単独釣行レポート

北海道遠征2012 釣行日誌(5)(10月6日〜9日)


今年も北海道へ遠征釣行に出かけました。期間は8月27日から10月9日までの43日間。昨年は、「ヒメマスを除く北海道の全魚種制覇」を目標に道内を巡りましたが、今年は一転して「目標を持たないこと」を目標にして釣り歩きました。雨が降ったら釣りはしません。疲れたら釣りは休みます。沢山の釣り人との交流を大事にします。原則として高速道路は利用しません。安全運転を最優先にします。そしてなによりも、ゆったりとした時間の流れて行くことを楽しみながら旅をしました。今回も、その日に起こった様々な出来事を、写真と文章で日誌形式で綴っています。(下写真は、知床半島オンネベツ河口のサケ釣りの様子)

注:釣り場の特定を防ぐため、風景画像に大幅な修正を加えるか、同イメージの別の場所の写真を使用しています。ご了承下さい。


【10月6日(土曜)】

この日、唯一釣れた獲物はウ湖畔に温泉が自噴している「池の湯」コタン温泉の私 続、ワイルドだろぉ〜

前日は足寄の温泉地にPキャンし、この日は阿寒湖経由で屈斜路湖まで移動してきた。狙いは湖の大ニジマスだったが、ガイドの人に聞く所によると、今年は残暑の影響で水温がまだ高く、渓魚たちが岸辺に寄って来ていないらしい。つまり、まだ岸から、或いはボートからの普通の釣りでは、ニジマスは釣れていないとのことだ。折角、大移動してきたのに、またまたガッカリである。今回の北海道は、ことごとく気候に振り回され、うまく行かないことばかりだ。それでも某河口の超有名ポイントに入渓してみたが、釣れたのは写真のウグイが1尾だけ。目の前で盛んにライズを繰り返していたのは、すべてウグイだった様だ。

夕日の非常に美しい屈斜路湖 某河口の有名ポイントで粘ったが、ウグイが1尾釣れただけだった

ところで、屈斜路湖は実に素晴らしい温泉天国だ。湖畔には3ヶ所の無料で入れる露天の温泉があり、いずれも温泉に入りながら湖と周囲の景色が堪能できるという素晴らしいロケーションなのだ。こんな凄い温泉が幾つもあり、しかもタダで入れるのは、正直驚きに値する。それなのに、今日から3連休にも関わらず、シーズンオフなのか、観光客は意外と少なかった。ちなみに、某河口の超有名ポイントでは、盛期にはずらりと20人ほどの釣り人が並ぶらしいのだが、今日は私以外、誰もいなかった。明日も付近で釣ってはみる予定だが、またまたウグイの写真くらいしかお見せできないかも。

【使用タックル】
AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号
D-Contact50S/鮎/TS、D-Direct鮎/TS、Dens50S鮭稚魚、鉛貼付けSpeen赤金10g、他

【10月7日(日曜)】

屈斜路湖の河口の某有名ポイントは10人の釣り人で賑わった午前中、唯一釣れていたニジマス

午前中は前日と同じく屈斜路湖の某河口の超有名ポイントへ入った。5時過ぎに入ったが、流石に3連休の中日とあって、既に釣り場には9人のルアーマン・フライマンがずらりと並んでいて、私の入る余地は無かった。暫く見ていると、フライマンが30pほどのニジマスを釣ったが、他はウグイが時おり釣れるだけで、これだけの釣り人の数にしては寂しい限りである。8時ころにはポツポツと釣り人が引き上げて行き、9時過ぎには殆ど誰も居なくなってしまった。ちなみに、私のこの日の釣果は、30pほどのウグイだけ。ウーチャンの写真を幾ら載せてもつまらないと思うので、割愛させて頂きます。

雄阿寒岳の見える某沼へチビアメマスが一杯ニジマスは46p止まりだった

屈斜路湖があまりにも低調なため、午後からは少し移動して、風玉さんに教えて貰った某沼に入渓してみた。こちらは魚影はかなり濃いのだが、フローターで漕ぐにはエリアが少々広過ぎて、インレットまで往復しているうちに、夕暮れになってしまった。何度か小さなアタリがあったが、どうやら20pにも満たない小さなアメマスが沢山泳いでいる様で、小さなライズリングがあたり一面にびっしりと出ていたのは壮観だった。大型のニジマスも泳いでいるはずなのだが、この日唯一釣れた大物は写真上右の46pのみだった。ちなみにフライマンの人は、35p〜40pくらいのニジを連発していた。やはりこういった濁った沼地では、フライの方が部が有る様だ。

