単独釣行/ミニオフレポート

北海道遠征2013 釣行日誌1(9月13日〜21日)


今年も北海道へ遠征釣行に出かけました。今年は出発以前から体調があまり優れず、期間は9月13日から21日と、実質1週間のみの遠征となりました。今年は台風による増水・濁流と、高海水温によるマス類の遡上の遅れに悩まされ、思った様な釣果は得られませんでした。しかしながら、短い遠征期間にも関わらず、Buuさん・風玉さんとのミニオフをしっかりと行えたことには感謝しています。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴っています。(下写真は、道東のアメマスの渓を釣るBuuさんと風玉さん)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【9月13日(金曜)・14日(土曜)】

新造船「大函丸」と新ターミナルビルトマム付近の北海道らしい風景十勝のニジマスの渓

今年62歳になった私ですが、歳には勝てず、年齢なりの体調の不調が増えてきています。当初は9月初から北海道入りの予定でしたが、体調がいまいち優れず、また今年も北海道での海水温・気温が異様に高いこともあり、9月の13日になってようやく重い腰を挙げることになりました。2〜3週間の道内滞在を予定していますが、体調次第では早々に退散するかも知れませんので、その時はどうかご容赦下さい。さて、13日朝10時に山形の自宅を出発し、夕方には下北半島の大間に到着。船酔いが大嫌いな私は、もっぱらフェリーの乗船時間の最も短い津軽海峡フェリーを利用しています。大間航路も今年からは船が少し大きくなり、ターミナルビルも大きく立派になっていました。

夕方の薄暗い時間に出たニジ25cmおチビちゃんがもう1尾橋の上からニジマスが釣れてしまう

まずは千歳近辺でブラウントラウトでも・・と思ったのですが、千歳で途中下車して付近の川の水温を測定してみると、あれま、20℃を超えてました。これではまたまた釣りにならないと、そのまま一気に十勝のニジマスの渓まで移動。こちらも午後4時で気温が27℃もあって、まるでここは九州か四国か??ぐらいの汗だくの日でしたが、水温は15℃とまずまず。3連休の初日とあって釣り人は異様に多かったんですが、なんとか小さいながらも釣果が見られ、まずは北海道のお魚さんにはしっかりと歓迎してもらえた様で一安心。しかしなんですね、十勝の地元の人たちは、自転車でやってきて橋の上から餌釣りでニジマスを釣るんですよねぇ。しかも釣れた魚はしっかりと夕食のおかずになるそうです。さすが北海道だ!!

【使用タックル】
Ueda TroutPluggingSpinGS902H、SensiLiteMG2500、PE2号+ショックリーダー16lb
D-Contact63/鮎(赤腹)/TS/Chart、他

【9月15日(日曜)】

台風の影響か、終日雨模様小さなニジマスの入れ食い昨年は無かった背の高い草

2日間の長距離の移動の疲れを癒すため、今日は朝9時近くまで寝ていた。お蔭で体調はバッチリである。ただ、風玉さんと電話連絡すると、どうも道東のアメマスの渓が調子悪いらしい。焦ってアメマスの渓に行っても無駄な様子なので、十勝のニジマスの渓をもう1日だけ攻めてみることにした。台風が接近しているせいか、朝から結構な雨模様で、12時ころ現場に着くと絶好の濁り具合で水温も15℃と最適。こりゃバッチリ釣れるだろうとおもむろにミノーを投げ始めると、予想通りの入れ食いに近い状況が・・・しかし、2尾・3尾と釣り上げるにつれて何だか様子が変なことに気が付いた。チビばかりなのである。3時間ほどで30尾ほどは釣り上げたと思うが、最大でも25cmほどで、殆どが20cm前後ばかり。

チビばかり30尾は釣れただろうかこんな瀬で5尾も出た大物はいったいどこへ・・・

昨年は同じ場所で尺〜45cm位が結構釣れたが、今年はその面影は全く無くなっていた。そういえば昨日出会った餌釣り師の言葉を思い出した。「年々大きなのが釣れなくなっていて、これ(尺くらいのニジ)でも大きい方になってしまった」とのこと。そういや少し前に偶然に話をした某釣りガイドさんも、「数年前は50cmオーバーも釣れたが最近は尺物も難しい」とか言っていた。どうやら、地元の餌釣り師たちが全部持ち帰って夕食の糧にしている様で、年々大物は釣れなくなってきているのではないだろうか。さて、明日は新潟のBuuさん、水戸の風玉さんが道東にやってきて、久々の3バカトリオ揃い踏みの予定です。アメマスの渓は釣れるのでしょうか??

