今年2度目の北海道遠征釣行を行いました。9月の遠征釣行では体調が思わしくなく、ミニオフを中心にして1週間のみで退散しましたが、その後 体調も回復し、今年2度目の北海道入りを果たしました。今回は道東のアメマスに再挑戦しましたが、残念ながら時期が遅く、小型のみに終りました。また、後半では2年ぶりのイトウ釣りに挑戦し、なんとか90cmのイトウを釣り上げ自己記録を更新することができました。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴っています。 (写真は、車を乗り入れすることもできる、道東のアメマス河川の有名ポイント) 【10月17日(木)・18日(金)】 前回の北海道遠征では、出発以前から体調が思わしく無く、1週間足らずで退散するハメになってしまいました。しかし、北海道ではやり残した事が実に沢山有り、悔しくて仕方なかったのです。幸いにもその後、精密な検査を行い適正な薬を処方してもらうことで元気を取り戻すことができ、2度め北海道遠征を決断したと言う訳です。そして17日の午後3時過ぎに出発し、18日の午後3時半頃には現地入りできました。青森→函館のフェリーを利用すれば、睡眠時間を確保しても24時間ほどで道東まで来れる様になったのは高速道路の進展の賜物ですが、ありがたい世の中になってくれたものです。
ただ、台風直後に季節外れの寒波が入っていた様で、18日の釧路は異様に寒く、移動途中の高速道路は真っ白でした。この時期夕暮れが16時半頃と早く時間も無いため、目的地へ到着するとすぐに源流部へと車を走らせ、どの程度の数のアメマスたちが産卵遡上しているかを、確かめに行きました。この時期はまだ産卵が完全には終わっておらず、相当数のアメマスたちを見る事ができるハズだったのですが・・・なんと今年はどの産卵ポイントを覗いてみても、1尾のアメマスも見当たりません。9月の釣行でも、アメマスの数は非常に少なく、小型ばかりが多かったのですが、状況は変わってはいない様子でした。 【使用タックル】 タックルの使用はありません。 【10月19日(土)】
初日は最も有名な某ポイントへ入渓しました。土曜とあってこの時期ならまだまだ釣り人で賑わっているやもと思いきや、10時ころ釣り場に到着してビックリ。釣り人は皆無でした。一番のポイントで早速ロッドを振りましたが、あれれ、やはり小物ばかりのオンパレードで、8尾ほど釣り上げたアメマスの最大は50cm。殆どが尺前後の小物ばかりだったのには実にガッカリしました。どうやら9月に来た時と同様に、魚影は極端に薄く小物ばかりが幅を利かせている状況は変わっていない様でした。道理で釣り人がいない訳です。北海道にはこの時期、サケ、イトウ、ニジマス、ブラウンなど、魅力的な釣りものが幾らでもあるため、魅力の無くなった釣りには人が集まらないのでしょう。
付近には5人だけですが釣り人がいて、あれこれと情報を聞いて回りましたが、殆どの釣り人が「今年は魚影が薄く小さい」と異口同音に言ってきました。ただ、付近で出会った釣り人の中に、一人だけ地元釧路の人で、実にこまめに釣行日誌を記録している人に出会いました。この人はこの日の早朝に私の釣っていたすぐ上流側で80pを釣ったらしく、今年の釣果記録の表を見せてもらうことができました。なんとまぁ、今年すでに80pオーバーを9尾も釣っていて(昨年も10尾)、私の釣ったポイントのすぐ下流側で、バタバタと60pくらいまでの6尾のアメマスを釣り上げたのには驚きました。釣る人は釣るんですねぇ。 【使用タックル】 TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb Dコンタクト72/Chartヤマメ/Chart/G-Chart 【10月20日(日)21日(月)】
翌朝も同じ渓の少し下流側に入渓してみましたが、こちらはもっと最悪でした。2時間近く歩いたにも関わらず、釣れたのは尺以下2尾のみ。台風後の濁りが急速に取れてきて、魚の反応が悪くなってしまったのです。途中、1尾だけ強烈なヒットがあり、一瞬大物ゲット!かと喜んだんですが、あれれ、なにやら巨大な雑巾でも引っ張っている様な感じで、どうみてもアメマスでは無い事にすぐに気が付きました。重い魚を引き寄せてきてみると、案の定、シロザケでした。それにしてもこのサケ君、しっかりとミノーを咥えていました。サケはスレ掛かりすることが殆どなのですが、北海道に来て、口にヒットしたのはこれで2尾めです。それにしても、まだサケの産卵が終わっていないとは・・・今年の季節は1か月遅れの様ですね。
