今年も既に、堰堤プールの釣りに何度か出かけています。既に6回ほどの堰堤の釣りを試みていますが、しかし、数こそ出ているものの、なぜかこれまでの釣行では大物が出ていません。今年はダム湖の釣りでも、中・小型こそ数多く釣れていましたが、大物にはあまり恵まれる事なく終焉を迎えていて、堰堤の釣りも同様のパターンを辿っているのかも知れません。ただ、今年は残雪が多く、水温が低めで水量も多い状態で推移しているため、今シーズンは7月の末近くまでこの釣りを楽しめるのではないかと期待をしています。 【5月18・19日(土・日)】 例年であれば5月のゴールデンウィークの頃から堰堤プールの釣りを開始するのですが、今年は残雪が非常に多く、入渓が困難なため、出だしが大幅に遅くなってしまいました。今年初の堰堤の釣りは、皮肉にも、山形渓遊会の春季例会で、骨酒用のイワナを調達するために、近くの堰堤に入渓したのが始まりでした。この時は第1投目で39pのイワナがヒットしてくれ、とても幸先が良かったのですが・・・実を言うと、6月末までの6回の堰堤プールの釣行で、この39pが一番の大物になるとは、この時は思ってもいませんでした。
今年2回目の堰堤釣りは、翌日の渓遊会2日目の某源流で偶然見つけた堰堤プールでした。ここでは、堰堤の上から数多くのイワナ達が泳ぐ姿が見られましたが、透明度が非常に高くなっていて、ほとんど釣りになりませんでした。幸いにも、渓遊会の会長さんに28cmの獲物がヒットしてくれましたが、結局、私自身はここでは釣りをしていません。後日になってこの堰堤を一人で攻める予定をたてていましたが、天候不順が原因で、結局は行かずじまい。まぁ、来年以降の楽しみに取って置くことにします。
【5月24・25日(木・金)】 今年は土日に天候不順が多かったせいもあり、最近になり、平日釣行が多くなってきています。お天気の良い日は釣りに出かけ、雨の日は自宅でPCと睨めっこ・・・晴耕雨読ならぬ晴釣雨株の生活です。ただ、好天の予報を見て出かけると、なぜか決まって雨が降ったり寒かったりします。日頃の行いが悪いのでしょうか? 24日も快晴の天気予報に誘われて県内の堰堤へ出かけましたが、なぜか非常に冷たい風が吹く変な日でした。この日は夕方のほんの1時間ほどの釣りでしたが、インレット近くで36pが出て気を良くし、近くの温泉に入ってPキャンをして翌日目が覚めると、あれま、また雨でした。
午前中はとても寒く冷たい雨だったため、のんびりとし、お昼近くになって昨日と同じ堰堤で竿を出すと、小さいながらもポツポツとイワナが釣れてきます。ただ、水温が5℃台と非常に冷たく、フローターでは寒くて我慢の限界に近い状態でした。もう5月も末だと言うのに、この水温の低さは、やはり残雪の多さが原因なのでしょうか。イワナ達も水温が低くて活性が低いのか、この日はインレットからかなり離れた、本流からの流れが止まるあたりの底付近で良くヒットが見られ、尺以下ばかりでしたが10尾ほどの釣果がありました。
【6月16日(土)】 6月に入ってようやく天候が安定してきたようです。5回目の堰堤プールの釣りは、もう6月の半ばになっていました。実はこの日入った県内の堰堤プールへは、その前の週の6月9日にも訪れていますが、釣り場へ通ずる林道が未だに残雪で塞がれていて通れず、釣りを断念していました。この堰堤プールでは、数年前までは豊富な魚影が見られましたが、最近は源流部への入渓者が激増し、さっぱり釣れていません。「渓流3年周期説」に従って、そろそろ魚影が復活してくれないかと期待して入渓してみたのです。ただ、プールの水温は例年より低く、辺りはすっかり初夏の様相にも関わらず、フローターでの釣りにはやはり辛いものがありました。
釣り場は数百m程の長さがありますが、ここでもやはり本流からの水流の止まる辺りの底付近に多くのイワナが定位していて、ピンポイントでの釣りになっていました。慢性的に雪代の強い濁りの入っている釣り場では、煙幕理論はあまり成り立たないのです。2時間ほどの釣りでしたが、それでも36cmを筆頭に全部で6尾の釣果が見られ、昨年よりはやや魚影は回復している様に思えました。ただ、数年前には40cmを超える大物が釣れていたことを考えると、未だにサイズは小さいままであり、源流部での釣り人の増加の影響は、そう簡単には消えてはくれない様でした。
【6月24日(日)】 さて、6月も末になると、今まで残雪で塞がれていた殆どの林道が開通し、これまで入れなかった釣り場がどんどんと開放されてきます。この週は新潟のBuuさんと、下越のそんな釣り場の一つに入渓しました。気合いを入れて早朝5時に待ち合わせ入渓しましたが、しかし、ここでも状況は非常に厳しく、苦戦を強いられました。お天気はとても良かったのですが、入渓時の水温は5℃と低く、あまりの冷たさに、途中で上陸して暖を取りながらの釣りになってしまいました。案の定、午前中は全く魚影が見えません。あたりがポカポカと暖かくなってきた10時ころまで頑張りましたが、まるで魚の気配が感じられない状況でした。
実はこの堰堤プールには本流の他に小さな沢が流れ込んでいて、毎年、20p前後の小さなイワナが釣れていました。そこで、その小沢にも試しに入ってみましたが、ほんの300mほども歩いて行くと、例年なら見られない巨大な雪渓が谷を塞いでいて、あっけなく退散。もちろん魚影は全く見当たりません。お昼はのんびりと昼食をとり、昼寝をして午後3時から再挑戦しました。快晴のため水温は8℃まで上昇していて、フローターでも今度は快適でした。これで魚影が無ければ、今年のこの堰堤プールは諦めざるを得ない状況になるところでしたが、Buuさんにすぐに魚の反応があり、やはり低水温が午前中の無反応の原因だったと判り、一安心。
ただ、Buuさんに釣れたのは20pほどのおチビちゃん。どうも例年と勝手が違います。しかしその後、Dダイレクトでプールの底付近をゆっくりゆっくりと探り始めると、やがて魚のトレースが見え始め、最大では35cm程度までの魚影を確認することはできました。加えて、尺前後のイワナを2尾ヒットしましたが、Dダイレクトのフックに問題が有った様で、連続してバラしてしまう始末。結局、魚影はそこそこ確認できましたが、この日はBuuさんにも私にも20cmほどのおチビちゃんが1尾づつだけと、最悪の惨憺たる結果となってしまいました。
さて、今年は残雪がまだまだ多く、水量が多く水温も低い状況が続いていて、恐らく7月の末近くまでは堰堤プールの釣りが楽しめるのではないかと期待しています。今シーズンの堰堤プールでの前半戦は、ダム湖の釣りと同様に、数こそ出ているものの大物には恵まれていません。しかし、水温が上昇し、また今後の天候に恵まれれば、あと1ヵ月弱の間に状況が好転してくれる可能性は十分にあるのではないかと考えています。もうしばらく、堰堤の釣りを楽しんでみたいと考えています。 【今回使用のタックル】 AlphaTackle LakeMarquis80H、Biomaster2000、PE1号+Kureha GrandMax1.5号、 D-Contact50/63S/鮎/チャート/Gチャート、Sukari50SSオレンジベリー鮎、他 |