【使用タックル】
AlphaTackle LakeMarquis80H、SensiLiteMG2500、PE1.5号+SeagarGrandMax1.7号
D-Contact63STS、D-Direct鮎、DuoRyuki50S/45S、他

【9月16日(月曜)】

1年ぶりのMさんと再会Buuさんとアメマス53p土砂降りの中で頑張ったが・・・

午前中の早い時間にBuuさん・風玉さんと合流し、久しぶりの3バカトリオ揃い踏みとなった。台風の影響で午前中から雨模様だったが、本命の道東のアメマスの渓で竿を出してみた。すると、どこかで見た顔ぶれが・・・あれま、今年も青森のアメマス名人Mさんと再会。なんでも早朝に70cmオーバーを5尾ほども釣ったらしい。見ると雨で増水したためか、河口のすぐ上の流れの中には無数のアメマスが遡上をしてきていた。今年は海水温が高く、アメマスの遡上が大幅に遅れていた様だが、この雨で大挙して遡上を開始した様だ。台風一過の明後日以降は大いに期待できそうだ。ただ、この日は午後から暴風雨となり、釣れたのはBuuさんの53cmのみだった。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Nasci4000、PE2号+ショックリーダー25lb
LarusMinnow80/24/Chart/青ピンク/鰯、Dコンタクト85/72/Chart/G-Chart

【9月17日(火曜)】

アメマスの渓は泥濁り・大増水港では未だにアメマスが釣れるこの日、私の唯一の釣果64p

昨日とは打って変わって、台風一過で非常に綺麗な青空となってくれた。しかし、昨夜の豪雨で道東のどの河川も泥濁りの大増水で手の付けられない状況になってしまった。アメマスの渓も、川に近づくのも恐ろしい様な状態になっていて、仕方なく、近くの漁港でお茶を濁すことにした。9時ころ漁港に到着すると、あれれ、またまた青森のMさんと遭遇。どうも考えていることは皆同じ様だ。ここでは10時ころに64cmがヒットしてくれ、こりゃイケるかなとおもったら、夕方まで私のロッドが曲がることはありませんでした。Buuさんにも60cmクラスがヒットしたが、残念ながら取り込めず、午後からは風玉さんに45cmと50cmがヒット。結局、3人で午前3時間、午後3時間と頑張ったが、釣れたのは上記の5尾だけだった。それにしても川はまだ泥濁りのままだ。困ったもんだ、明日はどうするべ。

Buuさんに60cm位が来たが・・風玉さんには45p(スレ)と50p夕刻まで頑張ったが・・・

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Nasci4000、PE2号+ショックリーダー25lb
LarusMinnow80/24/Chart/青ピンク/鰯、Dコンタクト85/72/Chart/G-Chart

【9月18日(水曜)】

濁りが取れず、朝からお茶タイム10時過ぎ、ようやく出漁午前中に唯一釣れた30cmほど

台風の影響で濁りが取れず、この日も朝からお茶タイムでお茶を濁すハメに。10時過ぎ、某支流の濁りの少ない源流部で竿を出してみたが、私のロッドに30cmほどが1尾釣れただけで終わってしまった。例年ならこの時期にはかなりの数のアメマスやサクラマスがこのポイントに溜まっているはずなのだが、今年は高海水温で遡上が遅く、源流部まで魚がまだ昇っていない様だ。ガッカリである。午後は河口の泥濁りの釣り場を攻めてみたが、Buuさんにスレで60cmが来たのみ。魚はこの台風の増水で一気に遡上を開始した様で、河口ではアメマスのジャンプが何か所かで見られたが、濁りが強すぎて喰い付いてはくれない様だった。そろそろ濁りも治まってきているし、明日こそは期待したい。

午後は河口のポイントを狙うが・・Buuさんにスレで60cmが来たのみ明日は期待できそう?