ガックリ来て午後からは隣のアメマスの渓へ移動。こちらは濁りの取れるのが遅く、アメマスたちの反応は上々でした。昨年、Buuさん・風玉さんと爆釣した某ポイントへ入ってみましたが、ここでは61pまでを含め13尾の釣果が見られ、型にはいまいち満足できませんでしたが、一時は入れ食いに近い状況にも遭遇できて、なんとなく満足してロッドを納めることができました。ただ、ここでも50pオーバーは3尾だけで、他は殆どが尺前後の小物ばかり。どうやら隣の河川と状況は全く同じであって、1河川の問題ではなさそうです。年々アメマスの数は激減し続けていますが、この道東のアメマスの銘渓も、そろそろ過去の釣り場となりつつある様な気がしました。(21日は豪雨のため、休養日としました。) 【使用タックル】 TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb Dコンタクト72/Chartヤマメ/Chart/G-Chart、LarusMinnow80/24/Chart/青ピンク/鰯 【10月22日(火)】
昨日と同じ様な写真をお見せするのがなんだかもどかしいのですが、大物が釣れないために仕方ありません。今日も隣のアメマスの渓に出陣しましたが、釣れたのは最大でも59cm。午前中は昨夜の雨で程よい濁りが入り、小物中心にバタバタと12尾ほども釣れてくれたが、午後からは透明度が上がり、サッパリ釣れなくなってしまった。例年であれば白泡の立つ瀬の中にも沢山の魚影が見られ、透明度が上がっても瀬で面白い釣りができるのだが、今年は魚影が薄すぎて瀬の中には魚は殆ど見られない。魚の数が少ないので、産卵に適した場所に全てのアメマスが治まってしまい、瀬に居る必要が無いのだろう。つまり、透明度が上がってしまうと、全く釣りにならなくなるのだ。
しかも、透明度が上がるとサケの産卵が異様に多いことに気がついた。あちこちでバシャバシャと水をはね、正に卵を産んでいるのだ。そんな中でミノーを投げてリーリングしてくると、当然スレ掛かりしてしまう。なるべくスレ掛かりしないように気を付けながら釣っていたが、それでも2尾のサケを引っ掛けてしまった。背中にかけてしまうと、引きが強くて竿が折れそうになるので、ビクビクもんである。 さて、明日はもっと透明度が上がって、恐らく何も釣れないと思われる。しかも釣れても60p程度までで、これ以上の大物は期待できそうもないことから、今年の道東のアメマス釣りは、本日を最後に切り上げようかと考えている。明日はお天気も良さそうなので、知床あたりで写真撮影がてら、オショロコマでも釣ることにしようかと思っています。 【使用タックル】 TailWalk Keison(鮭鱒)90、Biomaster3000、PE2号+ショックリーダー25lb Dコンタクト72/鮎/Chartヤマメ/Chart/G-Chart 【10月23日(水)】
地元の人に言わせると「そんなもの釣ってどうするの?」と言われてしまうのだが、私はオショロコマが大好きです。朝からとても良いお天気の写真日和のため、釧路から160qの距離にある知床半島までドライブを決め込んだ訳だが、羅臼に来ると必ず竿を出すポイントがある。某渓流にある某堰堤のプールなのだが・・・勇んでミノーを投げてみるものの、サッパリ反応が無かった。一瞬、5cm位の魚影は見えたのだが、釣果は全くのゼロ。こんなことはこのポイントでは初めて。実はこの釣り場を訪れたのはこれまで8月と9月のみで、10月末の今は、どうやら産卵のために魚たちは源流部へと移動してしまっている様でした。
お魚さん達には残念だが、実はこの渓は、この堰堤プールのすぐ上にも堰堤があるのです。つまり堰堤の下にはオショロがごっそり溜まっているハズ。ヒグマが少々怖かったのだが、すぐ近くで道路工事のけたたましい音のしているのを良いことに、10分ほど歩いてその堰堤の下まで移動。見るとしっかりと小さな淵があり、45mmの小さなミノーを投げ込むと、予想通りに入れ食いになってくれた。ほんの1時間ほどだったが、バタバタと12尾のオショロに出会うことができ、予想的中で大満足。しかし、ここのお魚さんたちは、たった200mほどの狭く短い世界で命を繋ぎ続けているんですねぇ。 【使用タックル】 AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号、Ryuki45S鮎 【10月24日(木)】
知床は宇登呂温泉で車中泊の後、斜里町の某オショロの渓へと向かった。このポイントは大型は出ないがいつも数釣りを楽しませてくれるお気に入りの場所。朝9時ころから釣り始めたが、1時間ほどであれよあれよと20尾近いオショロの入れ食いになってくれた。今日はこれでもう十分満足だ。その後は近くの本流の堰堤の下を探ってみたが、なぜか魚影は皆無。恐らく、相当な釣り人が入っていて、釣り切られているのだろうか。今日は平日にも関わらず、なぜか付近には車が3台、釣り師が4人もいた。全て道内の#の車だったが、それにしても本流筋は人が多すぎる。これではなぁ・・・
