単独釣行レポート

北海道遠征2013 釣行日誌2-2(10月28日〜11月8日)


今年2度目の北海道遠征釣行を行いました。9月の遠征釣行では体調が思わしくなく、ミニオフを中心にして1週間のみで退散しましたが、その後 体調も回復し、今年2度目の北海道入りを果たしました。今回は道東のアメマスに再挑戦しましたが、残念ながら時期が遅く、小型のみに終りました。また、後半では2年ぶりのイトウ釣りに挑戦し、なんとか90cmのイトウを釣り上げ自己記録を更新することができました。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴っています。
(写真は、イトウ釣りで賑わう宗谷の有名ポイント)


注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月28日(月)】

屈斜路湖で2番目に有名なポイント銀ピカ・グリーンバックのニジ35cm産卵後と思われる46cmのアメマス

この日も午前中は結構な強い風が吹いていて、しかも異様に寒い。さすが北海道だ。屈斜路湖で2番目に有名なポイントのすぐ横の広場でPキャンを決め込んでいたが、朝6時に目覚めてみると釣り人は誰のいなかった。すぐにズック靴のままで金/赤スプーン10gをキャストすると、あれれ、1投目で20cmほどのニジマスがヒット。そのままスプーンをキャストし続けると、次に35cmの銀ピカの非常に綺麗なニジマスがヒット。いつも管釣りで釣っているニジよりは遥かに小さいのだが、感動の大きさはこちらの方が遥かに大きかった。オマケで最後に46cmの細身のアメマスも釣れて、午前中は大満足。

月曜なのに釣り人が10人もズラリ隣のフライマンに来たアメ54cmこの魚だけは沢山釣れた

10時ころからは、昨日入ったと同じ超有名ポイントへと移動したが、またまたビックリさせられた。月曜だと言うのに釣り人が10人も並んでいて、入る場所が無いくらいなのだ。ただ、釣果を聞くと殆どの人は何も釣れていないらしく、やはり人の多い場所ではお魚さんたちもそう簡単には出て来てはくれない様だ。私も釣り始めたが、午前中は何の反応も無し。午後からも同じポイントで粘り、15時半頃、1度だけ40cmくらいの銀ピカのニジマスをヒットしたが、ランディングしようと岸辺に引きづり上げ様とした瞬間にバレてしまった。残念! 右上写真の獲物だけは、実に沢山釣れてくれましたとサ。

【使用タックル】
Ueda TroutPluggingSpinGS902H、SensiLiteMG2500、PE2号+ショックリーダー16lb
D-Contact63/鮎(赤腹)、鉛貼付けSpeen赤金10g、他

【10月29日(火)・30日(水)】

紅葉の絶景の中での釣りは最高だ付近はヒメマス(チップ)がうじゃうじゃメスのヒメマス28pはグリーンバック

朝一番で昨日ニジとアメマスを釣ったポイントへ行ったが、残念ながら先行者が・・・しかし、この日は霜の降りる冷え込みで早朝6時の時点で氷点下2℃。ニジマスは急激な気温の変化には弱く、こういう日は日が高く上がるまで、まず釣れない。先行者の彼は実は昨日も出会っていて、彼の案内でその後は地元でチップと呼ばれているヒメマスを釣りに行くことにした。10月の末になるとヒメマスが産卵のために接岸してくるのだが、その数がまた凄い。遠浅の小砂利の浜に立ちこんで釣りをするのだが、暫くじっとしていると警戒心が解けてきて、回りにヒメマスがうじゃうじゃと泳いでいるのが見えてくる。普通、産卵体制に入ったマス類は餌をほとんど追わなくなるが、ここのヒメマスも殆どはルアーに反応してくれない。