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Nasci4000、PE2号+ショックリーダー25lb
LarusMinnow80/24/Chart/青ピンク/鰯、Dコンタクト85/72/Chart/G-Chart

【9月19日(木曜)】

3日目でも河口はまだ泥濁り源流部はまだ魚が来ていない本波さんで有名な本流のポイントへ

北海道の大河は、大雨が降るとなかなか濁りが取れてくれない。この日は台風通過後3日目だが、河口のポイントは未だに泥濁りで、午前中に攻めたがオデコだった。お昼は源流部の透明度の高いポイントを再び攻めたが、やはり魚影はみられず、未だに魚たちは中流域を泳いでいる様だ。仕方なく、人の多い某有名ポイントへと入ることにした。釣り名人の本波さんで有名になった場所で、車ごと河原に降りることのできる楽ちんなポイントなのだが、なにせ人が多く、私はあまり好きではないが、背に腹は代えられない。

私のロッドに来た66cm30〜45cmが一時入れ食い薄暗い中、おチビちゃんの連続ヒット

私はその少し上流で、今釣行で2尾目のまともなアメマス66cmをヒット。こりゃイケるかなと思ったら、大型はそれでおしまいだった。しかし、夕方の薄暗い時間帯になると、小物が入れ食い状態になってくれた。Buuさんに8本、風玉さんには最大55cmを含めて5本、私にも45cmまでが4本ヒット。これまで散々だった今回の釣行だが、小物ばかりではあるが、なんとなく満足して納竿した。ところで、まだ北海道へ来て1週間だが、既に体調が思わしくなく、無念ではあるが、場合によっては明日あたりで遠征を中止するかも知れない。

【使用タックル】
TailWalk Keison(鮭鱒)90、Nasci4000、PE2号+ショックリーダー25lb
LarusMinnow80/24/Chart/青ピンク/鰯、Dコンタクト85/72/Chart/G-Chart

【遠征釣行のまとめ】

北海道入りのだいぶ前から体調が優れず、長期滞在はできないかもと思いながら北海道入りしたものの、やはり1週間が限度の様でした。大変申し訳ありませんが、19日の道東のアメマスの渓を最後に、今年の北海道遠征の釣行レポートの幕を下ろすことになりました。

今年は体調不良と短い釣行期間に加え、台風と高海水温に悩まされ、思った様な釣果が得られませんでした。台風の2日前に道東入りした風玉さんは、最大でアメマス71cmを釣り上げ、自己記録を2cm更新されました。しかしながら、台風通過の当日に道東入りしたBuuさんと私は、最大でも60cm代と記録更新はおろか、まともなサイズが殆ど釣れてくれませんでした。北海道の河川は懐が非常に深く、豪雨で一度増水するとなかなか濁りが取れてはくれません。16日に通過した台風18号は道東に今年一番の豪雨をもたらし、その後の3日間以上にわたって下流部での釣りは不可能になってしまいました。

北海道の川はなかなか濁りが取れない 台風通過後4日目の十勝川の濁り函館フェリーターミナル(20日)

源流部では2日目以降に釣り可能な程度に透明度が回復しました。しかしながら、今年は北海道太平洋側の海水温が非常に高いことから、マス類の河川への遡上が大幅に遅れていました。そのため、サケやサンマの漁獲も3週間以上も遅れていて、しかも漁獲量が激減しています。例年であれば沢山のアメマス達が源流部で産卵体制に入っているのですが、今年に限って源流部には殆ど魚影が見られず、透明度が上がっても釣りにはなりませんでした。

また、原因は判りませんが、今年は小型のアメマスがとても多く、尺〜40cm程度のアメマスが河口や中流部で大量に釣れてはいますが、大型の釣果が殆ど見られなかったもの特徴でした。昨年は同時期に最大91cmの釣果が有ったと聞いていますが、今年は75cmが最大だった様です。しかしながら、沿岸の海水温も急速に低下していて、今回の豪雨がトリガーとなって大量のアメマスたちが遡上を開始している様です。そのため、9月の末ころには源流部にも大型のアメマスの魚影が見られる様になり、河口から源流域まで、例年通りの釣りが可能になってくれるのではないかと考えています。

ただ一方で、温暖化の影響ではないかと考えられますが、アメマスたちの魚影は年々確実に薄くなりつつあり、2005年に初めて道東を訪れた時と比べると、魚影は数百分の一程度にまで激減している様に私には見えます。いつまで道東のアメマス釣りが続けられるのか、心配でなりません。

【使用タックル】
タックルの使用はありません。