ゴールデンウィーク(GW)中も、連日、ダム湖の釣りで楽しみました。しかし、今年も季節外れの寒波に見舞われ、青空の割には相変わらず気温が低く、また透明度も異様に高く、苦戦を強いられました。加えて、連日、同じ釣り場ばかりを攻め続けたせいか、後半になるほどに釣果が落ちて行くという苦労もありました。それでも、今年の下越のダム湖は、多少とも魚影が回復している様であり、3バカトリオ全員に45cmオーバーの立派なイワナ君がお相手をしてくれ、まずまずの楽しい1週間となってくれました。 【4月28日(日)】 異常であることが正常になってしまった昨今の気象状況ですが、今春も季節外れの寒波に何度となく見舞われ、特に土日にお天気はヒドい下り坂。GWは土日以外のお天気の良い日を狙える絶好のチャンスである訳ですが、お天気の神様はそう甘くは有りませんでした。連休の前半も「この時期にしては非常に強い寒波」がやってきて、札幌では21年ぶりに5月の雪が降った様です。GW初日の28日早朝は、下写真の様な5mmほどもある大粒の雹(ひょう)が降り、ダム湖の上はまるで真冬の様な凍えるほどの寒さ。再び3バカトリオ揃い踏みで臨んだダム湖の釣りですが、出ばなをくじかれてしまいました。
GW頃までのダム湖の釣りは、まだ水温が低く、ポカポカ陽気の暖かい日でないと釣りになりません。この日もインレット付近の水温は3℃台と、真冬並み。しかも異様に透明度が高く、水面下数mにある大岩がクッキリと丸見え。これでは釣れるはずもないなと諦め気味にボートを浮かべてトローリングを試みていましたが、やはり、まるで反応がありません。ただ、午前10時近くなって晴れ間が出て来て、なんとなく暖かくなったかな・・・と思ったら、Buuさんのロッドが曲がっていました。水温3℃台で釣れた35cmはなんとも貴重でご立派でした。
その後はインレットから遥か離れた水温のまだ高いエリアを、トローリングあるいはキャスティングで攻めてみましたが、やはり反応は悪く、私が夕方になって何とか25cmを釣り上げただけでした。ただ、この日は朝から丘っぱりで釣っておられたPさんとそのお友達には、結構な釣果があった様です。特にPさんの48cmはお見事で、掲示板に投稿された写真を拝借して、上右写真に掲載させて頂きました。釣れたのは10時ちょっと前とのことで、Buuさんの35cmとほぼ同時刻に釣れているのが、なんとも不思議ですよね。 【4月29日(月)】
翌月曜日は、比較的暖かい良いお天気になってくれました。Buuさんは仕事とのことで、風玉さんと私の2人で昨日と同じダム湖での釣行です。この日の私は良い天気に任せて写真ばかり撮影していて、釣る気があまりありませんでした。一方で、風玉さんは小さいながらも4尾ほどの釣果を次々と上げ、まずまずの日だったようです。ただ、快晴で真昼間はほとんど釣りにならず、10時ころから14時ころまでは、のんびり写真を撮影したり、食事・休憩をしたりと、なんとなくダラダラとした1日でした。
午後からもお天気はとても良く、インレットは雪代の濁りでサッパリでしたが、帰り道で思わぬ拾い物が有りました。これまで相手にもしなかった何でもない様なポイントで、下写真の45cmが飛び出してきたのです。ポイントは椿の葉が水中に沢山沈んでいる場所で、そんな所にワカサギの回遊を待って獲物が隠れていた様です。使ったミノーは上右写真のDダイレクトのヤマメカラーですが、最近は鮎カラーが殆ど手に入らないため、黄色いペイントで鮎カラーを真似て改造したものでした。今年はチャート系のミノーを多用して釣っていますが、やはりイワナ君は黄色や黄緑が大好きな様です。
この日は終日お天気が良く、条件としては決して悪くは無かったのですが、これまで釣れた実績のあるポイントでは、反応はイマイチでした。恐らく前日に3人で叩きまくっていたため、魚がスレてしまっていたのではないかと思われました。前日に全く相手にしなかった様な新しいポイントで主に小型が良く釣れてくれた様です。ところで、この日、私は山形に帰りましたが、風玉さんは翌日も休暇とのことで、同じダム湖を攻め、下写真の45cmをめでたくゲットされたそうです。細身のイワナ君ですが、顔つきも精悍で、体色も源流育ちそのものの、綺麗なイワナ君ですね。
【5月2日(木)】 30日〜2日は山形の自宅にいましたが、2日は午後から再び下越方面へと繰り出しています。3日から5日まで、またまた3人でミニオフの予定だったからです。しかし、下越にはどうしても気になっていた別のダム湖が有り、この日は早めに自宅を出て、午後からそのダム湖を一人で攻めています。しかし、この日も寒波が入っていて(またかよ!)異様に寒い日となり、魚の反応はイマイチでした。この時期の本命のポイントではサッパリでしたが、それでも、インレットから遥かに離れた早期に釣れるポイントで、31,30cmの2尾がヒット。なんとか型を見ることだけはできました。
【5月3日(金)】
さて、翌朝は再び3バカトリオが勢揃いです。この日もまだ寒波が抜け切れていないのか、早朝はとても寒い日で、最初は殆ど魚の反応がありませんでした。しかし、3日ほど釣り場を休ませていたためか、その後の魚たちの反応はまずまずでした。日が高くなり暖かくなってきた11時ころから反応が現れ始め、まず私に37cmがヒット。午後からはポイントを代えましたが、透明度の非常に高い難しい条件下のインレットで、なんとBuuさんが48cmをヒット。それも斑点のとても小さな琥珀色の見事な源流育ちの大物で、間違いなく今シーズンのこれまで一番の美形イワナでした。