オスのセッパリ30pは綺麗な赤午後は某有名ポイントへ入ったが・・・このお魚さんだけはいつも大漁

ただ、時折スイッチの入ることがある様で、突然数mの距離から勢いよく追いかけてきてルアーにガブリと噛みついて来る奴がいる。魚はうじゃうじゃ居る訳で、数回ミノーを投げるとそういったヒメマスが簡単にヒットしてくる。加えてスレ掛かりも結構多い。午前中の2時間ほどで、何尾釣ったか判らなくなるほどのヒメマスがヒット。ただ、殆どは型揃いの30cmほどのサイズで、降海型のいわゆるベニザケ(60p前後に成長)タイプも居るらしいのだが、残念ながら大物は釣れなかった。午後は再び某有名ポイントへと入ったが、やはり10人近い人だかりだった割にはニジマスは2尾だけしか釣れていなかった様だ。有名な割には殆ど釣れてはおらず、そろそろここも切り上げた方が良さそうだ。

30日は朝起きるとタイヤがパンクしていて身動きが取れなくなってしまった。早朝の釣りがダメになったのでついでに弟子屈のクリニックで持病の薬を処方して貰ったりして過ごした。更に午後からは雨模様で、結局、この日は休養日になってしまった。なぜか後輪だけはスタッドレスを履いて北海道入りしていたが、前輪も今回スタッドレスに代えたため、これで安心してもっと北へと移動することが出来る様になった。道東のアメマスも気になるが、その後は更に状況が悪くなっているだろうと思われるし、あまり気乗りはしないが、北の地でイトウでも狙ってみるべかなぁ。

【使用タックル】
AlphaTackle LakeMarquis80H、SensiLiteMG2500、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号
Ryuki45S/50S/鮎/ヤマメ、D-Contact50S/鮎/Chart、他

【10月31日(木)】

10月の始め頃ならこの両岸に30人ほどの釣り人が並んでいる浜は貸し切り状態だが・・・

道東での釣りを切り上げ、イトウ・シロザケを狙いに大きく北へ移動することにした。移動途中、サケ釣りで超有名な河口の様子を見てガックリきた。釣り人が2人しか見えないのだ。最盛期なら上写真の両岸にズラリと30人以上の釣り人が並んでいるのだが、どうやらサケ釣りもほぼ終了してしまった様だ。更に北上して、2年前にサケを釣ったことのある某小河川の河口に立ち寄ってみた。ここでは更に酷く、釣り人は皆無。ただ良く見ると、河口のすぐ脇の海面に背ビレを出してサケが泳いでいるのが見えるではないか。早速、誰もいない浜で一人サーモンスプーンを投げてみたが、残念ながら、釣れる程には魚影が濃くはないらしい。この地のサケ釣りは既に終了の様だ。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、サーモンスプーン

【11月1日(金)】

2年前にもサケを釣った漁港サケはしっかり釣れていたサビキでチカも釣れていた

11月に入ると北海道はさすがに寒い。サケのシーズンはもう終わったのかと思いきや、地元の人に言わせると「おいしいサケはもう終わった」と言うことで、黒くなったサケならまだまだ釣れるらしい。2年前にサケを釣った某漁港に寄ってみると、釣り人が3人ほどいて、サケが2本釣れていた。湾内ではサケが盛んにジャンプを繰り返していて、釣欲をそそってくれる。だが、確かに婚姻色で真っ黒くなっていて、どのサケも食べても美味しくは無さそうだ。地元の釣り師は喰うためだけに釣るんですねぇ。イトウが不調の様なので、ヒマを見て漁港でサケをやってもいいかも。どうせ喰わないし。

宗谷のイトウの超有名ポイントは、金曜でも釣り人が10人ほどいた夕方の2時間を河口で粘ったが・・

午後は宗谷のイトウ釣りのメッカと言われる釣り場に入った。河口の一級ポイントに陣取ったが・・・釣り人は誰もいない。良くみると河口から2〜300mほど入った川の広くなった場所で皆さん釣っている。河口では釣れていないと言うことか?? しかし、河口のいつも狙うポイントで一度は竿を出さないと納得できない訳で、夕暮れまでの2時間を粘ってしまった。1度だけ、間違いなくイトウだと思われる強烈なアタリがあったのだが、残念ながら2引き目でバレてしまった。どうやら海と川を行き来しているイトウは殆どいない様だ。例年とあまりにも勝手が違う。明日はどこで釣れば良いのやら。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、
Dコンタクト85チャート/鮎、月虫(浮)10gイワシ、他

