでBuuさんに尺イワナこれがこの日の唯一の釣果だった岸釣りでも尺イワナが1尾出たらしい

【5月2日(月)】

今年は雨が多く、ダム湖もゴミだらけダムサイト近くで32cmボートを下ろした近くで26cm

翌日は打って変わって、生暖かい曇天で無風の日でした。行くアテも無く、午後から前日と同じダム湖に入りましたが、前日の雨でダム湖面はゴミだらけで釣る場所がほとんどありません。適度な風が吹いてくれればゴミが流され岸辺に集まってくれるのですが、無風のためゴミが湖面全体に広く散らばってしまい、キャスティングもトローリングもままならない状態でした。それでも僅かに残ったゴミの少ない湖面を探しながら、ゴムボート+2馬力船外機でひたすらトローリングを繰り返すと、インレットから700mほどの地点でガツンという強いアタリが有り、下写真の今年一番のサイズである45cmが釣れてくれました。他にも32cmと26cmがヒット。久々にこのダム湖で楽しめました。

やっと出てくれた大物、今年一番のイワナ45cmイワナ45cmと私

【5月3日(火)】

さて、この日からBuuさんはGWの3連休でした。釣りというのは、昨日釣れたからと言って今日も釣れてくれるとは全く限りません。判ってはいますが、前日の45cmの話を聞くと、またまた同じダム湖へと帆を進めてしまうんですよねぇ。しかし、予想通り?に、そうは問屋が卸してはくれませんでした。この日は勇んで朝7時に出漁していますが、釣り初めて5分も経たないうちにBuuさんに30cmほどのイワナがヒット。こりゃイケるかも・・と大喜びしたのですが、後が続きません。適度な風も吹いて湖面のゴミはほとんど見られず釣り易い日でしたが、ドピーカンで異様に気温の高いのが災いしたのか、やってもやっても反応がありません。

青空に新緑の映える季節に釣り始めてすぐ、幸先良く尺イワナ湖畔のヤマザクラが実に美しい

そして、何も出来ないままにアッと言う間にインレットに到着してしまいました。しばしコーヒータイムで釣り場を休ませ、その後インレットを丹念に探りましたが、やはり反応は全くありません。良く考えてみれば、このダム湖は今年既に6回も攻めていますが、釣れたのは前日の3尾と前々日のBuuさんの1尾だけで、他の日は全くのオデコ続きだったのです。要するに前日が非常に活性の高いラッキーな日だったと言うだけの事の様でした。魚はごく僅かながら泳いではいる様ですが、恐らく魚影が極端に薄いため、よほどの活性の高い日でないと、魚たちはルアーに見向きもしてくれないのではないかと考えられました。

既に雪代は終わりかけていたこの日もインレットでコーヒータイムしかし、この日は不発だった

【5月4日(水)】

さて、前日の3日はあまりにも釣れなかったため、午後からは大きく移動し、この日は山形県内のダム湖を目指すことにしました。ただ、こちらのダム湖も昨年・一昨年と2年続きで全く釣果が見られておらず、まぁなんというか、ダメ元でせめて美しい景色だけでも見れれば良いかな、と言った気持ちではありました。そして、それは全くの予想通りの状況で、いくらキャスティングとトローリングを繰り返しても、魚影は全くのゼロ。小さなイワナのトレースすら見られない悲惨な状況でした。でもま、お天気は最高に良く、下右写真の様な新緑の素晴らしい景色だけは存分に堪能させて頂きました。

少し遠征して山形のダム湖へここは14・15年と釣れていない魚影は無いが美しい景色は健在
紫の鮮やかなキクザキイチゲアズマシロガネソウ新緑に映えるヤシオツツジ

【5月5日(木)】

この日はBuuさんの調子が良い今年一番の大物がヒット尺クラスも連発

山形県内のダム湖にもフラれ、この時点でもう付近のダム湖には見切りを付けた形でした。あきらめて下越に舞い戻った我々は、この日はもうダム湖には向かわず、のんびりと午後からとある堰堤プールに入渓しています。雨は前日朝に降っただけでプールは既にジンクリアでしたが、薄暗い曇天と日の傾きかけた15時過ぎから釣り始めた事が幸いした様で、この日は2人とも最高に調子の良い日となってくれました。まずはBuuさんに36cmのイワナがヒット、続いて待望の40cmの大物がヒット、更に尺クラスもヒットし、3連発で釣れまくり。ただ、私はミノーの色が合わなかった様で、この時点ではノーフィッシュでした。

赤腹のミノーで私にも出てくれた続いて36cmもヒットBuuさんもまたまたヒット

BuuさんのミノーはSukari60Deep銀赤で、どうやら腹部の赤色が釣果に影響している様子。私もDダイレクトヤマメの腹部にマジックで赤を塗ったものに切り替えてみると、ようやくヒットが出始めてくれました。ただ、Buuさんに先に釣りまくられていてスレ始めており、私には2尾目の36cmがやっとでした。それでも結局、Buuさんにはイワナ40,36,30,25cmの4尾、私にも36,30,26,20cmの4尾と、今年最高の釣れっぷりとなってくれました。3年以上前であれば、このくらいの釣果は当たり前だったのですが、ねぇ・・・。

私も負けじと尺イワナヒットBuuさんは40、36、30、25pBuuさんとイワナ40cm

【5月8日(日)】

さて、あっと言う間にGWも最終日です。この日もダム湖はもう諦め、柳の下のドジョウを求めて、再び先日の堰堤プールへと入渓しています。この日は前日に結構な雨が降っており、最高の釣り日和かと思われましたが、現場に到着してみてガッカリでした。既に雪代が終了している様子で、雨が止むとあっと言うまに透明度が上がってしまう様でした。プールの底が見えてしまう程のジンクリアで、しかもドピーカンの良いお天気で、これでは釣れてくれそうもありません。日の傾く15時半ころまで待ってから竿を出しましたが、それでもなお水中は明る過ぎた様で、1度だけBuuさんに大物のヒットがありましたが、惜しくもバラし。結局、2人ともノーフィッシュに終わってしまいました。

柳の下のドジョウを求めて再び・・しかしドピーカンとジンクリア大物をヒットしたが惜しくもバラし

例年であれば、この時期はダム湖で最盛期を迎え、堰堤プールもこれからが期待できる季節となるはずでした。しかし、今年は季節の移り変わりが2週間ほども早く、下越では既に雪代は終わってしまい、水温も急上昇しています。恐らく水の中は既に5月の末ころと同じなのでしょうか、すでに止水のイワナの釣期は終盤を迎えている様です。我々にはまだ大物の期待できるダム湖が残されてはいますが、今年もこれまでと同様に釣れてくれるかどうかは、やってみないと判りません。次回はその最後に残されたダム湖についてのレポートとなりそうです。

今年は季節が2週間ほども早く推移し、早期から水温と透明度が上がり、堰堤プールでも苦戦を強いられた

【今回使用のタックル】
Daiwa LibertyClubEging832ML、StradicC3000、PE2号+シーガーエース1.75号
Sukari60Deep/鮎/メブキ/アクアM、D-Direct/CY/鮎、D-Contact63/CY/鮎、Ryuki70S/60S/ヤマメ/鮎、他