【使用タックル】
AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号
D-Contact50S/鮎/TS、D-Direct鮎/TS、Dens50S鮭稚魚、鉛貼付けSpeen赤金10g、他

【10月8日(月曜)】

阿寒湖と雄阿寒岳 今の時期は何も釣れないハズだが、はて?・・・池の湯の私 続々、ワイルドだろぉ〜

今日は朝から非常に良いお天気だったため、終日、釣り無しで写真撮影を楽しんだ。前日に阿寒の近くの釣り場だったため、早朝に阿寒湖の某河口に行ってみると、2人の釣り人の姿が見えた。今の時期は阿寒湖ではロクなものは釣れないハズなのだが、はて?何を釣っていたのだろうか。それにしても良いお天気で、北海道に来て1ヵ月以上も経つが、こんな日は珍しい。夕刻は再び屈斜路湖に戻って、「池の湯」に入って見た。非常に綺麗な夕日と屈斜路湖をバックに、素晴らしい体験が出来た。ちょっぴりお湯がぬるかったのはご愛敬だ。

【使用タックル】
タックルの使用はありません。

【10月9日(火曜)】

平日の屈斜路湖の某有名ポイントは3人だけ 絶景の中の釣りだしかし結局、ウグイのみに終わった

午前中は再び屈斜路湖の河口の某有名ポイントに入渓した。今回は平日とあって、釣り場には釣り人は3人だけで、のんびりと釣りを楽しめた。しかし、水温は相変わらず高いままで、ニジマスの気配は薄く、ウグイの連発だった。ただ、朝7時半ころに、1度だけガクンという強いアタリが出て、次の瞬間に30mほど沖合で魚がジャンプ。その直後にフッとラインテンションが消えたのは、恐らく間違いなくニジマスだったのだろうと思う。ただ、1瞬見えた魚体の大きさはせいぜい30pほど。大物はまだまだ深い所を泳いでいる様だ。目的の魚とは対面できなかったが、それにしても快晴の下での屈斜路湖の風景は、忘れ得ぬほどに非常に美しかった。

午後からはブルックの渓へ快晴の下、バイカモが非常に綺麗だ未だにシロザケの死体だらけ

午後からは、少しだけ移動して、ブルックの釣れるという渓に入った。ここは9月2〜3日にも入渓してオショロや大ニジマスを釣っているが、その時はサクラマスに邪魔をされて、余り良い思いはしなかった。しかし、今回もシロザケの死骸があちこちに散乱していて、異臭で閉口させられ、しかも、10月も9日だと言うのに、まだ産卵中のシロザケもいて、良いポイントで邪魔をしてくれた。結局、今回も期待通りの釣果にはならなかったが、それでも35pのブルックとイワナの交配種ではないかと思われる様な、斑点の青白い非常に綺麗なイワナが釣れてくれ、なんとなく満足して納竿した。

この日の最大は35cmほどイワナ35cmで自分撮りバイカモの花が最盛期だった

【使用タックル】
AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1.5号+SeagarGrandMax1.5号
D-Contact50S/鮎/TS、D-Direct鮎/TS、Dens50S鮭稚魚、鉛貼付けSpeen赤金10g、他

【10月10〜13日】

美幌峠から見た屈斜路湖の全景 このなんとも素晴らし過ぎる景色が、今回の北海道の絶景の見納めとなった

屈斜路湖のニジマスは高水温のため諦め、10日は美幌峠経由で北見市まで移動し、洗濯などをして過ごした。しかし、急激な気温の低下のせいか、翌日から体調を一気に崩してしまい、11日〜12日は同市内で休養をしていた。ただ、体調は依然として思わしくなく、このまま今シーズンの北海道釣行は終了としたい。

この10月の後半は、宗谷地方と某巨大ダム湖でのイトウ釣りの予定だった。しかし、今年は異常な高海水温で全ての渓魚の遡上が大幅に遅れており、例年なら今頃が盛期の海イトウ釣りは、今現在、まだほとんど釣れていない様である。イトウの盛期を待つ間に、峠では雪が降りそうなのだ。加えて、正直言って昨年あたりからイトウ釣りにはあまり魅力を感じなくなっており、釣行中断には未練は無い。そのため、この投稿が今回の釣行日誌の最終回となります。

【使用タックル】
タックルの使用はありません。