【11月2日(土)・3日(日)】

流石に超有名釣り場とあって、2日の土曜は早朝6時には既に30人ほどの釣り人で賑わっていた。河口から200mほど上流側の広いポイントはフライマンが多いのだが、河口のポイントはルアーマンばかりである。私も昨日と同じ河口のポイントに陣取ったが、人が多くて閉口させられた。7時前に対岸で釣っていたルアーマンが70cm位のイトウを釣り上げた。なんでも彼は早朝にももう1尾釣っているらしい。そこが一番のポイントの様だ。ただ、私にも7時半ころ、グィーーングィーンと竿先を2回、1m以上も引き込むアタリがあったが、またまたバレてしまった。イトウは唇の部分に太い骨が入っていて、骨に鉤が当たるとすぐにバレてしまうのだ。

土曜とあって、早朝6時でこの賑わい7時前、対岸の釣り師に70pほど10時頃、のんびりと餌釣り師登場

そして10時ころ、餌釣り師が登場。2年前にもゲーハさんとここでお会いし、餌釣りの威力を見せ付けられたものだが、今回は学生さんで、しかもこの地は初めてらしく、最初は全然釣れなかった。しかし、途中で別の餌釣り師が登場し、あれこれ指導をし始めると、午後からはあっと言う間に最大81cm4尾のイトウを釣り上げてしまった。サケ釣りの道具でも簡単に釣れるからと盛んに勧められたので、「ホンマかいな!?」と私も浮きルアーの仕掛けを持ってきて釣ってみた。ただし、ルアーの鉤にはカツオの切り身が付いている。つまり、餌釣りである。しかし釣り初めてあっと言う間に2回のアタリがあり、2度目のアタリで70cmが釣れてしまった。ルアーマンのプライドが崩れた瞬間であった・・・(汗)。

16時ころまで最大81p・4尾の釣果私にも70cmジャスト・・・しかしルアーの釣果では無いのだが・・・

餌釣りで1尾釣り上げた時点で再びルアー釣りに戻したが、結局この日もルアーでは釣果ゼロ。ちなみに、この日釣れていたイトウは、河口で件の対岸の釣り師に2尾、海浜で最大90p3尾、上流側のポイントでは80pくらいまでが数尾出ていた様だが、平均すると釣り人5〜6人にせいぜい1尾/日くらいの割合であり、山形赤川のサクラマス釣りほどではないが、やはり相当な忍耐の釣りである。しかしそれにしても餌釣りで簡単に釣れると言うことは、やはりフィッシングプレッシャーが相当に高いのが釣れない理由ではないだろうか。なにせイトウは餌を咥えても平気で仕掛けをグイグイ引っ張って行くおバカな魚なのだから。

そして3日の日曜は雨模様であり、また洗濯物が溜まりに溜まってしまったこともあり、稚内市へ移動し、休養日とした。私の様な「毎日が日曜日」の人間は、3連休の様に人の多い日は遠慮しておくべきなのだ。平日の人の少ない時に、好きな場所で、思う存分に釣れは良いのである。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、
Dコンタクト85チャート/鮎、月虫(浮)10gイワシ、他
Daiwa SeabassRod12ft、Nasci4000、PE4号+ショックリーダー25lb、Daiwaウキルアー+カツオ餌

【11月4日(月)】

稚内のイトウ名人に大きなアタリが・・名人とイトウ95cm50cmほどのイトウ連発

3日の日曜は午前中に洗濯などしていたが、午後からは時間が出来たので、午後の遅い時間に稚内市に近いイトウ釣り場へと繰り出した。ただ、勝手が判らず沼カレイが2尾釣れたのみ。ただ、ルアーマンのTさんから色んな話を聞けて楽しかった。彼から稚内のイトウ名人Fさんの話を聞いていたが、4日の早朝は、今度はそのFさんとお友達から様々なお話を聞かせて貰うことができ、その後の釣果に大きく影響した。午前中は2時間ほどミノーを投げたが、他は殆どの時間を上記のお二人との会話に費やし、名人たちの釣りを見ているばかりだった。ちなみに、名人は8時頃、私の目の前で95cmを、そのお友達は場所を変えて50pほどのイトウを2尾連発していた。釣る人は釣ると言うことだ。