午後はこちらも、北海道に来れば必ず訪れることにしている、ブルックの棲むと言う渓へと移動した。しかしここでも一番のポイントに到着すると、あれれ、車が2台も止まっているではないか。平日だと言うのに、一体どうなっているのか? 仕方なく、少し下流のポイントへ入ったが、なぜか本日は水量がやけに多く、遡行に手こずらされてしまった。途中、軽く40cmオーバーのイワナをヒットしたが、Ryuki45Sのフックは細くて柔らかいためか、フックを伸ばされて逃げられてしまった。結局、このブルックの渓では小さなイワナが2尾だけの寂しい釣果。明日も午前中は晴の予報(午後は大雨)であり、再度ブルックの渓を攻めてみたいものだ。 【使用タックル】 AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号、Ryuki50/45S/鮎 【10月25日(金)26日(土)】
午後から大雨の予報であり、午前中のみの釣りの予定で、昨日入ったと同じ渓に入ることにした。昨日は釣り人が2組ほど入っていたが、雨模様とあって今日は誰もいなかった。一番のポイントに入ってまず驚いたのは、産卵中のシロザケの多さ。10月末近いと言うのに、あちこちでバシャバシャと産卵を行っていた。しかも、彼らは産卵を終えるとその場で死んでしまうので、白くカビの生えたサケの死骸がバイカモのあちこちに引っかかっていて、腐敗臭が酷く、あまり気分の良いものではなかった。ただ、これは自然の摂理のままであり、これが大自然と言うもの。そう思うと苦にはならなくなった。
そして釣り初めて更に驚いた。バイカモに守られて釣られていないのか、もの凄く魚影が濃いのである。ただ、3年前にここを訪れた時にはオショロコマが沢山釣れていた。オショロを釣りたくてここにやってきた訳であり、オショロが釣れるまでは釣り続けようと、1尾釣れるごとに写真を撮影しながら頑張っていると・・・うーん、こんなに釣るとまたまたご批判のメイルを頂きそうですが、10cm〜28cmのイワナを・・・69尾も釣ってしまった。オショロはゼロ。石狩川水系の源流部でも、オショロ→イワナ→ウグイと魚が入れ替わってしまった場所があると聞いていますが、これも温暖化の影響なのでしょうか。 26日(土)は終日雨の予報のため、休養日とした。実を言うと、雨で濁りが入るので、もう一度だけ道東のアメマス河川を狙ってみようと思い、再び釧路市内まで戻って来た。大アメマスのあの感触がどうしても忘れられないのだ。しかし、アメマスの河川では昨夜、100〜150mmの豪雨が降ってしまった。先月の北海道では9月16日に100mm超の雨が降り、2日間は釣りにならなかった。今回も恐らく2〜3日はダメだろう。どうするべ。今年のお天気の神様は本当に本当に意地悪だ。 【使用タックル】 AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号、Ryuki50/45S/鮎 【10月27日(日)】
午前中は念のためにと、道東のアメマス河川へ様子を見に行った。しかし、150mmを超える豪雨の跡は凄まじく、状況は9月の台風の時よりまだ水量が多く、濁りも厳しかった。これではあと3日ほどは釣りにはならないだろう。釧路市から1時間近くも車を走らせて来たが無駄となってしまった。ただ、お天気は最高で、素晴らしい紅葉の写真を撮ることが出来たのは良かった。午後からは再び大きく移動して、一気に弟子屈の屈斜路湖畔までやって来た。ニジマス狙いだが、昨年は水温が高過ぎてウグイしか釣れなかったが、今回は最適な季節の筈である。
ただ、現場に到着してガッカリした。今年のお天気の神様は本当に意地悪で、それまで青空も見え、気持ちの良いお天気だったのが、釣り場に立った瞬間に突然強い風が吹き始め、すぐに白波の立つ向かい風の酷い強風になってしまった。ルアーを投げるが風に押し戻され、10gもあるスプーンですら20m位しか飛んでくれない。ミノーに至っては、大遠投のつもりが5m先にポチャンである。そんなこんなで当然釣果は無し。ただ、1度だけ明確なアタリがあり、竿先をグングングンと3回ほど引き込んでくれた魚の力は結構な馬力だったが、残念ながらバレてしまった。明日以降に期待だ。 【使用タックル】 Ueda TroutPluggingSpinGS902H、SensiLiteMG2500、PE2号+ショックリーダー16lb D-Contact63/鮎(赤腹)、鉛貼付けSpeen赤金10g、他 |