その後は水温もどんどん上昇し、インレットからの帰り道で風玉さんにも32cmがヒット。続いて、私にも小物が2尾、次々とヒットしてくれました。更に、帰り道で一番の大場所では、トローリングで風玉さんのロッドが大きく曲がり、すわ大物か!っと思いましたが、残念ながら40cmにちょっと足りない39cmがヒット。大物も小物も含め、この日は3人ともに結構な釣果のみられた1日でした。この時期はまだまだ水温の変化は非常に大事な様で、水温が急上昇すると、魚たちの活性も急上昇してくれる様でした。
【5月4日(土)】 翌日は寒気も抜けたのか、まずまずの良いお天気で、前日よりはやや暖かい日でした。この日も期待は持てそうな状況でしたが、しかし、気がかりな事がありました。前日に良いポイントを3人で徹底的に叩きまくっていて、魚がスレて出てこないのではないか?と言うことです。加えて、暖かくなったとは言え、なんとも肌寒い風の強い日でした。そして、その予想はある程度的中しました。午前中に入ったポイントでは、私に尺ちょっとのイワナがヒットしたものの、水温も低めで、それ以上の反応は見られませんでした。
午前中に攻めたインレットでは、下左写真の如く、底岩が丸見えの非常に透明度の高い状況で、これでは釣れるはずがありません。一旦上陸して昼食とした後は、別のポイントにも入りましたが、移動途中のこれまで釣ったことの無かった新規のポイントで、私に37cmがヒット。インレットではまたまた私に強烈なアタリが有り、大物か!と一瞬喜んだのですが、残念ながらスレで尾びれに掛かっていた尺ちょっとでした。ガックリでした。それでもまだ釣れただけマシと言うもので、残念ながらBuuさん・風玉さんは、この日、ノーバイトでした。
【5月5日(日)】 さて、3人揃っての釣りは3日〜5日の3日間を予定していましたが、同じダム湖ばかりを攻めていても魚がスレて釣れなくなるだろうと、3日間のうちの1日は山形県内のダム湖で過ごす予定を立てていました。ただ、山形のダム湖は残雪が非常に多く、この時期、相当暖かい日でないと釣りにならないため、天気予報を見て最も暖かそうなこの日5日を山形行きに当てていました。しかし・・・私も含め、もう皆さん歳なんですねぇ、2日連続で遊んだ後は、なんだか疲れ果ててしまって移動する元気が無くなってしまいました。結局、3日連続で同じダム湖を攻め続ける事になってしまったという訳です。
そして予報通りに、この日は快晴の非常に良いお天気で、とても暖かい釣り日和でした。しかし、意に反して魚たちの反応は最低でした。唯一、早朝に風玉さんだけには釣りの女神様が微笑んでくれた様で、下写真のド派手な色のDコン50Sチャートヤマメに、37cmと40cmのイワナがほぼ同じ場所で喰いついてきました。同じような場所に私もDダイレクトヤマメ(改鮎)をキャスティングしていましたが、全く反応が無く、どうやらこの独特のカラーだけに魚たちが特異的に反応していた様でした。ただ、この日はそれ以後、全く魚の反応が無く、やはり3日連続で同じポイントを攻め続けると、さすがのイワナ達もスレ切ってしまう様でした。
【5月6日(月)】 3日連続の釣りで疲れ果てた私は、一旦は山形の自宅に戻りましたが、ぐっすりと寝ると再び体力が回復し、翌日午後からは再び県内の近場のダム湖へと向かっています。なにせGWのこの時期は、ダム湖の釣りの「掻き入れ時」であり、外に出たくて仕方ないのです。ただ、午前中は暖かい曇天だったお天気も、ボートを用意して沖合いに漕ぎ出した直後に強風が吹き始め、10分もすると大粒の雨が降り出し、同時にゴロゴロと雷鳴が聞こえ始めました。恐らく寒冷前線の通過に伴うものだったのでしょうか、30分もすると気温がガクリと下がり、寒さで手がしびれてくる程でした。
当初はインレットを攻める予定でしたが、あっと言う間に泥濁りの水が流れ込んできて万事休す。仕方なく、インレットから遠く離れた透明度の高いエリアでトローリングをせざるを得ない状況に・・・。こりゃ釣れるハズが無いなと思いながら切り上げようかと思ったら、15時過ぎに尺ちょっとのイワナがヒット。びしょ濡れになりながらそのままトローリングを続けていると、17時ころになって今度は36cmの良く太ったイワナがヒットしてきました。お天気は最悪でしたが、このダム湖では恐らくGW中、誰もボートでトローリングなどしていない筈であり、手着かずのポイントはやはり釣れる様です。
さて、ダム湖の釣りもいよいよ佳境に入り、残すところあと1か月ほどになりました。5月の東北は新緑が素晴らしく、遠い山の残雪の輝きとさつき晴れの青い空が森の緑を一層引き立ててくれます。そんな美しい自然に包まれながら、野生の魚たちと戯れる・・・1年で最も素晴らしいこの季節を、もうしばらくの間、楽しんでみたいと思っています。 【今回使用のタックル】 Ueda TroutPluggingSpinGS902H、SensiLiteMG2500、PE2号+シーガーエース1.7号 D-Contact63S鮎/Gチャート、DダイレクトTS/ヤマメ(改鮎)/Gチャート、スプーン12g赤金/緑、他 |