夕方はアメマス2尾ウキ+Dコン85S鮎で釣れたイトウ90cmイトウ90cmと私

そして午後は、2年前に81cmを釣った某釣り場へ移動。ここでは2日前に教えてもらった浮きルアーの餌釣りをやりながらミノーを投げる事にした。ただ、この釣り場は沼カレイがもの凄く多い様で、餌釣りはカレイの3連発になってしまいイトウは釣れそうも無い。一方でミノーの方はなぜかアメマスが2尾釣れたが、イトウは喰い付いてくれない。他の釣り人を見ているとフローティングミノーで比較的ゆっくりとリーリングしていて、どうも私の場合は引きが早いのとトゥィッチングが激しすぎるのが釣れない原因の様に思えてきた。そこで、今度はウキの下1mにDコン85S鮎をぶら下げ、遠投して竿先をピクピクと動かしながら引いて来ると、なんと1発でイトウがヒットしてきた。こりゃ癖になりそう。ちなみに、餌は使っていませんヨ。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、
Dコンタクト85鮎、RYUKI80Sイワシ/ドジョウ、LarusMinnow80/24青ピンク/イワシ、他
Daiwa SeabassRod12ft、Nasci4000、PE4号+ショックリーダー25lb、Daiwaウキルアー改

【11月5日(火)】

広大な原野に包まれた釣り場秘密の釣り場も静まり返ってこの魚だけは良く釣れる(沼カレイ)

前日の大物ですっかり疲れてしまい、起きたのはもう7時過ぎ。イトウ釣りは朝マズメの1時間が勝負であり、起きた時点で今日は敗北である。8時半ころから、前日に教えて頂いた地元の人が秘密にしているというポイントに入ってみたが、すでに何人かの釣り人が釣った後らしく、全く反応無し。午後は前日に90pを釣ったポイントに入ったが、異様に風が強くてほとんど釣りにならず、唯一釣れたのは写真の沼カレイ(川カレイ)だけ。気温が急激に下がり、なおかつ風が強くて他の人たちも殆ど釣れていなかった様子。寂しい日だった。夕方は1時間ほど移動して、明朝は宗谷の超有名釣り場へ再び入る予定。時間があれば沼イトウもやりたいのだが、どうなることやら。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、
Dコンタクト85鮎、RYUKI80Sイワシ/ドジョウ、LarusMinnow80/24青ピンク/イワシ、月虫(浮)10gイワシ他
Daiwa SeabassRod12ft、Nasci4000、PE4号+ショックリーダー25lb、Daiwaウキルアー改

【11月6日(水)】

宗谷のイトウの超有名釣り場は強い陸風で釣りにならず午後は大きく南下した

早朝に宗谷の超有名釣り場の河口のポイントに入ったが、歩くのも困難な程の強風で殆ど釣りにならず2時間ほどで切り上げた。朝一番に10人ほども並んでいたフライマンも9時ころまでには全員撤退したらしい。釣れたイトウは、薄暗い時間にルアーマンが釣った小型の1尾だけの様だ。イトウ釣りは一応の成果も出ているので、今日で切り上げることにし、午後は大きく南下し千歳近辺まで移動した。2日後には相当強い寒波が入り札幌でも雪になるとのことで、そろそろ車中泊では限界に近づいているためだ。ちなみに宗谷のイトウ釣り場から千歳市までは約400km。山形市から青森市までの距離とさして変わらない。平均気温も3℃ほど違うらしいのだが、この差は今の私には大きい。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb、
Dコンタクト85鮎、RYUKI80Sイワシ/ドジョウ、LarusMinnow80/24青ピンク/イワシ、月虫(浮)10gイワシ他

【11月7日(木)】

午前中はまずまずのお天気だったすぐに小型のブラウンがヒット水温も10℃ほどと絶好の条件

午後から雨の予報だったが午前中はまずまずのお天気とのことで、9時過ぎから千歳市近郊のブラウントラウトの釣れる小ダム湖へと繰り出した。水温は意外と高く10℃前後有り、時折り晴れ間の見える絶好の釣り日和だ。ここは人気のポイントらしく、いつ来ても他の釣り人がいるのだが、この日も平日にも関わらず3人の釣り人が岸釣りで頑張っていた。久しぶりにフローターを浮かべたが、寒くも無く快適だった。そして釣り始めると小さなブラウンが次々とヒットし始めた。ここのブラウンたちはとにかく元気で、ヒットした瞬間に大きくジャンプする姿は実に楽しい。

ルアーはなんでも釣れたフライマン2人とルアーマン1人RYUKI60Sに来た元気なブラウン

ただ、ヒットしてくるのは30cm前後の小型ばかりで、ダム湖のかなり奥まで探索してみたが残念ながら大型の姿は見られなかった。中には20cm足らずの小さなブラウンが60mmもあるミノーに平気で喰らいついてくる。2年前には50cm近い大型も釣れたのだが、どうも状況が違ってしまったようだ。結局、雨は16時ころまで全く降らなかったため、夕方の薄暗い時間まで釣ることになってしまったが、釣れたブラウンは最大でも35cm。ただ、釣れた尾数は20尾を超えていて、まるで最近の小ニジマスばかりを放流している管釣りの様だった。

【使用タックル】
Ueda TroutPluggingSpinGS902H、BioMaster2000、PE1.5号+ショックリーダー10lb
D-Contact63/TS(赤腹)、RYUKI60Sヤマメ、鉛貼付けSpeen赤金10g、他

【11月8日(金)】

午前中は嵐の様な暴風雨のお天気だったが、昼頃から晴れ間が見えてきたので、移動途中に支笏湖で竿を出してみた。どこで釣って良いかも判らず、道路脇に釣り人のものらしき車の止まっている所を探し、適当に入ってみた。釣り人が2人いて、それなりに有名なポイントらしいのだが、残念ながら2人とも何も釣れてはおらず、強風で高い波だけが荒れ狂っていた。スプーンを投げ始めて数投目に、カツンと小さなアタリがあり、25cmぐらいのブラウンらしき魚が20mほど向こうでジャンプするのが見えたが、すぐにバレてしまい、それ以降は反応は無くなってしまった。

2人の釣り人がいたが、釣果は無かった様だ晴れ間の見えた支笏湖の風景は素晴らしい

千歳市の天気予報を見ると、この日の最低気温は-5℃。しかも、同じような気温が1週間も続くとの予報だったため、これ以上の釣行続行は無理と判断し、遠征を終了する事とした。時間が有るため、帰路はわざとルスツを通る山道を選んでみたが、夕刻になって殆ど吹雪の様なお天気になり、峠道は真っ白だった。北海道遠征も、9月の道東遠征と合計すると既に27日間になっていて、小型が多くて不満もあるが、釣りたい魚も概ね釣り上げることができていて、そろそろ潮時でもある。

帰りの峠道は風雪で真っ白さらば北海道 また来年 (9日、函館フェリーターミナル)

今回の遠征では、なぜかイトウ以外の魚種全てにおいて小型が多く、なんらかの共通した要因が働いている様に思えて仕方がない。海水温の影響でサケやサンマの遅れや不漁は太平洋側で顕著だった様だが、宗谷のサケ漁に関しては逆にこれまで以上に漁獲高が多かったらしい。私の今釣行の釣果も、道東や石狩での釣果が小型ばかりでしかも釣期が異様に遅かったのに反し、イトウだけは普通に釣れてくれたのは、漁業の状況と非常に似通っており、何かしらの因縁なのであろうか。いずれにせよ、来年以降にならないとその答えは見つからないだろう。また来年も北の地に訪問できることを切に願って、さらば北海道である。

【使用タックル】
Ueda TroutPluggingSpinGS902H、BioMaster2000、PE1.5号+ショックリーダー10lb
D-Contact63/TS(赤腹)、RYUKI60Sヤマメ、鉛貼付けSpeen赤金10g、他